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國府理「Parabolic Garden」@ARTCOURT Gallery

IMG_1679.jpg

國府理さんの個展に行ってきました。
出品作は4点の彫刻とドローイング数点。
彫刻と言ってもとにかく規模がでかい。
最初の廊下には机の上に広がる自然を見せた「よまいの庭」。
奥の部屋には直径4mの円に広がるこれまた大地、「砂漠の庭」
円には砂が敷かれていて真ん中に少しだけ植物が生えている。
これ、毎時00分になると上から30秒だけ雨が降ってくるというしかけ。
着いたら48分ぐらいだったので待ってみる。
雨は思いの外しょぼかったです笑
で、廊下には今回のタイトルにもなってる「Parabolic Garden」。
そして奥には今回最大の作品「Typical biosphere」が。
これが本当にでかくて、高さが5m以上もある。
彫刻というか、部屋といってもいいと思う。
中にはこれまた木などが植わっていて、まさに庭。
そしてこれまた毎時30分になると中で霧が発生するらしい。
仕方が無いのでこれもまた待ってみる。
こちらは3分ほど霧が発生して、幻想的な風景を観ることができる。
あとドローイング。このまま絵本にできそうなぐらいのお伽の世界。
とまあ、こんな感じなんですが、とにかく規模がでかいのがまず驚き。
これだけのもの普段どこに置いとけばいいんやろ、なんて思ってしまいます。。。
雨を降らすとか霧を発生させるとか、もう考えただけでも欝になりそうな仕掛け。
凄まじいエネルギーを持って実現してはんねんな、と感心しました。
それもこれも造形大のウルトラファクトリーの力なんでしょうか。
が、正直そこまでして実現したいものって何なんやろ?と疑問に思いました。
今回の作品群にはどれも植物が使われています。
持ち運び可能な自然ということ?
昔の人が風景をそのままお庭に持ち込んだみたいな発想なんでしょうか。
でも、それってやはり自然の模倣でしかなく、今回の作品を見てる限りどう見ても不自然。
わざわざギャラリーや美術館で鑑賞するほどのものなのか疑問でした。
むしろ、國府さんがこれまで取り組んでた車のパーツと自然の組み合わせの方がより自然。
人工物と自然が融け合う風景というのは、得も言えぬ感動があります。犬島の精錬所みたいに。
今回のは、わざわざその自然のためにしつらえて作ってあるので不自然さが際立ってました。
残念ながら個人的にはあまり好ましくは思えなかったです。12月4日まで。こちら


石内都「ひろしまsix」@The Third Gallery Aya
IMG_1676.jpg
関西では5年ぶりとなる個展。
近年取り組んでいる「ひろしま」シリーズの最新作を中心にした展覧会。
sixと題されてるのは、この「ひろしま」展が6回目だということ。
6回の中で最も小さな会場となるわけですが、個人的にはこれぐらいの規模の方がこの作品の凄みというのを体感できる適した距離感なのではと思いました。
実際この作品は既に何度か拝見していますが、ギャラリーに入った時の衝撃はこれまでで一番でした。
壁にランダムに掛けられた被爆者たちの遺品の写真たち。
あれから65年を経た今でも私たちに伝える情報量は計り知れません。
こうして写真になって切り取られることでよりそのものたちと対峙することができる。
この写真たちに取り囲まれる感覚というのは得も言われぬものがあります。
悲しみでもなく怒りでもない。複雑な感情が呼び覚まされました。
改めてこの作品の強度を思い知ることができた展覧会。12月18日まで。
ところでこのギャラリー以前の西天満から移転してきて初めて訪問。
SAIギャラリーと同じビルだったなんて。
いつのまにかこのビルはアートビルになってて、一階以外全部アート系。
SAIギャラリーではドイツを中心に活動されてる倉知久美子さんの個展が開催されてました。
最近の日本では中々見られないミニマルな黒と白のコンポジション。渋い。
外の窓にも作品があって、借景を用いた作品。
SAIさんの観客へのホスピタリティがいつも細やかで毎回好印象。作品もいつもいい。
こういうギャラリーが大阪にまだあるのは救いです。
関連記事>>石内都「ひろしま Strings of Time」@広島市現代美術館


