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地点「グッド・バイ」@吉祥寺シアター



年内最後の記事でございます。
最後は地点で!
タイトルは「グッド・バイ」。
平成最後の年末に相応しすぎるタイトルで御座います。
原作は太宰治の遺作。これまたタイトルがすごい。
どうせ完膚なきまでに崩してくるので原作は読まず。
席につくとステージにはお酒の並ぶ長いバーカウンターとカウンター椅子。
開演と共にメンバー7人が横一列に座り、その上で空間現代が音を鳴らす。
その様がめちゃくちゃかっこよくて早速痺れるのです。
こういう横一列って今までありそうでなかったかも。
横一列に並ぶことでメンバー一人一人の個性が浮き立って良い。
そして相変わらずの言葉の応酬。
ですが、今回はいつもより音楽的だったように思います
空間現代の音に合わせて「グッ」「ド」「バイ」と3組に分かれて発話するとことか。
いつもは途切れる音楽も、終始演奏しっぱなし。しかもメロディアス。
このあたりはパンフレットにも書いていたけれど、とても難しいバランスだったと思います。
せっかく生演奏なのに、ただのBGMになってしまうのは勿体無い。
その辺のバランスが絶妙で、しっかり演者の一部になりながら音楽してました。
本当空間現代だけでも格好いいのに、地点がそれに呼応していくのが滅茶苦茶格好いい。
演者の台詞は、タイトルの「グッド・バイ」だけではなく、太宰の作品から色々散りばめられていて、益々どうやって作られてるのか謎。
最後の方の田中さんの太宰ゆかりの地をマイクで叫ぶシーンが特にグッと来た。
2018年最後にこんなもの観られて本当に幸せ。
グッド・バイ!


その前にはマームとジプシーの「BOOTS」を。
結局色々観ては、地点とマームばっかり観てしまう。。。
これは夏の「BEACH」に引き続きドイツのシューブランドtrippenとのコラボ。
こうやって演劇におけるタイアップをしっかりとクリエイティブに結ぶ姿勢が面白いですよね。
スポンサーとクリエイターの関係ってお金だけの関係だとやっぱり寂しいと思います。
しっかりとスポンサーの商材を使いながら、自分たちの世界に取り込むってのは本当に創造的。
「BEACH」もしっかりマームだったけど、今回はより深度が深かった気がします。
マーム独特のリフレインも健全で、特に今回は最初のシーンと最後のシーンが同じなのがツボ。
両シーンで、台詞の発し方が全然違うのが素晴らしすぎて、マジで泣きそうになりました。
なので、最初はいつもそうなんだけど、中盤まで来ないと関係性やらストーリーラインが掴めなくて、中々いじいじしてしまうけれど、中盤から後半にかけての畳み掛けがすごすぎてやっぱり癖になる。
先日ETVのSWITCHインタビューで柳楽優弥と藤田くんが対談してたけど、なんと来年は柳楽主演で作品が上演されるそう!楽しみです!


地点とマーム以外の舞台は以下3つ

「豊饒の海」@ 紀伊国屋サザンシアター
劇団チョコレートケーキ「遺産」@ すみだパークスタジオ倉
ジエン社「ボードゲームと種の起源」@ アーツ千代田3331


劇団チョコレートケーキはたまに行くバーの演劇好きのマスターが面白いと仰ってたので行くことに。
そしたら本当に良かった。
劇団名とは裏腹に、内容はめちゃくちゃ重い。
今回は戦時中に生体実験を繰り返した731部隊がテーマ。
本当に人はどこまでも残酷になれる。
観ていてとんでもなく辛い気持ちになった。
最後に囚われた女性が踊るシーンが今でも忘れられない。
テーマはもちろん、彼らの演技がものすごく良かった。
舞台って身体的か映像的に寄るかだと思っていて、大体中途半端なものが多い中、チョコレートケーキは映像的に舵を切ってたように思う。おかげで終始映画を観てる感覚に陥ったし、演者の演技が演劇特有の無理が無くてとても好感が持てた。
こういうストーリーがしっかりした演劇って基本的には苦手なんだけど、演者の卓越した演技のおかげでなんの違和感もなく目を見開いて観てしまいました。
観たのはもう2月ぐらい前の話だけどちょっと今だにこの舞台の余韻が消えません。

無理だったのが「豊饒の海」とジエン社。
「豊饒の海」は元々舞台化は無茶だろうとは思ってたけど案の定。。。
この壮大な4部作をまとめた構成は中々良かったけど、演出がダサすぎ。。。
そして演者達の演技の貧困さ。。。東出くん。。。
ジエン社に関しては全く相性が合わなかった。好みの問題。
僕がいつも読んでるブログで絶賛されてて、気になって調べたらその日に新作やってるってことで勢いでチケット取って観に行ったんだけど、もう舞台見た瞬間にダメだと思いました。
やっぱね、舞台って総合芸術だと思うんですよ。
いくら演者が素晴らしくて内容も素晴らしくても、美術がダメだとダメ。
まあ今回は美術だけではないけど、美術があまりにも。。。
てことで入口から入っていけず、内容も入っていけず、演技も入っていけず。。。
好きな人がいたら申し訳ないけど、二度と観に行くことはないですね。


そんな2018年舞台鑑賞でした。
東京来てから圧倒的に観る数が増えてしまった。。。幸!

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