FC2ブログ

A'holic 開店のお知らせ

top_201903180916115fa.jpg

「お店やんねん」
と大阪を飛び出してきたものの、中々物件が決まらず月日が経ちましたが、ようやく決まりました!
しかも新宿三丁目の超超超超好立地!
駅から1分、伊勢丹から3分、近くに末廣亭や世界堂、道路を渡れば花園神社に新宿二丁目。
もう理想通りすぎて泣きそう。
ついにやります!やったります!
出店日は4月1日。新年号の発表の日にしました。なんとなく笑
エイプリルフールでもありますが嘘ではなく真実です!
是非是非お越しください!

A'holic (エー・ホリック)
東京都新宿区新宿3-11-1 高須ビル3階
*新宿3丁目駅C-6出口より徒歩1分

tel & fax 03-6273-0132
mail info@aholic.com
web http://aholic.tokyo
IG @aholic_artlibrarycafebar
twitter @Aholic_tokyo

17:00-25:00 (月-木) 17:00-27:00 (金・土) 日・月祝休
*急な変更はtwitterをご確認ください。


<関連記事>
Bye Osaka. Hello Tokyo.
A'holic pop up cAfe開店のお知らせ
A'holic pop up cAfe vol.00 "hello, world"
A'holic pop up cAfe vol.01 "失われた時を求めて -戦後から万博へ-"
A'holic pop up cAfe vol.02 "絵描き殺すにゃ刃物はいらぬ。色をけなせばそれでいい。"
A'holic pop up cAfe vol.03 "良いニュースというのは多くの場合小さな声で語られるのです。"
A'holic pop up cAfe vol.04 "beynd the nAture"
A'holic pop up cAfe vol.05 "空間孝"
A'holic pop up cAfe vol.06 "bodytAlk"
A'holic pop up cAfe vol.07 "生きる"
A'holic pop up cAfe 終了しました。

展示のお知らせ

IMG_9021_20190312230915810.jpg

昨年より約1年間携わってきた山口県宇部市のプロジェクトが完成しました。
本日12日より観覧可能です。
お近くの方は是非!

森川穣x宇部市内の中学生
「color field」於ときわ公園(山口県宇部市内)
2019年3月12日(火)から24日(日)


市内の中学生200人と何かやって欲しいという依頼で、紆余曲折ありつつ「カラフルな落ち葉の庭」を作ろうということになり、学生には落ち葉1万枚(!)に色をつけてもらいました。
「color field」ワークショップ@上宇部中学校
森川穣「color field」@ A'holic pop up cAfe

以下制作プロセス。

まずはロケーション。
前回1月に行った時に決めました。
公園内にある常磐神社の小道に面白い場所を見つけました。
こんもり盛り土された上に桜がそれぞれ植わってます。
IMG_8832.jpg

この桜を囲むようにゾーニング。
IMG_8842.jpg

職人さんが杭を打ち込んでいきます。
IMG_8837.jpg

IMG_8853.jpg

IMG_8867.jpg

その間に有志で集まってくれた常盤中学の美術部員に落ち葉を集めてもらいます。
この落ち葉は色を塗った落ち葉のさらに下に敷き詰める土台用。
IMG_8885.jpg

ちなみに色を塗った落ち葉はこんな感じ。
IMG_8905.jpg

中にはこんなのもw
IMG_8917.jpg

IMG_8932_2019031223215573d.jpg

そうこうしてるうちに全ての杭が打ち込まれました!さすが職人さん。早いです。
IMG_8937.jpg

さらに幕を張る。
IMG_8939.jpg

貼り終わったら子供達に落ち葉を敷き詰めてもらいます。僕は手を出しません。
IMG_8950.jpg

IMG_8955.jpg

ついに色の庭が完成!僕の作品史上最強にカラフルです笑
IMG_8965.jpg

IMG_8982.jpg

IMG_9019.jpg

ということでなんとか無事完成しました。
この後観客が中に入り、落ち葉はぐちゃぐちゃになっていきます。
最終日とかどうなってるんだろう。。。
残念ながらその過程は僕自身も見られないので学芸員さんに追って写真送ってもらいます。

マックス・リヒター《ブルー・ノートブック》《インフラ》 @ すみだトリフォニーホール



こんな日がやってくるなんて。。。
てことでマックス・リヒターのコンサートに行ってきました。
リヒターの音楽を初めて聞いたのは2年前に映画館でウェイン・マクレガー演出のロイヤル・バレエを観た時。
ヴァージニア・ウルフの生涯をテーマにしたその演目の音楽を担当していたのが彼でした。
ダンスももちろん素晴らしかったのだけど、もう音楽が凄すぎて泣きました。
これ、何回見ても泣ける。。。



その後調べたらマックス・リヒターという人物だということを知り、さらに調べると「Sleep」という9時間にも及ぶ「眠る時に流す音楽」を作っている狂人(褒め言葉)だということを知り益々虜に。。。
昨年香港行った時に、地下鉄の広告に香港でライブするというのを知り、めっちゃ羨ましい!!!と思ってたら3月に来日するよ、と知りテンション上がりまくりました。
15年ぶりの来日だそうですが、僕は出会ってこんなに早く生で彼の演奏が聴けるなんて強運すぎる。
しかも「インフラ」をやるだなんて!
「インフラ」はポップアップカフェやってた時期にも流してたぐらい好きな音楽。
そんな期待に胸膨らませつつ、心地よすぎて寝ちゃったらどうしよう、などの心配もしつつ行ってまいりました。錦糸町まあまあ遠かったな。。。スカイツリーのお膝元。

