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ニューヨーク・アートシーン @ 埼玉県立近代美術館

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気づいたら前のアート鑑賞記事から1ヶ月以上空いてる。。。
その間も実はめっちゃ見てます。以下

ニューヨーク・アートシーン @ 埼玉県立近代美術館
イズマイル・バリー「みえないかかわり」@ エルメス銀座
ユルゲン・テラー「HEIMWEH」@ ケーニッヒ東京
「Surface and Custom」@ SHISEIDO GALLERY
清水裕貴「Empty park」@ PGI
鈴木敦子「Imitation Bijou」@ CANDLE CAFE
「見た風景」@ ギャラリー楽水
「1 2 3 4」@ 一日
Yazawa tsuyoshi Tomita keiko 二人展 @ MARUNI AKIYA
本田健「水のおちつき」@ MEM
宮永愛子「漕法 はじまりの景色」@ NaDiff Gallery
「山沢栄子 私の現代」「至近距離の宇宙」@ 東京都写真美術館
百瀬文「I.C.A.N..S.E.E.Y.O.U」@ EFAG
村岡三郎「Oxygen」@ KENJI TAKI GALLERY

中でもダントツよかったのが上の二つ。

まずは埼玉近美でやってたニューヨーク・アートシーン展。
埼玉近美、3月のインポッシブル・アーキテクチャー展で初めて来たけど、こないだのもの派展も来たし、今年3回も来てる。
ここ、中々ついでで来れないので辛いんですが、今回の展覧会も見逃すには気になり過ぎてしまったので行くことに。行かずに後悔より行って後悔派。そしたらめちゃくちゃよかった!

現在改修のため休館中の滋賀近美のコレクションを中心に、戦後から90年代ぐらいまでのアメリカのアート作品が集められてるんですが、マジでアメリカアートベストアルバム状態。
初っ端からロスコだし、ポロックやニューマン等の抽象表現主義に始まり、デュシャンの泉からラウシェンバーグやジョーンズのネオダダ、ジョン・ケージやフルクサスの資料、ウォーホルのマリリンにリクテンスタインのポップアート。。。。
特に僕はミニマリズムのところで足が止まりました。
モーリス・ルイスの大画面が本当に素晴らしいし、ステラの初期作は涙が出そうなぐらいよかった。
ステラ、この時22,3才で、マジで天才すぎる。。。
そこに桑山忠明や河原温、草間彌生らの日本人も登場してきたり、モリスやルウィット、ジャッドの彫刻群が現れてきたり。。。
特にルウィットの彫刻はやっぱり面白い。
気持ちいいぐらいシステマティックに彫刻が組み立てられてる。
その後も杉本博司に篠原有司男、シンディ・シャーマンにトレスと抜かりない。
惜しむらくはオノヨーコとキース・ヘリングがないぐらいだけど、それでも十分すぎるぐらいニューヨークの黄金期を堪能できて本当に素晴らしい道行でした。
1月19日までなので是非!こちら

また、館内至る所で若手作家トモトシの映像作品が上映されてて、とってもゆるい作品なんだけど、それをこの美術館屈指の名作椅子に座りながら観るという体験もできます。
「有酸素ナンパ」と題された、街ゆく人々を半強制的に巻き込む映像は面白かった。
そしてここはいつもコレクションも面白くて、日欧の絵画がお互い影響しあった関係を示す展示が改めて新鮮でした。


そしてもう一つ、エルメスでやってたイズマイル・バリー。
友達に薦められて行ったんですが、やられたー!って感じ。
エルメスのガラス張りで自然光が入ってくる建物の構造を生かして、逆に新たに箱を作って閉ざし、そこから漏れくる光で作品を作り出してて、この発想は今までこの空間でありそうでなかったなぁと。
縦のスリットをテープで閉じてる感じとかめちゃくちゃ美しかったし、作品が光を通して、しかも壁の向こうの空気の流動で微妙に揺れて光が漏れる様とかめちゃくちゃ美しかった。
さらに壁の向こう側に回れるとか、僕のやりたかったことめっちゃやってる。。。
悔しいぐらい美しく詩的な空間構成でした。
こちらも1月13日までやってるのでまだの方は是非!

