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今村遼佑「雪は積もるか、消えるか」 @ アートラボあいち

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最終日ギリギリ、東京帰りに無理やりねじ込みました。今村くんの展示です。
ポーランドの滞在を経て、どんな作品を作るのかとても楽しみにしていました。
昨年末アートスペース虹での展示も見ましたが、やはり小さなスペースなので物足りなさが残ったというか。
今回はとても広いスペース。
アートラボあいちは長者町にあった時代は知ってましたが、今はとても立派な歴史建築物の中にあります。
行ったら最終日だったため、今村くんがちょうど撮影していて色々話も聞けました。

にしてもこの人はブレない。
ポーランドでの滞在での影響はどこかしらかにあるんだろうけど、昔から変わらずそれでいて新鮮。
その場所を慈しむように、さりげなくさりげなくそこに潜む作品たち。
作品はあるんだけど、それそのものを見るというより、それを触媒にしてその場所を楽しめてしまう。
今村くんの説明を聞いていても、ここにどんな光が入ってきて、どんな音があってという説明ばかり笑
実際この空間は大きな窓がたくさんあって、光がすごい勢いで変化して空間の質がどんどん変化するのです。
僕が行ったのは夕方前ぐらいだったので、驚くほどの変化を楽しめました。
これが夜とかだとまた面白いんだろうなぁと。
彼の作品は冬がよく似合う。
夏のギラギラした太陽の光ではなくて、ぼーっとした淡い光。
(実際以前「冬の日」ってタイトルの展覧会もあったな)
って、今村くんの作品の説明がほとんどないけど、実際そういう作品なんです。
具体的にはバケツの中に映像があったり、廃盤になったクレヨンで書かれたドローイングがあったり、ついたり消えたりする電球があったり、壁を叩く小さな音があったり、ポーランドで撮った映像なんかもあるとか色々言えちゃうんだろうけど、個々の作品をあげつらうのは彼の作品にふさわしくないように思います。
どうしようか迷ったけど、行って本当に良かった。
改めて僕はこの人の作品が心底好きなんだなぁと思えました。
終わっちゃったのでなんの宣伝にもなってませんが、今後も追い続けたい作家さんです。

<関連記事>
今村遼佑「ながめるとみつめるのあいだ」@studio90
今村遼佑 第5回shiseido art egg 「ひるのまをながめる」@資生堂ギャラリー
今村遼佑「ノックする」@site
今村遼佑「白色と雑音」@GALLERY301
今村遼佑展「畔を廻る」@PANTALOON



東京では他に恵比寿映像祭関連のALの展示とワタリウムのマイク・ケリーを見ました。
ALは秋山さやか、荒木悠、荒井美波の三人展。(全員Aから始まるのは偶然?)
中でも過去作ですが荒木さんの作品はよかった。オリーブを巡る誤認の話。
彼の作品は個展だとくどさがありますが、グループ展だといいスパイスになりますね。
マイク・ケリーは相変わらず意味不明笑
配られたチラシに映像に出てくる登場人物紹介が載ってるのが斬新でした笑

細川俊夫&サシャ・ヴァルツ「松風」@新国立劇場



塩田千春が美術を担当したオペラ「松風」を観てきました。
2011年の初演以来各国で上演の後にいよいよ初来日です。

ちなみに僕のオペラ経験はビル・ヴィオラが美術を担当した「トリスタンとイゾルデ」ピーター・ブルックの「魔笛」のみです。
前者は今でもトラウマ。。。後者はまだいい思い出。
今回は最安Z席のチケットが手に入ったので行くことにしました。S席なら辞めてた。
案の定4階の最後尾でしたがそこまでストレスはなく観られましたね。

さて、内容はオペラといえども元は能の演目。
旅の僧が須磨の浦を訪ねると、松に詩が吊るされているのを見る。
これは以前そこに住んでいた松風と村雨の姉妹に当てて在原行平が詠んだ詩。
行平を想いながらあの世に旅立った姉妹が僧の夢に出てきて魂の浄化を乞うというもの。

