FC2ブログ

Bruder-Klaus-Feldkapple by Peter Zumthor

image_20130722143210.jpg

image_20130722143211.jpg

image_20130722143212.jpg

image_20130722143216.jpg

image_20130722143217.jpg

image_20130722143257.jpg

image_20130722143256.jpg

image_20130722143303.jpg

image_20130722143507.jpg

image_20130722143505.jpg

image_20130722143502.jpg

image_20130722143951.jpg

ルネサンス芸術もクリストも、ずっと見てみたいと願っていたものでしたが、この行脚の最大の目的はピーター・ズントーの建築巡礼でした。
ズントーに関してはこちらで散々語ってるので参考までに。
ロンドンにいた頃、帰国前の最後のデザートにと残しておいたら、いつの間にか時を逃して結局行けず終いとなってしまったのです。美味しいものは最後に残す一人っ子のくせが仇となりました。
いつか行かなくてはと思い続け、ついに実現。
順番は前後しましたが、まずはデュッセルドルフから1時間弱のEuskirchenという駅からタクシーで20分ほどの僻地にある小さな教会へ。
タクシーに乗ってる間、畑しか見当たらずホンマかいなと不安になりつつも無事到着。
車が停められるのは、教会から少し離れたところで、そこからさらに15分ほど歩きます。
麦畑越しに見えるその姿。気分は高まります。
そしてついに到着。ついについに辿り着きました。
この教会ができたのは2007年。僕の帰国の直前で、初めて写真を見た時の衝撃は忘れられません。
まずは木を組んで、その上から村人と土を混ぜたコンクリートを時間をかけてもっていきます。コンクリートが乾いたら最後に中の木組を燃やして完成。21世紀とは思えないほどのアナログな方法で立ち上がったそれは、出来上がった瞬間から、まるでそこに数百年も前からあったような風格を漂わせながら誕生したのです。
それから6年ほど経ち、さらに風格を帯びていました。
壁にはいくつか穴が開いていて、その理由は中に入るとわかります。
心を整えて中へ。
中は10人も入れないほどの小ささ。
完成直後の中の壁の表面は焦げて真っ黒でしたが、今ではほとんどその煤も空から降り注ぐ雨に洗い流されたようです。
この教会には天井がありません。ローマで見たパンテオンのようですね。雫のような形をした天井の穴と呼応するように、地面には同じ形をした水たまりができていて、行った時はそこに薔薇の花が一輪添えられていました。
外の穴の部分にはガラス玉が埋め込まれていて、その玉が外の光を通して光り輝いていました。
入った時点ですでに1人いて、小さな椅子に腰掛けていたので、僕もしばらく中を見渡してから彼女の隣に腰掛けました。
その途端に涙が溢れてきて、自分でもびっくりしました。
わけもなく溢れてくる涙を止めることができずしばらく泣きました。
気づいたら隣の人も泣いてて、2人言葉を交わすことなくしばらく静かに流れてくる涙をそのままにしました。
あれは何だったのか未だにわかりません。
宗教体験というものなのか何なのか本当にわかりませんが、教会を去って、駐車場に着くまでの道中も涙が止まりませんでした。こんなことは今まで初めてで、かなり戸惑いました。
ズントー建築初体験は一生忘れられないと体験になりました。

その後、先に投稿したケルンのコロンバへ。
こちらはケルン駅から徒歩10分ほど。
ズントー建築の中でも最も行きやすいものかも。
これも2007年開館で、衝撃的な建築でした。
崩れた教会に、まるで継技するように融合した建築。
時を凌駕するズントーならではの方法で、見事な調和を奏でています。
教会の保存、補強、展示も兼ねている一石三鳥なプログラムですね。
中もすごくて、壁の隙間から漏れてくる光が美しすぎます。
さらに展示物も数百年前のものから現代美術まで、シームレスに展示されてて衝撃。美術館としても普通に興味深いです。ちなみに行った時は、リチャード・セラやレベッカ・ホルン、ヤニス・クネリスなどが展示されてました。
展示室もひとつひとつ質が違って、本当に完璧な空間。怖いです。

