A'holic pop up cAfe vol.02 "絵描き殺すにゃ刃物はいらぬ。色をけなせばそれでいい。"

ポップアップカフェ企画第一段「失われた時を求めて -戦後から万博へ-」、無事終了しました。
残暑の中お越しいただきありがとうございました。
さて、次回は「絵描き殺すにゃ刃物はいらぬ。色をけなせばそれでいい。」というまた長いタイトルです笑
例のごとく10冊の選書と関連書籍で作品の「色」をテーマに展開します。
以下ステートメントです。
大学時代に恩師が言った言葉が忘れられない。
「大工殺すにゃ刃物は要らぬ、雨の三日も降りゃいい」を文字った文言だった。
芸術作品はいくつもの要素で成り立っているが、色だけは鍛錬や経験では補いきれない、先天的「センス」としか言いようのない要素である。
ここをけなされると作家としての死が訪れるのである。
恐ろしや恐ろしや。
僕の中でももっともこのことを意識したのは2005年ロンドンのバービカンセンターで観た「COLOUR AFTER KLEIN」という展覧会。
初めて行ったロンドンで最も素晴らしかった展覧会です。
イヴ・クライン以降のファインアートにおけるまさに「色」を扱った展覧会です。
「COLOUR AFTER KLEIN RE-THINKING COLOUR IN MODERN AND CONTEMPORARY ART」 (2005)

そして当のイヴ・クライン。装丁が美しい青!
「YVES KLEIN: WITH THE VOID,FULL POWERS」 (2010)

色と言えばこの人。外せません。天才。神。
2004年西洋美術館で開催されたマティス展は今でも忘れられないぐらい感動しました。
「マティス展」 (2004)

おなじみの人たち笑
「Anish Kapoor」 (2011)

「Jemes Turrell」(2013)

Christo and Jeanne-Claude The Gates Central Park, New York City, 1979-2005」 (2005)

フランス勢はやはりおしゃれ。
「ジョルジュ・ルース 聖なる光展 -絵と写真と建築が出会うとき-」 (1999)

「ダニエル・ビュレンヌ 透きとおった光」 (1996)

日本人は唯一この人。日本は墨の文化背景があるからか色のセンスはちょっと弱い印象。
「OFUNE MAKOTO resonance」 (2009)

唯一アート以外。この人たちの空間と色の使い方はハッとさせられるものがあります。
「a+u 14:08 527 Gigon/Goyer」 (2014)

そして作品は、後輩の薬師川千晴の作品。
デカルコマニーを使った彩り豊かな作品。素晴らしいです。
彼女の作品についてはこちら。
薬師川千晴 「絵の具の引力#12」 (2015)



BGMはI'M NOT A GUNの「Our Lives On Wednesdays」を流す予定です。
前回の実験工房は不穏すぎた笑
引き続きプルーセルセットも出します。
9月の7、8、9、14、15、16の6日間です。よろしくお願いします。
A'holic pop up cAfe
東京都新宿区新宿5-10-5 プログレス新宿5階
http://aholic.tokyo
13:00-18:30(l.o.18:00) fri-sun

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