とんちピクルスLIVE終了しました。

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12/19のとんちピクルスLIVE、お陰様で大盛況の元終えることができました。
ご参加いただいた方々、そして何よりとんちピクルスこと松浦さん、本当にありがとうございました。
お店での初イベント、いろいろ不安もありましたが、本当にやってよかった。
これから少しずつこうしたイベントも増やしていけたらな、と思っております。
今後ともよろしくお願いします。

若干抜け殻気味ですが、今月は29日まで休まず営業します!
30から5日まで1週間お休みいただきます。
今年もあとわずかですが楽しみましょう!

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とんちピクルスLIVE前売りのお知らせ

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12/19(木)に開催するとんちピクルスLIVEの前売りをwebでも開始します。
お名前、人数、連絡先、席ありなしを明記の上ご連絡ください。
info@aholic.tokyo
よろしくお願いします。
尚当日は22時より通常営業となります。

とんちピクルスLIVE @ A'holic
2019年12月19日(木)
19時開場 20時開演
席あり2500円+1ドリンク(前売りのみ) sold out!
前売立ち見2000円+1ドリンク
当日立ち見2500円+1ドリンク

A'holic Selection06 "IT'S SHOW TIME!" 開催のお知らせ。

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11月30日よりA'holic Selection#06を開催します。
第6回は「IT'S SHOW TIME!」と題して、キュレーションをテーマに選書します。
展示予定書籍は以下。

Jens Hoffmann “Show Time” (2017) Thames & Hudson

“WHEN ATTITUDES BECOME FORM” (2013) Foundazione Prada

“magiciens de la terra” (1989) Centre Georges Pompidou

“SENSATION” (1997) Thames & Hudson

“TRAFFIC” (1996) CAPCMUSEE D’ART CONTEMPIRAIN BORDEAUX

“Il Palazzo Enciclopedico” (2013) Foundazione La Biennale di Venezia

“CITIES ON THE MOVE” (1999) Hayward Gallery

「人間と物質」 (1970) 毎日新聞社

「アパルトヘイト否!」 (1988) 現代企画室

「もし蛇が 岡山芸術交流 2019」 (2019) 美術出版社

「窓展 窓をめぐるアートと建築の旅」 (2019) 平凡社

ハンス ・ U ・ オブリスト 「インタビュー Volume1[ 上 ]」 (2010)

ハンス ・ U ・ オブリスト 「キュレーションの方法」 (2018) 河出出版新社

ハンス ・ U ・ オブリスト 「キュレーション」 (2013) フィルムアート社

アレクサンダー ・ ドルナー 「「美術」 を超えて」 (1992) 勁草書房

「公の時代」 (2019) 朝日出版社

長谷川祐子 「キュレーション 知と感性を揺さぶる力」 (2013) 集英社

難波祐子 「現代美術キュレーターという仕事」 (2012) 青弓社

「キュレーターになる!アートを世に出す表現者」 (2009) フィルムアート社



是非お越しください!

A'holic (エー・ホリック)
東京都新宿区新宿3-11-1 高須ビル3階
*新宿3丁目駅C-6出口より徒歩1分

tel & fax 03-6273-0132
mail info@aholic.com
web http://aholic.tokyo
IG @aholic_artlibrarycafebar
twitter @Aholic_tokyo

19:00-25:00 12/13, 19, 30 - 1/5, 12, 13休
*急な変更はtwitterをご確認ください。

新メニューのお知らせ。(MITOSAYAと一汁三菜)

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去る11/17に千葉県は大多喜町にある蒸溜所、MITOSAYAのオープンデーに行ってきました。
MITOSAYAとは何ぞやってのはこの記事を是非読んでください。

薬草園に誕生した、クラフト蒸留所「mitosaya」【前編】
薬草園に誕生した、クラフト蒸留所「mitosaya」【後編】

友人からこの蒸溜所の話を聞いたのが夏ころ。
それからずっと気になってて、どこかのタイミングで行きたいと思ってました。

それにしても遠い。。。
東京駅から高速バスでてるんですが、バス停からなんと徒歩40分!鬼畜!
だからと言って酒飲むし車では行けないしね。。。
とりあえず夏じゃなくてよかった。
そしてたどり着いた先はただただ楽園でした。

