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ガラパゴス

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土曜日は淀のスタジオでトークがあって、studio90も参加しました。
90代表の田中氏はガチガチに緊張して、喋り方がなぜか標準語笑
画像の不備があったりして、90的には大失敗のプレゼン。
トーク中も対した存在感もなく終わってしまった・・・。
まあ、あのメンツですもの。しゃーないしゃーない。
トーク自体はアトリエについての興味深い内容でした。

先日のオープニングレセプションといい、今回のトークといい、改めて思い知ったのが、今の京都の熱と我々(少なくとも僕)の熱の差でした。
京都は今アーティストの活動拠点として日本で最もアツい場所です。
ここ5年、いや、3年ほどで劇的に変化しました。
これまでは、東京と比べてアートシーンも貸し画廊中心のしょぼいものでしたが、コマーシャルギャラリーが京都に出て来たり、アートフェアが始まったりと、アートインフラが少しずつ整備されてきていて、ますますアーティストが住み良い環境になってきています。
また、オープンアトリエや今回の京都藝術のような、作家主導の活動にも注目が集まり、東京からも多くの関係者が訪れるようになりました。
一方で、良くも悪くも「ガラパゴス状態」だったこの土地が、それらを取り巻く膨大な情報という開拓者によって侵略されつつあるな、とも感じます。
僕らが学生だった頃は、東京以外は話にならない、みたいな感じだったので、もう皆開き直って好き勝手やってるといった印象がありました。
それ故に、他にはない面白い作家が続々と出て来て、まさにその過程を目の当たりにしていました。その成果が現れたのが2003年のアートコートギャラリーで行われた「アートコートフロンティア」という展覧会だったように思えます。
それ以降しばらく停滞が続き、前述の通り、この3年程で京都のアートシーンの地殻変動とも言うべき現象が起こりました。
数年前のアートバブルの影響も手伝って、学生たちは「流行」を追い求めるように、似たような作品が卒展で並ぶなんてこともありました。そして実際にそれらの作品は青田買いの対象となり、いきなり香港のオークション会場に並んだりもしたのです。あっぱれ。
今はアートバブルも落ち着き、前程酷くはないですが、それでも面白い!と心から思える作品に出会える機会は圧倒的に減りました。
それに反して盛り上がる京都熱。
京都は元来閉じられた街です。
京都にいて思うのが、すべてこの街の中で完結してしまっているということ。
僕は正直その空気が息苦し過ぎてあまり京都を好きになれません。
その閉じられた円環の中で、今、皆が一致団結して、この京都をアートシーンの中心とするべく動き出しています。少なくとも今回の京都藝術はそういう動きに見えます。
でもそんなこと本当に可能なんでしょうか?
京都の人たちって未だに京都が日本の首都だと思ってる風があるんですが、今の京都のアートシーンに関してもそんな感じがします。
元々京都の人たちって京都から外に出たがらない人が多いので、この街で一生活動が続けられることに越したことはないんでしょうね。
でも、やっぱ日本の中心は東京で、それ以外は地方です。
さらにアートシーンの中心はやっぱり欧米なんです。
こんなこと今更いうまでもないことなんですが、今の京都見てたらそのことを忘却しているような感すら受けて、ちょっと恐くなってしまいます。
ロンドンから帰って来て、今のstudio90で活動して2年半経ち、こうして京都藝術にも参加させていただいてますが、正直京都も限界かな、と思い始めてます。
今回のイベントの様子を見ていて、「終わりの始まり」を感じてしまいました。
とりあえず、studio90としては、建物を5年契約でお借りしているので、あと半分、2年半は僕らなりの活動を地道に続けさせていただきたいと思っております。
ただ、それ以降僕自身京都に留まり続けるかに関しては、今の時点ではノーです。
これだけ動きの激しいアートシーンなので、また2年半後はどういう状況なのかはわかりませんが、今の状況が続くようであればあまり希望は見いだせないように思えます。
また、京都の中でも小さな渦ではあるけれど、いくつかのおもしろい動きが多発してるのも事実。メインの渦に流されず、それらの渦と連動して僕らも小さな渦を作っていけたら面白い道が開けるのではないかとも思います。さてどうなることやら。

もし、これを見て不快に思われている方がいらっしゃるようなら本当に申し訳ないと思います。
でもやはりこれが今の京都に対して僕の思っている正直な気持ちです。
ご理解頂きたいのは、これは京都藝術に対する批判とかでもなく、ただひとつの意見です。
こういう意見もあるんだ、と是非多様性を認めて頂ければ幸いです。
今回これを書いたのは、僕なりの小さな小さな警鐘です。
皆が同じ方向向いて直走ってろくなことはありません。
特に日本人はその傾向が強い民族なので、今の京都がそうならないことを祈るばかりです。
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テーマ : アート
ジャンル : 学問・文化・芸術

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