New Public Sculptures in the UK


英国内で今2つの大きな公共彫刻に関するコンペが行われています。
1つは、トラファルガー広場にある「4番目の台座」。詳しくはコチラ
今はマーク・クインに代わり、トーマス・シュッテの鳩の為のホテルが置かれてます。
そしてその次に置かれる為の彫刻のコンペ案の展覧会が広場の前のナショナル・ギャラリーで展示中だそうです(1月8日~3月30日)。出品者はトレーシー・エミン、アントニー・ゴームリー、アニッシュ・カプーア、ジェレミー・デラーなどをターナー賞受賞者3名を含む計6名の錚々たるメンバー。
トレーシー・エミンの案は、ミーアキャットが台座にちょこんと乗ったもの。以前にもリバプールの広場にてコミッション費用60000ポンド(約1200万円)に対して小さなスズメのブロンズ彫刻を作って物議を醸しましたが、今回もそんな感じ。コチラ
ゴームリーの案はかわっていて、台座の周りにネットが張られているだけ。これは1時間に1人、1日24時間×1年で計8760人のボランティアを台座に立たすというもの。ネットは落ちないようにの安全ネット。夏や冬はきつそう。。。コチラ
カプーアの案は、NYでも発表したような空を映す鏡面の彫刻を5つ円を描くように設置するもの。カプーアにしてはあまり良くない感じ。一個ででんと大きいのがあった方がかっこいいのに。それに階段に対して少し邪魔かも。。。コチラ
ドキュメントを得意とするデラーの案はイラク戦争でぼろぼろにされた一般の車をそのまま展示しようというもの。トラファルガー広場はネルソン提督の凱旋を記念したものということで、対照的なものを置くという点ではある意味サイトスペシフィックな作品と言えるかもしれない。でもあまりに博物館的すぎるのと、以前にも車のモチーフはサラ・ルーカスが提案していたしどうなんかな。コチラ
2004年ターナー賞ノミネートのユンカ・ショニバーレの案は、ネルソンの艦隊を瓶の中に閉じ込めた大きな彫刻。ちょっと意識的過ぎかも。。。コチラ ボブ&ロベルタ・スミスの作品はアグリーすぎて僕的には論外。コチラ
皆さんだったらどの作品が一番ですか?
ゴームリーかデラーあたりがかたそうかな。

さて、もう1つはイギリス南東部にあるケント州エスフリート・バレー。
ここは昨年ユーロスターの駅ができたことで、言わばフランスやベルギーからの外国人をイギリスに迎え入れる大切な玄関口となったのです。その玄関口を象徴するランドスケープともなりうる彫刻を5人の作家によるコンペ形式で決めるというもの。象徴するとだけあって、2百万ポンド(4億円超)を投じて大きさは高さ50mくらいのものを予定してるとか。まさに国家プロジェクトですね・・・。
そんなプロジェクトを任されたのは、こちらも「4番目の台座」同様、昨年のターナー賞を見事射止めたマーク・ウォリンジャーを始め、レイチェル・ホワイトリード、リチャード・ディーコン、クリストファー・ルブラン、ダニエル・ビュランという錚々たるメンバー。このうち3人がターナー賞受賞者であり、ビュランはフランスを代表する大御所。まあ、最近またデュッセルドルフにあるギャラリーで新作が発表されたようですが、年々作品がイマイチになってきてますね・・・。
具体案に関してはコチラ
まずクリストファー・ルブランの案は巨大な羽と円盤のコンクリでできた彫刻。
ビュランの案は、丘に建つ塔。下のキューブからレーザービームが天に向かって放たれるらしい。
ディーコンは鉄のフレームで構成された鉄塔のような彫刻。
マーク・ウォリンジャーの案はとにかく巨大な馬。実物の33倍もあるんだって。これは見た時思わず笑ってしまった。ってかイメージリアルすぎやろ!このスケールでどこまでリアルに再現するんでしょう・・・。造船技術で作るとかなんとか書いてたけど。
ホワイトリードに至ってはついに山まで作っちゃいます。その上におなじみ家のキャストが。実際鑑賞者はそこまで登っていけるらしい。その上からこの町の風景を楽しむとか。

