ローザス「A Love Supreme ~至上の愛」「我ら人生のただ中にあって/バッハ無伴奏チェロ組曲」 @ 東京芸術劇場

早くも6月。今年も半分が過ぎてしまいました。。。早い。。。
お店も開店から2ヶ月が経ちました。
そして5月末には上京から1年が経ちました。
お陰様でとっっっても内容の濃い1年でした。これからは恩返ししなくちゃ。
さて、5月に観に行ったもの。最早記憶が遠い。。。
まずはなんといってもROSAS!しかも2演目!
大体2年に一度は来日してくれますね。ありがたい。
2演目の中でも特に「A LOVE SUPREME」には震えました。。。
ジョン・コルトレーンの同題の曲に合わせて4人の男性ダンサーたちが踊るんですが、素晴らしいのなんの、、、。
「神への捧げもの」として作られた楽曲と解説に書いてたけど、この踊りも含めて捧げものになってた。
昔は芸事というのは神への供物になってて、踊りのような形のないものも捧げてました。
まさにそういう神々しさがこの演目にはありました。
と同時に、一緒に踊りたくなるような躍動感もあり、体がムズムズ。
ところどころに空手のような所作もあり、東洋的な動きがあったのも印象的。
あっという間の50分でした。CD思わず購入w
そしてもう一演目「MITTEN WIR IM LEBEN SIND/BACH6CELLOSUITEN」はバッハのチェロの為の曲。
ジャン=ギアン・ケラスによる生演奏と、ROSASの長、アンヌ自ら踊るというのもあって、立ち見も出るほど。
「A LOVE SUPREME」ほどの躍動感はないものの、後半からの畳み掛けがすごかった。
前半は正直心地よ過ぎて寝ました死
後半でアンヌが暗闇の中で見えるか見えないかの中踊ってる様が焼き付いてます。
そして最後の終わり方がすごかった。見事。
5章に分かれてるんだけど、その度アンヌが手で何章か示すのがたまらなく可愛らしかった。
ピナのような柔らかさはないんだけど、また別のチャームがありますね、この人は。
また2年後来日してくれたら嬉しい!
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藤田貴大「CITY」@ 彩の国さいたま芸術劇場大ホール
柳楽優弥を主演に迎えたマームの最新作。
めちゃくちゃ期待してただけに、観劇後のがっかり感が半端なかった。。。
今まで観てきたマームの中で最もひどかった。。。
まさかのヒーローもの。。。なんで。。。
相変わらずのリフレインといつもにも増してダイナミックな部隊移動はよかったけど。
ちょっと冒険し過ぎたかな。。。つらたん。
そもそも東京を舞台にしてるのに埼玉や兵庫でやってる時点で違うでしょ。
なんか突っ込みだしたらキリのない舞台でした。。。
次回作に期待。
イキウメ「獣の柱」@ シアタートラム
初めて観るカンパニーだったけど、周りで評価が高いので行ってきました。
チケット取ろうと思ったらすでにほとんど完売で、追加公演でようやく取れた。すごい人気。
実際観に行った日も平日だったにも関わらず立ち見も出てたし。
「散歩する侵略者」って作品が映画化されたのもあるのかな。
全く無知識で観に行ったんだけど、SFもの。
とってもよくできてるんだけど、なんだろう、ほとんど入れなかった。。。
やっぱり僕はドラマツルギーが苦手。それなら映画でやってくれって思っちゃう。
今回のもまさに映画的で、映画でやったらもっと面白いと思う。
身体が見たい。躍動感を感じたい。もっと抽象的なものが欲しい。
それを満たしてくれるのはやっぱり地点なんだよなー・・・。
ということで、この間観た地点の新作が最高すぎたんだけど、それはまた次回。
5月は映画もほとんど観てなくて、展覧会も周りに促されて行った都現美ぐらい。
リニューアル記念と言いつつそこまで大きくは変わってなかった。2年ぐらい閉まってたのに。
まあ、こういう美術館のリニューアルってのはほとんど配管とかそういう部分なんだろうけど。
見える変化は漆器がスキーマの設計になってたり、ロッカーが手前に来たぐらい。
展示室は変わってないとは思う。
展示は企画展の「百年の網み手たち」とコレクション展示。
企画展では、岸田劉生の見たことのない作品が見られたり、戦前の牧野虎雄という作家を初見だったのだけど物凄く良かった。何者??
あと柏原えつとむ氏とウォーホルのマリリンが対峙してる展示室かっこよ過ぎた。
コレクション展はマーク・マンダース(多分あいちトリエンナーレで展示してたやつ)が収蔵されてて嬉しかった。
とまあ、そんなとこだけど、見ても損はないぐらいでしょうか。
やっぱり11月のダムタイプ展と3月のオラファーに期待しちゃいます。

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