FC2ブログ

劇団チョコレートケーキ「無畏」 @ 下北沢・駅前劇場



コロナ禍の中5ヶ月ぶりの舞台。泣ける。。。
検温・消毒・マスクは勿論席数も大幅に減らし、最前列は舞台から2mの距離+フェイスマスク。
これがニューノーマルかと思うと眩暈がするけど再び一歩を踏み出した劇団に喝采を送りたい。
場所は下北沢の駅前劇場。
ちょうど前日に映画「劇場」を観ていて、そこで出てくる劇場も駅前劇場。
そこでは満員の観客が映し出されていて、その差異がより鮮明に映る。
(映画自体は微妙。。。)
僕は最前列で、フェイスマスクをつけての鑑賞。特に気にならず。

内容は松井石根、大アジア主義、南京大虐殺、東京裁判…。
またまた重いテーマだが、終始目を見張る舞台で素晴らしかった。
松井石根という人物は、名前こそなんとなく聞いたことのあるものの、どういう人物か舞台を観るまでよくわからなかった。
観ていくうちに彼の思想が沁み入っていくような感覚を覚える。
孫文を敬い、彼の大アジア主義の理想を信じ、蒋介石の協力を仰ぐも無下にされ、結果その牙城である南京を攻め入り、あの南京大虐殺が起こる。
アジアを一つに欧米列強からの自由を掲げたのに、むしろ中国人を苦しめる結果となった。
結果的に東京裁判ではその責を問われB級戦犯として1948年に死刑となる。
西のアウシュビッツとは規模が違うが、それでも日本人があの日中戦争で犯した罪は一生消えない。
劇中では彼はそういった志高い人徳者のように描かれるが、全くと言っていいほど同情できなかった。
戦争は人を狂わせるし、不合理な感情が優先されてしまう。
あの暴走は、例え部下達が勝手にやったことだとしてもそこに火をつけたのは間違いなく松井本人。
日本の敗戦を決定付けたあの長崎の原爆投下の日にこの舞台を観られたのは意義深かった。
色々問題はあるものの、彼の「アジア人」としての精神は学ぶに値する。
終戦から75年経った今でも、彼の大アジア主義の理想なんて程遠い。
むしろ溝は益々深まるばかりで、日本は没落の一途をたどっている。
コロナが収束した後、世界はどうなってしまうのだろう。

会場のチラシの束の中に、劇団の次回公演のチラシが入っていて、来年2月に新作を発表予定とのこと。
新作は、今回の南京大虐殺が起こる最大のきっかけ、日中戦争を長期化させてしまった時の内閣近衛文麿を描くそうで楽しみすぎる。。。
この先どうなるかわからない中、それでもボールを投げ続けるこの劇団の姿勢にただただ感服。
今回の舞台も、劇場の他に、オンラインでも配信していて、スタンダード版 (客席からの視点で作品を視聴できる、一般的な映像)と、俳優1人にボディカメラを装着して撮影したアクターカメラ版 (登場人物の目線で作品を楽しむ、カスタム映像)を用意している。
僕はやはり舞台の生の臨場感が好きで、今回もそれをたっぷり堪能できたのだけれど、このオンライン、特に後者のアクターカメラ版は非常に気になる。
劇場の劣化版にするのではなく、別のオプションをつけることで劇場でも味わえないスペシャルな体験を用意するという発想は素晴らしい。
今後の演劇のあり方の一つの指標となるかもしれない。
秋に始まる地点の新作もオンライン版があって、僕は劇場もオンラインもどっちも申し込む予定。

さらに劇団チョコレートケーキは、自粛期間中に過去作の映像を期間限定で無料配信してくれた。
これもファンを増やす大きなきっかけを掴んだかもしれない。
実際予告をアップしているYouTubeチャンネルは今回の配信で登録者数がめっちゃ増えたそう。
僕は実際に劇団チョコレートケーキを観たのは2018年の「遺産」からなので、今回で3作目。
過去作は再演されるのを待つしかないと思ってたら、なんと「ドキュメンタリー」、「60’sエレジー」、「追憶のアリラン」、「サラエヴォの黒い手」、「〇六〇〇猶二人生存ス」、「起て、飢えたる者よ」とBSで放送された「熱狂」、「あの記憶の記録」と、なんと8作もこの数カ月で観ることができて最高。
おかげでさらにこの劇団のファンになれた。
今回の舞台も感染拡大に気を払いながら演者スタッフ相当なストレスだったと思う。
それでも千秋楽まで届け切って下さった皆様本当に感謝しかない。
これからも応援させていただきます!

劇団チョコレートケーキ:http://www.geki-choco.com

内藤礼 うつしあう創造 @ 金沢21世紀美術館

IMG_4802_202008071659201ed.jpg

勝手にGoToキャンペーンラストは金沢!

内藤礼x金沢21世紀美術館!
これは見ないわけにはいかない!
この展示はコロナとは関係なく、当初から日時予約制を導入していました。
内藤さんなので然もありなんという感じなんですが、これが今後のニューノーマルになると思うと、当初から一人しか入れない等のスタイルを築いていた内藤礼はやっぱりすごい。
そして4月1日に予約スタートで早速5月に予約したんだけど、緊急事態宣言により開幕が延期。
そもそも4月の時点で5月に金沢行けると思ってた自分ってどんだけ能天気だったんだろう。。。
もうあの当時の感覚が思い出せない。。。
そして緊急事態宣言明けから1ヶ月ようやく開幕。
しかし何と最終日が変わってなかった!!
元々長い会期だったとはいえ延長しないとは。。。
改めてチケット予約をして無事確保。念願の金沢へ!

さて、この展覧会。もうね、最高でした。。。
正直近年の内藤さんの展覧会って思ったほど感動できなかったんですよね。。。
庭園美術館も水戸美術館も、何だかしっくりこなかった。
なので、今回もどうかなぁと思いつつだったんですが、これまで見た内藤礼展で一番だわ。。。

まず今回展覧会タイトルが素晴らしくて、まず内藤さんから「創造」という言葉が出るなんてという驚き。
これまで内藤さんの作品からは「制作」や「創造」という言葉から程遠いところにありました。
先日金沢に初めて内藤さんの作品を観に行くというお客様に「内藤さんの魅力って何ですか?」と聞かれたんです。
壮絶に難しい質問なんですが、あえて答えるなら、「自己表現から遠いところ」だと思います。
彼女の作品からは、そういう自我が全く感じられず、現象的に物事がただ在る。
それなのに、圧倒的にそれは内藤礼にしか実現できない世界なんです。矛盾が過ぎる!
このことを説明することほど骨の折れる作業はないですが、まあとりあえず豊島美術館に行けば全て解決すると思います笑
でもまあ、今回は美術館個展なので、とにかく作品との出会いを大切にして、無理に見つけようとしないでいいというアドバイスだけしました。
そしたら実際その通りで、この展覧会ほど「作品にお手を触れないでください」が難しい展示はないと思いますw
だって見えないんだもの!!
もうスタッフの方達から放たれるこの言葉がパワーワードすぎて、もはやネタw
中には絶対見えない作品もあります。

もう最初の部屋からそうで、むしろ一番作品の見える難度の高い部屋。
まずは窓越しに見るんですが、何のこっちゃ。
ここでこの展覧会がただ事ではないことを悟りました。
次の部屋からも衝立越しに観られるんですが、もう目がおかしくなりそう笑
当初、出品目録なしで、出会えるものだけにしておこうと思ったんですが、実際目録見たら想像を遥かに超える作品数で、これはさすがにマズイと思い、照らし合わせてましたが、大概徒労に終わりました。。。
落ちる水滴、垂れ下がる糸、鏡、、、全てが幽けき存在すぎてすごい。
この大空間の使い方として、これほど贅沢でこれほど有効な使い方。。。最高かよ。