正直ビル・ヴィオラの時のようにちんぷんかんぷんになるのではないかとかなり案じていたのだけど、サシャ・ヴァルツの演出が素晴らしくて1時間半飽きることなく観られました。
オペラはオペラなんだけど、かなりダンス要素の強い作品で、ピナとか好きなら楽しめます。
彼女のことは知りませんでしたが、同じドイツ出身でポスト・ピナとも言われてるみたいですね。
以前映画館ですが、ウェイン・マクレガー演出のローヤル・バレエ「WOOLF WORKS」を観ましたが、それと似た感覚。ともに伝統の技を用いながらも全く新しい演出。(マクレガー演出・オラファー美術の「TREE OF CODES」日本でやらないかな。。。)
そこに塩田千春とピア・マイヤ=シリーヴァーの美術が加わります。
最初から舞台上は塩田さんの糸で張り巡らされてるの思いきや幕が開くと何もないのでびっくりしました。
え、どうやってあの蜘蛛の巣が登場するのかと思いきや、途中で一人の演者が大きな空間を紐を引っ張って持ってきます。
言葉ではうまく表現できないんだけど、めちゃくちゃ巨大な躯体に糸が巻きついたやつが登場したわけです。
彼女の彫刻知ってたらわかると思うんだけど、それが巨大化したみたいな。
それが見事に空間になってて、空間をモバイルしてる感じが新鮮でした。
にしても演者さん、糸にもたれたりよじ登ったり伸びないんだろうか?
いつもの毛糸ではないのかな?
以前一度お手伝いしただけに、普通の毛糸だとあんな重かけちゃうと巣が崩れちゃうと思います。
なんしかものすごくダークで幻想的。
その後その空間が上に消えて、今度は躯体だけのセットが降りてくる。(シリーヴァーの美術)
最後は松の枝を表す木の細い棒が落ちてくる様は圧巻。
どうかなと思ったけど観れてよかったです。
あと能をバックにしてるけど、変に日本的な演出がなかったのもよかった。
むしろたまに入る雅楽っぽい音もすごく自然でオーケストラに馴染んでたし、風鈴や水の音もよかった。
なかなか楽しい体験となりました。
サシャ・ヴァルツ演出の作品が来日したらまた観に行きたいです。

ところで近くのケンジタキギャラリーでは塩田さんの個展がやってます。
毛のない櫛というモチーフは面白かった。
京都でやってた白い糸のベッドの作品はイマイチだっただけに。。。
個展は3月10日まで。


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村上友晴@ART OFFICE OZASA

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気づけば3ヶ月ぶりの更新。。。生きてます。

以前から気になってた京都のギャラリー、ART OFFICE OZASAさん。
いつも渋い展覧会をやってらっしゃいます。
如何せんアクセスが良くないので中々行けなかったけど、村上友晴展がやると聞きついに来訪。
が、痛恨の休廊日に訪ねてしまった。。。
迷子になりつつたどり着いただけに、ドアノブを握って鍵がかかってた瞬間呆然としました。。。
立ち直れずしばらく立ちすくんでると中から鍵が開く。
幸運にもその日客人があったのでたまたまオーナーのオザサさんがいらっしゃった模様。
特別に開けていただけました。本当に感謝です。

で、村上友晴展。
関西で彼の名前を知ってる人はあまりいないかもしれません。
今年で80歳になられて、今も制作を続けてらっしゃる大御所。
団体には所属せず、以前は西の村岡三郎、東の村上友晴と言われたとか。
そんな村岡さんも2013年に亡くなられ、この年代の作家で現役な稀有な存在。
美術館ではコレクションで数点見られたことのある人もいると思います。
実際先日の国立国際美術館のコレクション展にも一点出ていました。
しかし、彼の個展となると中々ないんですよね。
展覧会年表見ても、関西だと2011年の精華大学での展示以来。
美術館規模の個展となると1999年の名古屋市美術館での展示以来。
もっと取り上げられる作家だと切に思います。こんな若造が言うまでもないだろうけど。
と言うことで、彼の個展を見られるのはかなり貴重なのです。

僕が初めて見たのは学生の頃広島現美のコレクションだったと思います。
遠くから見るとただの黒い画面にしか見えないんだけど、近づいて見るとそれが黒い絵の具の集積だとわかります。
聞く話によれば一点にかける時間はなんと2年。
もはや「業」とも言える作業。
それからギャラリエアンドウの個展なども観に行きました。
今回久々にまとめて観て改めてすごい作品だなと思いました。

何がすごいって、まず今回の展示では、最新作と30年前の過去作が並んで展示されてるんだけど、全く違いがわからない笑
違いといえばキャンバスの張り方ぐらい。
画面は本当に違いがわからないのです。
一本の太い軸の通った作品に震えました。
そして何と言っても、画面の強さです。
いつまでも視線を外せない強さ。
それは画面の大きさなんかも全然関係がなくて、小作品も展示されてましたが、とにかく強い。
そして、今回初めて観ましたが、版画(?)の作品も同じ。
版画って言っちゃダメなんだけど、技法がオリジナルすぎてオザサさんも説明に困ってました笑
6点組の赤黒い作品で、画面は本当に小さい。
でもその極小の面積に込められた強さ。
作品数としては多くはなかったものの完全に打ちのめされてしまいました。
久々に作品を見て魂が震えた。
なんかこう言う強さって最近の作品にないなぁと。
リレーショナルアートとかネオコンセプチュアリズムとかリサーチ系とか、思考ゲームとしては楽しいんだけど、作品の強さはあまりないんですよね。。。
本当に行けてよかった。オザサさんありがとうございました。


