fc2ブログ

Louvre Lens by SANAA

IMG_6223.jpg

IMG_6229.jpg

IMG_6234.jpg

IMG_6238.jpg

IMG_6242.jpg

IMG_6246.jpg

IMG_6251.jpg

IMG_6260.jpg

IMG_6290.jpg

IMG_6298.jpg

IMG_6302.jpg

IMG_6303.jpg

IMG_6312.jpg

IMG_6314.jpg

IMG_6318.jpg

IMG_6348.jpg

IMG_6344.jpg

パリから電車で1時間、Lensへ。
そう、ルーヴル別館を観に行きました。
駅からは無料のバスが出てるので楽チン。

2005年に、ルーヴルの別館の設計コンペで勝利したのが日本のSANAAだと聞いた時のあの驚きを今でも覚えています。確かこのブログを始めたての頃だったと思います。
あのルーヴルの別館を日本人が建てるなんて。
当時は建築そこまで詳しくなかったですが、前年に金沢21世紀美術館もオープンして訪れていたのでSANAAのことは知っていました。
強敵ザハやスティーブン・ホールを抑えての堂々の勝利。
その後の彼らの活躍は周知の通りですね。

それにしてもこの建築は衝撃です。
何が衝撃って彼らの建築の中でもラディカルなぐらい日本的。
縦ではなく横へ横へ広がって行くのは桂離宮等日本人にはおなじみの伝統的なスタイルだし、ガラスやアルミニウムなど、風景と溶けていってしまいそうなぐらいエフェメラルな様態も秘すれば花という世阿弥の言葉を思い出しました。
これまでの海外からは彼らの評価の中に日本的という言葉がたまに聞かれますが、これは本当にそう。
それをなんのてらいもなく、現代の素材と全く違う土地にアプライして、ここまでの親和性を発揮しちゃうなんてすごいです。
このLensという町は、晴れの少ない、金沢みたいな土地のようで、行った日も曇り。
もしカンカンに晴れる土地だったらこの建築の「弱さ」はここまで引き立たなかったのかも。
この「弱さ」で勝負して見事に勝利を納める。かっこいいですね。
あまりにフォトジェニックじゃないので是非行って確かめてください。
もうフォトジェニックな建築ばかり建てて雑誌やWebでチヤホヤされて、実際行くと中身スカスカな建築家たちはここから色々学んで欲しいですね。
ひとつ不満は、周囲の緑のデザインが建物に対してくどいかなと。

中の「時のギャラリー」も素晴らしかった。
壁の上にメモリが打ってあって、それが時間軸を示している。
奥へ行けば行くほど新しくなって行って、帰りはどんどん時間を遡って行く。
それにしても中も全部無料なのは驚きました。
ラファエロやゴヤの有名な絵画もあってすごいです。
ただ、展示はこの時のギャラリーと奥のガラスの部屋だけだったのでちょっと物足りないかも。
シャトルバスまで出してもらっちゃって本当に至れり尽くせりでした。

<関連記事>
EPFL Rolex Learning Centre by SANAA
Pritzker Prize 2010
Serpentine Pavilion 2009 by SANAA
熊野古道なかへち美術館 by SANAA
Novartis Campus 4 by SANAA
海の駅なおしま by SANAA
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
11 | 2023/12 | 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
最新記事
カテゴリ
検索フォーム
月別アーカイブ
プロフィール

もりかわみのる

森川穣
現代美術作家。
森川穣 website
A'holicオーナー
A'holic website
instagram

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

管理者用
カウンター
To See List
・2023.12.02-2024.02.04
「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容 瀧口修造、阿部展也、大辻清司、牛腸茂雄 @ 渋谷区立松濤美術館

・2023.11.24-2024.03.31
「オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」 @ 麻布台ヒルズギャラリー

・2023.12.09-2024.02.25
キース・ヘリング展 アートをストリートへ @ 森アーツセンターギャラリー

・2023.12.01-2024.01.28
梅田哲也展 wait this is my favorite part 待ってここ好きなとこなんだ @ ワタリウム美術館

・2023.11.09-2024.03.31
第14回上海ビエンナーレ @ 上海当代芸術博物館

・2023.12.17-2024.01.27
味/処 @ 神奈川県民ホールギャラリー

・2024.01.11-03.10
フランク・ロイド・ライト世界を結ぶ建築 @ パナソニック汐留美術館

・2023.12.16-2024.02.18
久門剛史「Dear Future Person, 」 @ @KCUA

・2024.01.12-02.25
牡丹靖佳展 月にのぼり、地にもぐる @ 市立伊丹ミュージアム

・2024.02.06-04.07
中平卓馬 火―氾濫 @ 東京国立近代美術館

・2024.01.18-03.24
能作文徳+常山未央展:都市菌(としきのこ)――複数種の網目としての建築 @ ギャラリー間

・2024.02.23-04.14
生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真 @ 東京ステーションギャラリー

・2024.02.14-05.27
「マティス 自由なフォルム」@ 国立新美術館

・2024.03.06-06.03
遠距離現在 Universal / Remote @ 国立新美術館

・2024.03.09-06.30
カール・アンドレ 彫刻と詩、その間 @ DIC川村記念美術館

・2024.03.12-05.12
ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?——国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ @ 国立西洋美術館

・2024.03.15-06.09
横浜トリエンナーレ2023 @ 横浜美術館ほか

・2024.03.30-07.07
ブランクーシ 本質を象る @ アーティゾン美術館

・2024.04.06-07.07
ホー・ツーニェン エージェントのA @ 東京都現代美術館

・2024.04.24-09.01
シアスター・ゲイツ展 @ 森美術館

・2024.04.27-08.29
デ・キリコ展 @ 東京都美術館

・2024.05.23-08.04
魚谷繁礼展 @ ギャラリー間

・2024.09.04-11.24
大西麻貴+百田有希 / o+h展 @ ギャラリー間

・2024.09.14-12.01
塩田千春 つながる私(アイ) @ 大阪中之島美術館

・2024.09.25-2025.01.19
ルイーズ・ブルジョワ展 @ 森美術館

・2024.11.02-2025.02.09
ジャム・セッション 石橋財団コレクション×毛利悠子 ―ピュシスについて @ アーティゾン美術館

・2024.11.23-2025.01.26
「再開館記念―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル」展(仮称) @ 三菱一号館美術館

・2025.09.13-11.30
あいち2025 @愛知芸術文化センター、愛知県陶磁美術館、瀬戸市のまちなか

QRコード
QR