次の部屋では垂れ下がる風船や、ガラス、紙、電気コンロで揺れる糸などで構成されており、次の部屋に移ると、ほぼシンメトリーにそれらが配置されてて、部屋の間に立つとめちゃくちゃ気持ちいいです。
このあたりからタイトルの「うつし」という言葉が沁みてきます。
「うつし」には「写し」「移し」「映し」等の言葉が含まれますが、何と言ってもこれは「現し」なんだろうなぁと思いました。
この把握しきれないもの全てが「現し」、つまり「現実」。
この不安定な世界を僕らは生きているんです。
この会場にある全ての要素が愛おしくて仕方ない。。。
人型の小さなオブジェ、見えないほど薄い色彩の紙、風にたゆたうリボン、水を湛えた瓶、無数のビーズ、、、。
言葉にすると平々凡々なものたちが、あの会場では全て慈しむべきものとなっていました。

ところで僕が行ったのは2時半からの回で、ほとんど自然光で見るのは水戸と同じなだけれど、途中であちこちに電球があることに気づき、目録見てたら「太陽」というタイトルが付いている。
これは、もしや、夜になったら灯るのでは。。。!!
やられた。。。これはもう夜も来なきゃならないパターンやないか。
しかもこれ鬼なのが再入場不可なんです。
夜間開館は金土のみで、この日は土曜日。
さすがに展示室に夕暮れまでいるには長すぎて(夏だし)、一回出て当日の最後の回を購入。。。
そもそも展覧会自体2000円と高いのに2倍の4000円。。。でもやむなし。恐るべし。

そして夜になって再訪。
ここではまったく別の「現し」となって目の前に現れました。
これは夜も来て大正解。
今から行く人、必ず金土の夜間開館時も行ってください。
全てがさらに見えなくなり、そうなればなるほど空間の質が濃くなる不思議。
こんな見えないものに4000円も払うなんて馬鹿げてるんだけど、どう考えても最高なんです。
脳科学者の茂木健一郎との対談で内藤さんが語る言葉が腑に落ちます。

「人には認知できない、もっと大きなものや違うものがそこにある。そういうもののなかにいるんだということに、私にはなぜか幸福感があるんです。」

人には限界があって、それでいい。
それは暴力的なほどに全肯定の世界。
このコロナ禍で無力感を抱いてる人も多いかもしれませんが、改めて人間が無力であることを教えてくれたのが今回のことで、これを厄災ととるかチャンスととるかは人次第です。
僕はどちらかというと楽観的な人間なので、今回のことは「人間性回復のチャンス」と捉えてますが、この展覧会に身を置いていると改めてそう思えます。
限界を知ることは決してネガティブなことではなく、そこから道が開けることもあります。
この展覧会、今まさに見てもらいたい展覧会です。8月23日まで。こちら

ところで今回のカタログ、なんと5800(税別)もするんですよ。。。
欲しいけどちょっと高いなぁと思ってたら15000(税別)の特装版は売り切れとか!
美術館にサンプル置いてたけど、中身が白紙で、実はあれ全て「color beginning」シリーズとかだったら買ってたけど。。。
あの展示風景を畠山さんがどう撮るのかも気になるけど、出たらどこかで立ち読みしよ。


同時開催で、スポーツをテーマにした展覧会「de-sport」が開催中です。こちら
これ、確実にオリンピックに合わせてたんだろうけど、残念ながら延期。
展示内容は明らかにアンチオリンピックで攻めすぎ笑
どこぞのスター展とは大違いですな。。。
初っ端から柳井信乃のナチスをテーマにした聖歌をめぐる映像。
他にも社会主義の銅像を持ち上げるクリスチャン・ヤンコフスキーの映像や、アローラ&カルサディーラの戦車を逆さにしてランニングマシーンにしてる作品など、明らかにスポーツの裏側に隠されている政治性を皮肉ってる作品とか、攻めてるわぁ。。。
白眉は西京人のゆるすぎるオリンピック!
フェンシングよろしくでかい筆持って相手をくすぐり合う競技とか面白すぎ笑
この展覧会は内藤礼展より少し長い9/27までやってます。


ところで、金沢も本当に人がいなかった。
ここまで人のいない21美は初めて。。。
タレルの部屋も独占だし、エルリッヒのプールなんて下に入れないからただのプールだし笑

IMG_4805.jpg

IMG_4804_2020080718305082c.jpg


そのエルリッヒの新作が見られる施設がつい最近できました。
21美からすぐの場所にできた「KAMU」です。
なんと建てたのは若干32歳のコレクター。
しかもこの10年内にあと10個は施設を建てるという野心。。。すごい。。。
9月にはもう一館できると聞いてますが、やー、どうなってるのか。。。
アートが集う“磁場”をつくる。/私設美術館「KAMU kanazawa」館長・林田堅太郎さん
試みとしても面白いんだけど、実際行ってみて正直中身がなぁ、という感じでした。
エルリッヒの作品は相変わらずトリックアートだし。
今後どういう展開になっていくのか、期待してます。
一応やっておきましたw

ob7e8a8681646989087c345a08004fde4_4620693218539248127_200802_24.jpg


内藤礼展に行くならず是非行って欲しいのが石川県立美術館で開催中の「鴨居玲展」です!
鴨居玲の作品をここまで網羅して見られる機会って中々ありません。
実際今年は鴨居玲没後35年らしく、5年おきにやってる回顧展だそう。
初期から絶筆まで、本当に壮絶な絵画人生でした。
なんでここまで暗いんだろう笑
日本のベーコンと言っていいぐらいのダークな絵画群。
ベーコンが荒々しいタッチで人間の負を描いてるとしたら、鴨居は静謐なタッチで暗部を描く画家。
どこまでも自分の絵に満足できなかったんだろうなぁ、と思うのが、初期に特徴的だった手の描写を封印して、戦争で腕を失った人を描いたり、手をポケットに入れてたり、あえて自分の得意技を封じているのが面白かった。
それほど彼の描く手は素晴らしかったし、もっと追求できたろうにと僕なんかは思います。
改めて映画になりそうなほどの絵の内容と人生。これは必見。8月31日まで。こちら
常設の方も、思いがけず久隅守景の屏風とかあってテンション上がった!
特に花鳥画。。。めっちゃ欲しい。。。ぼーっと目の前の椅子に座って眺めてました。至福。
そして、この美術館、何度も金沢来てる割に初訪問なんだけど、前からここのスイーツを食べたかった!
いつもなら並ぶそうですが、ほぼ並ばず入れた!
念願のル ミュゼ ドゥ アッシュ!超絶うまかった!ごちそうさん!