更新してなかった間も色々見てたんですが。。。
せっかくなのでその間に観てきた展示を徒然に。(関西のみ)

キュレトリアル・スタディズ12: 泉/Fountain 1917-2017 @ 京都国立近代美術館
『見立てと想像力 ━ 千利休とマルセ ル・デュシャンへのオマージュ』展 @ 元淳風小学校
福岡道雄 つくらない彫刻家 @ 国立国際美術館
態度が形になるとき ―安齊重男による日本の70年代美術― @ 国立国際美術館
開館 40 周年記念展 「トラベラー:まだ見ぬ地を踏むために」 @ 国立国際美術館
ヤマガミユキヒロ:air scape / location hunting 2017 @ GALLERY PARC
今村遼佑「くちなしとジャスミンのあいだに」 @ ART SPACE NIJI
小枝繁昭‘Rika Syounen no Yume 2' @ アートゾーン神楽岡
BACK AND FORTH 柏原えつとむ展・想図「Sの迷宮」 @ galerie16
荻野夕奈+田中加織+チェ・ユンジョン FLOATING @ HRD FINE ART
tamaken / Emiko Tamai / odo 『星が運ぶ舟』 @ stardust



まず「泉」誕生100年記念の京都近美のシリーズと「見立てと想像力」
前者は5回に分かれててなんとか全部見ました。
それぞれ中々面白かったけど、コレクション展示の隅っこでやってるような小規模展示だったので、これまとめて一つの大きな展覧会にすれば面白かったのになぁと。
何部屋かに分かれて企画者がそれぞれ違うとか。
レディメイドが吊られてて影を見せるデュシャンのアトリエを再現した3回目が個人的によかった。
第2回の藤本さんの展示も、彼自身の展覧会みたくなってたけど贅沢でよかった。
第4回のべサン・ヒューズのリサーチノートはとても見切れないけど興味深い作品。
最後の毛利悠子の展示が一番わからなかったかな。。。
同じく泉記念で開催された「見立てと想像力」も中々よかった。
元小学校という背景に、日本人作家とフランス人作家が参加してたけど、見事に明暗分かれてた。
やっぱり日本の小学校の背景を体でわかってる日本人作家の作品が抜群に面白かった。
フランス人作家は無理やり場所に合わせようとしてる感じで無理があったなぁ。

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国立国際美術館の三つの展示。
特に福岡道雄展は、10年来の知人である福元さんがキュレーションしたので個人的に感慨深い展示。
縁あって彼が学生インターンの時から知ってて、それからお世話になりっぱなし。
だったらブログで宣伝しろよと自分でも思ったけど、なんせ福岡さんの作品が個人的にあんまり。。。
彼の「作らない」という態度は同じ作家の端くれとして痛いほど共感できる。
でもそこから発生してくるものに対して全然共感できなかったのです。
奇しくも同時開催の安斎展のタイトル「態度が形になるとき」は1969年のハロルド・ゼーマンの展覧会タイトルからなんだけど、その言葉はむしろ福岡展に付せられるべきだったんじゃないのかなぁと。
安斎展は「行動が形になるとき」だったと思う。
安斎展の面白かったのは、写真が当時の作品や制作をリアルタイムに捉えてるだけに、二次物である写真こそが本物で、その前に並んでいたコレクションであるもの派の作品たちが偽物に見えてしまったこと。
確かに作品としては本物なんだけど、当時の空気を纏っている安斎さんの写真は二次的な要素を超えてた。
あと現在開催中のトラベラーはパフォーマンス作品をいくつか取り入れてるのがおもしろかった。
パフォーマンスはその時間に居合わせないと見られないものなので全体は捉えられないのだけど、なんかその「見逃す」っていう体験も面白いなぁと。
個人的にジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダの新作とテリーサ・ハバード/アレクサンダー・ビルヒラーのジャコメッティの元愛人を巡る映像作品がよかった。
あとカーディフ・ミラーの作品はすごかった。一瞬見逃しかけるのでご注意を。5/6まで。
にしても最近の国立国際、キャプションが配布スタイルになって見難すぎる。
一々作品タイトル・作家と作品を紙見ながら確認するのは鑑賞のノイズでしかない。。。