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ほぼジブリの世界笑
ここに家族で住んでらっしゃるんだとか。。。どんだけ。。。
この日は西新宿の名店ben fiddichが出店してたり、ジビエカレーにコオロギラーメンまで。
コオロギラーメン。
かもめ食堂みたく名前だけかと思いきやガチでコオロギのスープとコオロギ丸ごと入ってました。。。
一緒に行ってた友人が食いましたが僕は無理無理。
写真撮りましたが自主規制であげないでおきます。。。
ジビエカレーは普通に美味しかった。

それにしてもこんなど田舎(失礼)に都会のおしゃれピーポーが押し寄せてるのはすごい。
やはりプレゼンが上手いんだろうなぁ。
お酒のパッケージもこの度グッドデザイン賞金賞受賞されてるし。
あと蒸溜所は中山英之が改修。
そこはユトレヒト時代のコネクションなんでしょうか。

見学ももちろんですが、何と言ってもお酒の仕入れがメイン。
まだまだ出来たばかりの蒸溜所なので生産ロットが少なくて、売り出しと共に完売してしまう代物。
並んでなんとか手に入ったので28日から店に出します。
まずは「UMEBOSHI」「JOSHUHAKU」
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そして今回初めて出来たアブサン「草根木皮」
国産のアブサンって珍しいと思います。
少しテースティングしましたが美味しかった!
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そして一汁三菜が替わりまーす。
今回は筑前煮に栗ご飯、かぼちゃの煮物、ナムル、わかめスープ。
BARで食べるBABAR料理ご堪能ください笑
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とんちピクルスLIVEと営業時間変更のお知らせ。

とんちピクルスsウクレレソングブック

来たる12月19日(木)にA'holicにてとんちピクルス氏のライブが開催されます!
うちの店来たことある人はわかると思いますが、夏からこの人の音楽しかかけてません笑
お客さんから「知人のCDなので良かったら聴いてみて」と言われて、最初は「うち、日本語の曲かけないんですよねー。でもせっかくなんで作業中とか聴いてみます」とか言いながら、実際開店前とかにかけてたら見事にどハマりして、最早店でこれしかかけられなくなりました。。。
福岡を拠点に全国を流離いながらライブ活動を中心に活動を続けるとんちピクルス氏。
その音楽は、ウクレレ弾き語りからエレクトロまで本当に幅広く、え、これもとんちさんなの!?というぐらいバリエーションに富んでるので聴き飽きることがありません。
海外からのお客さんも、これは何だ!?と衝撃を受けるぐらい国境を越える音楽。
もちろん歌詞の世界も素晴らしいのですが、音楽センスが素晴らしい。天才。
先日ご来店いただき、CDを数枚置いてってもらったのですが、即完売。
そんなとんちさんに、ついにうちでライブしてもらえることになりました!!嬉しい!
というわけで、やります。やっちゃいます。
とりあえず11月中はお店でのみ前売りしてるので、ぜひご来店してとんちさんの音楽聴きにきてください!
以下詳細です。

とんちピクルスLIVE @ A'holic

2019年12月19日(木)
OPEN 19:00 START 20:00

席あり2500円+1ドリンク(前売のみ)
前売立ち見2000円+1ドリンク
当日立ち見2500円+1ドリンク


12月に入ったらメールでもSNSでも販売開始します。改めて告知します。
特に席あり席は数が少ないのでお早めに!


そして、大変申し訳ないのですが、またまた営業時間が変更されます。
現在土日14時からのオープンにしてますが、11/30(土)から全日19-25時になります。
流石に一人でやってるので心身ともにもたず。。。
というわけで、土日昼営業は残すところ11/23,24のみとなります。
短スパンで変更してしまい申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。

窓展:窓をめぐるアートと建築の旅 @ 東京国立近代美術館

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東京国立近代美術館で開催中の「窓展」に行ってきました。
もう窓というテーマを聞いた時点で興奮します。
昔「風景」をテーマに展覧会を作ったことがあって、そこにも「窓」は重要な要素だったし、僕は絵画をやってたので、窓は切っても切り離せないし、僕のインスタレーション作品にも窓は大きな要素を占めてる。
「窓」は本当に豊穣な世界を持ったキーワードなんです。
さらに担当学芸員が蔵屋美香さん。
そして五十嵐太郎らの窓研究所とのタッグ。
もはや面白くない要素がない!