IMG_4840_20200807185029968.jpg

IMG_4841_202008071850279b9.jpg


そして近くにはこの秋開館予定の工芸館が!
金沢ポテンシャル高すぎ。。。
秋にはまた21尾でミヒャエル・ボレマンスとマーク・マンダースの二人展があるのでまた来なければ。。。

ob7e8a8681646989087c345a08004fde4_4620693218539248127_200802_5.jpg


そして今回前から気になってた山鬼文庫にも行くことができました!
中心部から少し離れるんですが、街中で自転車借りて一走り。
想像以上に最高の場所でした。。。
今二階では「美術雑誌の時代 1892-1945」展という超マニアックで超大好物な俺得な展示がやってて、案の定すごかった。。。なんでこんな場所にこんなものが。。。
こちらは9月6日まで。おすすめ!

ob7e8a8681646989087c345a08004fde4_4620693218539248127_200802_10.jpg

ob7e8a8681646989087c345a08004fde4_4620693218539248127_200802_8.jpg

ob7e8a8681646989087c345a08004fde4_4620693218539248127_200802_9.jpg

ob7e8a8681646989087c345a08004fde4_4620693218539248127_200802_12.jpg

ob7e8a8681646989087c345a08004fde4_4620693218539248127_200802_14.jpg

ob7e8a8681646989087c345a08004fde4_4620693218539248127_200802_17.jpg

ob7e8a8681646989087c345a08004fde4_4620693218539248127_200802_20.jpg

ob7e8a8681646989087c345a08004fde4_4620693218539248127_200802_21.jpg


最後に泊まってたホテルをご紹介。
先ほどのKAMUならぬKUMUというホテルで、内装は若手建築家のYUSUKE SEKIで、グラフィックにNerholの田中義久を起用したり、何かとデザインコンシャスなオサレホテル。
THE SHARE HOTELSというグループで全国にいくつかこのオサレホテルがあり、東京だと清澄白河のLYUROや、最近オープンしたアート収蔵庫と一体化になった浅草のKAIKAなんかがあります。
「KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS」が7月15日にグランドオープン。アートストレージとホテルの融合とは?
他にも金沢にもう一軒と北海道、京都、広島にあるみたいですね。
個人的には屋上テラスがあったのがポイント高かった。青空酒場しました。

IMG_4766.jpg

IMG_4771_2020080719112627f.jpg

IMG_4821.jpg


追記:
旅の最後の最後でiPhoneを落として画面が極彩色となりご臨終しました。。。合掌。

S__39403524_0.jpg

京都市京セラ美術館 by 青木淳

IMG_4654.jpg

勝手にGoToキャンペーン第三弾は京都!

ここまで人のいない京都初めて見ました。。。
ここ数年はインバウンドで町のキャパを超える外国人と旅行客で溢れていただけに、国内で最もコロナ禍の被害を受けてる街かもしれません。。。
今行く人には安くて空いてて本来の京都って感じいいんだけど、商売は辛いだろうなぁ。。。
オリンピックに向けて新しい施設も色々できてて、久々の京都を堪能。
特に京都のクラフトジン季の美のHouse of KI NO BIは天国だった。。。
新しくなった新風館もびっくりするぐらいオシャレになってたし(以前はどうしようもなかった...)、フィンランドから日本初上陸のCAFE AALTOも行ってきました(微妙でした)。

そんな中でも最大の目的はリニューアルした京都市京セラ美術館
ここも3月にオープン予定が5月末にようやくオープン。
6/18までは府民限定で、その後全国からも来られるようになりました。
新風館同様、マジでどうしようもない施設だったのに、最高の場所になってた!!!
卒展もバイトもやったことあったんだけど、当時はその魅力に気づけなかった。。。

まず正面玄関が閉鎖されて、代わりに「ガラス・リボン」と呼ばれる地下の入口が。
美術館前には広場もできてます。すげーーー!!!

IMG_4659.jpg

IMG_4656_20200807152529c92.jpg

IMG_4649.jpg

IMG_4650_20200807152528192.jpg

中に入る前にぐるっと一周。
裏の庭へ。新館とつながっております。
ここも当時は閉ざされた空間で、知る人ぞ知る場所だったのよ。。。

IMG_4660_202008071531535bf.jpg

IMG_4666_20200807153154103.jpg

池には杉本博司のガラスの茶室「聞鳥庵」も。
IMG_4669.jpg

IMG_4671.jpg

IMG_4672.jpg

新館。外壁が特徴的。

IMG_4629_202008071539172ef.jpg

IMG_4631.jpg

IMG_4634.jpg

テラスへ。
本来なら本館2階から出られるんですが、コロナ対策で閉まっています。
裏の階段からのみなので誰もいませんでしたが気持ちいい場所。
東山が綺麗に見られますが全然映えません。。。

IMG_4633.jpg

IMG_4636_202008071544589ea.jpg

IMG_4638.jpg

IMG_4639.jpg

IMG_4721.jpg


さて、いよいよ中へ。。。地下から本館、そして庭の緑のアプローチは最高すぎませんか。。。?

IMG_4681_20200807155605897.jpg

IMG_4683.jpg

IMG_4684.jpg

IMG_4686.jpg

IMG_4687.jpg

IMG_4690_20200807155612325.jpg


この大空間、ほとんど手をつけてないけど、オリジナルが美しすぎる。
他の意匠もこうなると全部美しい。。。今まで何で見えてなかったのか。。。

IMG_4693_20200807155938829.jpg

IMG_4720.jpg

IMG_4722_20200807155941a70.jpg

IMG_4724_20200807155943301.jpg

展覧会。現在3つ開催中です。
しかし問題が。。。
展覧会1つ1つ予約をしなきゃならない!!
これは面倒にも程がある。。。ぜひ改善してほしい。
とはいえ仕方ないので30分ずつずらしてまずはコレクション展2つ。
本館から両翼へ。それにしてもこんな空間あったっけ?ってのがいくつか。
特に左のところ。何だっけこの空間??
現在鬼頭健吾のインスタレーションもやってます。

IMG_4703_2020080716080425a.jpg

IMG_4701_20200807160803328.jpg

IMG_4698.jpg

さて、コレクション展。
以前はマジでおざなりになってたコレクションをついに生かしてる。素晴らしい。
作品自体は京都市の施設ってのもあって、京都に絞りすぎてるのでふーんってのも多いけど、上村松園の美人画なんかはやっぱり花がありますね。

そして新館へ。
裏庭からの東山がガラス張りで見られて最高。
新館では杉本博司展がやってますが、個人的には特に感動もなく。。。
近代的で合理的な手法で裏付けだらけの彼の作品に僕はもう感動できなくなってます。
とはいえこの館がまさか現代美術を扱う日が来るなんて。。。
お向かいの京都近美さんはどないしはるんやろか、と思って、HPリニューアルされてるし、来年ピピロッティ・リスト展なんてやるみたいだしびっくり!こちら
最後のトライアングルという新スペースでも鬼頭健吾がやってたりしてます。
来年の椹木野衣の平成展はちょっと期待してます。今後も楽しみ。

IMG_4708.jpg

IMG_4707.jpg

IMG_4719.jpg

IMG_4712.jpg

IMG_4726.jpg

IMG_4678.jpg

IMG_4647.jpg

以上!素晴らしかった。。。
以下関連記事と建築と館長兼任という異例人事の青木淳インタビュー、プレビュー公式動画を是非。
京都でマストの場所になりました!

“デザインの流儀”を引き継ぐリノヴェイションの技法:建築家・青木淳、京都市京セラ美術館リニューアルの全貌を語る
京都市京セラ美術館の建物が公開。大規模リニューアルの注目ポイントとは?
建築家として、館長として。青木淳は京都市京セラ美術館をどこに導くのか?






さて、他に京都では京都芸術センターでやってた若手3名(全員90年代生まれ!)の展覧会「ニューミューテーション#3」や、友人の田中真吾が出してたeNartsでのグループ展「confidential 0004」を鑑賞。
京セラではイマイチだった杉本博司はお近くの細見美術館で同時開催中の展覧会「飄々表具-杉本博司の表具表現世界-」は面白かった。
「表具」というのは、掛け軸の側のこと。西洋画でいう額ですね。
自身の写真やコレクションを掛け軸にて同館のコレクションと並べてみたり、ウォーホルが京都に泊まった時の宿帳まで掛け軸にして傷んだキャンベルスープ缶と並べてるのとかもあった。他にも坂本龍一の楽譜や、アグネス・マーティンのドローイング、昔の解剖図なんかも掛け軸にしてます。
こちらは京セラの展覧会より会期が短く9月6日までなのでご注意を。こちら


あとgoogle mapで発見したSANAAの集合住宅は、肝心の屋根を見下ろすポイントがなくてよくわからず。。。
マップで発見とか我ながらきもい。
個人住宅は住所載せられないので、こうやって調べるしかないわけです。ごめんなさい。

IMG_4624.jpg

IMG_4627_20200807164459240.jpg

ヤン・ヴォー ーォヴ・ンヤ | 越境する線描 @ 国立国際美術館

IMG_4582.jpg

勝手にGoToキャンペーン第二弾は我が故郷大阪!

