Bruce Nauman 'Make Me Think Me' @ TATE LIVERPOOL
電車に揺られること3時間。やってきましたリバプールッ!
リバプールといえばなんといってもビートルズ!
ところがどっこい、アートオタにとってはそんなことより大事なものがある。
ってことでテートのブランチ、テートリバプールに行ってきました。
超強行日帰りスケジュールです。
目的はアート界の神様とも呼ばれているブルース・ナウマンの展覧会。
ナウマンといえば、2年前のテート・モダンのタービンホールが印象的。カプーア、エリアソンと空間を目いっぱい使った展示の後にアートの神はどうでるかと世界が注目する中彼が作った作品はなんとサウンド・インスタレーション。空間には何もない。あるのはたくさんのスピーカーのみ。意表をついた展示で神たる所以を見せつけたわけです。(詳しくはコチラ)
彼の作品の特徴はすべてにおいて言葉が重要なキーワード。言葉のもつ意味や背景を芸術作品という視覚メディアにおいて執拗なまでに表現します。おかげで実際会場はなんだか混沌に満ち溢れてました(笑) だって360度見渡す限り言葉・言葉・言葉ですから。最初の写真作品ではアルファベット型のパンを食べてるやつやら「H」「O」「T」の3つの型をひたすら磨いてる写真やらで初っ端からおかしな感じ。他にはネオン管で作られた言葉たち。ビデオ作品ではひたすら「WORK!」と叫び続けてる人やら、「I LIKE DRINK YOU LIKE DRINK THIS IS DRINKING」とすんげぇ恐い顔で喋り続けてる映像やらもう何がなんだかわからない空間でした。これだけ一気にナウマンを堪能できたので展覧会的にはすごく満足。ただ…
一部見逃したかも…
帰りの電車の中で無料パンフ見ながら、明らかに観てない作品とかがあって、確かにこれで終わり?って感じだったなぁ…とか。気のせいだということを切に祈る。
あとはヘンリ・ムーアの展覧会もやってた。しかも無料!ムーアの作品は正直今まで苦手だったんですが、今回改めて観てその魅力がわかった気がした。彼の彫刻は彫刻たる要素、つまり360度眺められるというポイントを最大限に利用してる彫刻なんだということに今更気づく。彼の作品をグルっと眺めていると正面からだと想像もしないカーブが待ち受けてたりして今回とても楽しんで見れた。人の形のものよりもっと抽象化したやつの方が魅力的。
他にもコレクション展ではチャップマン兄弟やグレイソン・ペリーの作品も観れたし小さいながら中身のある美術館でした。
それにしても本当にこれのためだけに来たので時間をもてあまして大変でした…。街自体は悪いけど全然魅力感じなかった…ごめんよリバプール。やっぱ僕はロンドンの方が好きです。にしてもテート・リバプール。テート・モダンよりいい企画展やるんですよね…。ナウマンの次はリバプールビエンナーレとかで結構国際的な作家が集まりそうだし、その次もチャップマン兄弟だし。テートモダンは来年のギルバート&ジョージの大回顧展ぐらいまで興味を引くのがやらない…。とりあえずリバプールビエンナーレに行くかどうかを考えよう。
- 関連記事
-
- Bill Viola @ St.Olave's College (2006/08/04)
- V&A 2 (2006/07/31)
- Bruce Nauman 'Make Me Think Me' @ TATE LIVERPOOL (2006/07/30)
- TATE COLLECTIONS (2006/07/29)
- Damien Hirst @ ROYAL ACADEMY (2006/07/26)