あとは知り合いの展覧会をいくつか。
Gallery PARCは移転して一発目のヤマガミ展。
ビルの3フロアがギャラリーになっててびっくり。
個展でやるには作品数が半端ないので大変そう。。。
とはいえ贅沢な展示空間。さすが。
今村くんは名古屋の個展行ったら書きます。(行けるだろうか。。。)
小枝さんと柏原さんは僕の恩師。
小枝さんの作品ちゃんと生で見たの久々で感動しました。
柏原さんは過去のSの作品だけど、ほぼインスタレーションなので過去作と一概にいえない見応えのある展示。
久々にお会いできてよかった。柏原さんも今年で77歳。お元気です。
そして田中さんとtamakenさんは過去に一緒に海外で展示した仲。こちらも久々。
tamakenさんの舟たちはstardustという銀河で美しく航海していました。。。

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地点「汝、気にすることなかれ」@アンダースロー

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相変わらず地点を追いかけております。
とはいえ、正直最近の新作は僕の中でイマイチ腑に落ちないものばかりでした。
素直に面白かったのは去年の夏の「みちゆき」ぐらい。
それ以降「ブレヒト売り」、「ヘッダ・ガブラー」、「ロミオとジュリエット」、「忘れる日本人」と、怒涛の新作ラッシュだったのですが、どれも自分の中でヒットに至らず。
最近の新作は特にあの独特の「地点語」とも呼ばれる発語が抑えられていたせいもあるかも。

しかし、この夏に発表された「汝、気にすることなかれ」は最高に面白かった!
これぞ地点!という感じ。
面白すぎて2回も観に行ってしまいました。。。
やっぱり地点とイェリネクの相性は抜群ですね。
「光のない。」「スポーツ劇」に続くイェリネク3作目ですが、前2作が大劇場で大掛かりな舞台セットなのに対して、今回は小劇場。しかも河野早紀さんのいない5人の少人数。
劇場に入ると舞台には鏡が敷き詰められて、真ん中には蓄音機。手前は人工芝とお花畑と謎だらけ。
舞台が始まると、白い全身タイツみたいな衣装に包まれた演者登場!謎すぎ!笑
今回も前2作同様衣装はコレット・ウシャール。
そして音楽も同じく三輪眞弘。
前2作は合唱団を結成していたのに対し、今回は舞台中央に置かれた蓄音機が音楽担当。
これが素晴らしかった!
元々この作品には「シューベルトの歌曲にちなむ死の小三部作」という副題がつけられいて、章ごとにシューベルトの「魔王」「死と乙女」「さすらい人」が音楽として指定されてる。
にも関わらず三輪さんに改めて音楽を依頼するあたり三浦さんはひねくれ者笑
そして改めて三輪さんが導き出したのが、シューベルトの音楽を破壊すること。
舞台中、蓄音機は音楽を奏でては止まり奏でては止まるを繰り返します。
実際蓄音機は機械で動かしているだけで音楽は別でなってるそうですが、レコード盤に今回のDMのイラストが描かれているので、音楽がレコード盤の回転として視覚化されているのはうまいなぁと唸りました。
この音楽が容赦なく演者のセリフを遮断します。
そして演者のセリフで印象的だったのが、全力で発話した後に捨て台詞のように吐かれる「ま、いっか」という言葉。
これ、実際「汝、気にすることなかれ」と仰々しい邦題になってるものの、実際のタイトルはドイツ語で「Macht nichts」。英語で「Don't mind」。そう、「ま、いっか」なのです。
この言葉が、これまでの台詞を全て無効化するぐらいの破壊力。
このセンスはやはり地点の真骨頂。
にしても、どうして日本語タイトルがこんなに仰々しいのか。
それは、「Macht nichts」というドイツ語にあります。
実は「Macht」には権力という名詞でもあり、「nicht」が否定。
つまり「権力を否定する」という仰々しい裏テーマがあるのです。
実際演劇の至る所にナチスを思わせる台詞もあり、その辺はやはりイェリネク。
あと、西洋演劇にはどうしてもキリスト教がつきまといます。
ブレヒトもベゲットもどこかにキリスト教を忍ばせる。イェリネクも同様。
アートもそうですが、そこらへんがどうしても日本に素直に輸入困難な代物。
でも地点にかかればそこを笑い飛ばすかのように、陳腐な演出のオンパレード。
この演目では「死」が大きなテーマですが、それを敢えてチープにするために客側の人工芝とお花畑。これは葬儀場の「セレマ」をイメージしたそうです笑
そもそも全身白タイツもふざけてるとしか思えない笑
そんなこんなであっという間に繰り広げられる3章の物語。
最後の最後、蓄音機のノイズだけがなり続けてレコードが終わって暗転は完璧なエンディング。
素晴らしかった。。。
2回目の終演後に、Contact Gonzoの塚原さんとのトークがあったのだけど、そこでどうしてこんな謎の舞台セットなのかという説明に、イェリネクは抽象的に表現しないと大怪我するという話が面白かった。
確かに前2作の舞台セットも抽象的なセットでした。
中身はあまりに社会的で具体的なんだけど、難解なテキストで煙に巻くイェリネクと対峙するには正攻法ではやってられないという話。
あと、今回の舞台は所々笑うしかない場面が多いのだけど、「笑い」はどこまで重要なのかと質問したら、「全てです」と即答する三浦さん笑
確かに地点の作品でよかったなぁと思えるのは笑える舞台。「ワーニャ伯父さん」とかも最高に笑える。
チェーホフが「人と人がわかりあえないのは喜劇だ」と言ってますが、地点はまさにそれを体現している。
発音が変だったり、ストーリーもバラバラにされたり、わからないんだけど妙に笑える。
それが地点の大きな魅力だと思う。
この「汝、気にすることなかれ」はそれが見事に結実していました。