宮島達男「Time Train」@Six
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ギャルソン心斎橋店にあるギャラリーSix。
草間彌生に始まり何度か展覧会を開催しています。公式HPぐらい作ったらええのに。そういや同じモード系でギャラリーを持つエルメスも公式HPがない。そんなもんなんかな?
内容はおなじみデジタルカウンターを乗せた列車が会場内をぐるぐる回るというもの。
もう観た瞬間に何を指してるのかわかってしまって、さらにタイトル。
「Time Train to Holocaust」 「Time Train to Auschwitz」
もうはっきり言ってしまうと、あかんやろ、これ。
タイトル見た時点で吐きそうになりました。書いてる今も吐きそうです。
ここまで歴史を軽んじた表現を僕は美術とは言いたくない。
無残に死んでいったユダヤの人たちに顔向けができません。
こんなものが評価されるなんてどうかしてる。
特にその前に石内さんの作品みてるだけに、見ていて本当に腹が立ちました。
感想書くのもどうしようかと思いましたが、思い切って不快感を表明。
なんだか泣きそうな気分です。はぁ。。。


「呼吸する視点」@かわらミュージアム
近江八幡で開催中の伊庭靖子さんとその教え子さんたちの展覧会。
搬出がてらに観に行ってきました。
このかわらミュージアムは、近江瓦という瓦で有名なこの街ならではのミュージアム。
近江瓦はもちろん世界の瓦なんかも展示されてて中々楽しめます。
中にはこれ瓦なん?ってのもある。浦島太郎瓦とか・・・。
それはさておき展覧会です。
出品作家は伊庭さんを初め、瓜生祐子さん、森岡りえ子さん、平田麻子さん。
瓜生さんは、田中と一緒にアートコートフロンティアに出品してたこともあって縁があり、僕も芸術センターでお世話になりました。同い年ですが。
彼女の作品は、一見メルヘンな風景を描いた空想のような世界ですが、実際は食べ物をモチーフとしており、独特の視点で不思議な画面を形成しています。
確かによくみると、クリームやさくらんぼなどがなんとなくわかりますが、見れば見るほど画面の中に埋没してしまう魅力があります。
個人的にはもう少し大きな画面で見てみたいですね。
小さな画面にたくさんの情報を入れるのが味噌なんかもしれないけど、一部分を取り出してもそれだけで立派な抽象画みたいになって面白いと思う。実際チラシに作品の一部だけが抜粋されてて、それがちゃんと作品として成立してるように思えたので。
森岡さんの絵は子供(少年)を描いたほのぼのした絵に見えますが、同時に何か怖いものも感じました。
パンフレットを読むと制作の出発地点に「喪失感」や「孤独感」があったと書かれていました。なるほど。
平田さんの絵は正直わかりませんでした。というか好みではなかったというのが本音。
絵画というのは、個人のフェティッシュが如実に現れるメディアだと思います。僕も絵画畑出身なので、絵画を観る時はやはり自分のフェティッシュでしか観れません。それはモチーフというよりマチエル。絵の具と筆(ナイフ)の接触が如実に見える絵画が得意じゃないので、平田さんの作品はまさにそれでした。
そしてやはり伊庭さんはすごい。
女性の胸元を描いた作品があって、こういう展開にきたか!と驚いてたら、制作年が1996年とあってびっくり。こんなのを描いてたんだ!
相変わらずものすごいテクニックですが、まったく嫌味がないのがすごい。
横には近年のクッションの作品が置かれていて、よく見ると仕上げのクオリティが確実に上がっていて、さらに進化している様子がわかります。MA2の展示も観てみたいな。
成安造形大学は、関西の美大の中でも滋賀県という場所柄中々スポットが当たりにくいですが、僕はギャラリー等で初見の作品でいいなと思える作家は成安出身の方が多いです。中心から離れている分、余計な情報に惑わされず自身の作品と向き合えているのでしょうか。
先生たちも伊庭さんのような作家がいらっしゃって、とても真摯な学校という印象。
中々接点ないですが、密かに注目してます。
瓜生さん、是非飲みましょう!とここで言ってみる。
この展覧会は11月29日まで。BIWAKO開催中にアナウンスできたらよかったのですが、僕自身やってたの知ったの最近だったもんで・・・すいません。
<関連記事>
伊庭靖子展「まばゆさの在処」@神奈川県立近代美術館
伊庭靖子 SENSE OF TOUCH @ eN arts
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テーマ : アート
ジャンル : 学問・文化・芸術

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