しかし1日にズントー2つはお腹いっぱいすぎました。。。
ズントーは想像を遥かに超えた存在でした。
この先あといくつか見てきます。

関連記事

テーマ : 建築デザイン
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
03 | 2021/04 | 05
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新記事
カテゴリ
検索フォーム
月別アーカイブ
プロフィール

もりかわみのる

森川穣
現代美術作家。
森川穣 website
A'holicオーナー
A'holic website

twitter
Instagram
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

管理者用
カウンター
To See List
・2021.03.20-06.20
マーク・マンダース —マーク・マンダースの不在 @ 東京都現代美術館

・2021.03.20-06.20
アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド―建築・デザインの神話 @ 世田谷美術館

・2021.04.05-06.20
オムニスカルプチャーズ——彫刻となる場所 @ 武蔵野美術大学 美術館・図書館

・2021.04.17-06.20
「ストーリーはいつも不完全……」「色を想像する」ライアンガンダーが選ぶ収蔵品展 @ 東京オペラシティアートギャラリー

・2021.04.20-06.13
― リース・ミューズ7番地、アトリエからのドローイング、ドキュメント ― フランシス・ベーコン バリー・ジュール・コレクションによる @ 松濤美術館

・2021.04.28-06.27
宇佐美圭司 よみがえる画家 @ 東京大学 大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館

・2021.05.01-05
マームとジプシー「路上 ON THE STREET」 @ LUMINE0

・2021.04.06-05.16
エントランス・ギャラリーvol.2 清水裕貴 @ 千葉市美術館

・2021.03.27-06.13
段々降りてゆく 九州の地に根を張る7組の表現者@ 熊本市現代美術館

・2021.05.15-06.27
佐藤雅晴 尾行 存在の不在/不在の存在 @ 大分県立美術館

・2021.06.08-09.12
アンサンブル・スタジオ展 @ TOTOギャラリー・間

・2021.06.09-09.06
ファッション イン ジャパン1945-2020―流行と社会 @ 国立新美術館

・2021.06.19-08.15
「10 Mame Kurogouchi」 @ 長野県立美術館

・2021.07.10-09.05
ボイス+パレルモ @ 埼玉県立近代美術館

・2021.07.17-09.20
加藤翼 @ 東京オペラシティ・アートギャラリー

・2021.06.29-09.23
鷹野隆大 毎日写真2001―2021 @国立国際美術館

・2021.08.07-10.17
ピピロッティ・リスト:Your Eye Is My Island -あなたの眼はわたしの島- @ 水戸芸術館

・2021.09.18-10.03
Christo "L'Arc de Triomphe, Wrapped"

・2021.09.15-12.13
「マティス 自由なフォルム」@ 国立新美術館

・2021.09.23-11.03
美男におわす @ 埼玉県立近代美術館

・2021.10.21-2022.01.30
Chim↑Pom展 @ 森美術館

・2020.10.22-2022.03.20
妹島和世+西沢立衛/SANAA展 @ TOTOギャラリー・間

・2021.10.23-2022.01.23
ホー・ツーニェン展 @ 豊田市美術館

・2021.10.26-2022.02.13
柳宗悦没後60年記念展 民藝の100年 @ 東京国立近代美術館

・2021.11.06-2022.01.23
日本の新進作家 vol. 18 (仮称) @ 東京都写真美術館

・2021.11.09-2022.01.23
松江泰治 (仮称) @ 東京都写真美術館

・2021.11.20-2022.02.23
クリスチャン・マークレー展 @ 東京都現代美術館

・2022.02.02-03.21
松澤宥 生誕100年 @ 長野県立美術館

・2022.07.30-10.10
国際芸術祭「あいち 2022」

QRコード
QR