とはいえ万が一を考えて親類には内緒のお忍び帰郷でした。
初めて地元でホテルとったんですが新鮮でめっちゃ楽しかった。
しかもコロナの影響なのかめちゃくちゃ安い!
中之島のビジネスホテルで3000円でした。最高。
友人と行きたかった馬肉の店で晩飯を食い、近くのリーガロイヤルのバーでカクテルを飲み(リーチバー行きたかったが22時閉店だった。。。)、朝食はホテルのブレクファスト、その後川沿いを散歩しながら国立国際美術館へ。最高かよ!

というわけで前置き長くなりましたが大阪の目的は国立国際美術館。
現在ベルリンとメキシコ在住の作家ヤン・ヴォーの国内美術館初の個展が開催中です。
この展覧会も当初4月に開催予定でしたがコロナで延期、6月から再開の運びとなりました。
学芸員の友人福元くんにも色々聞いてましたが、本当に大変だったんだろうなぁ。。。
混乱を表すように、再開当初も閉幕日が決まってないというすごい事態になってました。
今は10月11日までとなっております。

さて、このヤン・ヴォー展。
僕も彼の作品は岡山芸術交流ぐらいでしか見たことがなくあまりデータがありませんでした。
よく語られる彼の壮絶な背景、
「4歳のときに父手製のボートに乗ってベトナムを離れ、難民としてデンマークに移住。」
という、昨今のシリア難民に先駆けること数十年前の出来事。
当時のヴェトナム戦争の最中、祖国をボートで去ってそこから作家になるという背景はインパクトありすぎ。

そんな彼は、こうした自身のアイデンティティの揺らぎやトランスナショナル、セクシャリティ等、様々なマイノリティを作品にしているんですが、これがまた難解!超ハイコンテキストすぎて笑った。
なんせ、会場には一切解説がなく、作品、というより「もの」が置かれているのみ。
こうした作品の在り方を美術館の冊子でもの派の菅木志雄と並べて批評しようとしているけれど、流石に無理があるだろうと思います。
菅の「もの」は「それそのもの」という存在論が主軸に置かれているけれど、ヴォーの「もの」には確実に背景があり物語があるんです。
ただ、その「もの」たちは無言を貫いていて、一向に語りかけてくれません。
よくもまあこんな攻めた展覧会を国立の美術館がやったもんだなぁ。。。
案の定お客さんも少なくソーシャルディスタンスどころの騒ぎではありませんでしたw
作品は写真も撮れないし、ちょっと解説はできないので他に譲ります。

わかりやすい文脈への回収を避ける意図とは? 平芳幸浩評「ヤン・ヴォー ーォヴ・ンヤ」展

ヤン・ヴォー ーォヴ・ンヤ

あとヴォー自身のインタビューや作品も観れる動画は必見。




とはいえ全くわからないでもありません。
展示会場に置かれている出品目録のタイトルや素材を見るとぼやっとわかることも。
例えば

05
セントラル・ロトンダ/ウィンター・ガーデン
2011年
シャンデリア、クレート、輸送用パレット
{パリ、アヴェニュー・クレベールの旧ホテル・マジェスティックのセントラル・ロトンダ/ウィンター・ガーデンに飾られていた19世紀末のシャンデリア]

とか

07
ロット39: 大統領の署名用ペン4点組
2013年
金属、インク
[ジョンソン大統領が1964年3月20日の国防物資調達法案に署名する際に使ったペン先4点]


とかね、ってやっぱりわからないねw
ってことで、普段は借りないオーディオ・ガイドを借りたりしてなんとか半分ぐらい理解できました。
とはいえ、もはや理解するしないはそこまで重要ではないのかもしれません。
というのも、単純にインスタレーションとして格好いいんですよ。
そのほとんどが、構造物が見えちゃったりしてて、まるで美術館の裏側に来たみたい。
会場が倉庫のような仕上がりになっていて、美術館というものを脱構築している。
その展示の説得力で結構見られます。
展示壁が途中で終わってたり、書き割りそのままだったり、探検してるみたいな体験。
どこまでを許容するのかが試されています。

展覧会の中で印象的なのが、何度も登場するフランス語の手紙。
「1861年2月2日」と題された作品で、会場に何度も登場します。
これはベトナムに派遣されたフランス人宣教師が処刑される前夜に父親に送った手紙をもとに、父親が手書きでコピーしたものなんだけれど、実は父親のフン・ヴォーはフランス語が読めなくて、カリグラフィーとして作品になっています。
この「作品」は300ドルで販売されていて、画廊に100ドル、ヤン・ヴォーに100ドル、そして父親に100ドルが渡るようになっているそうで、労働としての側面もあります。
そして父親はフランス語を読めないというのが大きくて、ただの線描となってるのも面白い。

そのことを思いながら2階に登ってコレクション展「越境する線描」を見るとさらに面白いです。
このコレクション展は友人の福元君が企画したものなんだけれど、前述の豊田市美術館同様、この国立国際美術館もコレクション展がベラボーに面白いんです。
まあ、持ってるコレクションの質が良すぎるんですが、それを料理する学芸員のキュレーション力も試されていて、特に今回の「線描」を巡る展示はとても面白い。
日本語の「線描」には色んな意味を含んでいることに注目して、「デッサン」から「グラフィック」、「スケッチ」と進んで、最後に「ドローイング」に至る痛快さが見所です。
特に僕は「スケッチという断片」で出品されてる展示がどれも素晴らしくて、今村源の展覧会プランのスケッチや、マーク・ダイオンのプロジェクト案、ヤノベケンジの「メガロマニア」展のための構想、パナマレンコの設計図等よくもこんなもの収蔵してたな!という驚きの連続。
最後のドローイングセクションは、サイ・トゥオンブリーにポルケ、伊藤存に法貴信也と待ってましたの連続。
最後は金氏徹平に今村源、宮脇愛子の彫刻で締めるのもにくい。
この企画した学芸員の福元崇志さんとのインタビューは絶賛販売中です!
https://aholic.stores.jp/items/5ed5c76abd2178100e30c984

今後美術館に行ったらコレクション展をしっかり見ましょう。
ここに美術館の底力が表れてます。

ヤン・ヴォーも越境する線描展も共に10/11まで。こちら
僕が行った時解説付きのカタログがまだ出てなかった。。。早く出てくれー!!


目の前の大阪市近代美術館が外壁まで付いてた!2022年の開館が楽しみ!

IMG_4588.jpg

久門剛史「らせんの練習」@ 豊田市美術館

IMG_4499_20200807113121d85.jpg

IMG_4561.jpg

勝手にGoTOキャンペーン第一弾は愛知県豊田市!
都から出たの3ヶ月ぶり、関東からは半年ぶりでした。。。

もう1年以上前の決定からずーーーっと楽しみにしてた豊田市美術館での久門剛史展。
今年三月いよいよ開幕!からのコロナ休館。がーーん。
とはいえ緊急事態宣言の出た4月初旬まではやってたので、こっそり東京抜け出して観に行ってやろうかとも思いましたが、さすがにできませんでした。。。
その後自粛が始まり、もしや観られないのではと不安で慄きながらの5月。
緊急事態宣言が明けた後、本来の閉幕日6/21から9/22に延長されました。
とはいえ最初は愛知県内の人のみで、県外からはアウト。
ここは辛抱して、この度ようやく観られることができました。
まあ、3月の状態と今とさほど状況変わってないんだけど。。。むしろ悪化してる。。。?

