鑑賞記録 1月2月編

1月2月の鑑賞記録。
1月は展覧会があって、中々見れなかったけど、2月に一気に見ました。
といっても、2月前半の段階でもう見る展覧会はないです。すいません。
以下リスト。観た順。

・宮崎敬三「IMAGINATION」@ 7-23 gallery
・大舩真言「巡り-2012-」@ ギャルリー正観堂
・越野潤「interlude-合間の出来事-」@ Gallery Yamaguchi kunst-bau
・寺田就子「オレンジに灯る影」@ Port Gallery T
・「冬の引き出し」@ Port Gallery T
・高柳恵里「べつもの」@ SAI GALLERY
・立花常雄「虚片」@ The Third Gallery Aya
・宮永亮「scales」@ Kodama Gallery Kyoto
・「作家ドラフト2012」@ 京都芸術センター
・麻生祥子「still lifes in my home」@ アートスペース虹
・「京都市立芸術大学博士課程展」@akcua

まずは大阪の展覧会から。

越野さんの展覧会は近年取り組んでるアルミの立体とも絵画ともとれる作品群。
空間への配置がすごく意識されててよかったけれど、ちょっとサイズが大きい気が。
個人的に特別に見せていただいた「stars」という碁石サイズの作品がものすごく好き!欲しい。

欲しいといえばPort Gallery Tで開催された「冬の引き出し」展の寺田就子さんの作品。
奥の引き出しにしまわれてた箱の作品は本当によかった。
とてもささやかなんだけれど、その中で人の心を揺さぶる力を寺田さんの作品は持っています。
ギャラリーに展示されてた何層にも重ねられたアクリル板越しに見る写真もすばらしかった。
寺田さんはこの「冬の引き出し」展の前にプレ企画として同ギャラリーで4日間のみの個展も開催。
昨年のakcuaで開催された「転置」展でも出してた作品でしたが、なんか今回の方がよかった。
寺田さんは来月galerie16やキャプションでの展示もあるので楽しみ。
「冬の引き出し」展には後輩の松本絢子さんの作品も出ててこっちもすごいよかった。
この展覧会は、15名もの作家の作品が並んでますが、全然うるさい印象がなく驚きでした。
それぞれの作品がすごく良くて、とても気持ちの良い空間。
なぜかこの展覧会を観に行った日に、このギャラリーが入ってるビルの玄関先に国立国際美術館の過去の図録が平積みされてて、ご自由にお持ち帰りくださいとのこと!
欲しかった「アヴァンギャルド・チャイナ」展の図録を含む、「現代美術の皮膚」「藤本由起夫展」図録3冊いただきました!ラッキー!
「アヴァンギャルド・チャイナ」の図録は、ネットオークションとかでも探してたぐらいだったので、本当にうれしい。買わなくてよかった<ぉぃ
こないだ草間彌生展の図録ももらったし本棚が国立国際美術館の図録だらけに!
まあ、草間展はまだ行ってないし、あんま行く気もないけど。。。

ところでこの中之島界隈は、Port Gallery Tも含めていいギャラリーが増えました。
SAI GALLERYとThe Third Gallery Ayaも本当にいいギャラリー。
高柳さんって以前京都芸術センターで碓井さんと一緒にやってた人ですね。
本当に言われないとわからないぐらいささやかな世界感。。。
ギャラリーの人が説明してくれなかったら何もわからず帰ってしまいそうだった。。。
サードギャラリーの方は、路上の苔を写したモノクロ写真。
ポートフォリオ見てたら以前の作品がすごくよくて実物拝見したかったな。


お次は京都編。

宮崎君と麻生さんは精華大の同級生。
2人とも久々の発表でしたが、仲間ががんばってるのは本当に励みになります。
同時期神戸でやってた山元彩華展と東京でやってる90の泉洋平展に行けなくて残念。
また、麻生さんの前の前に虹でやってた後輩の塚田裕介展に行けなかったのも悔やまれます。
宮崎君の個展は前の記事でも触れましたが、本当色々考えさせられました。
3.11の世界とまっすぐ向き合ってる姿勢が痛いほど伝わりました。
麻生さんは学生時代から無茶ぶりで有名でしたが、今回もすごかった!
ギャラリーの真ん中に泡の池を現出させてましたからね。。。
その池の水面きわきわに浮かぶのは布で織られた家具や衣服など。
この2つの関係がイマイチ伝わりにくいのが残念でしたね。

