fc2ブログ

Olafur Eliasson 'Contact' @ Foundation Louis Vuitton

IMG_8279.jpg

IMG_8362.jpg

IMG_8285.jpg

IMG_8289_201501192258439e9.jpg

IMG_8309.jpg

IMG_8317.jpg

IMG_8328.jpg

IMG_8299.jpg

IMG_8375.jpg

オラファーの展示を観にパリへ。本当にこれだけのためのパリ。
とはいえ時間余るし他にも色々見れるかなとは思ってたんですが、なんとチケット購入まで1時間半も並びました。外で。寒すぎた。もう最後の方は震えてました。。。
前回行った時より確実に多いですね。まあ日曜日ってことも大いにありますが。
できれば、オフィシャルウェブサイトで先にチケット買ったほうがいいかも。しばらくこの状況は続きそう。先に買ってる人はそんなに並ばず入れます。日本語ページもあります。
http://www.fondationlouisvuitton.fr


とまあ、ここまで並んで入ったわけですが、その甲斐は大いにありました。
オラファーはセルフプロデュース力の長けたアーティストですが、今回それをすごく感じましたね。
展覧会構成が神すぎる。
やはりチームでやってるってこともあって、どの展覧会で何をどう見せるかってことにすごく意識的。
こないだ見たルイジアナの展示とは全く違います。
オラファーの場合、ルイジアナやブレゲンツのように、大規模な作品をででんと見せる展示と、今回や金沢のように、いくつかの作品をゆるく繋いで全体でまとめあげる展示がありますが、僕は後者の方が好きですね。
今回は、円や球が展覧会をまとめる大きなテーマになっていて、そこにたくさんの観客が介入することでよりダイナミックになる。まさに金沢で体験した時のような、あの感覚が蘇りました。
特に今回「CONTACT」というタイトルになってるのは、こういう観客同士のコンタクトがすごく大事で、今回は、展示エリア外と展示エリア内を繋ぐような仕掛けまであって、そのレイヤーも素敵でした。
ひとつひとつ説明するのは野暮なので、写真で雰囲気だけでも。
会期が2月23日までの2ヶ月のみの展示ってすごくもったい無い。
今後どういう展示が続くのかサイトに載ってないっぽいんで謎ですが、パリに来たら寄っちゃうアートスポットになりそうですね。ちょっと遠いですが。
前回からもコレクション結構替わってて、そっちも見応えがありました。
ティルマンスやポルケ、ジャコメッティなど。

IMG_8364.jpg


とまあ、気づいたらもう夜で、結局見たのこれだけ。
とりあえずパリに来たらポンピドゥーには寄る。
展覧会見なくても、なんとなく寄れちゃう雰囲気があってやっぱり好きです。
夜10時までやってるし、wifiあるし、本屋もいい感じやし。
パレ・ド・トーキョーも12時までやってるし、良さそうやけど、なんとなく。
今回は展覧会も見ず、ぶらぶらして過ごしました。ジェフ・クーンズ興味なし。
行ったら、先日のデモの垂れ幕が飾ってあった。
近くにも「私たちはみんなシャルリだ」と掲げてあったり。
個人的には「Je suis Charlie」ではないし、表現が自由だなんて思ったこともないし、人が本気で信じてるものを嘲笑することも暴力だと思うけれど、それでも人を殺していい理由なんてひとつもない。
フランスは本当に同調圧力の強い国だと思うし、今回のことで、さらにその圧力が強まってしまうんじゃないかとそっちの方が心配しています。
移民の立ち位置とか、イギリスとは真逆で、イギリスの場合は、移民が「ありのままで」ありすぎて、逆に純粋なイギリス人を圧迫しちゃってるところがある。彼らは全くイギリス人になる気なんてないし、いさせてもらってる感謝も感じられない。逆にフランスは、フランス人にさせようとしすぎて、彼らに大きな圧力を強いてるように見える。
移民への対応は各国で違うけれど、日本も将来移民を受け入れることがあるのなら、本当に慎重になった方がいい。
今年はロンドンテロからも10年。
日本の転換点となった阪神大震災、オウム事件からも20年。
そして戦後70年というメモリアルが重なった年。どれも悲劇です。
そんな年にまたパリの悲劇が重ねられてしまいました。
今回犠牲になった警察官の遺族のコメントが救いでした。
「事件をイスラム教と混同しないでほしい。イスラムは平和と分かち合いの宗教で、テロや狂気とは関係ない。私の兄はムスリム。兄を殺したのはムスリムのふりをした者だ。彼らはテロリストなんだ。」
何を赦し、何を赦さないか。そこを混合してしまわないように気をつけないといけません。
アメリカのテロの時と同様、イスラムに対して攻撃を加える輩がいるのは情けないです。
そしてまた政府も「テロとの闘い」と称し、中東への攻撃を示唆しました。
何度悲劇を重ねたら僕らは学べるんでしょうか。
カントのいうような「永遠平和」は本当に訪れるんでしょうか。
シャルリ事件は、テロ以上に表現のことなど、色々考えさせられる事件でした。