さて、久門くんですが、ここ数年色んなところで呼ばれています。
六甲、二条城、あいちトリエンナーレ、森美術館、、、
どこでやってもまあ見事に素晴らしい。
これって作家として当然ではあるものの、本当にすごいことだと思います。
作家だって人間なので、一個ぐらい外しても仕方ないんですよ。
なのに、どんな場所だって場所を変容させるぐらい凄まじい作品を発表する久門くん。
そんな彼がついに美術館で個展!しかもあの豊田市美術館!
これは観ない手はないんです。
まだ30代で僕と同年代なのに本当にすごい。

実は、もう待ちきれず先にカタログとか買ってたし、レビュー読んだり色々予習もしてました。
しかし、実際行ってみたらこの期待値遥かに超える内容だった。。。すご過ぎた。。。
とりあえず写真で振り返り。泣きそう。

IMG_4501.jpg

IMG_4509.jpg

IMG_4519.jpg

IMG_4508.jpg

IMG_4514.jpg

IMG_4517.jpg

IMG_4528_202008071151119ef.jpg

IMG_4530.jpg

IMG_4532_20200807115114416.jpg

IMG_4533_2020080711511504e.jpg

IMG_4534_20200807115117350.jpg

IMG_4536_202008071151219b6.jpg

IMG_4537.jpg

IMG_4539_202008071151247d6.jpg

IMG_4542_2020080711512645b.jpg

IMG_4549_202008071151271fa.jpg

IMG_4551.jpg

IMG_4557.jpg

美しい。。。。。

豊田で観てきた展覧会で一番とったかも。。。
まあ、憎たらしいぐらいどの展示室も外してません。
最初の吹き抜け空間からやられました。
紙がランダムに落ちてくるインスタレーションで、永遠に見てられました。
その傍らには森美術館でも発表していたライトの明滅。
こういう機械系でいうと、レベッカ・ホーンとか思い出すけれど、久門くんの作品のこの優雅さは何なんだろう。
そしてめちゃくちゃ人工物なのに自然を彷彿とさせる感じ。
落ちる紙は雪のようだし、明滅するライトは蛍のよう。
その後も時計でできたミラーボールとか、螺旋を描くシャーペンの芯とか、トレスのようなライトの集積とか、風で揺れるカーテンとか、雨粒のような光とか、もう展示室進むたびにハッとさせられます。
一つ一つの展示の内容は言い出したらキリがないので中井さんのレビューが詳しいです。

光の無限軌道を描く──「久門剛史 ─ らせんの練習」

久門作品は動きもそうだけど、音もかっこいいんですよね。
特にカーテンの部屋は総合インスタレーションで筆舌に尽くし難い格好よさがあります。
あと、久門作品の格好いいのは配線。
機械系の作品の場合、配線を隠す場合が多いんだけど、久門作品では堂々と見せてます。
その配線の様も本当に格好良くて、このセンスはえぐい。
そして、この展覧会は、タイトルの通り、展示室を何周もできる構造になってます。
展覧会の始点と終点が最終的に交わるのです。
僕は、ちょっと初見の感動を大事にしたかったので、一度だけにしました。キモいね。
この展覧会、絶対行った方がいいと思います。
行けない人はカタログ買うべし。このカタログめちゃくちゃ凝ってて愛しかない。

愛といえば、今回のコレクション展。
途中で気づいて泣きそうになったんだけど、2つ開催されてるコレクションのテーマが「光」と「電気」。
「光」は良くあるけど「電気」?となってうわーー!!ってなりました。
そう、完全に久門展に合わせたテーマだったんです。
この若い作家の美術館初個展を美術館側が全力でサポートしてる感じがあって愛しかないよ。。。
しかも「光」のコレクション展には、久門くんの師である野村仁のコレクションを中心にしてます。
他にもメルツにクネーベル、村岡三郎に奈良美智とか豪華すぎる。
開館25周年を記念してのコレクション展というのもあるんだけど、美術館のポテンシャルすごい。
この「光について/光をともして」と題されたコレクション展には冊子が配られていて、この冊子も色んな人のインタビューが載ってたりして、コレクション展の冊子とは思えないぐらい凝ってます。
作家やギャラリストのインタビューはよくあるけれど、修復士やコレクター、そして美術館に働くスタッフやボランティアのインタビューなんかも載っててめちゃくちゃ面白いです。

今回のコロナ禍で、我々の社会システムの脆弱さを思い知らされました。
その中の美術館の休館で、今後の美術館のあり方というものの問い直しがなされたと思います。
中でもブロックバスターと呼ばれる大人数の観客を無理やり詰め込む新聞社主導型の展覧会は困難になるでしょう。
また、作品の貸し借りも難しくなっていくと思います。
そんな中、偶然とはいえ、この豊田市美術館で現在開催中の久門展とコレクション展は今後の美術館のあり方を考える上でとても示唆に富んでいたように思えます。
企画展は現存作家で、コレクションでも企画展レベルの内容を作ること。
現存作家だとフレキシブルに対応できるし、何と言っても美術館にはコレクションがあるので、これまで企画展中心にやってきたやり方を、既に持ってるものをいかに魅力的に見せるかという方向に変えるしかないと思います。
これまでも広島現美や国立国際、東京近美などはそれを積極的にやってきていました。
今後はそれをもっと大胆にキュレーションしていくべきなのでしょう。
(もちろんこのやり方は大きな美術館であればあるほど有利なので、小さな美術館は苦しいでしょうが。)
今の豊田市美術館はウィズコロナ時代の100点に近いことをやっているように思います。
電気のコレクション展も面白かった。
ペーター・ベーレンスの20世紀初頭の家電コレクションとか新鮮すぎた。
改めて、豊田市美術館大好きになりました。
ぜひ足を運んでみてください。

久門剛史展は9/22まで。ぜひ!こちら
会場だとカタログが安く買えます。
あと、会期変わってて見れなかったけど、茶室の展示もあります。


IMG_4565.jpg

臨時休業のお知らせ。

closure01.jpg

勝手にGoToキャンペーンから無事帰ってきました。
(最後の最後でiPhone落として完全に逝ってしまったけれど...)
詳細はまた後日!

去る7/30に都から時短要請がついに出ました。
前の投稿にも書きましたが、正直待ってましたというところ。
周囲のお店でも感染者が出始めてる中、お客様の安全と自身の安全を守りながら営業していくのは中々のストレスでした。
こうしてまた期限と補償を決めてもらうことでこちらも対策ができるというもの。
22時までの営業可能ということですが、一旦お盆の8/16まで閉めさせて頂きます。
17以降はまた改めてお知らせします。

やはり閉めるのが一番の対策なんですよね。
消毒やマスク、防菌シートなんかより一番の方法。
また再開後元気にお会いしましょう!

