「山荘美学 ~日高理恵子とさわひらき~」展@大山崎山荘美術館

新年初展覧会です。
昨年末から始まったさわひらきさんと日高理恵子さんの展覧会。
さわさんは旧館、日高さんは新館をそれぞれ使用。
ほとんど旧作ですが、さわさんの作品が一気に8本も!
これはさわひらきファンにとっては必見の展覧会ですね。
特に入って右の山本記念展示室の空間づくりはすごくよかった。
映像なので、できるだけ暗くしなくちゃいけないんだけど、右の窓がオレンジですごく綺麗。
そんな中真ん中に大きな「trail」(2004)がプロジェクションされてる。
部屋の中をラクダや象のうすい影が動きまわってる作品。
今回の出品作の中でこれが一番好き。音楽も相変わらずいい。
その部屋では他にもヘイワードのワークショップで子供たちと一緒に作った空飛ぶ乗り物を使った「in here」(2004)と、ヤギの群れが部屋中を移動してる「eight minutes」(2005)が展示されてます。
「eight minutes」は確かにこんな部屋は悪夢だなぁ笑
隣の池前展示室では、この美術館のコレクションの陶磁器に混じって、小さな映像「record」(2010)が展示されてた。これが唯一最新作だけど、あまりよくわからなかった。
その横のソファに座りながら見れる「murmuring」(2006)はその鑑賞方法ともによかった。
描かれた馬のドローイングが部屋の中を動きまわります。
もうひとつ「spotter」(2003)はどこかで観たことがある。
部屋の中を飛行機が飛んでて、それを観ている人たち。飛行機も嫌だが人がもっといや笑
2階では喫茶室に展示があります。オーダーしなくても鑑賞可能みたい。
引き出しの中にあったのは「elsewhere」(2003)は最悪に気持ち悪かった笑
留守中に色んな物に足がはえて、動きまわってるアニメーション。怖すぎ!
「airliner」(2003)は思わず笑った。
パラパラ紙を捲る映像で、パラパラ漫画のようにその紙の上を飛行機が飛んでる。
明らかにパラパラ漫画じゃないのがおかしい。
さわさんはこんな感じ。相変わらず好きです。
一方日高さんは何回か観たことあるけど、全く変わらず枯れた枝葉を描きつづける。
しかし彼女が描いているのはその枝葉ではなく、それを透かした虚空。
モネともう少しうまく絡められたような気もする。
展覧会としてはそこまででしたが、単純にひとつひとつの作品がおもしろいです。3月13日まで。
この次は手塚愛子さん!どうなるか楽しみです。こちらは3月17日から。
大山崎山荘美術館>>http://www.asahibeer-oyamazaki.com/
おまけ。
日高さん的な写真。2010年12月31日雪の京都。

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