結果としては、物凄く緊張感のある演奏で、眠るどころか目見開きっぱなし。
リヒターのピアノと弦楽五重奏というシンプルな構成ながら、もの凄い音の洪水。
特にインフラのクライマックスの弦楽器のあたりで普通に涙が出ました。。。
あぁ、この音楽を使ったマクレガーの「インフラ」観たいすぎる。。。
ちなみに美術はジュリアン・オピー。最高すぎる。



「ブルー・ノートブック」はカフカが残したノートにインスパイアされて作られた楽曲。
序盤かなりゆったりしてるんですが、最後の最後がすごい。音圧!
全員が一気に熱を帯びて演奏して、最後パン!って終わるのが凄すぎる。



もう大満足で大いに拍手してたらなんとアンコール!こんなのあるんだ!
しかも僕が初めて聞いた彼の楽曲!泣けた。。。
本当に素晴らしい体験でした。全アルバム欲しい。
クラシックってあんまり聞かないんだけど、彼の作品はクラシックとコンテンポラリーが絶妙なバランスで配合されてるので、聴きやすいです。知らない人は是非お試しあれ。


あと2月は大好きな空間現代を聞きに横浜へ。
聞き逃してた1時間に及ぶ楽曲「オルガン」。
これが正直かなりイマイチで、ほとんど記憶にないです。。。
昨年の落合でのライブが素晴らしすぎた。
4月のニューアルバムはかなり期待してます。

それとNibrollの舞台。名前は聞いてたけど行ったことがなかったので。
もう忘れたいぐらい好みじゃなかった。。。無理。。。
演劇で発せられる台詞が台詞になってる舞台って本当に見てて辛い。
台詞が言葉まで還元されてないと聞く気にならない。残念。

「ソフィ カル ─ 限局性激痛」 @ 原美術館

IMG_7005_20190310074946ee9.jpg

気づけば1月半ほど更新せず野放しになってました。。。月日が早い。
この間も色々見てました。
中でも2月はソフィ・カル月間かというほどにソフィ・カルが東京を席巻。
原美術館に小柳、ペロタン、そして渋谷の街頭ビジョン。
まずは原美術館。

1999年の展示の再現ってことで、どうなんかな、と思いつつ行ってきました。
当時の展示は観てないので、まあ僕にとっては新作。
これがまた素晴らしかった。
彼女が1984年に奨学金を得て初来日した時の日々と、その後の失恋という彼女お得意の私的ドキュメントなんだけど、まあ見せ方がうまい。うますぎる。
1階では日本に来ることになった経緯からスタート。
なんでも当時「最も行きたくなかった国」だそうで笑
詳しくはインタビューに載ってます。こちら
行きたくないのでなんとか遠回りして飛行機ではなくシベリア鉄道で日本へ。
この電車の中の出来事も1日1日綴られます。
壁には写真とテキストが入った額が交互に並べられていて、額の大きさはバラバラなんだけど、底辺が揃えられているので展示としてものすごく美しい。
全部で90日以上あるんだけど、どれも見逃せないぐらいの説得力。
写真には「--DAYS TO UNHAPPINESS(不幸まであと--日)というスタンプが押されていて、その後に起きる悲劇を予感させつつ、順に見ていくとその日々が迫ってくる感じもすごい。
最後は0日になり、それは恋人との別れで幕を閉じるのだけれど、ここからどう展開していくのだろうと思いつつ2階へ。
最初の小部屋では、その悲劇の元となった電話を受け取るホテルの部屋が再現されてて、次の部屋へ行くと、彼女の悲劇と他人の悲劇が交互に展示されている。
どうやら「自分が悲劇を語ること」と「他人の悲劇を聞くこと」によって、傷がどんどん癒されていく様が現れているようで、これって本当に人間の本質だな、と思う。
他人の悲劇で自分を癒すなんてとても卑しいとは思うけれど、そういうことってある。
24時間テレビが「感動ポルノ」なんて言われるのに似てる。
中にはうわぁ、っていう辛いのもあったりする。
面白いのが、自分の悲劇も他人に話すことによってどんどん変化していって、最後は「語るまでもない瑣末なこと」になってるので笑った。
これまたうまいなぁ、と思うのが、テキストが全部刺繍で書かれていて、後半にいくにつれて、カルのテキストが最初黒地に白(銀?)糸だったのが、黒地に黒になって読むのも困難になっていくやり方。うまい。
こうして悲劇は瑣末な出来事になりました、ちゃんちゃんで本当に見事だった。
ところで原美術館、今年で閉館と思い込んでる人が多いみたいだけど、来年末だからね。
この展示も読む展示なので、混みすぎるとかなり辛いものになる。。。
行った時は最初のところで渋滞は起こってたけど、そこまでじゃなかった。3/28まで。会期終了間際はまた混みそうなのでご注意を。こちら

