Fondazione Prada by OMA











ミラノは5月にオープンしたプラダ財団美術館に行ってきました。
正直そんなに期待してなかったんですが、想像を超える凄まじい施設でした。
写真たくさん撮りましたが、過剰なまでのファクターが織りなしており全然撮りきれません。
artscapeでも特集されてますが、ファッションx建築xアートという流れはここ数年で定番化してきましたね。昨年末にオープンしたルイ・ヴィトン財団然り。そんな中でもちゃんと棲み分けができてるのがおもしろいなと思います。
プラダは以前からOMAと組んでショーもやってきたし、ミウッチャ・プラダはアートコレクターとしても有名なので、今回の施設はついにって感じですが、にしてもこう来るかって感じの内容でした。
とりあえず建物。もうOMAの過剰さがすごい。古い工場と新しい建物を組み合わせていて、見た目そんなに広く思えないのに、実際回り始めると全然見終わらないという恐ろしさ。早足で見て2時間かかりました。
見取り図こんな感じ。

入ったらどこ行ったらいいの?って戸惑いますがまずはチケット売り場へ。

中では7つの展覧会が同時並行的に開催中。
・Serial Classic @ Podium
ギリシャ・ローマ彫刻とその模造品をめぐる展覧会。



・Robert Gober & Louis Bourgeois @ Haunted House
狭いので時間指定の整理券必要ですが、行った時は混んでなかったのですぐ入れた。

・An Introduction @ Sud & Deposito
展示の仕方がすごかった。正直どうよって感じですが。


・In Part @ Nord

・Trittico @ Cisterna
Eva HesseとDamien HirstとPino Pascaliの三人展。

・Processo Grottesco @ Cinema
2006年に制作されたThomas Demandによる洞窟の写真作品の実際のジオラマや資料が展示されてた。
30tの段ボール紙とコンピューター技術で作られたジオラマは異常。
この時の展覧会はちょうどロンドンで見てたので懐かしい感じでした。こちら。
CinemaではRoman Polanskiの自伝ドキュメンタリーも上映中。


あとまだ何か建てようとしてる途中でした。
OMAの美術施設としては、ロッテルダムのKunsthalleを思い起こさせますが、この施設の混乱具合はなぜか心地よかったんですよね。なんでやろ。やはり彼らの持つカオスが洗練されてきたからでしょうか。同じく古い建物を改修したモスクワのGarage Museumも気になります。
展覧会としては、ちょっと散漫でしたが、今後どうなるか楽しみな施設です。