しかし、その次の新作「どん底」は微妙だったなぁ。。。
黒澤明も映画化したゴーリキーの「どん底」で、ある程度ストーリーも理解してるし、音楽も空間現代だし、演者も客演も含めて8人と多いし(なぜかまた河野さんがいない・・・)、もう期待するしかない!って感じだったのですが。。。
何と言っても台詞の途中で挟まれる「どん」「ぞこ」がダサかった。。。
「汝」の「まいっか」と違って、あまりにまんますぎた。
「忘れる日本人」の「わっしょい」もダサかったけど、「どんぞこ」はないよなぁ。。。
あと、客演の何人かは完全に地点のカラーではなかった。
田中祐気さんはさすがでしたが。。。てかなんで河野さんいないの?
そして空間現代がまさかの録音。。。
イマイチピンとこない作品で残念でした。
ちなみに「どん底」は元旦から再演がスタートらしい。元旦から「どん底」って笑


ところでやっと空間現代のライブハウス「外」、に行きました。
アンダースローのすぐ近くという、どんだけ仲ええねん笑
にしても、こんなアングラなバンドが自身のライブハウス持てるってすごいことですよね。
自前でライブハウス持ってるバンドってそんなにいるんだろうか?
そしてそこで聞いた彼らの「オルガン」は最高だった。
1曲1時間というすごい曲なんだけど、全然飽きない。
それがギターとベースとドラムというシンプルな楽器のみで奏でられてるのがすごい。
「オルガン」ってタイトルだけどオルガンは登場しません。
こないだ名村造船所跡地で演奏された「擦過」も聴きたかった。。。
にしてもDMの感じといい地点の影響受けすぎ!
舞台装置が変なLEDってのはもう少し学んだ方がいい。というか演出なんてなくてもいいのに。。。
「どん底」でもLED使われてますがセンスが全然違う!

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江之浦測候所/草間彌生美術館/長島有里枝

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杉本博司の夢の舞台が小田原に完成しました。
その名も「江之浦測候所」。
根府川駅からシャトルバスで10分弱。遠い。遠いよ!
で、いきなり感想としては

「一体何を見てきたんだろう?」

です。
正直感想と言える感想はないです。
予約とって入館料3000円と交通費かけてわざわざ行ったんだけどね。
まあ、行く前からなんとなくそんな感じなんやろうなとは思ってたけど。
この人って自己完結の人だなぁと改めて思いました。
ここには批評はないです。いいも悪いもないのです。
だから行って後悔ってのもないです。
とまあ、のっけからネガティブですがとりあえず写真バンバンのっけちゃいます。

まず全体図。広いです。
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待合棟。ここで受付。
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100mギャラリー。
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先からの海景。
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隣の小庭。
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下へ。
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100mギャラリーの下を斜めに突き抜ける道。このアプローチは直島の護王神社みたい。
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外から。
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上も登れます。
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隣は能舞台。
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大庭園?から門。
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茶室への道程。
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茶室。
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以上こんな感じ。
一体何の施設なのか謎・・・。人に話す時に困ります。
ご興味ある方は公式サイトからご予約くださいませ。こちら
帰りはシャトルバスを待ちきれずタクシーで小田原へ。絶品の鯵がいい思い出。


あと東京では開館したばかりの草間彌生美術館にも行って来ました。
なんか年内はもうチケット予約完売らしいですね。すごい人気。。。年明け以降の予約はこちら
こちらも写真でぱぱっと。外観はすごく地味。中は階段で上がらないといけない。
こちらも感想らしい感想はないです笑