とかなりハードル上げて行ったんですが、そのハードルをさらに超える素晴らしい展示でした!
まず美術館中庭には藤本壮介の代表作House Nのモックアップ。
実物は見たことないですが、中に入ると窓枠と窓枠が重なり合って、空を幾何学に切り取る様は爽快。
中は入れ子構造になってるので、どこを切り取っても違う幾何学が登場する。
この日は快晴の秋晴れだったので、余計青い空とのコントラストが素晴らしかった。

会場に入るとまず飛び込んでくるのが、有名なバスター・キートンの名場面。
キートンの後ろの家のファサードが剥がれて倒れてくるんだけど、キートンは窓の部分にいたので無事っていう。
これはスティーブ・マックィーンも作品でやってたし、福山雅治もCMでやってましたね。
様々なジャンルから参照してくるキュレーションめっちゃ好きなんですよね。
しかも冒頭からですから、個人的にめっちゃテンション上がった。
最初のテキストにも、ちゃんとアルベルティの「絵画論」における「開かれた窓」が引用されてて完璧。
見知らぬ他人を窓から撮った横溝に、窓から外を覗く人々を撮った郷津雅夫の写真が並んで、もう一部屋目から完璧!

次の部屋には窓を巡る歴史年表と、建築家のドローイング。
この部屋は、こういう大きなテーマを掲げる展覧会において重要。
というのも、窓に関する作品もあれもこれもと集め出したらキリがないから。
なんであれがなかったんだろう、というのも一気に解決。
持ってこれない「最後の晩餐」なんかも、年表に織り込んじゃえばちゃんとおさえてることになるし。
これは中々賢い方法だと思いました。
窓の発展と、ああ、確かにこの作品も!っていう確認にもなって面白かった。
そして建築家たちのドローイングがすごい。コルビュジエのロンシャンのドローイングとか!

次からは近代の名作たちがこれでもかと登場して目眩がします。
なんといってもマティス。
彼の描く窓は本当にユニーク。
部屋の中と外の区別が曖昧で、窓を描いた画中画なんじゃないの?という錯覚も。
これはマティス自身が意識していたようで、解説に詳しく書いてました。
曰く

「私の感情にとって、空間は水平線から私のアトリエの室内に至るまで一体をなしていますし、通り過ぎる船は私の周囲のなじみの品物と同じ空間のなかを生きている。壁にしつらえられた窓は、2つの異なる世界を作り出しているわけではないのです。」

彼の絵の中では、外も中も全くの等価。
冒頭アルベルティが、絵画論で絵画を窓に捉えたのは、絶対的な「外」を描くための装置として触れていたのとは相反する態度です。
マティスの隣にティルマンスの写真があるのも面白い。
ここからさらに抽象画へ。
アルバースにロスコ。ロスコがやっぱり最高すぎる。
もはや窓は、外を眺めるものではなく、内面を見つめるためのメタファーになります。
そして極め付けがデュシャンの「フレッシュ・ウィドウ」。
最近デュシャンに関する本を改めて読んでたので、具に見られて棚ぼたでした。
リキテンスタインのキャンバスの裏を描いた作品も初めて見たけど面白かった。

この後展覧会は、個展形式で流れていくのも面白かった。
奈良原一高の修道院や刑務所の窓を捉えた写真や、日中韓(小沢剛、チェン・シャオション、ギムホンソック)のユニット西京人の国境を皮肉ったインスタレーション、ユゼフ・ロバコフスキの変わりゆくポーランドを22年間にも渡ってただただ窓から眺め続けた映像、ローマン・シグネールの窓を使った破天荒なアクション等々。
どれも「窓」というテーマ一つでここまでのことができるのか!と舌を巻くばかり。
途中、コンピューターのウインドウのセクションがあったけど、ここはもう少し広げられたように思う。
そして最後の方に来て、THE PLAYや山中信夫を持ってくるのはエモい。
彼らの作品は、マスト中のマストなのです。
そしてフィニッシュがリヒターっていう、出来すぎた展覧会。。。
本当に素晴らしかった。