続いてペロタンの展示。これがまたうまかった。びっくり。
母親、父親、猫の死についてのドキュメントで、いつもの写真とテキストなんだけど、最初の「C ki」から度肝抜かれました。。。
額の中にはWifiのマークと父親の写真、そして吹出しに「C ki」の文字。
これはショートメッセージの画面を表してて、父親が送った謎のメッセージ(誤送信?)みたい。
額の中であのスマホ画面をこれほど美しく表すなんて。。。すごい。
奥の部屋の猫の死を悼んだ作品も素晴らしかった。
彼女の十八番でもあるコラボレーションで音楽家たちに猫のための曲を作ってもらってレコードにしてるのは流石にやり過ぎかとは思いましたが笑
この展示の中で最もすごいと思ったのが柱に展示されてる2点。
この柱の使い方が絶妙で、特にガラスの壁面側の方は素晴らしい。
この2点に関してはライトボックスになってて、テキストしかないのかと思いきや、一瞬だけボックスが光って中の写真が浮かび上がるんだけど、それ以外は黒地が鏡面になって、鑑賞者がテキスト上に映ることになる。さらにバックがガラスの壁面なので外の風景とかも写り込んでとても複雑な表情になってしまう。これはうまかった。
小柳の方はちょっとどうかな、っていう展示だった。
写真に全部布がかけられてて、鑑賞者が自分でめくるという、やり方は面白いのだけど、その先の写真とテキストに対してそのやり方が合ってるのかは大分疑問でした。

最後に本当に素晴らしかったのが渋谷での街頭ビジョン。
2/3から9までの一週間の深夜0時から1時までソフィ・カルの代表作でもある「海を見る」がジャックしました。
こんなクソ寒い時期の深夜って嫌がらせかよ、と思いつつ見に行っちゃいました。こんなことが出来るのも東京に住んでるおかげ。ありがたや。
「海を見る」は海に囲まれながら海をまだ見たことのないトルコの人を海に連れていって生まれて初めて海を見た瞬間を捉えるという映像。
4つの街頭ビジョンに1人ずつ映し出されていて、深夜の渋谷の喧騒の中に潮騒が響き渡る様はもう言葉にならないぐらい美しかった。。。寒かったけどひたすら見てられました。
ソフィ・カルなんて知らない人が大半だったとは思うけど、明らかにいつもと違う映像にたくさんの人が見入っていて、もうその光景も美しかった。
美術館とか目的持って観に来てる人たちじゃなくて、たまたまそこに居合わせた人たちが同じ映像を観てるってのがなんだかものすごいいい体験でした。行ってよかった。。。

IMG_6764.jpg

IMG_6755.jpg

IMG_6763.jpg

IMG_6773.jpg

街灯ビジジョンと言えば、昔池田亮司がNYのタイムズスクエアでやってたやつが凄すぎました。観てみたい!




インポッシブル・アーキテクチャー もうひとつの建築史」@ 埼玉県立近代美術館
IMG_6298_201903100845239b8.jpg

埼玉かぁ、と思いつつ調べたらそこまで遠くなかったので行ってきました。
五十嵐太郎監修の建築展なので、まあハズレではないだろうとの見立て。
結果的には建築展としてはかなりいい展覧会だったと思います。
当時「アンビルト」という一つのジャンルにすらなった建築がありました。
磯崎新(プリツカーおめでとう!)が昔「建築の解体」という本で紹介していたアーキグラムやハンス・ホライン、セドリック・プライス、そしてその後のザハやリベスキンドなど、建てられない建築。
そんなものにどんな価値があるのかと問われそうですが、これらの建築は明らかに建築の可能性を広げてきたと思います。彼らの夢想がなければ建築はここまで面白くなっただろうか、と。
実際展覧会冒頭のタトリンが掲げた理想の建物「第三インターナショナル」は、もう冒頭にふさわしすぎるアンビルトの極北。これが最初に目に入った時点でいい展覧会だと確信しました。
その後もマレーヴィッチの建築や、アーキグラム、メタボリズムなど、戦前戦後のスター建築ムーブメントのオンパレードで楽しすぎました。
しかし今や建築技術は飛躍的に進歩し、もはやほとんどのものが建ってしまう時代。
ザハなんかはむしろ建てられなかった時代の方が面白かったんじゃないかという気がしてきます。
最後に五十嵐さんの熱が伝わるほどにザハの廃案になった国立競技場の展示がありましたが、僕はあれが廃案になってとことんホッとしてる人です。あんなの恥ずかしくて後世に残せないですよ。とは言え隈研吾のやつもどうかと思いますが。。。SANAAで通って欲しかった。。。
ザハは個人的には最初の方のヴィトラの消防ステーションあたりが極地であとは下り坂でしかなかったように思います。
リベスキンドやコープ・ヒンメルブラウなんかも実際に見てもほとんど感動がないです。
そんな「可能な世界」で、どんな建築が「可能」なのか。
そこで登場するのがOMAでありSANAAであり石上純也なのかもしれません。
彼らの建築は、形だけでなく、しっかりの人の本能に向き合って作ってる人たち。
建築ってアートとかと違って衣食住に入ってるし、服につぐ第三の皮膚と言われるぐらいだから、もっと人にコミットしていかないといけないんだと思います。
これからの建築も楽しみにさせてくれる展覧会でした。
最後の方の会田誠と山口晃による都庁と日本橋の案も面白かった。埼玉は3/24までで、その後新潟、広島、大阪と回ります。