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他には東京都写真美術館で開催中の長島有里枝展。
これまでの彼女の写真シリーズが一気に見られるベスト盤みたいな展示。
僕は彼女の写真といえば、彼女のパートナーを撮った「not six」が忘れられません。
学生の時に本屋で見て、赤裸々にパートナーとの私生活を覗き見してるようでドキドキしました。
表紙も赤裸々に「テント張ってる」写真笑
僕が持ってる唯一の彼女の写真集です。
それから10年以上が経って、今回の展示で彼女がその彼と離婚してることを知りました。
めっちゃ不思議なんだけど、なんかショックでした。
あの写真集にはそれだけ彼女と彼に感情移入させちゃう力があったんですよね。
どんな言葉よりもあれらの写真って単純に時間や関係性がビジュアルに詰まっちゃってる。
写真の持ってる力を改めて思い知らされたような気がします。
あと、その写真集にも写ってた赤ちゃんだった息子が大きくなってる写真もあって、まるで親戚の子のように「大きなったなぁ」と感慨深く見ちゃいました。
それと、僕の友人がモデルになっててびっくり。
長島さんが神戸にレジデンス来た時に撮ったみたい。
他にも家族じゃない人たちが家族みたいに一緒に写真に写ってる初期のシリーズとか、彼女のデビュー作でもある家族で裸で写ってる写真とか、僕はてっきり彼女の写真は「関係性」が重要なんだと思ってたんだけど、カタログとか彼女の発言とか見てるとかなりフェミニズムの人なんだなぁとわかって正直がっかり。
なんかもっと大きな広がりを彼女の写真に見てたのです。
とはいえ、やっぱり彼女の写真は面白い。11月26日まで。こちら

あと土屋信子が駒込倉庫でワーク・イン・プログレスみたいなのやってたから見に行ったけど、会期終了間際だったのにプログレスすぎてなんのこっちゃでした笑
scaiからカタログが出るらしいのでとりあえずそれをたのしみにしてます。

MUM&GYPSY『あっこのはなし』『ΛΛΛ かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと──────』@AI・HALL

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マームとジプシーの十周年ツアーを観劇して来ました。
彼らのことは以前から知人に噂は聞いてて、機会があればと思てったら巡って来ました。
それにしても代表の藤田さん若いですね。僕より年下。それで十周年とはすごい。
これまでの彼らの活動に関しては10周年記念サイトのインタビュー記念書籍に詳しいですが、とりあえず前知識なく伊丹のAIホールへ。
(公演後に読みましたが前半はやはり相当苦労していて読むのも辛いですね。。。)

今回のツアーは全国6都市を回るツアーで、この伊丹が最終地点です。
全部で4つの過去の演目をやるんだけど、伊丹では2演目のみ。とりあえずどっちも観ました。
感想としては、4つ全部みたかった!はい、おもしろかったです。

まずは「あっこのはなし」。
これは5年くらい前にやった演目みたいなんだけど、その時はメンバーも20代で、その30代バージョンが去年改めて再演されて、今回はさらに再再演。
前のやつ見てないからわからないんだけど、自分も30代で、中で出てくる会話がいちいちわかりすぎた。
30代のガールズトークとかもめちゃくちゃ楽しいし、未来への不安とか葛藤とかわかるわかる。
実際演者の本名がそのまま役名になってたり、台詞も彼らの実際の体験だったりでとてもリアル。
でもこの「わかる」ってのが案外ネックで、この演目を純粋に観るのにノイズになっちゃってたかも。
舞台としては、時系列がバラバラだったり、同じシーンが繰り返されたり、色々面白い演出がたくさんあったんだけど、なんせその30代の共感覚が強すぎちゃって、客観的に舞台を観るのを邪魔しちゃってた。

その点もう一作の「ΛΛΛ」は、逆に共感できないことが多くて、舞台自体を楽しめたと思う。
何が共感できないって、この作品の根幹の「郷愁」とか「故郷」とかの感覚。あと「海」。
正直都会で生まれ育った僕には全くわからない。
生まれ育った家なんてただのマンションだし、そっから何回も引っ越してるし、なくなっててもへっちゃら。
今もまあ故郷で住んじゃってるし、海も馴染みがない。
このわからないづくしって、いつも見てる地点にも言えることでだから地点が好きなんだな、と再認識。
この作品も、演出が本当に楽しい。
演者が全員で、裏方までやっちゃってるというか、舞台転換から小道具を渡すのも全部演者。
そして、この作品から藤田さんの映像的なフェティッシュが伺えるのも楽しい。
例えば映画とかって、ワンシーンを何ショットかに分けて撮ったりするけど、まさに舞台上でそれをやっちゃってる。
同じシーンを繰り返し演者の配置を変えて言わせるとか、舞台自体を動かしちゃうとか。
まるで観客が固定カメラで、舞台や演者そのものが動くことで映像のように映る。もちろん不自然極まりないんだけど。
時系列がバラバラなのも、映画の撮影時は実際の時系列で撮らない感覚。
観客が能動的に編集作業を経ることで作品として完成するというか。
そういうのがもう楽しくて楽しくてすっかりハマってしまいました。
今後他の作品もぜひ色々追いかけていきたいです。
来年また2回目のツアーがあるみたいなのでチケット取ります!
MUM & GYPSY Official Website: http://mum-gypsy.com


