地点「コリオレイナス」@京都府立府民ホールアルティ

地点の舞台を観てきました。
久々の舞台鑑賞。去年の4月のブルック以来。
地点の舞台に至っては2年ぶりです。
地点はその時初めて観て、思いっきりはまってしまいました。
何度か観に行こうと1回なんてチケットまで取ってたのに用事が重なり行けなくて悔しい思いをしました。
なので今回のこの舞台は絶対観に行きたいと思ってました。
というか、このシェイクスピアの「コリオレイナス」を地点がやるって時点で熱くて、去年ロンドンのグローブ座でお披露目されたって時点で興味津々でした。なので今回京都でやると知って、是が非でも行かなくては!と思って馳せ参じた次第です。
地点の舞台の醍醐味はなんといってもあの猛烈な台詞まわし。
今回もそれは活きてて、言葉の洪水に酔いしれました。
以前、ロンドンで蜷川幸雄が演出した「コリオレイナス」を観ましたが、それも膨大な台詞に舌を巻いたもんですが、その比ではありません笑
人間のメモリーの限界を試すように次々と言葉があふれます。
役者の皆さんはあの台詞をどうやって覚えるんでしょうか。。。
どこまでが演出でどこまでがアドリブなのか。もしやすべて演出通りなのか。
ところどころ普通に笑えるところもあってめちゃくちゃ楽しかったです。
(前回のアルトーさんはどこで笑えばいいのかわからなかったけど。。。)
今回のこの演目自体知ってたのも大きかったかもしれません。
変にストーリーを把握しようとしないでも知ってるのでそこは安心して観れました。
今回は純粋に言葉の調子や独特の動きを楽しめました。
あと衣装や舞台美術も和を意識しつつ、変にオリエンタルになってなくてよかった。
役者の皆さんは足袋を履いてらっしゃったんですが普通にかっこよかったです。
そして音楽家のお二人がそれに対してあまりに普通の格好でびっくりした笑
最初出てきてたとき小道具さんかと思ってたら本気で音楽家だったので。。。
でもなんといっても今回はグローブ座にならって組まれた客席が特徴的でしたね。
ヤード席、ギャラリー席、ロイヤル席、とあって、ヤード席は立ち見。
でもヤード席が一番前になるんですよね。しかも1000円という破格のお値段!
なかなか前で立って舞台を観る機会ってないし、ここはヤード席でしょ!
ってことで、チケット買って早々に並んでなんと舞台最前列のど真ん中、ていうか舞台にしがみつく形で観れました。おかげで役者の唾とかかかったけど笑
あの臨場感は中々味わえないですね。2時間の舞台でしたがおもしろかったので苦ではなかったです。
また是非地点の舞台観に行きたいですね。今度は横浜みたいですが。
一度観たら病み付きになります。おすすめです。
というかやっぱり舞台はおもしろいです。もっと色々観たいなー。
地点オフィシャルサイト http://chiten.org/
関連記事 地点「――ところでアルトーさん、」@京都芸術センター
それにしてもあの台詞、全部もちろん日本語ですが、ロンドンではどういう風に受け止められたんだろう。。。まああそこまでの量になると何語だろうが関係ないかもやけど笑
- 関連記事
-
- 「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの」by 佐々木芽生 (2013/04/02)
- 「愛、アムール」by ミヒャエル・ハネケ (2013/03/21)
- 地点「コリオレイナス」@京都府立府民ホールアルティ (2013/02/01)
- 「につつまれて」by 河瀬直美 (2012/12/26)
- 「ピーター・ブルックの魔笛」@びわ湖ホール (2012/04/09)