das Licht: making document 03

月曜から木曜にかけて地元の子供たちとワークショップをしました。
色んな学校から5クラス、計100名弱。
初日は思い切りパワー持っていかれましたが、日に日に彼らに与えられるものの大きさに気付かされて、ワークショップを全て終えてからの充実感はすごかったです。
内容は3つ。
まずはアトリエの作品鑑賞(体験)。
この作品に関しては後日また詳しく書く予定です。


お城の庭園に移動し、以前山口の宇部でやったメガネづくり。こちら。
塗装されたメガネに釘で絵や模様を描いて庭園内を歩き(走り)回るというもの。














そして最後にギャラリーへ移動し、これまで散々作ってきた大作の肝となる「中身」制作。
1トンの塩で「風景」を作るワークショップです。
初日は1年生ぐらいの小さな子供たちだったので、バランスもへったくれもないやりたい放題。
どうなることことかと思いつつ、最後二日の高学年の子供たちにより、洗練された風景が出来上がりました。
高学年の子供達は中と外でお互いコンタクトを取りながら、どんどん全体を作り上げていく様は見ていて感動ものでした。











今朝改めて自分以外誰もいない静かな会場で全体を見渡しながら、彼らに与えられたこの風景がこれまでやってきたことに対するギフトのように感じられ、また、この景色に出会うために遥々やってきたんだと思えてきて込み上げてくるものがありました。
ここまでのものになるとは思ってなかったというのが素直な感想です。
スイスの、この山々で囲まれたヴァリス州で育ったことが、彼らの血肉となって、この塩の風景を作り出しているんだと思います。これは日本の子供達には決して作られない風景だと確信しています。
スイスに来て7ヶ月強。辛いことも色々あったけど、その全てが浄化されるというか、スイスでしかできない作品を作られた幸福感に包まれました。もはや僕の作品と言っていいのかと思えるほど、何かすごいものができたような気がします。
ぜひ皆さんにもこの風景を見ていただきたいなと思います。
展覧会は来月の13日から。
そして、高学年の子供達には先生のリクエストで、日本で起きた地震のこと、原発事故のことを話しました。
世界がいかに微妙なバランスで成り立っているのか。いかに脆く壊れやすいか。
彼らの作った塩の風景のように、誰かが強く息を吹きかけただけで壊れてしまうかもしれない。
だからこそ一瞬一瞬を大切に生きて欲しい。
ちょっと想定外だったので焦りましたが、何かしら伝わってたら嬉しいです。
とても充実した4日間でした。ARIGATO!
追記
彼らの名前をひらがな、カタカナ、漢字で書いたら狂喜乱舞してくれました笑

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