BIWAKOビエンナーレ2010@滋賀県近江八幡市内

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会期も半分ぐらいになってしまったので、いい加減自分の展覧会の記事を。
といっても、自分が出してるので客観的には書けません。
本当は10日の大舩さんのイベントと絡めて書きたかったのですが、電車に乗り遅れるという大失敗をして行けず、さらに連絡がうまく行き届かず待たせてしまうという大失敗まで起こしてしまいました。
本当に重ね重ね申し訳ありませんでした。深くお詫び申し上げます。

さて、このビエンナーレに関して少し。
まず、これはビエンナーレではなくトリエンナーレである、という事実から笑
このイベントは2001年から始まりました。
最初は大津にあるびわ湖ホールのホワイエの片隅で展示が始まったそうです。
そしてその3年後、2004年から場所が近江八幡に移りました。
それから2007年、今年2010年と、すでに4回目の「トリエンナーレ」。
なぜ未だに「ビエンナーレ」と呼んでるのかは謎ですが、BIWAKOのBとBIENNNALEのBを合わせたかったんじゃないかというのが僕の予想です。おおらかにお願いします。
昨今増え続けるビエンナーレ、トリエンナーレですが、越後妻有が2000年、横浜トリエンナーレが2001年開催だということを考えると、このBIWAKOは古株に当たると思います。
そしてこの名前の由来ですが、よく近江八幡と琵琶湖って結構離れてるのになぜBIWAKOって名前が付いてるの?と聞かれます。
単純に滋賀といえば、というのもありますし、当初は湖岸にあるびわ湖ホールで始まったというのもあります。でも、実は昔の琵琶湖は今より広く、近江八幡の方まで広がっていたという事実があります。
昭和の農地開拓の一環で、一部が干拓されてしまったのです。
だから、BIWAKOという名前は近江八幡に移ってからも継承されているということですね。

そんなBIWAKOですが、他のところと違うのは、自治体や企業主導ではないということでしょうか。
具体的には、中田洋子さんというディレクターの方の情熱ひとつで動き出しました。
彼女は滋賀県出身で、近江八幡のことを知った時、どうしてもここでやりたいと思ったそうです。
近江八幡というのは、織田、豊臣の時代に最も栄えた街で、かつての城下町でもあり、当時は琵琶湖も近かったこともあって、流通が盛んで近江商人と言われる商人文化が花開いた場所でもありました。
そんな街もいつしか豊臣の世も終わり、少しずつその隆盛は衰退していき、昭和の干拓事業でとどめを刺されたような形になりました。また、瓦産業で有名だったこの街も、近代化の影響で、瓦の需要も減り、工場などもどんどんストップしてしまいました。
そんな中推し進められる近代化の波は、この街の風景を一変させ、古い街並みは少しずつ駐車場などのスペースにとって変わられつつありました。
そんな風景を目の当たりにした中田さんが、アートの力でそれを食い止めたいと考えたのです。
置き去りになってあばら家寸前の民家を使ってアートの展示。
そういう建物がこの街には溢れています。
なんせ築100年越えがほとんど。中には300年以上というものまであります。
持ち主もどうしたらいいのかわからずにいるのが現状で、アートを通じて、人がその家を往来することで、また眠っていた家に活気がもどってくる。
また、それらの残ってる家々というのは、ほとんどが元豪商の家で、すごくいい木材が使われていたりするので、崩れずにそのまま残っているケースが多いんです。
それでも畳や障子は傷み放題だし、補修は大変。
これが自治体とかが動いてるならまだ話はスムーズなんですが、如何せんお金がない。
近所のいらない畳を集めたり、かんぱを募ったり、地道な努力でここまでやってます。
今年の愛知や瀬戸内なんかと比べると雲泥の差です。
それでもやっぱり情熱というのはここまで人を動かせるんだという感動があります。
最初に現地視察で訪れた際、ほんまに使えんの?と思ってたところでさえ、蓋を開けてみれば立派に蘇っている。まさにビフォーアフターです。
そういった古民家再生という要素も含んだアートイベントなんです。
是非風光明媚な近江八幡の風景と共に楽しんでいただければ幸いです。


出品者なのでえらそうなこと言えないですが、いくつかおすすめ作品を列挙します。
(番号は会場のナンバーです)