正直どの案もこれ!ってのがないけど、ウォリンジャーの案は個人的にあほらしくて好きです。この町はユーロスターで大陸からイギリスに入る玄関口で、いきなりあの馬がででんと建ってたらインパクトあるでしょ。うわー、なんか変なとこ来てもうたー、みたいな。一体どの案が選ばれるんでしょうね。
2010年の完成を目指し熾烈なレースが展開される模様。目が離せません。
詳しくはコチラ

にしてもイギリスはこうした公共彫刻が多い。それも現代美術の。
多分イギリスを代表する彫刻家ヘンリー・ムーアが多くの公共彫刻を残したのも影響してるのかも。北にはゴームリーの「エンジェル・オブ・ザ・ノース」もあるし、現代公共彫刻を巡るだけでイギリスはおもしろい旅ができそうです。

Serpentine Pavilion 2008

ロンドンのケンジントンパーク内にあるサーペンタインギャラリー。
毎夏ここでは3ヶ月程存在する仮設のカフェが世界の名だたる建築家によって建てられます。
ちなみに去年はオラファー・エリアソン。かつては伊東さんも手がけました。
そしてこの夏お目見えするパビリオンの建築家が先日発表されました。
フランク・ゲーリー。
いやはやどんなカフェがお目見えするのか。楽しみです。観に行けないけど。
下の写真は昨年訪れたビルバオ・グッゲンハイム

Banksy @ ebay


なんとバンクシーの描いた壁画がebayに出品されてます!
出品者はこの壁のオーナー。只今20万ポンド(約500万円強)。
最終的には100万ポンド(2億円)ほどになると予想されてるそうです。。。
14日までの出品なので興味のある方はどうぞ。
ちなみに壁の撤去、移設代等は含まれていないのでご注意を。

昨年ロンドン市衛生局によって一カ所誤ってバンクシーの壁画が消されて、その壁のオーナーがかんかんになって怒ってましたが、ここまでの価値があるならうなずけますね。うちにも描いてほしい。。。

Turner Prize winner 2007



Mark Wallinger!
昨夜(日本時間深夜)映画監督のデニス・ホッパー氏によって発表されました。
今更?というのが単純な感想
というのも、このウォリンジャー氏、現在48歳
95年のターナー賞にもノミネートされ、デミアンに受賞を奪われて以来のノミネートでの受賞。
ターナー賞は50歳以下の作家に与えられる賞なので、まさにギリギリの受賞。
春から夏にかけてテートブリテンの開廊を使って行われた、反戦デモの作品'State Britain'が大きかったのでしょう。
にしても、こんなキャリアのある人がとっても全然おもしろくないというのが本音。
詳細はコチラ

少し前までロンドンの秋・冬の目玉といえば、このターナー賞だったのに、すっかりアートフェアに押されて影が薄くなってしまった・・・。アートフェアって場所性が希薄なものなので、是非ターナー賞のような場所性の強いものに頑張ってほしいんですが、賞の存続もどうなることやら。
あぁ、ターナー賞。。。今後どうなっていくのでしょう。
来年は元のテートブリテンに帰ってくるそうです。

Christo & Janne Claude

うわぁああああ・・・!!!
クリストとジャンヌクロードの講演会が京都造形大学で行われるらしいじゃないですかぁああ・・・気づいた時にはもう遅し…850人の定員はあっというまに申し込み終了・・・あぁ、マジで行きたかったよぉ・・・(TロT) ちょうど日本に帰ってきてる期間なのに・・・だれか申し込み成功された方、譲ってください(ぉ
詳しくはコチラ
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