dots「カカメ」@栗東芸術文化会館さきら中ホール

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dotsの舞台「カカメ」を観に滋賀県は栗東へ。
ちょうどこの日友人の搬入で近江八幡にいて、どうしても観たかったので、途中でしたが放ったらかして観に行っちゃいました。なは。
結果的には観に行って本当によかった。(友人的にはどうか知らん)
僕の乏しい舞台経験史上最高の舞台でした。

dotsは京都を中心に活動するパフォーミングカンパニー。
昨年北山の陶板名画の庭でやってた「KSS」を見逃していて、すごく後悔していたので、新作がやるって聞いた時は迷わず観に行こうと思ってました。
舞台は、タイミングが合わないと中々行けないので、全然行けてません。
できるだけ観たいとは思ってるんやけど、むずかしいです。
先日のWANDERING PARTY然りね。
何事も数観ないと見えて来ないものってあるので。
でも今回はどうしてもって感じでごり押し。

「カカメ」とは鏡の原語らしい。「蛇の目」と書きます。
メンバーがそれぞれ鏡から連想するものを次々と出していき、それをつなぎ合わせて1つの作品に仕上げていくという作り方で、誰が脚本とか明確にない。
もっと鏡が直接的に出てくるのかと思いきや、出て来たのは最初の数分間だけ。
その最初の鏡の演出から引き込まれて、最後までノンストップでアドレナリンでまくりました。ここで終わってほしいというところでフィニッシュ。完璧。
僕が何度か舞台を観て来た中で、なんとなくですが、ツボがわかってきた。
それは以下の3点。
・身体的であること。
・抽象的であること。
・空間的であること。
ひとつめは言わずもがなで、身体表現として成立しているかどうか。
フィジカルな衝動というものが真に迫っているかどうか。
ふたつ目は、できるだけ具体的なストーリーやメッセージを持たないこと。
どうしてもそのラインを追ってしまって集中できないことがこれまで多々ありました。
チェルフィッチュの「クーラー」は好きだったけど、横浜で観た舞台はあんまりだったり、平田オリザのやつも全然楽しめなかったり。
今回の「カカメ」は鏡という1つのキーワードがありながら、まったく異次元に誘ってくれるような舞台でした。
そして最後は、演出の話。
今回の「カカメ」で関心したのが、舞台のスクリーン性の捉え方が絶妙で、特に横軸の使い方が本当にうまいな、と思いました。
最初の方のスモークを貫く光の淡い線や、ロープ。
そして、縦、横だけではなく、観客席まで覆うような光の幕!!圧巻でした。
あと映像や途中で出てくる家具の配置、音楽。全てが完璧。
そんでもって最後の幕が床ギリギリまで降りて、向こう側でパフォーマンスしてるメンバーの姿が床の反射だけで表現されてる様なんかはもう泣きそうになった!
こないだ観たピナ・バウシュの「私と踊って」でも、最初の場面で、鉄の壁に空いた穴からダンサーが踊ってる姿が垣間見えるという演出にも感動した。チラリズム最高!
そんな感じで、最後は大満足の拍手でした。
いやぁ、、、もっと観たい!もっと観たい!
ちなみに来月10月22~24日まで川崎でもやるみたい。関東の方是非!
この秋はダムタイプの高谷史郎さんの舞台と地点は確実に観に行く。
ヤン・ファーブルの舞台もチケット買ったけど、予定入って無理に・・・。
誰か買いません?
あぁ、あいちのローザスとか激しく見てみたいんやけど。
カテゴリーにPerformanceを加えるか現在検討中。

ところで両隣たまたまあった知り合いで、右隣は友人作家のN君。
dotsとも知り合いで舞台芸術に詳しい。色々解説してもらう。
こういう舞台の人たちは皆つながっていることを知る。豊かな関係。
こないだのWANDERING PARTYの時も会って、僕が目の前でチケット完売宣言をされてる前を悠々とチケット持って入っていきました笑
左隣は某雑誌の編集者さん。帰りも一緒で感想を語り合いました。
やー、楽しかったー。
dots website>>http://dots.jp/ja/
「カカメ」公式サイト>>http://dots.jp/kakame/
(この辺まで書いて記事が消えて、これ二度目。最悪)