今思うこと。2020.07.27

Aholic-試作-12

もうすぐ8月だってのに梅雨いつになったら明けるの。。。
夏嫌いの自分も流石にここまでの長雨はテンション下がります。
九州地方の豪雨被害に遭われた方々にとっては命に関わる問題。
九州からのお客様もいらっしゃるので心配は尽きません。
大好きな小鹿田焼の聖地日田の皿山も3年前に大雨被害に遭ったばかりなのに。。。

そして何と言っても収束の兆しが見えない新型コロナ。
収まるどころかむしろ感染者数は伸びる一方で完全に第二波。
あの自粛期間はなんだったのか。。。
検査数が増えたとか重傷者は少ないとか言うけど流石にこの増加は人災。
パフォーマンスに終始する都知事に私利私欲に塗れたGoTo。
完全に民主主義の敗退。
今年はもうなかった事にしたい。。。
本来なら今頃オリンピックだったのになー。

「夜の街」「新宿」でお仕事している私も影響受けない筈もなく。
緊急事態宣言が明けて再開した6月はまだよかった。
看板も出さず知ってる人だけの営業ながら、皆さん我慢してたのかご支援頂いてるのか単価も高くてむしろいつもよりいいんじゃないかという売上でしたが、7月に入って如実に下がった。約半分。
最初は歌舞伎町ばかり騒がれてたけど、新宿シアターモリエールのクラスターがあり、伊勢丹も二丁目も感染者が出始め、いよいよ脅威が迫ってきている中、まあ仕方ないといえば仕方ない状況。
ちなみにうちの店のある三丁目界隈はまだ出てませんが油断はできません。
というか寧ろ1件目にならないように注意するばかり。
入店前の消毒にマスク、飛沫防止シートつけたりと色々してるものの不安は尽きません。
あまり神経質になっても仕方ないんだけどどうしたものか。
できるもんなら自粛したいところなんだけど補償もないのにしてもねぇ。
今閉めちゃったら再開のチャンスって当分ないんですよ。
とりあえず前回の協力金と給付金、そして家賃補助もあるのでしばらくはやっていけますが。


とまあ、マイナスだらけだけれど、いいこともありました。
開店以来店を回す事に必死で、手が回らなかったあれこれにチャレンジできました。
改めてこの4ヶ月をフラッシュバック。

4月は会話厳禁の読書営業に着手。
新型コロナ拡散防止の観点からも飛沫のないこの形は理想的かと。
まあ、お話できないのでバーの醍醐味には欠けるんですが。
とはいえ本のたくさんあるお店なのでこれはいずれやりたかったスタイル。
今は第2・4木曜の予約制ですが、検討しながら継続したいです。

今思うこと 2020.04.01


そして一周年グッズの製作。
これも前からぼんやりプランはあったけど、友人の菅家さんのご提案もあり実現!
さらにまさかのYouTuberデビューw
この「現代美術講座」みたいなのもやりたかったんですよね。
YouTubeLiveという形は思いもよらなかったけどできてよかった。
合わせてnoteも開設しました。こちら
現代美術気になるけどとっつきにくいという人に向けて今後もいつかやりたい。

今後の営業内容とonline BAR "A'live"のお知らせ。
online BAR A'live vol.01開催します。
online BAR A'live vol.02開催とnote開設、そして1周年記念グッズのお知らせ。
online BAR A'live vol.03開催します。
online BAR A'live vol.04開催と臨時休業のお知らせ。


5月は完全自粛で休業。
チャンス到来という事で店の改装に着手。
撮影会なんてのもあったなぁ。(遠目)

営業再開のお知らせ


6月営業再開。
5月中に撮りためてたインタビューを続々とリリースしました。
(おかげで自粛期間はほとんど休めてない。。。)
このインタビューはこのバーという仕事を始めてやりたくなった企画です。
バーでは色んな人のお話を聞くので、自ずと「人生」というものに興味が湧いてきました。
一度、腰を据えて一人一人の人生を聞いてみたい。
そういうところから手探りで始めてみました。
ご協力いただいた7名の方々には感謝の言葉もありません。
この企画もまたいつか復活したい。
ちなみにこの企画のおかげでまた別の動きがありましたがそれはまた後日。

内海聖史さんのこと。
福元崇志さんのこと。
清水裕貴さんと山元彩香さんのこと。
酒航太さんのこと。
高田冬彦くんのこと。
中橋健一さんのこと。

オンラインストア開設のお知らせ
これらの動画及びグッズはオンラインストアでご購入いただけます。
特に動画は8月末まで30%オフなので是非この機会に!

A'holic onlinestore: https://aholic.stores.jp


とまあ色々チャレンジできました。
最後に、久々に作品を作ったのも大きな出来事。作品はささやかですがw
脳がお店のこと一色になってたので、作家としてのスイッチはしばらくオフになってたんですが、4月の読書営業で人が来ない静かな店内でぼーっと人通りのない新宿三丁目を窓から眺めてたら急に降りてきました。
2012年に制作した「おとずれ」という作品の派生で、一本の赤い糸で店の中と外を円で繋ぐというもの。
この作品、めっちゃ地味なんですが、設置は相当大変でした。。。
人通りの少ないあの時期だからできた作品でもあります。
隣のビルの屋根に勝手に登って、登ったはいいものの戻れなくなりそうになったりw
目撃されてたら通報されてたかもw
そんなこんなでできた作品です。
撮影も困難を極めましたが、K君の頑張りにより美しい写真たちが撮れました。

work01.jpg

work02.jpg

work03.jpg

work04.jpg

work05.jpg

work06.jpg

work07.jpg

work08.jpg

work09.jpg

work10.jpg

work11.jpg

work12.jpg

work13.jpg

work14.jpg

work15.jpg


作品のタイトルは「colony」。
最初「まる」ってタイトルつけてたんですが、なんとなくしっくり来なくて、ある日降りてきた言葉。
作品って作者が完全にわかって作ってるものではないんです。
作ってみてしばらくしてから気づくこともたくさんある。
この作品に関しては「colony」というタイトルがついた瞬間に気づいたことがいくつか。
それは多分僕なりの意志の顕れで、ミシェル・ウエルベックというフランスの小説家の作品に「闘争領域の拡大」というのがあるんだけど、まさにそれだと思います。
お店も一年が経ち、新型コロナを機にこうして色々チャレンジを重ねてきて、僕なりに「領域=colony」を拡大してるんだろうなぁと。
か細いながらも細い糸は店の外を出ていきました。
色んな困難はありますが、やってやるぜ!という意志です。
野外で風雨に晒されてるのもあって、すぐに切れちゃうかなと思ったけど、3ヶ月弱今だに持ってます。
決して勇ましくはないですが、永く細くやっていこうと思いますので今後ともよろしくお願いします。
ということで(?)7月29日から8月2日まで夏休みいただきます。
都民はGoTo除外ですが、勝手にGoToです。久々に都から出るぜー!
観てきたものはまたここでアップします。
ではでは!

ドレス・コード?─ 着る人たちのゲーム @ 東京オペラシティアートギャラリー

IMG_3922.jpg

オペラシティアートギャラリーの「ドレス・コード?」展へ。
他の美術館が6月中に続々と再開する中ここは7月に再開。現在日時予約制です。こちら
本展は京都、熊本と巡回し、最後の東京は本来4月からの予定が延期されつつ7月4日より無事オープン。
正直ファッションの展覧会ってデザイナーの天才性を謳うものやクチュール技術の凄さを魅せるものが多くてへぇ!とかほぉ!とか目福!とかで終わるものが多いのでどんなもんかと思ったらベラボーに面白かった!
それでは今までの服飾を巡る展覧会と何が違うのか。
それは入り口の展覧会タイトルが刻まれた鏡面に映った自分の姿を見ることから始まる。
そう、この展覧会は副題にもある通り、「着る人」=観客自身に問いかける展覧会なのです。

まず初っ端からすぐにミケランジェロ・ピストレットの彫刻でスタート。渋過ぎw
場所柄文化服飾学園やモード学園らしき学生が多く観に来ているけれど、彼らの多くがポカンとしてた笑
そして漫画家坂本眞一の「イノサン」や、青山悟の刺繍、映画のポスターが並ぶ。
この展覧会はアート、漫画、映画、演劇と、ファッションだけではなく、ジャンルを横断する展示でとても刺激的。
企画には4人のキュレーターが関わっていて、一つの展覧会に4人というのは中々のもの。

今回の展覧会タイトル「ドレスコード」は、本来パーティー等に課せられた服装のルールだけれど、それをさらに大きく解体して13のコードに仕立て上げている。

0. 裸で外を歩いてはいけない?
1. 高貴なふるまいをしなければならない?
2. 組織のルールを守らなければならない?
3. 働かざる者、着るべからず?
4. 生き残りをかけて闘わなければならない?
5. 見極める眼を持たなければならない?
6. 教養を身につけなければならない?
7. 服は意志をもって選ばなければならない?
8. 他人の眼を気にしなければならない?
9. 大人の言うことを聞いてはいけない?
10. 誰もがファッショナブルである?
11. ファッションは終わりのないゲームである?
12. 与えよ、さらば与えられん?

