San Marco

フィレンツェラストです。
もう足がちぎれる寸前まで歩き続け、たくさんのマスターピースに出逢ってきましたが、最も心を動かされたのは、レオナルドでもボティチェッリでもラファエロでもミケランジェロでもなく、一介の修道僧であったフラ・アンジェリコでした。
現在サン・マルコ美術館として開館しているその場所は、かつてドメニコ会修道院だったもので、美術館と呼ぶのは個人的にはばかられるような雰囲気でした。
美術館というと、どうしても見世物小屋のような響きが微かにあって、この聖なる場所にはふさわしくないと思いました。
体全体で体験するような、そんな場所です。
直前までユベルマンの「フラ・アンジェリコ」を読んでいたのもあって、実際の図像に立ち会えたってのも大きかったのですが、それ以上のものを感じました。
それは国や宗教を大きく超えた普遍的な祈りとしての絵画でした。
アンジェリコ自身が生業として描いたのではなく、描く前は祈りを欠かさなかったことや、キリストの磔刑図を涙を流しながら描いていたというエピソードからも、その強い気持ちは時間さえも凌駕していたんです。
2階へ続く階段からあの有名な「受胎告知」が見えた時は鳥肌が立ちました。
そして、僧房のひとつひとつの片隅に描かれたエピソードを回るあの鑑賞体験に、メディチの瞑想部屋の静寂。
思い出すだけで涙が出そうな体験です。
なにかを表現するということは、ここまで全身全霊を捧げることなのだと教えられました。
ここは13:50までしかやってなくて、中々行きづらいですが、フィレンツェに行ったらなにより行って欲しい場所です。(土日祝は16:50まで)

最後にフィレンツェを本気で回りたい方へおすすめなのが、フィレンツェカードです。
€72と中々の値段ですが、72もの施設が無料で入れて、バスも乗り放題。
なによりでかいのが、行列をパスできることです。
フィレンツェのほとんどの施設には、信じ難いほどの行列ができてます。
とくにウィフィツィとアカデミアは入場1時間、2時間は当たり前。チケット買うだけで数十分かかります。
長く滞在するなら別ですが、短期滞在でこれだとほとんど見れません。1日3つが限度くらい。
自分はこのカードのおかげで2日で10箇所以上回れて、ほぼ元もとりました。
まあ、これは異常にしても(笑)、本当便利でオススメです。
あと、フィレンツェの飯うますぎです。ヴェネツィアが最低だったので感動も倍増。
コンパクトな街なので色々回りやすいし、適度に都会で素敵な街でした。

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