敢えて難を言うなら、最初にキートン持ってきたんだから、もう少し美術や建築外からも窓に纏わる表現持ってきてほしかったなーと。
ヒッチコックの「裏窓」なんてまさにだし、あと日本画とかも。
個人的には久隅守景の「夕顔棚納涼図屏風」なんか最高だと思う。
日本の建築には元々窓という概念はなかったんだけど、この絵には窓を感じるんですよね。
まあ、この絵は東博のコレクションだけど、近美のコレクションにも絶対なんかあるはず。
本当に言い出したらキリがないんだけど、それだけ横にも縦にも延びるテーマなので、シリーズ化とかしたら面白いなぁ、などの妄想してみたり。
東京近美での展示は来年2/2まで。こちら
その後来年夏には丸亀へ。


ところでこの展示鑑賞後に真っ先に向かった先は、この美術館にある「眺めのいい部屋」でした。
これぞこの窓展を強化するであろう要素なので、展覧会出口に案内出すべきかと。
ここからは皇居が真正面に見られるんですよ。
いつもは素通りするけど、改めて堪能しました。
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あと、東京近美はコレクションも素晴らしいんですよね。
鏑木清方の新収蔵作品展も良かった。メインじゃないけど1年12ヶ月の作品は泣きそうになった。
あと驚いたのが、戦後のセクションで、当時の子供達の絵が展示されてたこと。
こんなものまで収蔵してるのか!と。
本当に素晴らしい美術館だな、と改めて。
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最近お店で「現代美術ってどう見たらいいんですか?」という最早普遍的な質問を受けるんだけど、もうね、答えは決まってて「勉強してください」としか言いようがないんです。
なんか美術って感覚的なものと思われがちだけど、特に近現代美術に於いてはほぼ学問に近い。
算数の知識がないと数学が解けないように、それなりの背景や歴史を知ってないと楽しめません。
ということで、今回の「窓展」は勉強してみたい人とってはうってつけかと。
あと近美のコレクションで補完もできて、こんな親切な場所はないかも。

あと最近僕が読んだ2冊は、とても平易な文章ながらめちゃくちゃ勉強になるのでおすすめ。

平芳幸浩著「マルセル・デュシャンとは何か」
森村泰昌著「自画像のゆくえ」

ちょっとでも近現代美術わかりたいって方はぜひ読んでみてくださいー。

加藤泉 -LIKE A ROLLING SNOWBALL @ 原美術館

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8月からやってる原美術館にて加藤泉展へ。
会期が1月までとめちゃ長いのでいつ行こうかと思いつつ中々行けてなかったけどついに。
ここ3年の近作がなんと69点も展示されてる超充実した展示。
なんとなく単発で近作観てきましたが、ここまで自由になってたのか!と驚きの連発。
素材は多岐に渡っていて、作品の素材見るだけでもおかしい。
例えば

「木にアクリル絵具、ソフトビニール、石、ステンレス、鉄、石にリトグラフ、アクリル絵具、綿布に木炭、アクリル絵具、ブリキ」

ってのがあるんだけど、所々被ってない?笑
特に石に描いてる作品なんかは、もはやこの人の中で絵画も彫刻もボーダーがないんだな、と思わせてくれて、爽快というか快活というか、すごいの一言。
石のザラザラした質感に描かれた絵は、洞窟壁画のようでもあり、複雑怪奇な様相。
ここまでとんでもないことになってるとは思わなかった!
凄まじい展示なので是非。来年1月13日まで。こちら
原ミュージアムアークでもやってるけど、こちらは遠すぎるのでパス。
カタログもようやく発売されてましたが、4000円オーバーはちょっと。。。