3 野田幸江@前田邸
とりあえず場所が凄まじすぎます。
その中で、石に描かれた作品がすごくよかった。

4 大舩真言@尾賀商店
この場所に合わせたサイズの日本画。
入ってくる光の変化に呼応する如く、刻々と変化する画面は必見。
水の張られた器は、大舩さんの作品の美しさを反映しています。

5 田中真吾・ヴェラ・ローム@カネ吉別邸
藤田邸の真横。
アトリエメンバーの田中の繊細すぎる作品です。絶対触れないでください笑
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そして、僕がこのビエンナーレで最も好きな作品。
フランスの作家のヴェラ・ロームさんによる彫刻。倉の空間と絶妙にマッチ。
木を折って、アクリル樹脂で補完している。美しい。
藤田邸で彼女の以前の展覧会カタログが800円で売ってたので即購入しました。
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6 藤居典子・森川穣@藤田邸
僕が展示してます!
ここはストアもあって、出品作家さんのグッズなども買えます。
チケットはここでも購入可能です。
藤居さんの作品は、MDFに直接描かれた鉛筆画。凄まじい精度で描かれています。
僕のは階段を登って覗き込む屋根裏部屋の作品。
物置として使われていて、その荷物に紛らわせるように配置しています。
光の中には実際この庭から採取された雑草が入っています。
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7 杉浦慶太@西川邸(離れ)
以前CASHIで拝見した写真作家さん。ゲイサイでも賞をとってます。
真っ暗な写真ですが、今回特に写真と言われてもわからないかもしれません。
夜の琵琶湖の湖面ですが、とても美しいです。

8 青木美歌@幸村邸
今回最も人気のある作品ですね。
ガラスでできた作品ですが、それらが深海のようにこの家に漂っている。
神秘的な空間に誘われます。
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9 永沼埋善@旧中村邸
今回の建物の中で最も古い会場。築300年以上!
そして中庭はなんと小堀遠州によるもの!!!すごすぎる・・・。
色々ありますが、永沼さんの自重で回り続けるこの作品はいつまででも眺められる良作。
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10 アンテナ@澤田倉庫
めちゃくちゃ広い空間をうまいこと埋めてる。
近江八幡の風景が光の粒となってる。アワヤさんの音楽がすごくいい。
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11 藤井秀全@小田邸
今や飛ぶ鳥を落とす作家。
本当に美しい作品です。素晴らしい。
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13 福森創@瓦常工場
すさまじく大きな空間。見ごたえという点ではここが一番だと思う。
たくさんの作家さんがだしてますが、現在大阪芸大生の福森くんの作品がすごくいい。
ステンレス板をうがっていくことで出来上がる像。気の遠くなるような作業。
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とりあえずこんなとこでしょうか。
独断と偏見で列挙してみました。
会場自体は全部で15ヵ所ありますが、全部回るのはキツイという方は参考までに。
1日で回りきれる量ではありますが、中々疲れます。
駅前でレンタサイクル500円で借りられるそうなので、晴れた日はそれが一番おすすめ。
http://www.ekiren.com/EKIRIN/

JR近江八幡駅からバスの場合は、北口降りて6番の停留所で長命寺行きに乗って大杉町まで。
バスの時刻表はこんな感じ。
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チケットは駅の観光案内所か、会場である天籟宮か藤田邸、または白雪館で買えます。
その際に地図ももらえますので、地図を片手に回ってみてください。
地図がない場合はチラシの裏にも簡単な地図が描かれています。
チラシは駅構内にも置いてあります。多分。。。

それでは11月7日までですが、よろしくお願いします!!

BIWAKOビエンナーレ2010“玉手箱-Magical World”
9月18日(土)~11月7日(日) 火休
一般1000円 市民500円 大高中800円 市民400円 リピート料金 一般700円 大高中500円
※コンサート等別途料金あり。
※「市民」は近江八幡市在住または市内各学校通学者。購入時に身分証明・学生証提示が必要。
※リピート料金を希望する際は、前回来場時のチケットを提示すること。
近江八幡市旧市街地
http://www.energyfield.org/project/index.php


以下のブログでも詳しく書いていただいております。
小吹隆文 アートのこぶ〆
文化ブログ
こころのスケッチブック
Life is Art

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