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サイモン・フジワラ「The Antoinette Effect」@ TARO NASU

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2ヶ月ぶりのアートの記事です。。。
観てはいるんですが書く気力が。。。昔はなんであんなに書けてたんだろう。

さて、そんな中で最も良かったのがタイトルのサイモン・フジワラ展です。
というか新しいタロウナスがめっちゃ良かった。
馬喰町から六本木のギャラリーが集まるピラミデビルの4階に移動。
前の地下ギャラリーはあまり好きじゃなくて、今回のは外光も入って気持ちいい空間。
同階にはコルビュジエやペリアンなどのモダニズム家具を扱うGALLERY SIGNも新たに入居。
広島を本拠地にしていて、ここが企画する家具展に足を運んでたので東京にギャラリーができたの嬉しい。
しかもタロウナスとゲストルームをシェアしてるのか、ペリアンらの椅子が並び、壁にリアム・ギリックの作品が掛かった部屋があってめちゃくちゃ気になりました。
それはそうと展覧会。

前回タロウナスでやった時は確か自分の母親と父親の馴れ初めであった帝国ホテルをテーマにしてたと思うんだけど、今回はタイトルが「アントワネット現象」で、これまでの個人史を扱った作品とはまた違った趣。
入ってすぐに気がつくのは香りです。
これは部屋の奥でラデュレの「マリー・アントワネット」という名前のアロマを焚いているせい。
嗅覚が導入になるってすごく素敵だなと思いました。
そして視覚に入ってくるのはヴェルサイユ宮殿の門のミニチュア模型。
奥には金の水滴モチーフがいくつも壁に貼り付けられて、手紙、金の大きなオブジェ、そしてマリー・アントワネットと思われる頭の頭部の模型。
さてはて何のこっちゃですが、ここはテキストを読まねば始まらない。
なのにテキストがどこにも置いてない。。。スタッフの方に尋ねるとテキスト出てきました。
なぜテキストを自由に取れるようにしてないんでしょう。。。テキスト必須の作品なのに。
気になりつつ、読んでると、これは2017年にブレゲンツ美術館で開催された個展「HOPE HOUSE」の続編ともいうべき展覧会で、その「HOPE HOUSE」とは、アンネ・フランクの家の模型がお土産として大ヒットしているという事実から端を発し、美術館の中に、その模型を大きくした家を建てた凄まじい展示。



今回はマリー・アントワネットの死がエンターテイメント化していく人々の欲望に焦点を当てていて、なんといってもアントワネットの頭部の模型は、実際マダム・タッソーで当時彼女のデスマスクとしてとても人気があったとか、金色の大きなオブジェは、当時彼女の首を刎ねたギロチンをモチーフにしたイヤリングが発売されてたとか、彼女の死がいかに民衆を熱狂させてたかがわかります。
が、それは今でも変わらないどころか、ネットやSNSの発達によってさらに強化されています。
フジワラの面白いのは、アンネの作品をオランダではなくオーストリアで、アントワネットの展示をフランスではなく日本で発表している点にもあると思います。
これまでの地域性の概念を全く無視していて、これこそ現代のどこにいても世界中の情報が入ってくる感覚をそのまま享受しているようでとても自然な態度だと思います。
にしても何で今回アントワネットなのか。
僕の勘ですが、アントワネットの享年37歳というのに関係しているかと思います。
というのも、それはサイモンの今の年齢でもあるからです。
テキストにはそういうことは書いてませんが、なんとなく。
サイモンの作品はとても難しいとは思いますが、読み込んでいく楽しさがあって、わずか10点とはいえ豊穣な世界が広がっていてとても満足できました。
明日(8/10)までですが、お時間あればぜひ。こちら
近くのcomplex665のタカ・イシイでは木村友紀展がやっており、同じく読み込み系なんですが、ちょっとネタ切れ?感がすごい。。。全く広がりのない世界でとても残念でした。