さて、この美術館も閉館まで残すところあと一年ちょっと。
あと何回来られるだろうか。
こんな素敵な場所がなくなると思うととってもとっても寂しい。
来年は6月から久門剛史と小泉明朗の展示もあるみたいなのでそれは絶対行く。

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山元彩香「organ」@ void+

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大学時代の同級生、山元彩香の展覧会に行ってきました。
今回僕が大好きなギャラリーvoid+でやると知った時はテンション上がりました!
これまでTaka Ishiiで発表してきた彼女でしたが、void+のあの独特な空間でどう展示するのかとても楽しみにしていたのです。
特にマンションの管理人室を改装したという小さな展示室。
まさに「ホワイトキューブ」で、天井に照明すらありません。
そこで今回彼女は初となる映像作品を発表しました。
展覧会タイトルにもなってる「organ」。
内容は少女がチェストに寝転がって鼻歌を歌っているというシンプルなもの。
この映像を観た時ようやく彼女のやってきたことが一本の線で結ばれた気がしました。
というか、その線がピンと張った感覚があったんです。調律が合うというか。
これまで彼女は写真というメディアを使って、海外、特に東欧の女性たちをモデルに作品を制作してきました。
一貫して青っぽい画面に無表情無気力な女たち。
それらの写真群を観て、僕には特にピンとくるものはなかったんですよね、正直。
僕の場合、彼女がコンセプトがあやふやな状態のまま撮ってる時から知ってるので、どこまで考えてるんだろう、というのが計りかねていたのもあって。
彼女の作品は、一見しただけではおしゃれなファッションフォトに見えなくもないので、実際そういう観られ方してる部分もあると思います。
でも、今回のこの映像を観て、一気に目を開かされました。
実は展示前にも携帯の小さな画面で見せてもらってたんですが、その時からこの作品は凄いという感じがあって、改めてこの真のホワイトキューブで観た時の衝撃!
観た、というのはちょっと足りなくて、体験したという言い方が正解。
小さなホワイトキューブで微かに反響するその鼻歌。
それは少女がその場で即興で作った歌らしいのだけど、何とも言えない懐かしさ。
聞いたことなんて絶対ないはずなのに遠い昔から知ってるような。
そして映像自体も、ほとんど動かない彼女の身体をひたすら定点で映していて、生きてるのか死んでるのかわからないのだけれど、メロディは確実に彼女から鳴っている。
そう、鳴っているんです。
「organ」というタイトルが示すように、彼女は楽器と化しているのです。
この作品は、贔屓目を抜きにして、この空間で観た今までの作品の中でダントツベストワークになりました。
本当にいつまでもそこにいられる。永遠に観ていたい。聴いていたい。
この作品はもっといろんな空間で見てみたいな。
例えばコンクリートの部屋とかだともっと反響して聞こえるだろうし、廃墟みたいなところで見たら更に作品の持つ霊性みたいなものが際立ちそう。
そうして彼女の写真作品を改めて見ると、どの女性たちも魂が抜けているように見える。
特に今回は作品を厳選してるのもあって、その感覚が凄まじい。
昔の人は写真に撮られると魂が抜かれると信じていたけれど、彼女は本気でカメラでもって女たちの魂を抜いているように思えてならないのです。
よく写真を評するのに「生き生きしている」というのが賛辞の一つではあるけれど、山元の作品はそれとは真逆。
青い画面も、そうした魂が抜けて体温が下がっていく感覚を覚える。
しかし、それは暴力的な行為ではなく、むしろ「浄化」という言葉がしっくりくるように思えます。
そして更に面白いのが、今回人物のポートレイトと並列して、オブジェや人形の写真も並べられています。
それらが本当に等価すぎて驚きの連続。
一体どれに魂があって、どれに魂がないのか。
今回の展覧会を通じて、彼女がなぜ女性だけをモデルにしてきたのかもわかったような気がしました。
というのも、女性と男性を隔てる最大の違いはやはり「命を生む」という点。
その為には女性は男性に比べて身体的なハンディキャップが有り余るほどある。
出産はもちろん、毎月訪れる生理なんて男の自分としては大変すぎて想像もできない。
女性は生きてる間に流す血の量が男性よりとてつもなく多い。
その度に彼女たちは一旦死を経験しているのかもしれない。
それ故か、女性には巫女のような、彼方と此方をつなぐ役割を担わされてきました。
魂が抜けたり、何かに憑依されたりするというのは、もしかしたら日常茶飯事に起きてることなのかもしれない。
そういうことを写真を見ながら考えられました。
今後彼女がどういう方向に向かっていくのか、とても楽しみになった展覧会。
11/30まで!ぜひ!

