CHRISTO: BIG AIR PACKAGE @ GASOMETER OBERHAUSEN

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夢にまで見たクリストの作品を観にドイツはオーバーハウゼンへ。
これまで小さな作品は見たことはありましたが、いわゆるプロジェクトとしての作品は初。
デュッセルドルフから電車で20分、さらにバスで10分ほど。
その大きな建物はバス停から見えはするものの中々たどり着けず結局15分ぐらい歩いた。
今回の展示が行われているそのGasometerという会場は、1920年代から80年代にかけて、この地域の産業を支えるガス供給施設として働いていましたが、その役割を終え、今ではこの街のランドマークであると共にこうして展覧会やイベント施設として機能しています。
1999年にもクリストはここでプロジェクトを制作していて、その時は130000個ものドラム缶を積み上げたようです。
クリストのプロジェクトはほとんど野外で行われますが、室内で、しかも同じ場所で2回もというのはここだけ。
しかし今回展覧会の作家名がクリストだけになってて寂しい。
でも1階ではちゃんとジャンヌとの2人の記録として、これまでの作品を回顧する写真展が開催されてました。


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今回は117mもの高さを有するこの建物の内部いっぱいまで空気で布を膨らまし、その中に人が入れるというもの。このエアパッケージの作品は昔にもベルンなどで制作してますが、今回は最大規模で人が入れるのは初。
ということで中へ。


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中に入ると、ついに!という感慨と白い空間で高揚感がやってきました。
しかし数分もすると、?となってきました。
作品としては、まあ布だけだし、寝転んだり、歩き回ったりしては見るものの、すぐに飽きます。
んー、こんなものなのか?と次第に落胆の色が濃くなりつつ、いつの間にか僕のフォーカスは作品そのもにではなく人に向いていき、気づいたら人ばかり写真に撮っていました。
そうしてはっと気づいたんです。自分はすっかりクリストの魅力を忘れていたことを。
僕が学生の頃クリストとジャンヌはニューヨークでThe Gateのプロジェクトを実現させていました。
当時作品を作る意味というか、なんでこんな非生産的なことに金や労力や時間を費やしてるんやろという、制作すること自体に自信をなくしかけていました。
そんな時、日曜美術館で彼らのプロジェクトを紹介していて、それを見て涙が止まらなくなりました。
そこには、その制作に携わった一位のおじさんが、訪れる人に向かって、胸を張って作品の説明をしていました。ここまでアートが人を輝かせることがあるのかと、本当に目から鱗が落ちる経験でした。
クリストの作品の主役は作品そのものではなく、人です
この作品でもそこに人が一緒にいるということがいつの間にか物凄く愛おしく感じるようになってる自分がいました。実際作品の下の階では、真上から映した人々の様子がプロジェクションされてて、これぞ真骨頂って感じでした。
やっぱりクリストは僕のヒーローです。
Over The Riverも絶対見に行きたいです!
展覧会は12月30日までなので是非。こちら

<関連記事>
クリストとジャンヌ=クロード展@21_21 DESIGN SIGHT
ジャンヌ・クロード逝去
クリスト&ジャンヌ・クロード講演会 @ 福岡市美術館
クリスト&ジャンヌ・クロード講演会@京都造形大学


あとデュッセルドルフのK21ではティルマンスの個展が開催中。
もう終わってると思ってたら会期が9月8日まで延長されてた。
スケジュール的に相当ハードでしたが、なんとか辿り着けました。おかげで太腿が肉離れ寸前です。。。
内容はこれまでの代表作がほとんど並んでてかなり豪華なもの。
彼の魅力は写真というメディアをとことん追求し、何を撮るか、どう写すか、どう印刷するか、どう展示するか、さらにはどこまでが写真かというところまで追求し、ゆえに展覧会をもメディア化します。
なので、彼の写真はただの図像ではないので、写真集で見ても限界があります。(その写真集をもメディアとして制作されるのでさらにわけわからないことに)
なのでまとめて展覧会というメディアで存分に見てみたかったので今回の展示は大満足でした。
詳しくは美術手帖でも清水穣さんが書かれているので僕が触れるまでもないですが、今回映像作品が展示されててびっくりしました。
といっても昨年の写美での川内倫子展同様、その視線は映像でも変わることなく地続きでしたね。
彼の写真はそこ見る!?って単純な驚きがあって、いままで気づかなかった美しさをおしえてくれます。
例えば脱ぎ捨てた服だったり、丸めた紙の中だったり、今回衝撃だったのは男性用の共同トイレですね。醜悪なのになんだか美しい。
映像では通りを行き交う人や車を気の向くまま追いかけたりして普段からキョロキョロしては美しいと思えるポイントを探しているんだろうなと思えたし、クラブの音楽に合わせて動くライトだけを録った映像はまんまティルマンスの視線を感じましたね。
そして今回さらに衝撃だったのは、カタログが無料で配布されてること!
しかもかなりがっつりしたやつ。。。このカタログもそれが無料で配布されるということ自体も彼の作品ですね。素晴らしい展覧会でした。こちら
また、さすがアカデミーのあるデュッセルドルフだけあって、コレクションにもベッヒャー夫妻やトーマス・ルフ、イミ・クネーベルなど豪華。こないだもグルスキー観たばかりだしドイツづいてます。
そして、ここの吹き抜けにはトマス・サルセノの大規模なインスタレーションが。
人も登れるそうですが、この時は調整中で入れず。
それよか、その下の階に、彼の蜘蛛の巣を使った彫刻があって、それがものすごく美しかった!はじめどうやって作ってるんやろと近づいたらほんまに蜘蛛でびっくり。
僕は人が入っていける作品より、彼の単純に目で見て美しい作品の方が好きですね。
思わずカタログ買ってしまって、ティルマンスとクリストもあって帰り重すぎました。。。

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さらにドイツといえばリヒター!ってことでケルン大聖堂のステンドグラスも見てきました。
なんだか毎日のように教会行ってる気がする。。。

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