ALVAR AALTO

こっそりフィンランドはヘルシンキへ行ってきました。
フィンランドと言えばムーミン、サウナ、エアギター。
今ではかもめ食堂の聖地として若い人にも人気です。
しかし、建築クラスタとしてはやはりフィンランドといえばアアルト。
ということでいくつか回ってきたのでご報告。
まずはスタジオ。ヘルシンキ市街から少し郊外にあります。
ここの周りは大きな家ばかりで大分ポッシュな地域だと思われます。
元々自邸がまた近くにあって、所員が増えて今の場所へ。
外からは白い壁に覆われて閉鎖的ですが、中は一転大きな窓から自然光が燦々と。
かなり広くてびっくりしました。
中庭もあって、そこではレクチャーや映像の上映などもできるらしい。
今はアアルトファンデーションとして資料の管理などの事務所になっています。
11時半と12時半にツアー形式での見学。10月から4月までは11時半から一回のみ。
ただし、希望が多ければ臨時にツアーしてくれることもあるとか。
この日もスタッフの皆さんはお仕事されてました。
ツアーは最後の増築になった食堂から。食堂もいい感じでした。
アアルトはいつも奥のテーブルで昼間からワイン飲んでたとか笑










続いて自邸。
こちらは前述のスタジオができる前、自宅兼スタジオだったそうです。
外から見て白い方がスタジオ、黒い方が自宅とデザイン分けされてますね。
こちらも外とは打って変わって中は外光が燦々と入ってきます。
こちらにはアアルトの描いた絵画もありました。
コルビュジエと違ってそこまでおおっぴらにせずにあくまで趣味として描いてたそうです。
また、行ったことはないそうですが、親日家だったらしく、日本ぽいデザインもところどころに。
そういうところが日本人のファンが多い理由のひとつでもあるかもしれません。
注意書きとか英語と日本語があって、日本人どんだけ来てんねんってなりました。
そして驚くべきことにここのスタッフさんの日本語能力の高さ!衝撃でした。
こちらもスタジオ同様13時から17時まで毎時0分からツアー形式で見学します。





あと、この自邸のすぐ側にアアルトの手がけた集合住宅もありました。
昔は年金会館の職員用社宅だったそうですが、今は一般の人も住んでるとか。


市街へ移動すればところどころにアアルトデザインが点在しています。
中には地下入口とかマニアックなものも。
ここの手すりがかつて盗まれて、クリスティーズのオークションにかけられたそう。
アアルトファンデーションが買い戻したそうですがどうやって盗んだんやろう。。。



そしてかもめ食堂でもロケに使われたアカデミア書店内にあるカフェ・アアルト。
照明や椅子がアアルトデザインで、ケーキが高いけどめっちゃうまかった。。。


他にも色々ありますが、回り出すとキリないです。
最後はアアルトの代表作でもあるフィンランディアン・ホール。
白い大理石(?)が微妙に曲がって施行されてるので、まるで編み込まれているかのように美しい。
残念ながらホールまでは入れませんでしたが、大きくなってもディテールが細かかったです。







今回はヘルシンキ市内にあるのしか見てませんが、好きな人は足を伸ばしてユヴァスキュラにあるアアルト博物館や、エスポーにあるアアルト大学なんかも行ってみてもいいでしょうね。
アアルトに関する諸々の情報はこちらから。
ってことで次回はアアルト以外。
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