<展覧会概要>
■タイトル:Unknown Image Series no.8 #1 山元彩香「organ」
■会期:2019 年11月1日(金)— 11月30(土)14:00-19:00
・レセプション:11月1日(金)19:00-21:00
・トークイベント:11月29日(金)19:00-20:30
山元彩香+ 光田由里(DIC川村記念美術館学芸員)+ 中村史子(愛知県美術館学芸員)
■会場:void+ 東京都港区南青山3-16-14, 1F
■定休日:日、月、祝日
■入場無料
■お問合せ:Tel: 03-5411-0080/メール: info@voidplus.jp

お店にDMと作品集置いてます。
作品集はamazonでも買えますが、残部僅かとのことで購入検討の方はお早めに!
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その他に観た展示。
DECODE/出来事と記録-ポスト工業化社会の美術 @ 埼玉近代美術館
碓井ゆい展 @ 河合塾美術研究所
原田裕規「One Million Seeings」@ KEN NAKAHASHI
植松奎二 「-見えない力と浮くこと-」@ Yumiko Chiba Associates
今井俊介「range finder」@ HAGIWARA PROJECTS
横村葵「little living room」@ INTERART7
「イメージの洞窟 意識の源を探る」@ 東京都写真美術館

カミーユ・アンロ「蛇を踏む」@ 東京オペラシティアートギャラリー/フィリップ・パレーノ展 オブジェが語りはじめると @ ワタリウム美術館

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カミーユ・アンロとフィリップ・パレノ。
アンロはパリ生まれ、NY在住のアーティスト。
パレノはアルジェリア生まれ、パリ在住のアーティスト。
それぞれ中々日本で作品をまとめて観る機会はなく、僕もよく知らない作家たちでした。
特にアンロは全くわからず、近所だからという理由だけで何の期待もなく、むしろトム・サックス、ジュリアン・オピーと僕的にアウトな展示が続いただけにむしろどうせまた良くないんでしょという態度で行ったのだけど、結構良かった。
(次の白髪さんは期待してます)
まず、最初の「革命家でありながら、花を愛することは可能か」という作品は、文学のタイトルと生花を組み合わせた作品で、生花を草月流の人たちに任せてるのが面白い。
アンロはお題目を選んで、華道家たちがそれに応えるという形。
それぞれ確かに面白くて、それにしてもこの花たちは会期中どうなるのかしらと思いきや何と草月流の方々が毎朝来てメンテナンスしてるんだとか!なんて作品!
そんな花々の展示を見終えるとドローイング。これはちょっと僕的にはなかった。。。
その先の「青い狐」というインスタレーションが素晴らしかった。
無秩序なのかと思いきや、4つの壁はそれぞれライプニッツの四つの原理がそれぞれ割り当てられるらしいのだけど、結局よくわからなかった笑
そして映像「偉大なる疲労」は、国立スミソニアン博物館とパフォーマンスアーティストのアクウェテイ・オラカ・テテーによって紡がれる宇宙史とも言える壮大な物語。気づいたら全編通して見てました。
何だろう、何がいいとか具体的に言えないんだけど、圧倒的な空間の使い方のうまさ。
そしてそれはフィリップ・パレノもそうで、この展示ほどワタリウムの空間が美しく見えた展示は未だかつてなかった。
個人的に、マリオ・ボッタの作ったこの建物は美術館としてほぼアウトなんだけど、今回彼の作品が置かれることで、気づかなかった建築のディテールに気づかされました。
作品自体は、もう謎だらけで良くわからないんだけど、その作品たちがあることで空間が生き生きと呼吸してる感じがして、とても清々しかった。
氷の雪だるまは僕が行った時は溶けてなかったのだけど、その残骸みたいなのも味があって良かった。
どの作品も以上も以下もなく収まっていて、とにかくいい。
フランスの作家ってこういう空間の使い方ホントうまいですよね。
ソフィ・カルもダニエル・ビュレンもそうだけど。
いつかピエール・ユイグの大きな展覧会も見てみたいなぁ。
あまり感想になってないけど、巧みな空間的アプローチを観たい人は必見の展覧会です。

