「TRANS COMPLEX - 情報技術時代の絵画」@京都芸術センター

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すごく久々に展覧会記事を書く気がする…。
ということで、京都芸術センターの展覧会に行ってきました。
これは今年から始まった、キュレーションを競うコンペ「展覧会ドラフト」で選出された、彦坂敏昭と村山悟郎の二人展です。
審査員は平芳幸治さんと長谷川祐子さん。
公開プレゼンなんかもあったりして、かなり本格的な審査でした。
この二人はそれぞれshiseido art eggの第1回、第4回で展示した若手作家。僕と同い年。
ちょうど今第5回に選ばれ展示してる今村君も来週からうちのstudio90で展示スタート。
来週は京都で資生堂祭です!(ぉ

さて、展示内容ですが、この難解なタイトルやコンセプトとは裏腹に至ってシンプル。
どちらも空間の余白を活かした展示となっております。
とくに北の村山くんの展示は素晴らしかった!
本当に美しい展示で、資生堂の時より断然よかったです。
入って左右の壁に大きな麻を編んだ「絵画」。
奥の壁にドローイング。手前には何もなし。潔くていいです。
左右の麻の作品は、一方が天井を這い、他方が床を這う様が有機体のよう。
また、南の彦坂君の展示は、大胆にもギャラリーの右半分のみに展示していました。
最初入った時の正面に少し低めの位置でかかる、真っ赤な作品がとても印象的。
ただ、右の壁の作品は正直要ったのかな?
もちろん作品のバラエティとして必要だったのかもしれませんが、どうせだったら、手前の壁にかかってた赤い作品をそこに配して、もうそれだけでもよかった気がする。
あと、なんといっても残念だったのは、床!汚すぎる…。
内海さんが以前展示の為にすごい時間かけて床を磨いたという話してたけど、それは必要だったと思う。
すごくもったいなかった…。
そういうところって、やっぱ作品に大きく影響するんですよね。
特に今回のように低い位置で見せてるから余計。

今回の二人の作品に共通するのは、ある一定のルールで作品が生成されてるというところでしょう。
ただ、そのルールをどこまで鑑賞者に共有してほしいのかが、全く分かりませんでした。
故に、作品との距離の測り方がとても微妙。
テキストもありましたが、それらがどう意味するのかよくわからなかったし。
そして、キュレーションとして、本当にこれが最良だったのか。
正直ただの二人展に見えてしまいました。
もちろんそれでいいとは思うけれど、今回のように、キュレーションのコンペで勝ち抜いた二人だっただけに、そこが見えづらいのは辛かった。
公開プレゼンの公表で長谷川さんもおっしゃってたそうだが、やはりここでやる意味も見えづらかった。
場所を無視する(宙吊り)にするならするで、それなりのやり方がもっとあったのでは?
審査員のお二人がこの展示を実際に見てどう感じたかを知りたいです。

でもまあ、本当に展示は美しく、作品も強度があるので見ごたえは十分です。
「展覧会ドラフト」ではなく、普通の二人展として提示されてたらもっとすんなり見えてたと思います。
今月27日まで。東京の巡回もあるみたいです。こちら
この展覧会の往復書簡ブログもあります。こちら

<関連記事>
村山悟郎 shiseido art egg vol.4@SHISEIDO GALLERY
彦坂敏昭展@大原美術館
MOTアニュアル2008
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ジャンル : 学問・文化・芸術

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