A'holic pop up cAfe vol.03 "良いニュースというのは多くの場合小さな声で語られるのです。"

ポップアップカフェ企画第三段「絵描き殺すにゃ刃物はいらぬ。色をけなせばそれでいい。」、無事終了しました。
お越しいただきありがとうございました。
そしてこの金曜日(21日)から第4段、またまた長いタイトル「良いニュースというのは多くの場合小さな声で語られるのです。」が始まります。
以下ステートメント。
現在主にSNSの登場により、多くの「声」が届けられるようになった。
有名無名を問わず、声高に発せられるその「声」たちは、様々な情報を与えてくれる反面、
大事なことが聞こえにくくなっているような印象を受ける。
良いニュースというのは多くの場合小さな声で語られる。
今再び私たちは慎重に耳を澄ます。
蝶を起こさないようにとても静かに。
わかる人にはわかりますが、村上春樹の小説の言葉がいくつか入ってます。好きなのです。
今回はささやかだけど周囲の空気を確実に震わせる本と作品を展示します。
まずは初っ端から手前味噌ですが、2012年で僕が企画した展覧会の図録。(白過ぎて何がなんやら笑)
我ながら良い展覧会だったなぁと思い出します。こちら。
このカタログにも書いてますが、主体の在処が作品そのものになくて、作品はあくまで場と観客をつなぐ触媒に過ぎないというのがこの展覧会の肝となるコンセプトでした。
ちなみにこの会場となった愛知県にある常懐荘という建物は、何度か建て壊しの危機にあいつつも、今年に入ってやっと買取手が決まり保存される運びとなりました。
「うつせみ」(2012)

そして前述のうつせみ展にも参加してくれた今村遼佑。
今年の初めに名古屋で開催した展覧会の図録です。ブログにも書きました。こちら。
今村遼佑「雪は積もるか、消えるか」(2018)

さらに今回は今村くんの作品も展示します。
今回展示するにあたって、元々の作品を改良してもらえました!
今村遼佑「街灯」(2011-2018)

あと2012年といえばこの年のMOTアニュアルが素晴らしかった。所謂「風桶展」です。こちら。
「MOTアニュアル2012 風が吹けば桶屋が儲かる」(2012)

主体/客体の二元論ってやっぱり西洋的な考えで、そこからすり抜けるのはやっぱり日本人だなって思います。
ミヤギフトシ「New Message」(2013)

内藤礼「母型」(2007) 関連記事

須田悦弘展(2006)

そんな中で欧米からこの三方。スーザンはまさに「耳を澄ます」展示。
Felix Gonzalez-Torres "Double"(2012)

Richard Wright (2006) 関連記事

Suzan Phillipsz "YOU ARE NOT ALONE" (2009) 関連記事

最後はファッションから。この本ほとんど白紙!攻めてます笑
CREAM Maison Martin Margiela Edition 2008 issue.9

とまあ、とってもとっても地味ですが、僕的にはとても力の入った展示。
09/21,22,23,28,29,30の6日間です。よろしくお願いします。
A'holic pop up cAfe
東京都新宿区新宿5-10-5 プログレス新宿5階
http://aholic.tokyo
13:00-18:30(l.o.18:00) fri-sun
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