ところでここの美術館、謎に名作椅子が多くて楽しかった。
常設展も独特で、特に瑛九愛が強すぎて、一部屋明かりを観客が調光できる謎の部屋とかあって笑った。
「可能」だった黒川紀章の建築がゴミすぎて展覧会のアイロニーになってたのは偶然か。
そういや巡回先の広島も黒川紀章だし、国立国際もシーザー・ペリのゴミ建築。。。

IMG_6299.jpg

IMG_6300.jpg

アルヴァ・アアルト もうひとつの自然 @ 東京ステーションギャラリー
IMG_7597_20190310091404d01.jpg

ダメな建築展の典型みたいだった。。。
もうほとんど覚えてないけど、やはり実物が見られる家具の展示は素晴らしかった。
アンティークになったstool60が9つスタッキングされてるのとかめっちゃ欲しかった。4/14まで。


六本木クロッシング2019展:つないでみる @ 森美術館
IMG_8796.jpg

六本木クロッシングは2010年の「芸術は可能か?」が素晴らしすぎて、あとはキュレーションと言えるのか曖昧だし、日本人しか出ないし、なんだかなぁと思いつつ観に行きました。
ここ数年足が遠のき気味なのもあるけど、本当に知らない作家がいっぱいいるんだなぁと思いました。
とはいえ、知らない作家でわ!ってなる展示ってやっぱりほとんどなくて、わ!ってなるのは知ってる作家ばかり。。。保守的になってきているのか。。。
以下わ!ってなった作品たち。

青野文昭:前から知ってるけど、何度見てもすごい。
IMG_8799.jpg

花岡伸宏:マーク・マンダースっぽくなってきた。昔はもっとぶっ飛んでたけど今の方が好き。
IMG_8806.jpg

川久保ジョイ:為替のグラフはともかく、壁を削る行為が面白い。
IMG_8813.jpg

佐藤雅晴:先日KEN NAKAHASHIで見たばかり。彼の作品はどこか「怖さ」がある。
IMG_8817.jpg

土屋信子・ヒスロム:安定感。
IMG_8819.jpg

5/26まで。次の塩田千春展が楽しみ!

チェルフィッチュ「スーパープレミアムソフトWバニラリッチソリッド」 @ シアタートラム/地点「だれか、来る」@ アンダースロー



2013年の「地面と床」以来のチェルフィッチュ。
この時の記事にもはっきり書いてるけど、この舞台を観てもうチェルフィッチュを観ることはないだろうなぁと思ってました。
それぐらい僕はチェルフィッチュに拒否反応を示してしまったのです。
しかし、2015年にBSの番組で地点の「三人姉妹」とセットで放映されたチェルフィッチュの新作に衝撃を受けました。
なんじゃこりゃ!!!抱腹絶倒!最高!最高!最高!
前年の拒否反応は何だったのか。一気に吹っ飛びました。
拒否どころか、最高が過ぎてDVDまで買ってしまう始末。
あぁ、生で観たかった!
もうチェルフィッチュは観ないとなってたので、全くチェックしてなかった自分を悔やむばかり。。。
それから5年が経ち、何とあの舞台が帰ってくるとのビッグニュース!
もう観ないわけにはいきません。
というわけで、その舞台、「スーパープレミアムソフトWバニラリッチソリッド」。
名前、長過ぎて覚えられませんw
2014年にはなかった「ソリッド」がついてさらに長くなりました。
舞台はコンビニ。
そこで繰り広げられる、本当に何気ない瑣末な出来事。
しかし、ここに日本社会の闇が如実に映し出されているんです。
僕がチェルフィッチュと一度断絶してしまった原因はまさにこの「社会の闇」の切り取り方にあって、「地面と床」もその前年の「わたしたちは無傷な別人である」も、そこを正面突破しようとして何とも説得力のないものになってしまった印象が僕にはあって、むしろ今回のような一見関係ないような出来事から垣間見る闇みたいなものの方が生々しくて痛々しくて、胸にグサグサきちゃうんですよね。
そもそも僕が初めて観たチェルフィッチュが「クーラー」で、クーラーの設定温度をテーマに非常に闇深い世界まで導くあの世界観に感動してしまったのが発端だったので、そういう世界観を観せてくれるものならいくらでも観たい。
今回の「スーパープレミアムソフトWバニラリッチソリッド」はその極地だと思う。
あとこの舞台の素晴らしさって、舞台というメディアでしか表現できないところが大きい。
物語を伝えるだけなら小説や映画の方が圧倒的に強いんですよ。
だからストーリーテリング的な演劇は本当に観ててうんざりするし金と時間返して欲しくなる。
こういう、代替不可能な舞台って本当に気持ちがいいしありがたい。
好きだった商品が廃盤になって新しい商品に取って代わられるっていう、ほとんどの人にあるであろうあの絶望感をここまでの作品に仕立て上げてしまう岡田利規は素晴らしい才能だと思います。
観ながらうんうんとうなづく場面も多々あり、そこに年間で店頭に並べられている70%商品が1年後にはなくなってるだのという恐ろしい情報がポンと入ってきたり、店員の心の闇なんかも入ってきてすごく複雑怪奇な織物を形成していく様は観ていて痛快。
この舞台観た後にコンビニ行くのちょっと緊張しちゃいますw
そして何よりコミカルで笑えちゃうんですよね。
昔地点の三浦さんも舞台見て笑えることって大事って仰ってたけど、この舞台はまさにそう。
皆普通に笑っちゃえるおおらかな空気もあって、しかしそこにはちゃんと闇が渦巻いてるっていう二つの相反する要素が無理なく同居しちゃってるんです。
最後の店長の感情が爆発するシーンなんかは、本当にシリアスで闇深いシーンなんだけど、今までバッハが流れてた中に、Queenの「We Will Rock You」を思わせるあのリズムがかぶさってきて、店長もそれに合わせて「何なんだよ」「ふざけんなよ」「やってらんねーよ」を合わせてくるあたりとかもう笑ってしまう。
そう、そのバッハの48楽章に合わせちゃってるのもかっこいいよなぁと。
そういう骨組みもしっかりしてて、そしてあのチェルフィッチュ独特の動き。
見ていて本当に気持ち悪いんだけど、台詞との噛み合わなさも含めて新鮮。
あぁ、褒めたらキリがないぐらい完璧な舞台。
最初から最後まで2時間弱、最高の時間を過ごせました。嬉しい。
またこういう切り口のやつがあれば是非観てみたいです。
本作はシアタートラムにて2月3日まで上演されてます。是非!こちら


