中川佳宣/村岡三郎/田中ちえこ
中川佳宣展「光の壺」@ノマル
うちの学科で教えてる中川さん3年ぶりの個展。
前の時はうちのクラスの野郎総勢10人くらいで押しかけたっけか…懐かしひ。
にしても、本当本人とは裏腹にとても静かな作品たち…。
前半のドローイングとかは好きだけど、後半の新作の立体はあんま好きじゃなかった。ってか説明してもらわんとよくわからん…。シャーレに入ってるのとかどういうことかいな。文章読んでもイマイチわからん…。あと、布の花柄とかをドローイングにしてるのも気になった。ちょっと消化不良気味…うーん。来月9日まで。
村岡三郎 田中ちえこ 「臨界」@CASO
こちらもうちの学科で教えてらっしゃった村岡さんの展覧会。僕自身は教わったことなくて、僕が1年の頃に退官されました。
大学入学当初に村岡さんの退官記念展がうちの大学ギャラリーでやってたのを覚えてます。その頃僕はまだ現代美術なんてほとんど知らなかったけど、その時の
展示はありありと覚えてる。鉄の塊、酸素ボンベ、大きな口、塩…。彼の使う素材はシンプルでありながらとても強い。今回の展示もそんな感じで、入った瞬間にのまれた感じ。スペースの真ん中には分断された錆びた鉄の大きな塊、そして大きな口の白黒写真。壁に並べられた酸素ボンベたち。そして奥には熱で溶かされ両断された長いガラス…。特にこのガラスの作品がめっさかっこよかった…ちょっと自分のやろうとしてたことに似てて、もちろんそれよか村岡さんの方が遥かに凌駕しててちょっとジェラシー。
ところでちょうどなぜか村岡さんがいらっしゃって、ちょっとした個人レクチャーを受けれました。ラッキー。初めてお話させていただいたけど、もうすぐ80になるとは思えない力強さ。まだまだ現役です。これくらいの年でここまで精力的に頑張ってる日本の作家ってそうそういない。すごいわ。先輩から色々村岡さんの武勇伝聞いてたのもあるけど…(ここでは言えません)
田中さんは村岡さんがかわいがってる教え子さんの1人。よく2人でグループ展とか出してるのを見かけます。前もアートコートギャラリーの若手を推薦する企画でも村岡さんが推薦されてた作家さんです。
今回の作品はなんといっても入って左と右にある作品がすごい!
左の「4296927296に向けて」と題された作品はタイトル通り、綿布に4296927296個の点を色んな色の水性ペンで打っていくという気の遠くなる作業の集大成。それがものすごく綺麗で、真ん中がすこし膨らませてあって、まるで吸い込まれていきそうです。この感覚は実際観てみないと体験できない。
もう1つ右のは「0」という作品。こちらは壁が少し盛り上がってて、うっすら暖色系の色がのってるんだけど、これもものすごくいい!アートコートで見たやつも壁に同化していく作品だったけど、それがいい感じに進化した感じです。とてもよかった。小作品もよかったけど、ダントツでこの2つの大作品がすごい。
今月25日まで。関西の方は是非。18日にはパーティがあるらしいですよ。
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