バーネット・ニューマン展@川村記念美術館

注目のバーネット・ニューマンの日本初個展に行って来ました!
もう去年のロスコがあったので、まちがいはなかろうということで。
今回東京駅から美術館まで直通のバスが登場して超便利になりました。
片道1300円(Suica利用で1250円)と、電車で行くより少しだけ高いですが、便利さは格別。
東京駅から10:55発一本のみなのでお見逃しなく。一時間ちょっとで着きます。
八重洲中央口からとなってましたが、正しくは北口よりさらに北にバス停があります。
駅降りたらすぐやろと見越してたので焦りました。
にしても乗ってたの僕合わせて3人だけだったんですが、これから先大丈夫かな。。。

さて、まずはコレクション展。
驚きはカルダーの展示室。
なんと壁と天井が水色!
それに赤いかれのモヴィール彫刻がすごくマッチしてます。
床のデザインは少しやりすぎな感もありましたがおもしろかったです。
そして、なんといってもここはアメリカ近代美術の宝庫。
ポロックに始まり、アルバースにライマン。
何度見ても圧巻なのがステラの作品群。
ここにあるものだけでステラの変遷が踏めます。
そして、今回ニューマンと同時に楽しみだった部屋へ・・・。
そう、ロスコルームです。
前回のロスコ展の時は閉まってましたからね。
入り口が二つあって、とりあえず右側から。
これはすごかった!!!
以前のロスコルームはホンマにダサくていやでしたが、今回は文句なし。
床は黒い木で仕上がってて、なんといっても壁が絵に合わせて折れ曲がってる!
7枚ある絵画に対して、7角形の部屋。
ソファーもそれに合わせた畿科学のソファー。
あえて言うなら壁の質感がもう少しマットでもよかったのでは、というところか。
ロスコの絵に360度囲まれる体験。すばらしいです。
そして、肝心のニューマン展。
今回はそのためにニューマンルームは閉鎖。
入るとロスコ展と似たような構成。
まず椅子が置いてあって、一枚の絵画。
赤い画面の真ん中に一本の白い線(ジップ)が入っている。
ロスコの時もそうやったけど、ものすごい強い絵が最初に来ている。
次の展示室は初期のまだまだ迷走期ともとれる抽象画。
しかし、先ほどの一枚目が1949年に描かれたのに対して、これらは1946年。
たった3年であそこまでたどり着いたのか!という驚き。
さらに次の部屋は版画の部屋。
すっかり色面で構成するやり方が板についてきた模様。
そして一番大きな展示室には、晩年の作品たちが並ぶ。
さらにその次には今回のメイン、「アンナの光」が出迎える。
これは母アンナの名を冠した横幅6mにも及ぶ彼の代表作。
それがここの所蔵ってのが恐ろしい。
しかしやはり先にニューマンルームでの展示を見てしまっているのでそれほどの感動もなかった。
やっぱりあの部屋はこの絵の為だけに設計されてるとあって、格別。
なんだか小さくなってしまった印象すら受けた。
また、全体的にも、初期の抽象からジップの登場をつなぐ作品がなくて、いきなりこのスタイルに行き着いてしまった感があるのが残念。
まさにミッシングリンク。
あとで画集を見たら、やはり、少しずつジップの姿が登場してくる時期があって、その誕生の瞬間というのはロスコもそうだけど、感動するし鳥肌がたつ。
そこらへんをなんとかカバーしていただきたかったです。
最後の映像は長すぎて10分ほどで退散。
なんでミニマルな表現する人ってよくしゃべるんやろ笑
それにしてもタイトルがすごくかっこよかった。
「存在せよ(BE)」 「原初の光」「夜の女王」「名」「そこではなく、ここ」など等
それらのタイトルも大きくキャプションされてるのがよかった。
タイトルってすごく重要だと思う。
期待ほどではなかったけれど、すごくよかったです。12月12日まで。
ロスコルーム観に来るだけでも価値がありますね、ここは。
ちなみに帰りの東京駅行きバスは15時半ぐらいだったのだけど、そこまで時間つぶせず電車で戻りました。
関連記事>>マーク・ロスコ 瞑想する絵画 @ 川村記念美術館
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Barnett Newman / バーネット・ニューマン | 川村記念美術館
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