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Marcel Duchamp. La peinture, même @ Centre Pompidou

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ポンピドゥーで開催中のデュシャン展。すごいものを観てしまった…。これはほんとうにすごい展覧会。
正直今更デュシャン?って感じもあったんですが、まあせっかくパリ来たしと最後の力を振り絞りながら行って観たら大正解でした。これはマジでヤバかった。
まずタイトル。日本語に訳すと「絵画、さえも」。
なんてウィットなタイトル。
言うまでもなく通称大ガラスであり彼の代表作でもある「彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも」にかけてるわけですね。
しかもしっかり「絵画」と「大ガラス」というこの展覧会の核となるキーワードを織り込んでる。
そう、この展覧会は大ガラスに至るまでの彼の絵画に焦点を当てる展覧会です。
デュシャンといえば、むしろ近代芸術において絵画を殺した人物とも捉えられがちだし、どうしても絵画よりもレディメイドのイメージが強いですよね。
そこを反転させるような試みで非常にラディカルな展覧会。
しかも、この展覧会にはデュシャンの作品だけではなく、彼に影響を与えたであろう作品や資料もふんだんに展示されててめちゃくちゃおもしろかった。
例えば下の展示は誰の写真とかわからないけど、彼のモナリザに落書きした「L.H.O.O.Q」の元ネタらしき資料。

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こんな感じで色んな資料が並んでて、彼が以下色んな所からリファレンスを引っ張っているかを示している。
デュシャンと言えば今や神格化され、彼の追従者をデュシャンピアンと呼ぶほど宗教じみた存在ですが、その神棚から引っ張り下ろすように、彼の創造は過去の創造物といかにつながっていて、彼も人間なんだよと言ってるようで、ものすごいキュレーションだなと。
例えば下の展示は、ブラックやカンディンスキーなど一見繋がらない作家すらも並列することで鮮やかに繋いでいる。

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他にも、マネやマティス、ルドンにピカビア、セザンヌ、レジェなど挙げてはキリがないほどのデュシャンに影響を与えたであろう作品たち。
それだけじゃなく、まったく無名な作品やデュシャンのお兄さん、ダ・ヴィンチ、デューラー、それどころか当時の写真やレントゲンなどの科学からのレファレンスも多数。
これだけの研究をものの見事に展覧会という形に具体化できるなんて。
しかもしっかり筋があって、最後には大ガラスのレプリカが堂々と展示されてる。完璧でした。
先の後期ターナー展のレビューでも触れましたが、温故知新の展覧会の豊かさが、本当にすごい。
アカデミックであり、同時にスリリングなエンターテイメント。
素晴らしいものを見せていただきました。ごちそうさまでした。
途中「階段を降りる裸婦」の現物が見れたのは震えるほど感動しました。
ワシントンで大ガラスと遺作の本物も観てみたいです。
ポンピドゥーの展覧会は1月5日まで。こちら

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PARIS PHOTO @ Grand Palais

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世界で最も有名な写真だけのアートフェア。
一度どんなんか観てみたかったので行ってみました。
まあ、アーチフェアはもうあまり観たいとは思えないんですが、1メディアしかないフェアってどんな感じかと思って。
グランパレも初めてで、やはりすごいでかさ。モニュメンタ観てみたいです。
で、内容はやはりアートフェアって感じでしたが(当然)、写真だけなので案外見やすかった。
普通のフェアだと絵画とか彫刻とか映像とかごちゃまぜなので、すごい数の作品を一々頭のチャンネル替えながら見るので疲れるけど、写真だけなんでそのチャンネル変更がなく気楽。
とはいえ多いのでぶらぶら散歩気分で気になったら入るって感じでしたが。
実際のプリント売ってるとこより奥のブックコーナーが楽しかった。
日本人写真家の作品集がめちゃ多かったのが印象的。
やっぱ買えるかもって気持ちがないとフェアは楽しくないですね笑
アートブックオンリーのフェアとか行ってみたいかも。
ってことで全くレビューにもなってないけど、行ったよという報告まで。
サードギャラリーの石内さんのフリーダの新作はすごくよかった。
あとおかしかったのが、ロンドンからパリに向かうユーロスターで隣に座ってた2人組とパリフォトの会場で遭遇したこと。アートワールド狭い…。あのでんしゃに一体どれぐらいのアート関係者乗ってたんでしょうか…。

ちなみにグランパレの別会場では北斎展が開催されててめっちゃ並んでました。
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