地点「だれか、来る」@ アンダースロー
IMG_4969.jpg

先日の帰郷の時に京都に寄って、地点のアンダースローも久々に。
上京の最大のデメリットはアンダースローに中々行けなくなっちゃったことです。
そこで発表される新作は泣く泣く諦めるしかないな、と覚悟決めての上京で、案の定去年の秋「だれか、来る」という新作が発表されちゃって、涙を飲んで諦めたんだけど、再演!となって、それに合わせて帰郷しちゃえ!となってからのテンションの上がり方といったらもう。はい、地点狂いです。
ということで上京しても地点の作品は見逃しません。
そして、そのタイミングに合わせた甲斐がありすぎた「だれか、来る」。
本当に最高だった。
「地点語」と呼ばれる発語方法が、近年の作品ではほとんど使われなくなって、その代わりにタイトルを全員で言うみたいな傾向があって、僕は正直その傾向あまり好きじゃなかったんですよね。
またあの地点語が聞きたいという願望すらあって、毎回うーんってなってたんですが、今回はまた新しい方法がとられてて、それが素晴らしく斬新というか、さすが地点!ってなった。
その方法っていうのが、一人の役を二人で演じるというやり方。
一人二役ってのはあるけど、二人一役って斬新w
実際の登場人物は3人なんだけど、それを6人でやってます。
そして、セリフを二人で繰り返すんです。
これは地点の新境地を見た気がしました。
その繰り返しが本当に気持ちよくて、繰り返しすぎてほとんどストーリーが進まないという恐ろしい事態が発生するんだけど、前述の通りハナから物語語りは期待してないので、いいぞいいぞ!といった感じ。
結局「だれか」って誰よっていう感じなんですが、もういいよね、そんなことってなる説得力。
いやぁ、本当に新年一発目の舞台鑑賞がこれでいい一年になりそう。
昨年の舞台鑑賞〆も地点だったし、これからもついて行かせていだたきます。
そしてまためちゃくちゃ嬉しいニュースが飛び込んできました。
僕がスイスに行ってて観れなかった「三人姉妹」の再演が決定!!!!!
奇しくも上でも書いた2015年にBSで放映された見逃しちゃった二作品が5年越しに再演だなんて!
これは嬉しすぎる。
これで「かもめ」「桜の園」「ワーニャ伯父さん」と地点のチェーホフ制覇!
さらに「シベリアへ!シベリアへ!シベリアへ!」という新作も発表だとか。
今年も地点から目が離せません。
ちなみに「だれか、来る」は3月にまた再再演だそうです。是非京都へ!

