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寺田就子「雨滴のレンズ」@ GALLERY CAPTION

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寺田さんの個展に行ってきました。
キャプションでの個展は2011年の「曇りの日の影」、2012年の「blue moment」と毎年コンスタントにやられてて、3月のグループ展にも参加されてますが、彼女のすごいのは、毎回同じ会場なのに、作品を通して毎回毎回全く違う体験をさせてくれるところ。作品をこれだけコンスタントに作るだけでも大変なのに、マンネリ化するとかパターンに陥ることなく、毎度新鮮な気持ちを与えられるのは驚異的です。
さらに、毎回何かしら前進してるのがわかって、本当にすごい作家だと思います。
今回のテーマは雨。
まず入ってすぐの枯れた植物を使った作品からやられました。
今までタンポポの綿毛や蜘蛛の糸など、有機的な素材を使っていたことはありましたが、これだけ植物単体の形が現れた作品を僕は初めて見ました。しかしそれがトレーシングペーパーや銅線などと共に、寺田さんの作品の中にしっくりと収まってるのがすごいです。
そして最初の小さな部屋では、水というこれまた有機的な素材が積極的に使われていて、特に奥のビーズの粒を伝って上から水が滴り落ちてくる作品には動的な要素も加わり、寺田さんのこれまでの作品とはまた違った要素が出てきたのはおもしろかったです。波紋の光やしたたる水がまるで光の粒が落ちてきてるように見えるのは本当に美しかったです。
廊下の真ん中には水が少し張られたアクリルの盆があり、そこには上のスポットの光が水の中に玉となって浮いているように見えたり、床に波紋が映り込んだり、寺田さんの作品は、オブジェの枠をどんどん越えていって周りの空間にまで影響を積極的に及ぼしていきます。
奥の部屋のドローイングもすばらしかった。水彩色鉛筆で描いた絵を実際の雨でにじませるいうもの。
折りよく僕が行った日は雨で、外の雨音を聞きながら、この寺田ワールドに浸るのは本当に気持ちよかった。
キャプションの空間は、ホワイトキューブには珍しく大きな窓がたくさんあって、そこから外部の光や音がどんどん入ってきて作品に影響を及ぼします。
空間を完全にコントロールしたがる作家もいますが、寺田さんはその変化を作品に積極的に取り込んでいて、特にここ最近の作品はその感覚が顕著に現れています。
多分この空間との相性がすごくいいんでしょうね。お互いに刺激しあってる感じがして、この空間があるが故に寺田さんの作品も一緒に前進してる感じがします。
この日はトークがあって、寺田さんのルーツや作品作りのお話を色々聞くことができました。
改めて芯の通った強い人だなぁという印象です。
いつも展覧会を見る度に僕が考えてることを見透かされてるような気がして時々怖いときがあります。
前回blue momentの時もそうでしたが、今回も雨という現象は僕がここ数年気になって作品に取り込んでるものなので、ドキドキしながら見てました。僕も負けないようにがんばります!
寺田就子展は7月13日まで。詳しくはこちら。終了間際ですがおすすめです。
<関連記事>
寺田就子「blue moment」@ GALLERY CAPTION
寺田就子展ー影の隙きまに眩うー@galerie16
寺田就子「曇りの日の影」@GALLERY CAPTION


フランシス・ベーコン展 @ 豊田市美術館
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東近美に続き、まさかのベーコン展2回目!おっかけです。
作品自体は前回舐め回すように観たし、保坂さんのお話も聞いていたので、今回は谷口吉生の建築空間の中で、ベーコンの作品はどう呼吸しているか、というマニアックな観点から観たくて行ってきました。
でも、この点に関して、ほとんど空間と噛み合ってる感はなく、ただ巡回してきましたって感じの箱扱いで非常に残念でした。
あの天窓は是非開けて欲しかったなぁ。。。自然光でベーコンを観たらさぞ美しかろう。(ということをTwitterでつぶやいたら担当の方から反応があり、やはりあの天窓開けたかったけど保存の問題で叶わなかったそうです。)
それと、会場が東近美より広い分、正直すかすかな印象。
あれ、こんだけしかなかったっけ?と思ってしまいました。。。
まあ、その分一点一点と対峙できる感はあるんですが、なんかベーコンの場合集中してみるというより、隣の作品と干渉しあう感じが結構大きいんですよね。それはトリプティック観たらわかることですが。なのでこの点に関してもマイナス。。。
最後のフォーサイスのダンスはこっちの方がよかったですが。
そんな感じで、ちょっと残念でした。もちろんベーコン自体は素晴らしいですが。9月1日まで。
それにしても豊田市美めっちゃ久々。石上純也展以来か。あのボランティアの日々が懐かしい。。。
次回の反重力展もおもしろそうなので、また年末あたり名古屋市美のハイレッドセンター展と併せて行くことになりそうです。あいトリは微妙。
今回小吹さんもつぶやいてましたが、名古屋駅からバスを使ってみました。めっちゃ快適!おすすめです。
http://www.meitetsu-bus.co.jp/express/toyota/


ハルトシュラ mental sketch modified -Jimin Chun /川村元紀展-@ CAS
Twitterを通して知り合った長谷川新さんキュレーションの展覧会に行ってきました。
長谷川さんはお若いのにアートクラスタぶりが半端なくて、毎度勉強させてもらってます。
川村さんの話は長谷川さんを通して知っていたものの、作品を観たことはなく、正直あまり僕の得意な作品ではない感じを受けていたので、観に行くのが怖かったんですが(笑)、意外にといったら完全に失礼ですが、楽しんで観られました。
もっとわけわかんないものを想像してたんだけど、造形的に腑に落ちるというか、単純にきれいな形がいくつか発見できました。これは彼の意図ではないかもしれないし、まちがった見方なのかもしれませんが僕はそう見ました。
Twitterとかで流れてくる発言や長谷川さんの見解から、作品から意味を拒むというキーワードが出て来るんだけれど、確かに意味はわからなかったです。でも造形物的に「わかる」という。でもその先に一体何があるの?って単純に思いました。
例えば前述のベーコンも意味(或は物語)から逃れようとしてきた作家の一人だとも言えるけれど、彼はその逃げ方が潔いというか、逃げてる感じがしないんですよね。
川村さんの作品は、そこから逃げてる感じを受けたんですが、じゃあその先に?ってのが見えなかった。
まあ、もっと突っ込んでいくとその先もあるんでしょうけど、作品からは少なくとも見えなかったですね。
多分その辺は最終日のトークであったのかもしれません。
あと、もう一方ジミンさんという韓国の作家さんの作品も一緒に展示していて、川村さん同様素材に日常品が使われてるという共通点はあるものの、川村さんとジミンさんの壁の間に驚く程ビビッドな違いがありました。壁の面でまったく色が違うというか。その辺りのキュレーティングポイントも聞いてみたかったです。
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ジャンル : 学問・文化・芸術

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