三徳山三佛寺投入堂

昨年訪れたさざえ堂と共に、もう1つどうしても訪れたかった歴史建造物がありました。
鳥取県東伯郡三朝町にある天台宗の仏教寺院「投入堂」です。
JRの倉吉駅からバスで40分程。三徳山参道入口で降りるのが便利です。
あと、極端にバスの本数が少ないので行く前にご確認を。時刻表はコチラ。
それにしても舐めてました。。。
行ったら遠くからでも見れるものと勝手に思い込んでて、直前に調べて焦りました。
以下、入山前の注意事項です。(HPより)
・投入堂参拝受付時間は、8時から15時までです。参拝時間外は閉門致します。
・雨や雪などにより、当山が危険と判断した場合は入山禁止になります。(例年ですと冬の間、12月~3月ぐらいまでは積雪の為入山禁止になっております)
・境内山内はすべて国指定史跡及び吊勝であり、動植物の採取厳禁です。
・喫煙厳禁。また線香、ローソクなどの火気類も使用厳禁です。
・山内での食事はご遠慮ください。ゴミは各自持ち帰っていただくようにお願いします。御札やお供え物は置かないようにしてください。
・投入堂へ参拝をされる際には、必ず二人以上、また両手が使えて運動のしやすい格好でおこしください。
スカート・かかとの高い靴・革靴・サンダル・スリッパ・滑りやすい靴、また底にスパイクや金具の付いた靴などの登山用シューズや・ピッケル・ス トックや杖(山道、木の根を傷める為)、 そのほか参拝や修行に適していない格好の方は投入堂参拝受付ができません。幼児は登山できません。
・酒気帯び、体調の悪い方、医者から運動を止められている方等の登山はご遠慮ください。
・ペットの持ち込み、大声や奇声を発する等、他の参拝者の方々に迷惑がかかるようなことはしないようにしてください。
・立ち入り禁止となっている場所や危険な場所、また投入堂参拝登山道以外の場所へは入らないようにお願いします。
・投入堂参拝受付時に輪袈裟(わげさ)をお貸しします。必ず輪袈裟をしてご参拝ください。
やたら注意事項が多いです。
特に二人以上じゃないといけないってのがネック。
僕はしっかり一人で行ってしまってたのでどうしたものかと思いつつ、バス停でどう考えても投入堂行く人やろなっていう登山武装された2人組に声をかけてご同行させていただけることに。ありがたや。
でも結構一人で来てたまたま現地で登る人探して同行するケース多いみたいです。
そして靴です。
入山受付で、靴のチェックがあります。
アウトな場合はワラジ(700円)を購入して履き替えてからの入山になります。
僕はスニーカーで行ってたわけですが、なぜかパスできました。
軍手も現地購入していざ入山開始です。
(ちなみに本堂まで400円、入山料200円)
それにしても行くまでの道、っていうか道とは言えない場所がすごすぎた。
行くまでが修行なわけです。
こんなんとか。

こんなんとか。ってかこれ道っていうか、根を掴みながら登ります。

へーこらへーこら進んで、しばらくすると崖の上にお堂が。
この岩を必死でロッククライミング。普段インドアからいきなり超アウトドア。

なんとか足下まで辿り着きました。これが文殊堂。1500年に再建とのことですが、木材とかどうやってもってきたんやろ。。。


で、さらに上に行く為に鎖を伝って登ります。。。

お堂の縁側を歩けるんですが、雨を落とす為に下に勾配になってて、下は崖という恐ろしさ。
高所恐怖症の人は完全アウトですね。。。


さらに行くと地蔵堂。ここも縁側すごい。。。


この辺りで雲がゴロゴロ鳴りだして焦りました。
ただでも滑るのに雨なんか降った日にゃどう考えても下りれなくなる。。。
とは言いつつここで諦めたくもないのでさらに進む。
進むと鐘楼堂が。この鐘なんと3tもあるらしくて、ますますどうやって持ってきたのやら。。。

ここでようやく半分ぐらい。30分以上は登り続けております。。。
さらにさらに進むと二つのお堂、納経堂と観音堂に辿り着きます。
これがすごくて、洞窟に併せて屋根が勾配していて、ぴったり収まるように作られています。



もうこの時点でお腹いっぱいなわけですが、観音堂を出たらいよいよ「投入堂」の看板が。。。

そしていよいよ。。。。



キターーーーーーーーーーーーーー!!!
いやぁ、本当に感動しました。
これまでのお堂たちも随分無茶な感じでしたが、投入堂は飛び抜けて無茶です。
あんなのどうやって建てんのよ。建造中絶対死者出てるやん。。。
これが706年、平城京以前に建てられたってんだから衝撃。
そりゃ「投げ入れて」としか考えられませんよね。。。
2006年に萱葺き替えたらしいですが、それすらどうやったんだかって感じです。
2007年には応募で選ばれた3名があの堂の中に入ったらしいですが一体どんな感じなんでしょうか。
道が険し過ぎただけに感動もひとしお。本当に行けてよかったです。
しかし下山きつかったなぁ。。。何度も滑りました。大体入山から下山まで1時間半ぐらい。
帰ってきて下山記録を書いてる時にいきなり猛烈な雷雨。。。あぶねーーー。。。
途中で登ってた人大丈夫かな。。。
受付で「あの人たち大丈夫なんでしょうか?」って聞いたら「自己責任ですから」と。。。
「まあ、去年も一人亡くなってますしね」と軽く言ってたけどおいおい。
ってことで本当に幸運にも見られた投入堂体験でした。若いうちに行くべし。

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