起点としての80年代 @ 静岡市美術館

IMG_4966.jpg

関西への帰省途中で静岡に途中下車。新幹線で途中下車は初めてで新鮮でした。
目的は静岡市美術館で開催中の「起点としての80年代」。
金沢、高松と巡回して最後の静岡展です。
県立美術館は行ったことあったんですが市美は初訪問でした。
こんなに駅前にあるなんて。。。丸亀と東京ステーションギャラリーに次ぐ近さでは。
奇しくも今ちょうど80年代美術を再考する展覧会が3つ開催中です。
一つはこの展覧会で、もう一つは後述する国立国際美術館の「ニュー・ウェイブ」展、そして熊本市現代美術館で村上隆がキュレーションしてる「バブルラップ」展。
最後の「バブルラップ」は80年代と銘打ってるわけではないけど、まあバブル期に焦点を当ててるので80年代と言っちゃっても過言ではないでしょう。こちらに詳しいレポートが載ってます。
話は逸れますが、去年あたりから熊本現美が面白いです。
巡回のない独自企画がほとんどで、チェルフィッチュや上海アートシーンなんかは純粋に観たかったなぁと。逆に金沢が巡回展がほとんどでめっきり面白くなくなってしまいました。。。
閑話休題。
80年代って、前衛の70年代とサブカルの90年代に挟まれて、世間はバブルで浮かれて文化はないがしろにされてたイメージがあって、実際70年代90年代と比べると言説も少ないように思えます。
自分は80年代生まれなので、80年代もっと知りたい欲もありつつ、でも実際面白くなさそうってのが現実で、この機会なので観ておこうと思い静岡までやってきた次第。
ちなみにこの展覧会は80年代生まれは割引で観られます!
でまあ、内容なんですが、作品は正直とても面白いものではないんだけど、展示構成があまりに素晴らしくて感動しました。
やっぱ展示構成大事。作品が面白くなくても展示でかなりポイントは持っていけます。
今回の展示は、展示室の特徴もあるんだろうけど、シームレスに繋がってるんですよ。
作家でかっちり区切られてる感じがしなくて、流れるように観ていけるし、その流れがとっても気持ちよかった。
最初の金沢なんかは部屋がくっきり分かれてるからまた同じ展覧会でも大分印象が変わると思う。
作品面白くないってバッサリ斬っちゃってますけど、岡崎乾次郎、諏訪直樹、辰野登恵子、今村源、舟越桂、日比野克彦、川俣正、藤本由紀夫、宮島達男、松井智恵、石原友明、大竹伸朗、森村泰昌。。。と限りなく豪華。まさに80年代ベストアルバム。
でもやっぱり80年代のノリってとっても苦手。
なんだかあまりにも具体的というか、抽象性が薄いというか、まあその反動みたいなものもあるんだろうけど、今見たらダサいものが多かったりして。。。
展示があまりによかったので、カタログも買おうかと思いましたが、作品個別で見るとやっぱり苦手なのでやめました。。。でもとにかく展示を見るだけでも価値があります。3月24日まで。こちら
同時に「Shizubi Project 7 アーカイヴ/1980年代-静岡」というのもやってます。
展覧会に合わせて、80年代に静岡で開催された3つのプロジェクトに焦点を当てていて、小さな部屋の展示ながら、資料もたくさんでとっても見応えがあります。初訪問の美術館でしたが、とてもしっかり企画が組まれていて好感の持てる美術館でした。

対照的なのが国立国際美術館。
会期ギリギリ最終日に滑り込んだ「ニュー・ウェイブ 現代美術の80年代」展でしたが、まあひどかった。。。
何がひどいって、80年から89年までに発表された作品をただただ発表年順に並べただけという、キュレーションもクソもなく、カタログみたいな展覧会。
「起点としての80年代」の展示があまりに素晴らしかっただけに失笑ものでした。
案の定酷評されてるみたいで、福永信さんの記事が辛辣ですが一番当たってます。
この展示見たら80年代って。。。ってなります。辛たん。
この展覧会は巡回がなかったので、頑張って観に行ったんですが、どうした国立国際!って感じで我が故郷大阪を代表する美術館としてショックの念を禁じえません。。。


ちなみに静岡ですが、もし「起点としての80年代」を観に行かれる予定のある方は是非2月10日以降で。
というのも、その日から静岡県立美術館「1968年」展が巡回してくるからです。
あと、芹沢銈介美術館で開催中の「世界の仮面と衣装」展もおすすめ。
途中登呂遺跡を通りながらのアプローチもなかなか楽しいです。
ランチは静岡駅前の清水港でマグロ丼をぜひ!絶品です!

IMG_4955.jpg

大阪芸術大学アートサイエンス学科棟 by 妹島和世

IMG_5127_2019012317151164f.jpg

IMG_5044.jpg

IMG_5085_20190123171513a76.jpg

IMG_5048.jpg

IMG_5046.jpg

IMG_5050.jpg

IMG_5057.jpg

IMG_5059.jpg

IMG_5065.jpg

IMG_5066.jpg

IMG_5074.jpg

IMG_5078.jpg

IMG_5081.jpg

IMG_5088.jpg

IMG_5104.jpg

IMG_5106.jpg

IMG_5109.jpg

IMG_5118.jpg

IMG_5122_20190123171852797.jpg

IMG_5125.jpg

IMG_5126_20190123171855de4.jpg


関連記事>>
S-House Museum
すみだ北斎美術館 by 妹島和世
New Museum by SANAA
Vitra Haus by Herzog & de Meuron
Louvre Lens by SANAA
EPFL Rolex Learning Centre by SANAA
瀬戸内国際芸術祭2010 4日目(犬島)
妹島和世「最新のアート・プロジェクトについて」@大阪大学中之島センター
small house by 妹島和世
大倉山の集合住宅 by 妹島和世
鬼石多目的ホール by 妹島和世
梅林の家 by 妹島和世
ガーデンコート成城 by 妹島和世
県営住宅ハイタウン北方(2000) by 妹島和世
Pritzker Prize 2010
Serpentine Pavilion 2009 by SANAA
熊野古道なかへち美術館 by SANAA
Novartis Campus 4 by SANAA
海の駅なおしま by SANAA

「color field」ワークショップ@上宇部中学校

IMG_3325.jpg

3月に山口県は宇部市内にあるときわ公園で作品を発表します。
それに際して作品設置場所の決定とワークショップをしてきました。
14時に着いて19時に帰るという超強硬スケジュール。。。

まずは設置場所探し。
広大なときわ公園の敷地内を1時間ほど散策。
桜の木の下に設置したいので何箇所か桜のある場所を回る。
一つとても不思議な空気の場所を見つけて確認したところどうやら設置可能との由。
ということでなんとか設置場所決定。