さて、六本木といえば今最も話題なのが森美術館でやってる塩田千春展でしょう。
下の森アーツセンターでやってるPIXAR展の影響もあり子供づれがたくさん。
平日でもチケット売り場めっちゃ混んでて、10分ほどは並びました。つら。
そして入ったら入ったですっかりインスタスポット。。。
写真撮影をかいくぐる様にして観なきゃいけないのでとても不快です。
とはいえ、もはや僕の中で塩田さんはほとんど響かない作家さんになってしまった。。。
どれ観ても魂ふるえないよ。。。
やっぱ読み解く楽しさがこの人の作品にはあまりないんですよね。
見た目のインパクトがすごいので、ビジュアルだけでお腹いっぱいになっちゃう。
多分彼女は今後まだまだ活躍するし、いずれは草間彌生を継ぐ女性作家になるとは思うけど、僕みたいなアートクラスタはあまり満足できないかもしれません。
とはいえインスタでもアートの裾野が広がるのはいいことなので、こういう作家さんがいるのは大事だと思います。
ところで、彼女の作品、写真映えしすぎる問題。実際より絶対写真の方がいい。
入り口の舟とかも実際見ると小さい印象だし。
唯一驚いたのが、枠の中にドレスが2体収まってる「時空の反射」という作品で、中に鏡が仕込んであるんだけど、何周しても構造がわからなかった。。。鏡は確実にあるのにどういう風に収まってるのか全くわからない。
鏡で2対に見えるのと実際に2対あるってのも面白かった。

それよか、ミュージアムショップ抜けた先でやってる高田冬彦展に魂がふるえた!
トータル1時間弱ありますが、全部観るのをお勧めします。
笑えるんだけど、ものすごく深い哀愁が漂う映像作品郡。
まだ若いのに、どうしてこんなことに笑 必見!
どちらも10/27まで。
どうせだったら9/21からバスキア展も森アーツセンターで始まるので、両方みれる時に行けばいいかと。

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他ここ最近観た展示リスト。
川北ゆう Be still @ 日本橋高島屋
本多康司写真展 @ poubelle
佐藤雅晴 I touch Dream @ KEN NAKAHASHI
今村文展 @ SHISEIDO GALLERY
“Robert Morris − Jiro Takamatsu & Robert Morris from the 1970’s” @ Yumiko Chiba Associates
ジュリアン・オピー @ 東京オペラシティアートギャラリー
松延総司 "See the Shades" @ HAGIWARA PROJECTS
塩田千春 @ KENJI TAKI GALLERY
小泉明郎展「Dreamscapegoatfuck」 @ 無人島プロダクション
伊庭靖子展 まなざしのあわい @ 東京都美術館


ユミコチバのモリスと高松次郎のドローイングは驚異的だった。
特に高松次郎。
世界的にはモリスの方が断然有名だけど、今回のドローイングは完全に高松次郎の凄さに驚く。
世界はもっと高松を知るべき!!
どちらも手を使ったドローイングなんだけど、本当にかっこいい
前期で高松次郎のドローイングはなかったけど、8/31までやってます。(8/11-19休み)
近くで塩田千春、松延総司、ジュリアン・オピーもやってるのでぜひ。オピーは3分で観終わっちゃった。。。


無人島は清澄白河から錦糸町に移転第一弾。
倉庫みたいな巨大空間で初のVR体験。
小泉さんが今までやってきたことと、VRの親和性がすごい。
彼の作品のキーワードの一つに「憑依」ってのがあると思うんだけど、その憑依をまさか観客が味わえるなんて。
VRの中の人物と同じ動きをする場面があって、本当に感覚が重なる体感があった。
すごく不思議な体験でした。
10月のあいちトリエンナーレ企画の新作も予約済み!
ちなみにこの無人島の作品も要予約です。ぜひ。8/31まで。予約ページはこちら


そして伊庭さん。
ずっと絵画を超えて触感にまで触れそうな作品を描いてきた伊庭さんですが、新作ではついに触感を超えて、触れられそうで触れられないという、まさに「あわい」を描いていて、ここまできたかと思わず唸りました。
最後の版画と映像は正直よくわかりませんでしたが、新作絵画郡がとにかく驚異的。
10/9までやってるのでぜひ。インタビューはこちら

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・2021.01.23-04.11
「うたかたと瓦礫:平成の美術1989–2019」 @ 京都市京セラ美術館

・2021.03.02-05.09
澤田知子展 @ 東京都写真美術館

・2021.03.20-06.20
マーク・マンダース @ 東京都現代美術館

・2021.06-10
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ライアン・ガンダー @ 東京オペラシティアートギャラリー

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