カミーユ・アンロ「蛇を踏む」@ 東京オペラシティアートギャラリー -12/15
フィリップ・パレーノ展 オブジェが語りはじめると @ ワタリウム美術館 -2020/3/22

ちなみにオペラシティは上の李禹煥も見応えがあります。
そして今回カミーユ・アンロのカタログがすごすぎる。。。
展覧会というか「青い狐」のドキュメントなんだけど、めっちゃ凝ってる!
思わず買ってしまいました。。。店でご覧いただけます。
パレノの方は今回カタログないらしい。残念。

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もりかわみのる

森川穣
現代美術作家。
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To See List
・2020.01.11-03.22
白髪一雄展 @ 東京オペラシティアートギャラリー

・2020.01.11-02.16
DOMANI・明日2020 日本博スペシャル展 @ 国立新美術館

・2020.01.16-03.22
増田信吾+大坪克亘の個展「それは本当に必要か。」 @ TOTOギャラリー・間

・2020.02.26-06.14
ピーター・ドイグ展 @ 東京国立近代美術館

・2020.02.11-03.01
藤田貴大「ねじまき鳥クロニクル」@ 東京芸術劇場プレイハウス

・2020.02.29-03.01
地点「罪と罰」@ 神奈川県立青少年センター

・2020.03.13-04.11
尾行—不在の存在/存在の不在 | 大垣美穂子 佐藤雅晴 @ KEN NAKAHASHI

・2020.03.14-06.14
オラファー・エリアソン @ 東京都現代美術館

・2020.03.20-06.21
久門 剛史 − らせんの練習 @ 豊田市美術館

・2020.03.28-29
ダムタイプ「2020」 @ ロームシアター京都

・2020.04.04-06.14
ヤン・ヴォ―展 @国立国際美術館

・2020.04.08-06.14
ヘザウィック・スタジオ展 @ 東京シティビュー・スカイギャラリー

・2020.04.11-06.21
ドレス・コード?─ 着る人たちのゲーム @ 東京オペラシティアートギャラリー

・2020.04.18-06.21
「ジャム・セッション 石橋財団コレクション× 鴻池朋子 鴻池朋子 ちゅうがえり」@ アーティゾン美術館

・2020.04.18-06.21
「第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展 Cosmo-Eggs| 宇宙の卵」@ アーティゾン美術館

・2020.04.25-06.07
タイトル未定 @ 原美術館

・2020.05.14-08.09
妹島和世+西沢立衛/SANAA展 @ TOTOギャラリー・間

・2020.06.03-08.24
ファッション イン ジャパン1945-2020―流行と社会 @ 国立新美術館

・2020.06.21-09.06
メルセデス・ベンツ アート・スコープ2018-2020 @ 原美術館

・2020.07.03-10.11
ヨコハマトリエンナーレ2020 @ 横浜美術館、プロット48

・2020.07.18-09.22
石元泰博 @ 東京オペラシティアートギャラリー

・2020.07.29-08.10
劇団チョコレートケーキ「無畏」 @ 下北沢・駅前劇場

・2020.09.25-12.20
アンサンブル・スタジオ展 @ TOTOギャラリー・間

・2020.10.10-12.20
千葉正也 @ 東京オペラシティアートギャラリー

・2021.01.16-03.07
ボイス+パレルモ @国立国際美術館

・2021.01.16-03.21
ライアン・ガンダー @ 東京オペラシティアートギャラリー

・2021.01.23-04.11
「平成の美術 1989 – 2019(仮称)」 @ 京都市京セラ美術館

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