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チェルフィッチュ「地面と床」@ 京都府立府民ホール アルティ

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KYOTO EXPERIMENTのオープニングを飾るチェルフィッチュの舞台を観てきました。
チェルフィッチュはもうずっと前に横浜美術館でやってた「わたしたちは無傷な別人である」を観て、かなり幻滅してしまったのだけれど、久々に観たら印象違うかもと思って観てきましたがやはり変わらなかった。。。
なんでしょうか、彼らの舞台は骨組みはしっかりしているのに外側が希薄というか。
というか骨組みだけで勝負してるようなところがある気がする。
それが彼らの評価にもつながってるのかもしれないけれど、僕はちょっと無理かも。
以前観た「クーラー」は外側も楽しめたんだけれど。
今回の舞台で骨となるのは、まずは音楽。
チェルフィッチュ初の音楽劇というだけあって、音楽がかなり効いてました。
サンガツが手がける音楽は、キャラクターそれぞれに曲があてがわれていて、次第に音楽であ、この人出てくる、とかわかるのがおもしろかった。
あとはやはり言葉。
舞台の真ん中の十字のセットに英語と中国語(たまに日本語)の翻訳が出るのだけれど、この翻訳にも劇中で言及されるのが興味深かったです。
とはいえ、日本語が失われつつある世界という設定を日本語を解する観客の前でやることにさほど説得力がないのが残念。
この舞台の初演は海外でやってたので、その時には翻訳の問題等アクチュアルに作用していたと想像できるけど、なんだか観ていて歯がゆかったです。
そういうSF的な設定の説得力の持たせ方がもう少し考えられてもよかったと思いますね。
村上龍なんかの小説読んでると、ほとんどが無茶なSFワールドやけど、膨大な研究結果によって不思議と説得力があって、もしかしてそうなるかもという恐怖が襲って来るんやけど、この舞台観てもさほど恐怖心は抱けなかったですね。
それとは対照的に、今回描かれている死者と生者の問題は、かなり考えさせられました。
タイトルにもあるように、地面と床が生と死の彼岸になっているのをすごく意識させられたし、死者である母が言う台詞とそれを否定する義娘のやりとりは重々しかった。
「忘却に抗う資格がある」
「そんなのないに決まってる。」
もっとこの辺に焦点絞って欲しかったな、と個人的には思いました。
特に震災以降の表現としては、この死者と生者の問題は大きいと思います。
また数年後機会があれば観てみようかな。
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テーマ : 演劇
ジャンル : 学問・文化・芸術

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