あと、最近ようやくべゲットの「ゴドーを待ちながら」を観ました。
近代演劇を語る上でどうしても外せない一作。
京都造形大学内の春秋座で行われたアイルランドのマウス・オン・ファイアによる舞台。
もうべゲットもこの世にいないし、完全な「オリジナル」は見れないものの、限りなく忠実だそう。
正直、中身も演出も特に面白くもなかったんだけど、まあ、一度もは観られてよかったな程度。
なぜか後ろで大爆笑してる人が前半いたんだけど何がそこまで彼を抱腹絶倒に追い込んだのかが謎。後半いなくて演出だったんじゃないか説を友達としてました。。。
「世界の涙の総量はあらかじめ決められている」みたいな台詞は残りました。
ちなみに今回の企画はReal Kyotoの小崎さんも噛んでて、舞台前にべゲットに影響受けた現代美術作家たちの画集とかも置いてました。
べゲットと現代アートとの関係はこちらに詳しいです。

舞台関係、最近特によく観てますが、やはり歴史を知らないといけないなぁと最近よく思います。
アートもそうですが、やはり文化は一朝一夕で楽しめるほど甘くない。だから面白い。
アルトーやブレヒトなんかの舞台も機会があれば観てみたいなぁ。


さて、今日でブログ開始からなんと12年。私も12年歳をとりました。。。
13年目を迎えるにあたり、改めてタイトル変えました。前のに近くなった。
今後ともダラダラと更新していきますのでゆるりとよろしくお願いします。

アジア回廊 現代美術展 @二条城・京都芸術センター

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正直特記することもないんだけど、せっかく行ったので書きます。
それにしても京都ってこういう現代美術展が全く根付きませんね。
数年前のパラソフィアもあれ一回きりなんでしょうか?
今回のこれもこれっきりだと思います。
そもそも京都は観光資源に恵まれすぎてて、あえて現代美術で打ち出す必要がないんですよね。
わざわざ二条城とか使っちゃってますけど、その辺の必然性が得られない。
その辺の街中とか原っぱとかでやった方がよっぽど面白いですよ。

そしてもう一つ。
これはまあ自分の確認不足もあったんですが、謎の盆栽展のために草間彌生と宮永愛子の展示が見られなかった!
会期中に他の展覧会とぶつかって、展覧会期間中にもかかわらず一部なくなっちゃうとか辛すぎ。
ぶつかっちゃうぐらいならそこにそもそも展示するなよと言いたい。お金返して欲しい。
そう、入城料と展覧会で1200円もするんですよ。

とまあ、文句ばかり言っちゃってますが、いい作品もありました、もちろん。
花岡さんと久門さんです。特に久門さんは毎度ほぼハズレなしですね。
花岡さんの作品はいつものぶっ飛んだ感じが場所柄もあってか静謐な感じになってて僕は好みでした。
久門さんのは空間贅沢に使わせてもらってて素晴らしかった。

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そしてもう一会場は京都芸術センター。
こちらはもう楊福東狙い。これ見るだけでも大いなる価値。そしてこっちは無料。
映像48分もありますが、映像が美しすぎて何ループでも見てたいです。
一コマ一コマが一幅の絵画。
場所も畳の間でとても美しい調和。完璧。

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後は茶室の今村源さんはさすがというかやっぱりすごい。
写真は撮れませんでしたが、茶室と作品の境目が見事に融合してました。
芸術センターはこの二作見るだけでも本当に価値があると思います。無料だし。
二条城の方は、個人的に二条城自体が好きなので、まあ二条城ついでくらいのノリならありです。
10月15日まで。こちら

「パターソン」 by ジム・ジャームッシュ



近年稀に見る更新頻度ですが、またまたいい出会い。
なんとなく観に行ったジム・ジャームッシュ監督の「パターソン」。
今年観た映画で間違いなくベストフィルム。
とはいえ涙は出ません。泣かせる映画=いい映画ではないんです。
以下ネタバレ含む、かも?

