ニューヨーク・アートシーン @ 埼玉県立近代美術館

気づいたら前のアート鑑賞記事から1ヶ月以上空いてる。。。
その間も実はめっちゃ見てます。以下
ニューヨーク・アートシーン @ 埼玉県立近代美術館
イズマイル・バリー「みえないかかわり」@ エルメス銀座
ユルゲン・テラー「HEIMWEH」@ ケーニッヒ東京
「Surface and Custom」@ SHISEIDO GALLERY
清水裕貴「Empty park」@ PGI
鈴木敦子「Imitation Bijou」@ CANDLE CAFE
「見た風景」@ ギャラリー楽水
「1 2 3 4」@ 一日
Yazawa tsuyoshi Tomita keiko 二人展 @ MARUNI AKIYA
本田健「水のおちつき」@ MEM
宮永愛子「漕法 はじまりの景色」@ NaDiff Gallery
「山沢栄子 私の現代」「至近距離の宇宙」@ 東京都写真美術館
百瀬文「I.C.A.N..S.E.E.Y.O.U」@ EFAG
村岡三郎「Oxygen」@ KENJI TAKI GALLERY
中でもダントツよかったのが上の二つ。
まずは埼玉近美でやってたニューヨーク・アートシーン展。
埼玉近美、3月のインポッシブル・アーキテクチャー展で初めて来たけど、こないだのもの派展も来たし、今年3回も来てる。
ここ、中々ついでで来れないので辛いんですが、今回の展覧会も見逃すには気になり過ぎてしまったので行くことに。行かずに後悔より行って後悔派。そしたらめちゃくちゃよかった!
現在改修のため休館中の滋賀近美のコレクションを中心に、戦後から90年代ぐらいまでのアメリカのアート作品が集められてるんですが、マジでアメリカアートベストアルバム状態。
初っ端からロスコだし、ポロックやニューマン等の抽象表現主義に始まり、デュシャンの泉からラウシェンバーグやジョーンズのネオダダ、ジョン・ケージやフルクサスの資料、ウォーホルのマリリンにリクテンスタインのポップアート。。。。
特に僕はミニマリズムのところで足が止まりました。
モーリス・ルイスの大画面が本当に素晴らしいし、ステラの初期作は涙が出そうなぐらいよかった。
ステラ、この時22,3才で、マジで天才すぎる。。。
そこに桑山忠明や河原温、草間彌生らの日本人も登場してきたり、モリスやルウィット、ジャッドの彫刻群が現れてきたり。。。
特にルウィットの彫刻はやっぱり面白い。
気持ちいいぐらいシステマティックに彫刻が組み立てられてる。
その後も杉本博司に篠原有司男、シンディ・シャーマンにトレスと抜かりない。
惜しむらくはオノヨーコとキース・ヘリングがないぐらいだけど、それでも十分すぎるぐらいニューヨークの黄金期を堪能できて本当に素晴らしい道行でした。
1月19日までなので是非!こちら。
また、館内至る所で若手作家トモトシの映像作品が上映されてて、とってもゆるい作品なんだけど、それをこの美術館屈指の名作椅子に座りながら観るという体験もできます。
「有酸素ナンパ」と題された、街ゆく人々を半強制的に巻き込む映像は面白かった。
そしてここはいつもコレクションも面白くて、日欧の絵画がお互い影響しあった関係を示す展示が改めて新鮮でした。
そしてもう一つ、エルメスでやってたイズマイル・バリー。
友達に薦められて行ったんですが、やられたー!って感じ。
エルメスのガラス張りで自然光が入ってくる建物の構造を生かして、逆に新たに箱を作って閉ざし、そこから漏れくる光で作品を作り出してて、この発想は今までこの空間でありそうでなかったなぁと。
縦のスリットをテープで閉じてる感じとかめちゃくちゃ美しかったし、作品が光を通して、しかも壁の向こうの空気の流動で微妙に揺れて光が漏れる様とかめちゃくちゃ美しかった。
さらに壁の向こう側に回れるとか、僕のやりたかったことめっちゃやってる。。。
悔しいぐらい美しく詩的な空間構成でした。
こちらも1月13日までやってるのでまだの方は是非!
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