一つ一つあげればキリがないのだけれど、特に8のハンス・エイケルブームの「フォト・ノート 1992-2019」は驚愕でした。
街で道ゆく人を隠し撮りしているのだけれど、それをタイトルの通り27年間続けていて、文化人類学よろしく服装ごとに分類して並べるという作品。
もう、みんな見事に同じ格好をしていて、なんと恐ろしい光景!
よく服は自己表現とはいうけれど、結局自分で服そのものを作らない限り、既製品を組み合わせたに過ぎないのでやっぱり自己表現ではないわけです。
もうそのことが如実に表れてるのがこの写真群で、カタログの千葉雅也の言葉も辛辣w

「右翼というのも基本的にはアイデンティティが不安定で、自分はたまたま日本に生まれたという偶然性をあるマークに結晶化させることで、なんとか自分を保つということだと思います。ブランドのロゴものを着て喜んでいる人たちと日章旗を付けて喜んでいる人たちは、大差ないと僕は思います。」

また、最後の2セクションは、演劇界からマームとジプシーの藤田貴大とチェルフィッチュの岡田利規が手がけているのも素晴らしい。
いつもはワンフロアで終わることが多くて、ちょっと物足りなさの残るオペラシティギャラリーなんだけれど、この2セクションは2階にも及んでいて、めちゃくちゃ見応えてありました。
まず藤田さんの展示は、 A-Zの26人の人々の眠る時の服装、枕元に置いてるアイテム、そして朝起きて着ていく服をチョイスしながら、そのエピソードを貼っていて、とても血の通ったリアルなインスタレーションでした。
「着る」ということが、いかに生きることに繋がっているかがわかります。

IMG_3923.jpg

そして最後の岡田さんの展示は、とても観たかった近年彼が取り組んでいる「映像演劇」というもの。
布越しにぼんやり浮かぶ人々が、こちらに問いかけてくる様はとても不気味。

「服もらえないですか。
今着てるその服でいいです。
一枚でもいいです。
投げてよこしてくれませんか。」


不思議な余韻を残したまま展覧会は終了。
本当に見応えたっぷりな展覧会でした。
京都服飾文化研究財団の所蔵している出品された服も素晴らしかったけれど、アート界からも冒頭のピストレットにシンディ・シャーマン、森村泰昌、石内都、アンディ・ウォーホルなど、アート好きでも楽しめます。
最後の青山悟のマスクに刺繍したやつとかも最高だったなぁ。
今回建築の要素がないなぁと思ってたら会場構成がちゃっかり建築家の元木大輔だった。抜かりない。
惜しむらくはファイナル・ホームがなかったこと。この展覧会にぴったりのブランドなんだけどなぁ。
2015年に終了しているけれど、津村耕佑の掲げたコンセプトはまさに都市を生き抜く4のコード。
あと意外にマルジェラが少なかったりsacaiが出てなかったりしてたけど、まあ言い出したらキリないね。
本当に素晴らしい展覧会でした。8月30日まで!必見!詳しくはこちら
カタログもこの内容と凝ったデザインで2000円代は安い!

IMG_3989.jpg


同じくファッションの展覧会で写真美術館の「写真とファッション」も観に行ったけれど、ふーんで終わってしまった。。。
会期未定だけれど、国立新美術館で開催予定の「ファッション イン ジャパン 1945-2020 —流行と社会」はどうなんだろうか。
同じ写美でやってた森山大道展の出品作品の一つがうちの目の前の通りで撮られたものだった。。。

IMG_3903.jpg





A'holic Selection10 "Ut pictura poesis 詩は絵の如く" 開催のお知らせ。

795F12A2-2BB5-4F70-86D0-2D60FB7C3209.jpg

7/13より営業時間が18−24時に変更になりました。
日曜休みで、7/29-8/2,9-11は夏季休業となります。
しばらくアルコール消毒、マスク着用、換気、席数減はそのままです。予約も可。
第2・4木曜は会話厳禁の予約制です。

また、選書コーナーも一新。10回目になります。9月5日まで。
タイトルは「Ut pictura poesis 詩は絵の如く」。
古代ローマの詩人ホラティウスの『詩論』(Ars poetica)の一行より。
テーマは作品に潜むストーリー性や詩情に関して。
特に2010年以降、作品にストーリーを組み込む作品が増えてきました。
昨年も国立新美術館で「話しているのは誰?」という文学をテーマにした展覧会を開催しているし、ミヤギフトシ、清水裕貴、そして森栄喜が続々と小説を発表しています。
彼らの作品のストーリー性はそれ以前のストーリー性とは明らかに違っています。
例えばソフィ・カルの作品はそのテキストが事実であることに意味があるのですが、彼らの作品に付随するテキストは事実であることは特に意味がありません。
「ポスト・トゥルース」と言われる昨今ですが、まさにその豊かなあわいの世界が描かれているように思います。
清水祐貴さんとのインタビューで、そのことに触れると彼女が言った話が面白かったです。
70年代後半から80年代前半生まれの作家にこの傾向は顕著で、それは生まれてすぐにバブル崩壊、ベルリンの壁崩壊、ソヴィエト連邦崩壊、阪神大震災、地下鉄サリン事件、ノストラダムス、2000年問題、そして極め付けが9・11。
僕らは「世界の終わり」に生まれてから触れ続け、社会に出る時にその「終わり」からスタートしなくてはならなかった。
これは第一次世界大戦時に、シュルレアリスムやダダイズムが生まれた状況によく似ていると。
つまり、この「世界の終わり」に対して僕らは「ストーリーの再構築」が必要だと。
それが今の「ポスト・トゥルース」時代のストーリー性に繋がっているのではという話。
今後も色々考えていきたい問題です。
選書ラインナップは以下。

Sophie Calle Double Game (1999) VIOLETTE

Monika Sosnowska Tower (2015) HATJE CANTZ

Felix Gonzalez-Torres Double (2012) PLATEAU

ジョゼフ ・ コーネル コラージュ&モンタージュ (2019) フィルムアート社

リー ・ キット 「僕たちはもっと繊細だった。」 (2018) 原美術館

久門剛史 「らせんの練習」 (2020) torch press

池田慎 「あしたの品々 x 日用品の詩学」 (2020) 西脇市岡之山美術館

柏原えつとむ 「THIS IS A BOOK」 (1970)

オノ ・ ヨーコ 「グレープフルーツ ・ ジュース」 (1998) 講談社

古橋悌二 「メモランダム」 (2000) リトル ・ モア

内藤礼 「空を見てよかった」 (2020) 新潮社

ミヤギフトシ 「new message」 (2013) torch press

森栄喜 「Letter to My Son」 (2020) KEN NAKAHASHI

清水裕貴 「ここは夜の水のほとり」 (2019) 新潮社

アロイジウス ・ ベルトラン 「夜のガスパール」 (1991) 岩波書店

星野太 「崇高の修辞学」 (2017) 月曜社

谷川渥 「芸術をめぐる言葉」 (2000) 美術出版社

谷川渥 「芸術をめぐる言葉 II」 (2006) 美術出版社

「ねじまき鳥クロニクル」 (2020)


さて、料理も一新。夏だけ洋風w
グリーンカレー、コーンライス、ラタトゥイユ、ポテサラ、ピクルスです。
4073BBD5-56F4-47F6-9BFB-C8C829C3ACD2.jpg

IMG_3816.jpg


そしてMITOSAYAの新作も入荷しました。飲み比べセットもあります。
IMG_3779-2.jpg


夏限定メニューも。

冷酒。その時々のもの。
0G7A9382.jpg

モヒート復活。
IMG_3809.jpg

大阪名物ミックスジュース。
0G7A9263.jpg


ぜひ!