あとは宮永君の個展。
1階で流されていた「arc」という映像はαMでも見たものでしたが、今回はインスタレーションとしてではなく、大画面でシンプルに投影していて、断然こっちの方がよかった!
2階には新作「scales」が。こちらは横長の画面に映されたもので、下にメトロノームが。
宮永君の作品は、映像の中身はもちろんですが、インスタレーションとしての完成度が高い。
映像を如何に空間に置くかをすごく考えてる作家だと思う。
もちろんあらゆる映像作家は多かれ少なかれそういうことは考えているとは思うものの、彼ほど徹底して考え実践してる映像作家は稀。
例えば今回の「arc」で感心したのは映像の配線の処理。
絶妙にかっこいい具合に配線がプロジェクターとスピーカーを結んでいる。
映像展示の一番のネックはなんといっても配線。
ほとんどの人がいかにそれを隠すかを考えると思うんだけど、彼の場合はいかにそこも見せるかを考えているように感じる。
2階の展示は特にそういうのが全面に出てました。
メトロノームももちろんそうだし、プロジェクターを支える台から、投影する木製のスクリーンまで、妥協せずに作られてるなぁとすごく思います。
αMの時はそれが過剰すぎて、逆にそれがノイズになってしまったのが残念だったけど、今回はそれらがうまいバランスで成り立ってました。
児玉画廊の京都の空間と宮永君の相性がいいのかもしれませんね。
てか映像見ろよって話ですね、、、。

その後、芸セン毎年恒例の作家ドラフトへ。
今年の審査員はチェルフィッチュの岡田利規さん。
時間がなくて、映像やったらアウトやなぁ、と思ったら北も南も映像って!!
しかも宮永君の映像見た後やし、インスタレーションとしてのクオリティが。。。
北の潘逸舟さんの映像は、去年のヨコトリの時新港ピアで見てた。
南の小沢裕子さんの映像は、いかにも岡田さんが選んだ作品だな、という感じ。
映像自体ではなく、字幕をこそ作品の中心とするもの。
どちらも関東の作家さんで、関西ではあまり見ることのないタイプの映像だったので新鮮といえば新鮮だったけど、魅せられることはなかったなぁ。

京芸博士展は、なぜか会期の都合で八木さんと児玉さんの作品観れなかった!
なんでそんな中途半端なことするかな。。。
それでも、油画の関口正浩さんと黒宮奈菜さんの作品を観れたのは本当によかった!
関口くんの作品は、油絵を皮膜のようにはがして再び画面に貼るという行程を介した絵画。
ちゃんと展示された状態を観たのは初めてだったけどめっちゃかっこよかった!
今回は黒とシルバーの2色の画面で、三連画。
やり方はキッチュに聞こえるけれど、展示されてたそれらは本当荘厳さすら感じた。
三連画ってのがまたいいですね。
黒宮さんの作品は、昨年の学内展で観た時はどうなるんやろうと不安でしたが、今回の作品群はものすごくよかった。画面がものすごくきれい。
垂れた雫がそのまま固まってたけど、あれ床に置いたらアウトですね。
展示前までどうしたのだろう。展示してからかけたのかな?
行けてよかったです。

そして最後に大舩さんの個展。これは本当にすばらしかった!!!
大舩さんの作品は、近年そのインスタレーション性を強めてきていたけれど、今回はシンプルに作品1点1点を見せる形での展示で、改めてその作品の強さを見せつけられました。。。1点欲しい。
初めて見る掛け軸まであって、大舩ファンにはたまらない展示でした。
展覧会中だったのでかなりスケジュールぎりぎりでしたが観に行ってよかった。。。

以上1月2月鑑賞記録でした。
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