その後は上宇部中学校に行きワークショップ。
学生さんの前で作品の趣旨や内容を説明。
中学生と絡むことなんてほとんどないので緊張した。。。
最後には学生さんから挨拶まで頂いておじさん感無量です笑

ということで、なんとか任務こなして帰ってきました。
詳細はこちら。

森川穣x宇部市内の中学生
「color field」於ときわ公園(山口県宇部市内)
2019年3月12日(火)から24日(日)

会期中イベントも予定中。詳細は後日。
関連記事>>森川穣「color field」@ A'holic pop up cAfe

IMG_3354.jpg

IMG_3358.jpg

IMG_3384_20190116173911ea1.jpg

IMG_3402_20190116173913e43.jpg

IMG_3403.jpg

IMG_3364.jpg

IMG_3336.jpg

A HAPPY NEW YEAR 2019

IMG_1863_20190101151554fbd.jpg

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
昨夜は初めて年越しを東京で過ごしました。
ガキ使観て、紅白観て、いつものバーに行って、帰りに初詣でもと思ったけど混みすぎてたので諦めて、昼起きて餅食って今、みたいな極めて牧歌的な年始となっております。

旧年中にやっておくべきなのかもしれませんが、ここで2018年をフラッシュバック。
いつも年末になると思うんですが、その年って12/31の23:59まであるわけですよ。
なのにそれより前に振り返っちゃうのは生理的にできないんです。
僕は年末に言う「よいお年を」も苦手、って言うかいつもその言葉を聞くと寂しくなるというか、え、もう年内に会える可能性ゼロなんだ、という断絶された気になっちゃうんですよね。要は寂しがり屋なんでしょうが笑
なので、またね!ぐらいにできるだけしたいしされたい。
ということで、年またいでようやく振り返りです。

昨年は何と言っても上京という僕の人生においてもとても大きな決断を決行した年でした。

Bye Osaka. Hello Tokyo.

上京してからの半年色々ありすぎて前半の記憶がほぼない。。。
東京来てからはもう幸運が続きすぎて8月からはポップアップカフェまでさせていただきました。
冒頭の写真は友人の写真作家、堀井ヒロツグ君によるもの。

A'holic pop up cAfe開店のお知らせ
A'holic pop up cAfe vol.00 "hello, world"
A'holic pop up cAfe vol.01 "失われた時を求めて -戦後から万博へ-"
A'holic pop up cAfe vol.02 "絵描き殺すにゃ刃物はいらぬ。色をけなせばそれでいい。"
A'holic pop up cAfe vol.03 "良いニュースというのは多くの場合小さな声で語られるのです。"
A'holic pop up cAfe vol.04 "beynd the nAture"
A'holic pop up cAfe vol.05 "空間孝"
A'holic pop up cAfe vol.06 "bodytAlk"
A'holic pop up cAfe vol.07 "生きる"
A'holic pop up cAfe 終了しました。

こっち来てから観る展覧会も舞台もやっぱり増えました。
素晴らしかったのをピックアップ。
映画もたくさん観たけど「港町」と「きみの鳥はうたえる」ぐらい。
香港も行ったなぁ。

展覧会2018
今村遼佑「雪は積もるか、消えるか」 @ アートラボあいち
ゴードン・マッタ=クラーク展 @ 東京国立近代美術館
リー・キット「僕らはもっと繊細だった。」 @ 原美術館
村上友晴展― ひかり、降りそそぐ @ 目黒区美術館
安喜万佐子展 暁の石/沈黙の水鏡 @ アートコンプレックスセンター東京・B1ホール
1968年 激動の時代の芸術 @ 千葉市美術館
小さいながらもたしかなこと 日本の新進作家vol.15 @ 東京都写真美術館

観劇2018
細川俊夫&サシャ・ヴァルツ「松風」@新国立劇場
地点「正面に気をつけろ」@ アンダースロー
「想田和弘と世界」 @ イメージフォーラム
藤田貴大「BOAT」@ 東京芸術劇場
藤田貴大「書を捨てよ町へ出よう」 @ 東京芸術劇場
Wayne McGregor x Olafur Eliasson x Jamie xx "tree of codes" @ 香港文化中心
地点「グッド・バイ」@吉祥寺シアター

2018年はこんなところ。
今年はお店の開店(できるのか!?)と久々の作品発表があります。
お店はね、もちろん僕の努力もありますが、それ以上に運やら縁やら自分の力だけではどうにもならないところが本当に多すぎるので、ぼちぼち春頃にはできたらいいなぁと考えてます。やります。
作品は3月に山口県宇部で発表です。今月下見とワークショップに行ってきます!

森川穣「color field」@ A'holic pop up cAfe


今年の目標は、「根を張ること」です。枝葉を伸ばすのはその先。やったります!

