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Farewell 2011

メリークリスマスです。
僕はそんなの関係なく只今新年早々の展覧会のための搬入中。
年内はもうどこにも行く予定ないのでそろそろまとめときます。

今年は歴史に残るような出来事がたくさんあった年でした。
エジプトの革命に始まり、東日本大震災、ガダフィにビン・ラディンに金正日の死。
決して忘れることのできない年になってしまいました。
美術界ではサイ・トゥオンブリーとルシアン・フロイドの死。
そして日本美術界の基礎を築いてきた最後の御三家中原祐介さんの死。
来月21日に精華大学で行われるイベントは必ず参加したいと思ってます。
その中原さんが審査に関わったUBEビエンナーレに出させていただいたのも今年の僕の一番の出来事。
初の野外!そして彫刻!
もう初めての体験だらけでいろいろ勉強になりました。
経験値が格段にあがった気がします。
中原さんにやはり観ていただきたかったです。。。

そして、僕の中で鑑賞態度に少し変化があった年でした。
このブログを通して、僕なりにたくさんの創造物を観て言葉を綴ってきましたが、そろそろそのインプットの時期は終わりを迎えているな、という感覚があります。
実際今年観た展覧会は通年より格段に少ないです。
昨年まで繰り返し行ってた東京も、今年は3回のみ。
多分来年はまた減るような気がします。
震災が影響しているのかいないのか、本当に心揺さぶられることは少なくなりました。
なので、今年はランキングをやめて、印象に残った展示をいくつかピックアップするだけに留めます。

それでも実はダントツ一位の展覧会があるんです。
それは、「耳をすましてー美術と音楽の交差点」@茨城県近代美術館
これは久々に展覧会という単位で心からおもしろいと感じられた展覧会でした。
最近の展覧会を観てると、作家単位で区切っただけの展示が多くてうんざりすることが多い。
いい展覧会というのは、作家の境が解け合って、まるでバトンをつなぐように作品から作品へ有機的につながる感覚があって、これがまさに好例でした。
これは本当に観られてよかったな、と心から思えた展覧会でした。

以下3つのタイプの展示が心に残りました。

1、純粋にいい作品を作ってる作家たちの展覧会。
今村遼佑 第5回shiseido art egg 「ひるのまをながめる」@資生堂ギャラリー
「プリズム・ラグ ~手塚愛子の糸、モネとシニャックの色~」@大山崎山荘美術館
寺田就子「曇りの日の影」@GALLERY CAPTION
森太三「空を眺める」@ GALLERY wks.

2、震災以降より強度を持った今観るべき展示たち。
サイモン・スターリング「仮面劇のためのプロジェクト(ヒロシマ)」@広島市現代美術館
加藤翼「ホーム、ホテルズ、秀吉、アウェイ」@アートエリアB1
「メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン」@森美術館

3、クリティカルな展覧会。
生誕100年 ジャクソン・ポロック展@愛知県美術館

1に挙げた展覧会は本当にすばらしかった。
世界がどうなっていこうと、ものを作っていく強さを教えられました。
void+の内海さんの展示もそんな感じやったんやろなぁと妄想。
2は、これからの表現を考えて行くのに道を諭してくれるような展覧会でした。
3は、僕がこれから最も観ていきたい類いの展示。そうそうないけど。
今東京でやってる東京近美の「ぬぐ絵画」とか千葉市美の「瀧口修造とマルセル・デュシャン」とか、府中美の「石子順三」とかまさにそんな感じですね。観に行きたいけど無理。
MoMAのデ・クーニングとかもまだやってるのかな?もっと無理やけど。
あと、今年のイスタンブール・ビエンナーレは気になりました。
フェリックス・ゴンザレス=トレスという一作家を主題にしたテーマで展開。
タイトルもUntitled (12th Istanbul Biennial)と彼のタイトルのスタイルを模した徹底ぶり。
こういう問題提起のできるビエンナーレ、トリエンナーレを日本も見習ってほしい。
もう横トリとか本当に目も当てられないから。。。
あとやっぱズントーのサーペンタイン・パビリオンは観たかったなぁ。

そんなこんなで、展覧会を観るということのベクトルに変更のあった1年でした。
観る回数は今後減りますが、これからも細々と続けていきますので来年もよろしくお願いします。
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