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「現代美術の楽園」@ セゾン現代美術館

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軽井沢レポート第2弾。
今回のメインはセゾン現代美術館です。
噂には聞いてたけど、マジですごかった。。。
まず、入ってその敷地の広さにびっくり。
イサムノグチらの野外彫刻が点在してますが、もうランドスケープですね。川も流れてる。
美術館自体は菊竹清順氏のデザイン。
日本の伝統建築に見られる横長の建物ですね。
ぐるっと庭園一周していざ中へ。

入って即効カプーアが転がっててびっくり。。。
その横には中西夏之の絵画だし、上にはカルダーだし、デュシャンボックスあるし。。。
のっけからヤバいです。
会場に向かう通路にもデュシャンとマンレイのオンパレードでたまにジョーンズ。
ウォーホルやリキテンシュタインがあるかと思えば、隣の部屋ではキーファーの重々しいインスタレーションにアバカノヴィッチのさらに重々しいインスタレーション。。。そして次の部屋からはまたウォーホルの版画がずらっと並べられてて、シーガルの彫刻があって、フォンタナにクライン。。。。。。。すごすぎるっ!
2階へと続くスロープ途中では神々しくロスコが待ち構えていました。
あの絵の為にしつらえられたスペースって感じやったけど、あの絵はずっとあそこなんかな?
もう本当にぴったり収まってて素晴らしかった。
そしてまたジョーンズのダーツの的の絵があって、同じ部屋のポロックは近美のポロック展に貸し出されてました。
しばらく大きな絵が続きます。個人的に中村一美の絵が見れたのはよかった。
すると廊下で大きな音がして、行ってみるとティンゲリーの巨大彫刻が動き出してた。
うーん、まあいいけどあまり好きではありません。
その後ろには巨大なキーファーの絵(?)があって、その横にはクリストのポンヌフ橋のドローイング。素晴らしいです。
そんなこんなでつらつら書きましたが、20世紀美術がぎっしり詰まってました。
現代美術好きなら一度は行って損はないと思います。本当に素晴らしかった。
最後に、ところどころ壁が黒く塗られていることに気づいて、最初何かの補修跡かと思ったけど、それにしては装飾的やな、と思って聞いてみたら、以前ヴァリーニが展覧会やった時の名残らしい。
外の窓から見るとわかるというので、撮影するとこんな感じ。最後まで楽しめました!

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あと、軽井沢現代美術館にも行きました。
こちらでは「海を渡った画家たち―草間彌生を中心に―」という展覧会がやってて、確かに草間さんオンパレードでした。あとは奈良さんと村上さんとかまあスター勢揃いって感じ。
具体やもの派も一通りそろってたし、名和さんとかの若手の作品も何点か。
2階ではまた別の企画展やってたけど、そんなことより部屋になってない部分がなぜか工事途中って感じでコンクリむき出しになっててすごいかっこよかった。
奈良さんの犬のぬいぐるみが置いてるだけやったけど、あそこもう少し活かすべき。
別の部屋では村上さんと草間さんの版画が売ってたけど、美術館が売るってどういうこと?
美術館って名前やけど、大きなギャラリーって感じなんかな。
話聞くと、草間さんは昨年から値段が1.5倍ぐらいになってるから今が買いとのこと笑
それよか最後にリンゴジュースとクッキーのサービスがあってほっこり。
アットホームな美術館でこれはこれでありでした。


また、つい先日(4月27日)にオープンしたばかりの軽井沢ニューアートミュージアムへ。
これがまあ、はっきり言って最低の美術館でした。
こんな典型的な箱もの行政まだやってんのか。。。って感じ。
まず、1600円って入場料がありえへんやろ。高すぎる。
そんでもって、注意書きってのを渡されて、何か特別な作品があるのかと思いきや、館内はお静かに、とか作品には触れるな、とか当たり前のことをつらつら書いてた。そんなもんどっかに書いときゃええやろ。わざわざ念押しみたいに渡されて感じ悪い。
コレクションは確かにすごかった。でも展示がわるすぎ。
持ってるもんは一流でも、ただ陳列されてるだけって感じでキュレーションはないに等しい。
ホンマに寄せ集めって感じで、テーマも何もあったもんじゃなかった。
伊東豊雄さんの建築模型があってうれしかったけど、その隣に宮田亮平のイルカの彫刻とかわけわからへんし。
ギャラリーもお決まりのホワイトキューブで全然おもしろくない。
1600円は何に払わされたのかまったくわからんかった。
しかも繁忙期みたいな感じで、6月から値上がりの1900円。さらに7月21日 ~ 8月26日は2500円!!
中身がそんなに変わるの?意味が分からん。
もうホンマこんなことやってるからあかんねん。時代錯誤も甚だしい。
千住博美術館観た後だっただけにその差が歴然でした。
しかも泊まってたペンションの人たちもこの美術館のこと知らされてなくて、地域との連携もとれてないご様子。セゾンさんは毎回チラシと招待券を地域の関係者に配ってるらしいのに。
書きながらまた怒りが込み上げてきました。失礼しました。
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ジャンル : 学問・文化・芸術

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