地点「グッド・バイ」@吉祥寺シアター



年内最後の記事でございます。
最後は地点で!
タイトルは「グッド・バイ」。
平成最後の年末に相応しすぎるタイトルで御座います。
原作は太宰治の遺作。これまたタイトルがすごい。
どうせ完膚なきまでに崩してくるので原作は読まず。
席につくとステージにはお酒の並ぶ長いバーカウンターとカウンター椅子。
開演と共にメンバー7人が横一列に座り、その上で空間現代が音を鳴らす。
その様がめちゃくちゃかっこよくて早速痺れるのです。
こういう横一列って今までありそうでなかったかも。
横一列に並ぶことでメンバー一人一人の個性が浮き立って良い。
そして相変わらずの言葉の応酬。
ですが、今回はいつもより音楽的だったように思います
空間現代の音に合わせて「グッ」「ド」「バイ」と3組に分かれて発話するとことか。
いつもは途切れる音楽も、終始演奏しっぱなし。しかもメロディアス。
このあたりはパンフレットにも書いていたけれど、とても難しいバランスだったと思います。
せっかく生演奏なのに、ただのBGMになってしまうのは勿体無い。
その辺のバランスが絶妙で、しっかり演者の一部になりながら音楽してました。
本当空間現代だけでも格好いいのに、地点がそれに呼応していくのが滅茶苦茶格好いい。
演者の台詞は、タイトルの「グッド・バイ」だけではなく、太宰の作品から色々散りばめられていて、益々どうやって作られてるのか謎。
最後の方の田中さんの太宰ゆかりの地をマイクで叫ぶシーンが特にグッと来た。
2018年最後にこんなもの観られて本当に幸せ。
グッド・バイ!


その前にはマームとジプシーの「BOOTS」を。
結局色々観ては、地点とマームばっかり観てしまう。。。
これは夏の「BEACH」に引き続きドイツのシューブランドtrippenとのコラボ。
こうやって演劇におけるタイアップをしっかりとクリエイティブに結ぶ姿勢が面白いですよね。
スポンサーとクリエイターの関係ってお金だけの関係だとやっぱり寂しいと思います。
しっかりとスポンサーの商材を使いながら、自分たちの世界に取り込むってのは本当に創造的。
「BEACH」もしっかりマームだったけど、今回はより深度が深かった気がします。
マーム独特のリフレインも健全で、特に今回は最初のシーンと最後のシーンが同じなのがツボ。
両シーンで、台詞の発し方が全然違うのが素晴らしすぎて、マジで泣きそうになりました。
なので、最初はいつもそうなんだけど、中盤まで来ないと関係性やらストーリーラインが掴めなくて、中々いじいじしてしまうけれど、中盤から後半にかけての畳み掛けがすごすぎてやっぱり癖になる。
先日ETVのSWITCHインタビューで柳楽優弥と藤田くんが対談してたけど、なんと来年は柳楽主演で作品が上演されるそう!楽しみです!


地点とマーム以外の舞台は以下3つ

「豊饒の海」@ 紀伊国屋サザンシアター
劇団チョコレートケーキ「遺産」@ すみだパークスタジオ倉
ジエン社「ボードゲームと種の起源」@ アーツ千代田3331


劇団チョコレートケーキはたまに行くバーの演劇好きのマスターが面白いと仰ってたので行くことに。
そしたら本当に良かった。
劇団名とは裏腹に、内容はめちゃくちゃ重い。
今回は戦時中に生体実験を繰り返した731部隊がテーマ。
本当に人はどこまでも残酷になれる。
観ていてとんでもなく辛い気持ちになった。
最後に囚われた女性が踊るシーンが今でも忘れられない。
テーマはもちろん、彼らの演技がものすごく良かった。
舞台って身体的か映像的に寄るかだと思っていて、大体中途半端なものが多い中、チョコレートケーキは映像的に舵を切ってたように思う。おかげで終始映画を観てる感覚に陥ったし、演者の演技が演劇特有の無理が無くてとても好感が持てた。
こういうストーリーがしっかりした演劇って基本的には苦手なんだけど、演者の卓越した演技のおかげでなんの違和感もなく目を見開いて観てしまいました。
観たのはもう2月ぐらい前の話だけどちょっと今だにこの舞台の余韻が消えません。

無理だったのが「豊饒の海」とジエン社。
「豊饒の海」は元々舞台化は無茶だろうとは思ってたけど案の定。。。
この壮大な4部作をまとめた構成は中々良かったけど、演出がダサすぎ。。。
そして演者達の演技の貧困さ。。。東出くん。。。
ジエン社に関しては全く相性が合わなかった。好みの問題。
僕がいつも読んでるブログで絶賛されてて、気になって調べたらその日に新作やってるってことで勢いでチケット取って観に行ったんだけど、もう舞台見た瞬間にダメだと思いました。
やっぱね、舞台って総合芸術だと思うんですよ。
いくら演者が素晴らしくて内容も素晴らしくても、美術がダメだとダメ。
まあ今回は美術だけではないけど、美術があまりにも。。。
てことで入口から入っていけず、内容も入っていけず、演技も入っていけず。。。
好きな人がいたら申し訳ないけど、二度と観に行くことはないですね。


そんな2018年舞台鑑賞でした。
東京来てから圧倒的に観る数が増えてしまった。。。幸!

カレンダー
05 | 2019/06 | 07
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
最新記事
検索フォーム
月別アーカイブ
カテゴリ
プロフィール

もりかわみのる

森川穣
現代美術作家。
森川穣 website
A'holicオーナー
A'holic website

twitter
Instagram
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

管理者用
カウンター
To See List
QRコード
QR