続きを読む

S-House Museum

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丸亀途中に岡山寄るので前から気になりすぎてたS-House Museumへ。
岡山駅からバスと徒歩で約30分。想像以上に遠かった。。。
本当にこんなところに?という場所に本当にありました。

元々個人住宅だったこの建物。なんと設計は妹島和世!
奈義現代美術館の元学芸員である花房香さんが昨年開館させた個人美術館。
困難なアクセスの上に土日のみの開館というハードルの高さ。
しかしそのハードルを越えてでも行く価値がありました。

恐る恐るチャイムを鳴らすと館長自らお出迎え&ご説明。
まずはChim↑Pomの間。
有名なSUPER RATや震災の被災地で撮った気合の映像がお出迎え。

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建物内部は箱の中に箱があるような構造で、周囲をぐるっと廊下が囲む。

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引き戸を開けていくとそれぞれ部屋があって、それぞれ作品が展示されてます。

目「Distribution Works #2017」
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伊東宣明「生きている/生きていない」
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高田冬彦「Cambrian Explosion」
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下道基行「漂う/泊まる」
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毛利悠子「子供部屋のための嬉遊曲」
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2階へ。

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加藤泉「Untitled」
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伊東宣明「預言者」
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などなど。
現代美術好きならご覧いただいてわかるように、作家のラインナップが旬な作家ばかり押さえてます。
以前に観たことある作品もありますが、ここで展示されるとまた一味違います。
毎年少しずつ展示も変わってるそうです。
最後は奥様からお菓子とドリンクのサービス。至れり尽くせりです。
現代美術ファンなら一度は訪れてみるべき場所だと思います。難易度高めですが。。。こちら
最後は記帳と投げ銭お忘れなく。

志賀理江子「ブラインドデート」@丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

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やっぱり気になって最終日ギリギリに行っちゃいました、丸亀。
はい、青春18きっぷです。いつになったらやめられるんだろうか。。。

志賀さんの個展は10年以上前にグラフでやってた「リリー」の展示以来。
以前から不気味な写真やなぁと思ってましたが、「螺旋海岸」で極地を極められたんじゃないかと。
写真集買いましたが本当にホラー。恐すぎてあまり見てません。。。
せんだいメディアテークの展示は行けませんでしたが、行った友達が
「鑑賞者とやたら目が合う」
って言ってて、どういうことなんだろうとずっと気になり続けてました。
そしてその視線の問題がいよいよ作品に現前化したのが今回の新作「ブラインドデート」。
タイでバイクタクシーに乗っていたら、バイクに乗ってるカップルと視線がやたら合うことをきっかけに100組以上のカップルを撮影した作品。
作品の詳しい説明はartscapePENの記事に詳しく書かれています。

で、展示なんですが、以下会場図面。

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なんのこっちゃって感じですが、なんと21台ものスライドプロジェクターを使っています。
入ると会場は暗くて、スライドが回るカシャッって音が鳴り響いてます。
しかもこのスライドがついたり消えたりしてて、正直「見せる気あるのか?」とすら思えたり。。。
ブラインドって言葉を展示に活かしてるんだろうけど、ちょっとどうなの?って感じでした。
不気味感が凄すぎて作品に集中できない。させる気もないんだろうけど。
対照的に奥の空間(写真だと上の部分)では、今回のタイトルにもなってる「ブラインドデート」のプリントが一点一点小さな照明に照らされて展示されてて、これがものすごく良かった。
光が絞られていることによって、さらに写真の中の視線が強調されてて、写真から眼差されているのをひしひしと感じて、一瞬動けなくなります。
それだけ眼差しっていうのは強いんだなぁと実感。
静止した写真というメディア性と彼女たちの無表情がさらに何も読み取れないもどかしさを誘発しています。
「目は言葉以上に語る」と言いますが、写真になるとこれだけ語らなくなるのは面白い発見。
今までの志賀さんの作品って、抽象的な恐さがあったんだけど、今回の作品では眼差しという具体的な対象があって、さらにその視線がこっちを向いているという恐さがとても新鮮でした。
とてもとても強い作品。素晴らしかったです。
それだけにプロジェクターの展示が残念。
もうこの「ブラインドデート」だけに絞って展示しちゃっても良かったと思います。
なんにせよそれだけ力のある作品でした。

最後の通路には志賀さんの手記や、弔いをテーマにしたアンケートなどが壁にびっしり書かれていましたが、ちょっと死や生のテーマに縛られすぎてる感じがしました。まあ、それが彼女の制作を突き動かすモチベーションなのかもしれませんが。

写真集欲しかったけど8640円は高い。。。
来年に発売されるというカタログだけ予約して帰りました。にしても遅いな。。。
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