assistant「すなわち、言いかえれば」@radlab.

金曜から始まったradの新しい展覧会に行ってきました。
その3日前までフランス人のneloboの展覧会をやってたのに、精力的すぎます。
assistantは松山慈さんと有山宙さんが学生時代に組んだユニット。
事務所に松山さんがいらっしゃったので少しお話しましたが、松山さんはロンドンのバートレットで修士を取得し、2005年に帰ってきたのだそう。
そんな2人のこれまでを振り返る、言わば回顧展。
ただし、普通に過去のプロジェクトを展示するような単純なものではありません。
会場の壁にははがきサイズの紙がいくつもかかっていて、ひとつひとつに言葉が書かれています。
その中から自分の好きな言葉を選ぶことができます。
選んだ紙を「司書」に渡すと、司書はバックヤードからそれに対応する作品を持ってきてくれます。
この壁を「開架」とし、バックヤードを「閉架」とする記憶の図書館。
作品はドキュメントから本、模型、DVDまで様々。
言葉はその作品の断片というわけ。
一人3枚まで閲覧可能です。
壁にいくつもの紙がかけられているのも美しくて、言葉を選ぶのも新鮮。
さらに貸し出しも行っていて300円を払えば封筒と切手を渡してもらえます。
直接持っていけば300円は返ってくるそう。
貸し出し期間は一週間で、その言葉と自分に当てはまるものを一緒に入れて返すシステム。
まるで歌の返歌のような趣。
展覧会を持って帰れるというのはとても素敵です。
僕も一枚レンタルしました。何を返そうかな。
ちなみに出てくるプロジェクトもおもしろいものばかり。
何が出るかは開けてのお楽しみ。
何回か行って閲覧するのもありです。
radらしいとても気持ちのいい展覧会でした。

rep.06|assistant / すなわち、言いかえれば
期間:2010.12.10 - 2011.1.16
時間:木曜日 - 日曜日 13:00 - 20:00
※2010.12.26 - 2011.1.5は休みです
主催:rep- radlab. exhibition project
会場:radlab. (京都市中京区恵比須町531-13-3F)
アクセス:京都市バス停「河原町三条」徒歩5分、京阪電鉄「三条」駅徒歩10 分



他に行った展覧会。行った順。

ヤマガミユキヒロ「Sampling Your Memory」@Gallery PARC
洋画の先輩。
三条に出来た新しいギャラリーでの展覧会。
一階がオシャレカフェなので、ものすごく入りづらかった笑
この春東京のneutronで見せた銀座の風景の絵に映像を投射した作品が見れた。
投射されてる時とされてない時のズレの気持ち悪さがよかった。
新作の都市の光の写真作品なども展示されてます。12月26日まで。
この次の展示はなんと山岡さんらしい!これも観に行かねば。

杉山卓郎「PLUS "MASS"」@YOD Gallery
まるでコンピューター上で編集したような絵画。
作品はとても美しく、それはそれでいいのだが、少し意固地になってる気がした。

田口行弘「ABOUT」@PINEBROOKLYN
あるYoginiの日常で紹介されたので行ってみたが仰る通りすごかった。
ビルまるまる一個使っての過去5年間の展示。
というかこんな場所があるなんて完全に知らなかった・・・。
そもそもはレンタルスペースらしいけど、元々は多分家。
玄関とか普通にあったし。すごい広いおうちですが。
田口さん自身の作品は初見でしたが、こういうものと映像の作家が多すぎて、もはや誰が誰かわからない。田中功起以降、泉太郎、島袋道浩、あと誰かおったけど忘れた。。。ちょっと混乱気味。
田口さんの作品は、泉さんのようなアナログ感がなくて少し物足りなかった。
映像のリミックスといった感じ。
個人的には、入り口の砂浜の作品が好きやった。離れた場所に立つ2人の間を行ったり来たりして伝言を伝える田口さん。こういうバカなの好きです笑
あと会場内で映像同士の音が干渉しあう様がおもしろかったな。
会場には田口さん本人がいらっしゃったけど、イマイチ話しかけられませんでした。
展示は昨日まででした。昨日はクロージングパーティがあったそう。
屋上は芝生になっててパーティにはもってこいな感じでした。すごい場所だ。
IMG_1739.jpg

伊東宣明「回想の遺体」@立体ギャラリー射手座
死をテーマに扱う伊東さんの展示。
この一年半葬儀屋で働きながら、出会ってきた死体の記憶を語るサウンドインスタレーション。
会場にはいくつものスピーカーが床に散らばってて、そこから声が流れる。
直前にターナー賞でスーザン・フィリップスの作品を見ていたからか、なんだか、もっと要素削ってもよかったのにな、と思った。スピーカーが視覚的すぎる気がした。
あと、イマイチ彼が何故そこまで死に興味を抱くのかが理解できなかった。12月12日まで。

川北ゆう・山元彩香「絵の彼方」@ギャラリーフロール
同級生。精華大での展示。
川北はINAXの作品を壁掛けにして展示していた。
やはり床置の時に比べると、スケールが失われていた感があった。
壁掛けは「流れてる」という印象だが、床置は「溢れてる」という印象。
アクリルの作品はとてもおもしろかった。写真のような像。とても不思議。
山元はエストニアで撮った写真作品。
彼女の作品に映るポートレートの人々は、どれも不思議な表情をしている。
笑うでもなく、悲しそうでもない。
言葉も通じない中でよくこれだけ撮ったものだと思う。
そのディスコミュニケーションという形のコミュニケーションが写真に焼き付いている。
今回の展覧会の目玉は多分2人のコラボレーションとも言える展示。
山元の写真に対して川北が作品を作り、さらに山元が作品を写真に撮る。
2つの個性が切磋琢磨し合う血の通った展示が成立していた。
山元が川北の作品に宛てたテキストがものすごくよかった。
これも昨日で終わってしまった。
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