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森太三「空を眺める」@ GALLERY wks.

IMG_5173.jpg

森太三さんの個展がwks.で開かれると聞き駆けつけました。
森さんとwks.と言えば2006年の「sky mountain」。
心の底から感動した未だに忘れることのできない展示でした。
森太三展「Sky mountains」@ギャラリーwks.

それから森さんの作品を何度か拝見させていただいてきたのですが、正直あの時ほどの感動に見舞われることはありませんでした。(すいません、森さん)
特に近年の粘土を玉にする仕事は、やろうとしてることにとてもスケールを感じるものの、実際インスタレーションとしてイマイチピントが合ってない感じがしてもどかしかったのです。
こういう量をこなす仕事って、「うわぁ、大変やったやろな」って思わせると負け。
そういうことを飛び越えて作品世界に如何に没入させるかが勝負だと思います。
その点で、例えばneutronの床一面にカラフルな玉を敷き詰めた作品なんかは正直負けてたと思う。
繋げて雨粒のようにした仕事とかも、ガラス越しに見せる仕事も、なんしかneutronでやってた作品はことごとく「負け」てたと言ってもいいかも。(すいませんx∞)

前置きが長くなりました。
今回の勝負。完全に勝利でした。

もう滅茶苦茶感動しました。泣きそうになりました。
これまでやってきた森さんの玉の仕事の1つの到達を見た気がしました。
中空に浮かぶ、玉の数珠が複雑に絡みあう様。
絞られた光と、外から聞こえてくる音。
腰を屈めてその下に潜り込み、さらには開いた隙間からその上を覗く身体性。
たまに座って見上げたり、あるいは寝転んでみたり。
玉の仕事量とかそういうの飛び越えて、なんにもない広い空を眺めているようなスケールを感じます。
スペースの大きさもこれぐらいがちょうどいいのかも。
決して広いとは言えないスペースだけれど、草原のような拡がりを感じる。
いい作品というのは、自分がどこにいるのかわからなくさせる力があります。
この作品はまさにそう。
上から見ても、まるで雲海を眺めているようなスケールです。
壁に落ちる翳も美しい。
玉の色は白一色だけれど、陰影を受けて、百色に。
聞こえてくる音も何もかも肯定的に聞こえる。
書いても書いても書ききれないぐらいの感動でした。

オーナーの片山さんとも久々に色々お話ししました。
この展覧会は、wks.が不定期に行なっている、wks.x visionという企画の第四弾。
片山さんが積極的に作家と関わって創っていく展覧会。
今回の展示は特に、片山さんと森さんの共同作業といってもいいのではないでしょうか。
やはり、片山さんも近年の森さんの作品にもどかしさを感じていたみたいで、色々アドバイスをしながら、創り上げた展示で、そのプロデュース力も素晴らしいなと思いました。
作品とは作家一人で作れるものではありません。
作家の独創性なんて、たかが知れてます。
志を持ってみてくれてる周りがいてこそ成り立つものです。
そしてそういう人たちの方が自分の作品のことをわかってくれてたりします。
そういうのが今回すごくわかった気がしました。

行ったのは昼間で、夕方になるとまた外光が変わって違う表情が出るそう。
近く寄ったらもう一回見てみたいです。
10月15日までwks.にて。日曜休みです。
http://www.sky.sannet.ne.jp/works/


それにしても作業大変やったやろなぁ。
今回は特に白一色だから、気分転換もできなくて中々つらかったそう。
でもこういう苦しい作業こそ、展示に映えたりするんですよね。つらい。。。
やっぱ制作が楽しいと、作家の自己満足に陥るリスクが結構ある。
もちろん制作楽しんでやってる方々もいるんだろうけど、それでいい作品なら本当すごい。
また、設置しながらこれでいいのかと相当不安だったという話も。
でも片山さんのアドバイス信じてやり続けたそう。美しい。
作家が不安になるぐらいがちょうどいいんですよね。
って、こう書くと制作展示ってそうとうドMな作業ですね。実際そうですが。。。
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ジャンル : 学問・文化・芸術

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