梅田哲也「はじめは動いていた」@VOXビル

梅田哲也さんの個展がやってるというので寄ってみました。
しかし、これはもう予想外にスケールのでかい展覧会で衝撃。
てっきりARTZONEだけでやってるもんやと思ってたのになんと会場はこのビル全体!!!
多分この展覧会の実現は奇跡とも言えるほどのものだったと思います。
普段一般の人が入ることのないような屋上やバックヤードまで全部使っちゃってます。
思えば昨年の夏あたりから、このARTZONEで「すみっこ企画『DEADSPACE』」というプロジェクトをやってて、その名のとおり他の展覧会やってる時もどこかすみっこで梅田さんの展示がされてるというもの。
結局一度も行ってないけど、この企画は今回のための伏線だったのか!
まずは、ARTZONEのいつもの入り口から入れないので裏へ回る。
すると受付があって、地図を渡される。
よくみるとビルに青いテープと黄色いテープが貼ってあり、青いテープが進路、黄色いテープが退路をそれぞれ表していて、まずはその青テープと地図を頼りにエレベーターで3階へ。
降りてすぐの物置のようなところにも作品あり。
鉄板の上で砂鉄が生物のように蠢いている実に梅田さんらしい作品。
この物置のそっけない感じも素敵です。
さらに青テープをたどって屋上へ。
ここでは、一体どれだけの作品がしかけられているのかはわからなかったけれど、僕が行ったのは黄昏時で、暮れなずむ河原町三条を満喫しました。気持ちいい!
僕が見つけたのは、タンクの中に沈んでる電灯と、ぶら下がる樹の枝、ロープの切れ端、等々。
屋上を堪能して今度は黄色テープを辿って下へ。
この退路がまたすごくて、普段スタッフしか通らない階段とかをずんずん進む。
カプリチョーザの裏とか大丈夫なのか?
そんなこんなで、ARTZONEの2階へ。
そこには脚立や、壁を走るパチンコ玉などがある。
脚立を登ると壁の裏に仕掛けられた作品を鑑賞できます。
また、扉の中にも作品あり。
泊まりこんで作業していたと見られるスタッフルームも解放。この辺ユルいです笑
あと、奥の部屋にも作品があります。
1階へ降りると電話や床に落ちた電灯、またブルーシートやら色んなものがあります。
聞いた話ではこの電話は屋上とつながってるらしい。
屋上のどこかにある電話をとると下の電話が鳴って会話ができるんだとか笑
あと、タイミングがよければ、ブルーシートが上に上がったりするそうです。
こうして、VOXビルを巡る冒険は終了。
この冒険という作品は、病みつきになるような体験。
4月24日までなので、それまでに京都行く度に寄ってみよう。
きっとまだまだ発見があると思います。楽しい。
