Monika Sosnowska 'Architectonisation' @ Fundação De Serralves

「Balustrade(2015)」
今回ポルトガル行きを決めた最大の理由がこれ。
銀座エルメスでモニカ・ソスノフスカの展示があると聞いて、なんとなく調べたら見つけてしまった展覧会。しかも会場はポルトガルを代表する建築家アルバロ・シザの建築。
彼女の作品は2007年ヴェニス・ビエンナーレのポーランド館で観たのが強烈すぎて、この覚えにくい名前と裏腹に作品が脳裏に焼きついてたのです。
そしてポルトまで足を伸ばして本当によかった。。。
僕の中で彼女とRachel Whiteread、Doris Salcedoは美術三大女神です。どうでもいいね。
今回最も素晴らしかったのは、シザの空間とコラボレーションともいうべき完璧な調和を生み出してた点。
シザの建築ってこれまで正直あんまりわからなかったんだけど、今回の展示を観ていて、なんとジェントルな建築家なんだと思った。
実際この美術館はファサードレス建築と呼んでもいいぐらいファサードがない。
前記事のCasa da Músicaとは対照的。
外観はどこから撮っても絵になりません。
しかし一旦中に入って、作品が置かれてみると、凄まじい美しさ。
特に「Hole」の展示は素晴らしかった。
あと「Entrance」は最初どこに作品があるのかわからなかったけど、ドアを開いてやられた!ってなった。昔ドラえもんで、偽ドラえもんみたいなのが出てきて、デタラメな道具出してた中にどこまでもドアってのがあって、それを思い出した笑
これだけの規模のは日本では中々難しいかもしれないけれど、都現美の吹き抜けとかにどデカイのやって欲しいなぁと妄想しました。
展覧会は5月31日まで。ポルトも素晴らしい街なので機会があれば是非。こちら。
「Façade (2013)」


「Hole (2006)」




「Market (2012-14)」


「Antechamber (2011)」



「Entrance (2003)」


「Stairway (2003)」

ポルトの街中でこんなの見つけて、ここでもやってんねや!と思ったら違った。

さて、ポルトから移動してリスボンへ。
僕の中のシザの代表作のポルトガルパヴィリオン。
非現実な感じのコンクリートの屋根。これもセシルが関わってるはず。
この建物現在ほとんど使われてないのか、ところどころ朽ちかけてて残念。




あと、カラトラヴァの駅。
なんかもう彼の建築に全く心動かされなくなってしまってた。残念。




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