中橋健一さんのこと。

20200529.png
オンラインストアにてギャラリストの中橋健一さんとのインタビュー動画の販売を開始します!
https://aholic.stores.jp

KEN NAKAHASHI: https://kennakahashi.net
alivevol10pre02.jpg

中橋さんとの出会いは、東京に出てきたばかりの僕を当時バイトしていたブックカフェのオーナーがKEN NAKAHASHIに連れて行ってくださったのがきっかけでした。
新宿にアートが好きな人の集まるお店を出したい!と思ってはいたものの、正直今の新宿はそういう文化のある街ではなく、多少心細さもあった僕にとって、このギャラリーの存在は小さなものではありませんでした。
今の新宿に現代美術をしっかり扱ったギャラリーがあるのは本当に心強いんですよね。
しかもオーナーの中橋さんは僕と同年代。
この初訪問以来、近くということもあって、展示が変わる度に訪れました。
毎回質の高い内容を開催されていて、ここに至るまでどういう経緯があったのか一度腰を据えてお話を聞きたいと思っていました。
作家の経歴とかはよく聞きますがギャラリストのそれは中々聞く機会もないので。

今回で一応インタビューシリーズはラストなんですが、この中橋さんとのインタビューは、僕が最も聞きたかった内容になった気がします。
それは肩書きとか抜きにした人の「人生」というものです。
これまでインタビューしてきた皆さんそれぞれが、今立っている場所までの軌跡があって、本当に興味深かったのですが、中橋さんの場合は並大抵の苦労ではないというのがこのインタビューを通してお分りいただけると思います。
それは子供時代から始まる「生きづらさ」と、大人になって抱えた差別、大きな病、そして身近な人たちの死。
まず「生きづらさ」に関していうと、子供時代に抱えたマイノリティというのは本当に重い十字架です。
僕も中橋さん同様そのマイナーな部分を子供時代に自覚してしまったので、今思い返してもどうそれを乗り越えたのかわからないほど大変でした。
そしてそういう子供は概して「アダルトチルドレン」になってしまう。
僕の場合は周りが馬鹿に見えて仕方なかったし、1秒でも早く大人になりたかった。
中橋さんが高校に上がる時に従兄弟の結婚を機に陶芸家の道を諦めますが、その気持ち痛いほど分ります。
「普通」と言われる状態がいかに尊いものなのか。
スピッツの楓という歌の中の歌詞に「人と同じような幸せを信じていたのに」という歌詞があるんですが、そのことをもう子供の頃に経験しちゃってるんですよね。
なんか暗くなっちゃったけど(笑)、中橋さんの場合その後も続く差別に病に苦しめられます。
病を気にギャラリストへの道を選んだ中橋さんですが、その道を選べたことは本当に良かった。
ギャラリーをやっていく中で出会った人や作品は中橋さんにとってかけがえのないものだし、その中心に彼がいるのは本当に素晴らしいことです。

今回インタビューする中で最も悩んだのが「死」にまつわる質問です。
中橋さん自身一度死の淵に立っていて、さらにギャラリー作家を二人も亡くしている。
このことに関して僕もどう尋ねていいかわからなくて中途半端な質問になってしまいました。
それでも真摯に答えてくれました。
撮影後、その部分をカットするか二人で話し合いました。
しかし改めて聞くと僕としてはどうしても入れたくて、中橋さんも了承してくれました。
「作品は生きている」
「展覧会として蘇らせたい」
そのことは、中橋さん自身が行動で示しているし、とても説得力のある言葉でした。

ギャラリーと作家の関係って、本当に微妙で、本当に作家のことを思ってくれる志のあるギャラリーって全体の2割ぐらいしかないんじゃないかという印象です。
その2割にKEN NAKAHASHIは確実に入っていると思います。
ギャラリストと作家が手を取り合って展覧会を作っていく様は毎度感動させられます。
特に先日クラウドファンディングを立ち上げた森栄喜さんの「Letter to My Son」の書籍化プロジェクトは素晴らしいものがありました。
前の投稿でも触れてますが、こうして共に作品を作っていく様は本当にすごい。
毎回刺激的な展開で、こんなギャラリーが近所にあってとても幸せです。
是非、彼の「人生」立ち会ってみてください。


online BAR "A'live" vol.10 中橋健一 (KEN NAKAHASHI ギャラリスト)
【収録日2020.05.29】86分
新宿三丁目にあるアートライブラリーカフェバーA'holicよりお送りするonline BAR。
vol.10ではKEN NAKAHASHIギャラリストの中橋健一さんとのインタビューをお送りします。
子供時代から就職、闘病を経て現在のギャラリストに至るまでの軌跡、クラウドファンディングで出版した本の話、これからの展開等お話ししていただきました。

alive10title.jpg



カレンダー
07 | 2020/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
最新記事
カテゴリ
検索フォーム
月別アーカイブ
プロフィール

もりかわみのる

森川穣
現代美術作家。
森川穣 website
A'holicオーナー
A'holic website

twitter
Instagram
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

管理者用
カウンター
To See List
・2020.08.18-10.11
エキソニモ @ 東京都写真美術館

・2020.09.19-2021.01.11
光ー呼吸 時をすくう5人 @ 原美術館

・2020.09.29-11.23
生誕100周年 石元泰博写真展 @ 東京都写真美術館

・2020.10.10-12.20
石元泰博 @ 東京オペラシティアートギャラリー

・2020.10.01-11
地点「君の庭」@ KAAT

・2020.10.17-2021.01.12.
生命の庭ー8人の現代作家が見つけた小宇宙 @ 東京都庭園美術館

・2020.12.14-2021.01.23.
大山エンリコイサム展 夜光雲 @ 神奈川県民ホールギャラリー

・2020.09.19-2021.02.28
ミヒャエル・ボレマンス マーク・マンダース ダブル・サイレンス @ 金沢21世紀美術館

・2021.01.16-03.21
千葉正也 @ 東京オペラシティアートギャラリー

・2021.01.30-03.07
DOMANI・明日展 2021 @国立新美術館

・2021.01.23-04.11
「うたかたと瓦礫:平成の美術1989–2019」 @ 京都市京セラ美術館

・2021.03.02-05.09
澤田知子展 @ 東京都写真美術館

・2021.03.20-06.20
マーク・マンダース @ 東京都現代美術館

・2021.04.06-6.13
「ピピロッティ・リスト」(仮称) @ 京都国立近代美術館

・2021.06-10
鷹野隆大写真展 @国立国際美術館

・2021.09.18-10.03
Christo "L'Arc de Triomphe, Wrapped"

・2021.10.21-2022.01.30
Chim↑Pom展 @ 森美術館

・2020.06.03-08.24
ファッション イン ジャパン1945-2020―流行と社会 @ 国立新美術館

・2020.05.14-08.09
妹島和世+西沢立衛/SANAA展 @ TOTOギャラリー・間

・2020.09.25-12.20
アンサンブル・スタジオ展 @ TOTOギャラリー・間

・2021.01.16-03.07
ボイス+パレルモ @国立国際美術館

・2021.01.16-03.21
ライアン・ガンダー @ 東京オペラシティアートギャラリー

QRコード
QR