アート・プロジェクト KOBE 2019:TRANS- @ 神戸市内

岡山行くので関西も回ってきました。
まずは神戸のグレゴール・シュナイダー。
この企画もう一作家いますがその人には興味ないのでスキップ。。。
シュナイダーもそこまで興味なかったんですが、うちのお客様で以前ドクメンタに行った時に彼の作品を体験して、それが頭から離れないという話を聞いて一気に興味津々。
先日六本木のWAKOでも観て面白かったので行くことに。
今回シュナイダーは「美術館の終焉ー12の道行き」と題して神戸市内10カ所12作品という恐ろしい企画。
作家の方もよくやったなぁと素直に感心するんだけど、そもそもよくもまあこんな特殊な会場を押さえたよなぁという。
そのほとんどが、マジで!?っていう作品ばかり。
作品には留というタイトルがついており、僕は番号関係なく、第8留の神戸市立兵庫荘から回ったのですが、どうやら1留から順番に回った方が良かったみたいです。どうもストーリーラインがあるらしく。
それにしてもその8留がまずすごかった。
低所得者の勤労者の一時宿泊施設なんだけど、なんとワンフロア丸々真っ黒に染めてた。
さっきまで誰かいただろうという雰囲気そのままで、布団がくちゃくちゃになった感じとか、タバコが積まれた灰皿とか囲碁盤とか、とにかくそのままの状態で真っ黒に染められてて異常すぎる。
そもそも入る時ペンライトを渡されるんだけど、マジで真っ黒でマジで怖い。
二段ベッドが何個かある部屋とか生々しすぎて。。。

早速カウンターパンチくらったまま次、駒ケ林駅へ。
その駅直結の第9留もすごい。
ポンプ室を改造してアメリカがキューバに作ったグアンタナモ湾収容キャンプが再現されていて、ポンプ室の普通のドアを開くと真っ白な牢獄があって、元の空間が想像できないぐらい。すごい。

その後第10−12留はふーんって感じでしたが。。。
移動して神戸駅へ。本来ここからがスタート。
第1、2留も微妙なのでスルーですが、第3留がすごい、というか場所がすごい。
旧兵庫県立健康生活科学研究所というところで、生物実験とかやってたっぽいラボの雰囲気が怖すぎる。
バイオハザードマークや放射線マークのついた部屋などがあり、どこまでが作品なのかよくわからず。
場の持つ力が強すぎる。。。
屋上から見た神戸の風景で少し癒されました。

そして第4留。これマジですごい。ネタバレになるので秘密で。

第5留の神戸ヴィレッジアートセンターでは映像がやってるんだけど、それよかここで第6、7留の見学予約をしなくてはならず、これが難儀。
電話では予約できないので、直接ここに来なくてはならないんだけど、見学開催日が限られてるのですぐに予約が埋まってしまう。
とはいえ、第5留の映像がなんと13時半からしか上映されなくて、それに合わせていくと予約が取れないというジレンマ。。。
結局僕がついたのは12時だったんだけど、最後の一人ギリギリでセーフ!あぶねー。
そしてその第6、7留がすごいんです。行かれる方は是非予約間に合わせてください。
この二つは個人宅なので住所完全非公開。
決められた時間に連れられていかなくてはなりません。
で、第6留が衝撃だった。
ガチで生活感溢れる家の中にパフォーマーが二人いて、ツアー参加者が見てる中普通に生活してる。
一人は風呂場でシャワー浴びててすりガラス越しにしか見えず、もう一人は2階で布団にくるまって本読んでる。。。
何を見せられてるんだwww
そして第7留はとんでもない家、家なのか??もうどこまでが作品なんだか。。。
こうしてシュナイダー体験終了。
なんとトータルで岡山芸術交流より時間かかってしまった。。。
皆さま行かれる際は十分時間とってください。
作品の詳細はCASAのこの記事が詳しいです。
神戸に潜む亡霊たちを探す芸術祭へ|青野尚子の今週末見るべきアート
11月10日まで。こちら。
第6、7留の開催日時もここでご確認ください。
ジャコメッティと Ⅱ @ 国立国際美術館

ジャコメッティによる矢内原の胸像がコレクションに加わったことによる展覧会。
前回1では、ジャコメッティと矢内原との関係性をそれはもう丁寧に展示されてて泣きそうになった。
そして今回は、その彫刻がいきなり初っ端から登場して、そこからジャコメッティの制作に纏わるテーマを、ジャコメッティ以外のコレクションで紐解いていくんですが、これがまた最高のキュレーション。
まずは身体。
シュテファン・バルケンホールや加藤泉、棚田康司等々身体に纏わる超豪華メンバーたち。
そして存在。
トーマス・ルフから石内都まで。
さらに不在。
内藤礼の死者のための枕から高松次郎の影まで。
歴史。ここに米田知子。
そしてそして、テリーサ・ハバード/アレクサンダー・ビルヒラーのジャコメッティの元恋人を描いた映像「フローラ」で完全涙腺崩壊。
もう何この布陣。最高すぎる。
外でやってた、関係性(コミュニケーション)をテーマにした加藤翼や小沢剛は少し蛇足だったかも。。。
やー、本当にこの展示は常設展と侮るなかれ。12月8日までなのでぜひ!
国立国際の前にできる中之島美術館、ボーリングが始まってました。2021年度開館だそうです。

Stone Letter Project #3 @ 京都場

以前から行きたかった京都場。
元染色工場を改築したギャラリー。
想像以上にすごい空間だった。。。
あまり展覧会やってないのが勿体無い。
今はリトグラフの展示をやってて、内海聖史さんらが展示しています。
京都芸大にプレス機と石版が大量に眠ってたらしく、それを京都場に運び込んでワークショップ。
版画って大変。。。
プロセスも多いし道具もいるし。
それぞれの作家さんがリトグラフというメディアを使って作ってるのが新鮮でした。
地点「ハムレットマシーン」 @ THEATRE E9 KYOTO

展覧会じゃないけど毎度の地点。
新しい劇場のこけら落とし公演。
ハイナー・ミュラーの「ハムレット・マシーン」。
元々コラージュ的な作品らしいのだけど、さらに地点なのでもうマジでわけわからんw
いつもわけわからんのだけど、今回のは特に。。。
最後までノリについていけなかった。。。次回の「罪と罰」に期待!
ところで地点にハラスメント問題が出てるみたいです。こちら。
確かにこのAさん、わかります。
何度か出てましたがいつの間にか消えてました。
多分、この記事はほとんど本当だと思います。
だけどね、僕も思ってたけどこのAさん完全に浮いてたんですよ。
やっぱ劇団にはカラーがあって、そこに染まれないとキツい。
2回か3回出てましたが、最後まで馴染んでなくて、僕もうーんと思ってました。
そしたら案の定こんな感じかーという。
こういうの難しいですね。
不当解雇っつっても、表現活動ですからね。論理的な理由だけでないのもあるよね。
とはいえ地点は何かしらの声明を出すべきだと思います。
実際このことは、後ろの人たちの会話で知ったんですが、これが不協和音になって少なくない人たちが地点の舞台を集中して見られないんじゃないかな。
劇団が大きくなった証拠でもあるけど、ここは正念場かも。
大好きすぎる劇団なので、本当にふんばってほしいです。
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