IMG_8387.jpg

IMG_8385.jpg
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
11 | 2023/12 | 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
最新記事
カテゴリ
検索フォーム
月別アーカイブ
プロフィール

もりかわみのる

森川穣
現代美術作家。
森川穣 website
A'holicオーナー
A'holic website
instagram

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

管理者用
カウンター
To See List
・2023.12.02-2024.02.04
「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容 瀧口修造、阿部展也、大辻清司、牛腸茂雄 @ 渋谷区立松濤美術館

・2023.11.24-2024.03.31
「オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」 @ 麻布台ヒルズギャラリー

・2023.12.09-2024.02.25
キース・ヘリング展 アートをストリートへ @ 森アーツセンターギャラリー

・2023.12.01-2024.01.28
梅田哲也展 wait this is my favorite part 待ってここ好きなとこなんだ @ ワタリウム美術館

・2023.11.09-2024.03.31
第14回上海ビエンナーレ @ 上海当代芸術博物館

・2023.12.17-2024.01.27
味/処 @ 神奈川県民ホールギャラリー

・2024.01.11-03.10
フランク・ロイド・ライト世界を結ぶ建築 @ パナソニック汐留美術館

・2023.12.16-2024.02.18
久門剛史「Dear Future Person, 」 @ @KCUA

・2024.01.12-02.25
牡丹靖佳展 月にのぼり、地にもぐる @ 市立伊丹ミュージアム

・2024.02.06-04.07
中平卓馬 火―氾濫 @ 東京国立近代美術館

・2024.01.18-03.24
能作文徳+常山未央展:都市菌(としきのこ)――複数種の網目としての建築 @ ギャラリー間

・2024.02.23-04.14
生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真 @ 東京ステーションギャラリー

・2024.02.14-05.27
「マティス 自由なフォルム」@ 国立新美術館

・2024.03.06-06.03
遠距離現在 Universal / Remote @ 国立新美術館

・2024.03.09-06.30
カール・アンドレ 彫刻と詩、その間 @ DIC川村記念美術館

・2024.03.12-05.12
ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?——国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ @ 国立西洋美術館

・2024.03.15-06.09
横浜トリエンナーレ2023 @ 横浜美術館ほか

・2024.03.30-07.07
ブランクーシ 本質を象る @ アーティゾン美術館

・2024.04.06-07.07
ホー・ツーニェン エージェントのA @ 東京都現代美術館

・2024.04.24-09.01
シアスター・ゲイツ展 @ 森美術館

・2024.04.27-08.29
デ・キリコ展 @ 東京都美術館

・2024.05.23-08.04
魚谷繁礼展 @ ギャラリー間

・2024.09.04-11.24
大西麻貴+百田有希 / o+h展 @ ギャラリー間

・2024.09.14-12.01
塩田千春 つながる私(アイ) @ 大阪中之島美術館

・2024.09.25-2025.01.19
ルイーズ・ブルジョワ展 @ 森美術館

・2024.11.02-2025.02.09
ジャム・セッション 石橋財団コレクション×毛利悠子 ―ピュシスについて @ アーティゾン美術館

・2024.11.23-2025.01.26
「再開館記念―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル」展(仮称) @ 三菱一号館美術館

・2025.09.13-11.30
あいち2025 @愛知芸術文化センター、愛知県陶磁美術館、瀬戸市のまちなか

QRコード
QR