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Charls Saatch & Jay Jopling


今ロンドンのアート界はちょっとした転換期を迎えている(気がする)
その要因は2つのギャラリーの動向。
ひとつはチャールズ・サーチ率いるサーチギャラリー、もうひとつはジェイ・ジョップリング率いるホワイトキューブ。

まずはサーチから。
彼がいなければまずロンドンの今の状況はありえないと言っても過言ではない。1988年、デミアン・ハーストがまだ学生の頃にキュレーションした展覧会「Freeze」に置いて、学生の作品を次々に購入し、その後もYBA(ヤングブリティッシュアーティスト)の作家達の作品に惜しみなく金を注ぎ込み名作と呼ばれる作品がロンドンから次々と生まれるに至る。
彼の率いるサーチギャラリー。昨年までロンドンの旧市庁舎にあったのですが、今チェルシーに移転中で来年の夏にはオープン予定。
そんな彼の新コレクションの一端を覗かせる展覧会がこの度ローヤル・アカデミーで行われました。その名も「USA TODAY」。USA?? そう、そうなんです。悲しいかな今サーチの目はかつてのブリット・アートにではなく他の国のアートに向けられているのです。その証拠に次々と昔買い漁ったYBAの作品群を売りさばきまくってます。今年の1月ついにデミアン・ハーストの代表作であり、ブリットアートにおいて重要なキーとなる鮫の作品をNYのMOMAに売ってしまいました・・・合掌
それはそうと展覧会です。
内容はサーチがこの2年で買い漁ったアメリカのアートを紹介するというものなのですが、どんだけ買っとんねん!ってくらいの作品数。さすが大富豪・・・
ほとんどが聞いたことがない作家ばかりでしたが、悔しいけどおもしろかった。
今サーペンタインでもアメリカ作家の展覧会がやってるんだけどそれはもう全くもってラビッシュだっただけに全く期待してなかっただけにびっくり・・・
この展覧会のもう1つの注目すべき点は、昔ブリット・アートが完全に大衆に受け入れられた伝説的展覧会「センセーション」展のディレクター、ノーマン・ローゼンタールが再びサーチと手を組んだ展覧会だということ。
もうこの時点でかなり力が入ってるのわかるし、展示の緊張感が半端なくて、全部の作品がいいとは言えないけど展示のクオリティはピカイチでした。
もっと絵画が多いのかな、とも思ったけど結構立体作品やインスタレーションも多かった。特に入ってすぐのTerence Kohの作品が面白かった。たくさんの髑髏型の立体がガラスケースに入れられて、中にはカビが生えてるやつとかあって結構僕好み。他にもドイツ人だったけど、そんでもって名前忘れたけど、紅葉したどこかの森を撮った写真は本当に綺麗でした。あれマジで存在する風景なんでしょうか・・・すごかった。絵画はあんま感動するものなかったかな。
兎に角、この展覧会を見る限りでは、新サーチギャラリーにブリット・アートが飾られる可能性は極めて低いと見て間違いないといった感じ・・・でも展示室は鬼のようにでかい。やっぱ要チェックですね。

続いてホワイトキューブ。
このギャラリーはロンドンの商業ギャラリーでトップを走り続けているギャラリー。90年代からずーっとYBAをサポートし続けてきた懐の深いジェイ氏の賜物。今やハースト、チャップマン兄弟、エミンなどスター選手たちを抱える大きなギャラリー。
そんなホワイトキューブがこの度新ギャラリーをローヤルアカデミーの近くにオープン!行ってみると、いきなり広場に現れるその名のまんまの「白い箱」。
記念すべき第1回の展覧会はメキシコの作家ガブリエル・オロツコの展覧会。
入ると1階は陽の光差し込む美しい平面向きの空間。お馴染みの彼独特の半円模様ペインティングたちが優雅に飾られておりました。
そしてメインは地下1階。なんと鯨丸1匹の骨が空中を泳いでるではないですか。スペースでかすぎ・・・。そしてその鯨にはペインティングが施されていてすっかりオロツコ作品。図録見てたらボールペンみたいなやつでペイントしてた・・・
作品もよかったですが、本当に展示室がよかった。そして場所がいい!
これ以降の展覧会もモナ・ハトゥム、ハーストなど、サーチとは逆にまだまだブリット・アートを支え続けていくようで、かなり楽しみ。

今後テートの増築もあるし、色々ロンドンアートが楽しみです。
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