湯浅良介「nothing and something」@rep
repの展覧会は見逃してはならない。
ので、この日もオープニングに駆けつける。
今回は、多摩美を卒業されたばかりの若い建築家さんの展覧会。
でもそこはradの仕掛ける展覧会。一筋縄ではいきません。
そこには普通の建築家同様、建築模型と建築ドローイングが展示されてるんだけれど、パッと見到底建築模型にも建築ドローイングにも見えない。
どういったらいいのか、模型はオブジェと言っていい程のフォルムをしているし、ドローイングは鉛筆で手描きのミニマリズム的ドローイングに見えちゃう。
アートとデザインのキワドいラインをいってる感じ。
作家さんとゆっくり話せなかったけど、多分これは純粋に建築としてやってるからすごい魅力があるんやと思う。少しでもアートを意識してたらこんなの作れない。
昨今アートを意識した気持ち悪い建築家の作品が増えてるけど、この作家さんの作品からはまったくそういった嫌味を感じられなかった。
確かにクオリティの面で足りない部分があったりもしたけど、でもおもしろかった。
なんか、ここ最近で行われた、ヴァレリオ・オルジャッティの展覧会みたいな感じ。や、実際それは観てなくて写真で観たけど、彼の展覧会は非常におもしろそうで、それも建築模型が展示されているのだけれど、すべてが白で統一されていて、美しいオブジェのよう。彼の場合、それが実際建ってたりするので、余計説得力が強い。そういや湯浅君のは逆に黒が多かった。色を統一するというのは、なかなかいい手かもしれない。
残念な点を挙げるなら、空間をうまく見せれてないとこかも。
DMにあったように、中をもっとのぞいてみたかったです。
てかDM観た時グチック?と思いました笑
いつもおもしろいもん観させてもろてます。

その他色々。
「横尾忠則全ポスター展」
900枚が集まった展示はやっぱ圧巻。彼の歴史が詰まってます。
これ刷り直したんかな?あまりに色が美し過ぎる。
高校生の時の作品から変わらないものがあるのはすごい。
でも基本的にやっぱ横尾さんは苦手です・・・。
「軽い人たち」@GALLERY wks.
タイトルがすごく好き。作品とすごくマッチしてる(失礼?)
でも実際作品作る人は軽くないと思う。
ZERO-ONEも観に行かな!
1 floor 2010 質朴/技術@神戸アートビレッジセンター
後輩の柴田君と先輩(?)の中村君の展覧会。
柴田君の作品は作家のフェティッシュがたっぷりつまった切り絵の作品がメイン。ポートフォリオ見てたら異常なぐらい切りまくってて、すご!ってなったんやけど、イマイチその興奮が伝わって来ないのが残念。
中村さんの作品は「1floor」というタイトルにぴったりで、床に敷かれたタイルが作品。自然過ぎて最初気づかんかった。カール・アンドレみたい。家の間取りをテーマにしたインスタレーション。楽しかった。
井上結理「ヌケガラ」@立体ギャラリー射手座
こちらも後輩の井上さんの展示。
自分が脱いだ衣服を上から俯瞰した写真で、床置きで展示。
井上さんの作品に通じるコンセプトはもの凄く共感できるのだけれど、キレイにまとまりすぎるきらいがある。今回もそう。もっと破綻した作品が見たいと思った。

以上!
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テーマ : 観劇
ジャンル : 学問・文化・芸術

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No title

はい、駆けずり回ってます!
桑折さんのインタビュー読みました。ありがとうございます!
まだまだパフォーミングアーツは不勉強なので、これからどんどん観て学べるとこ学んでいきたいです。
各会場でお会いしましょう笑
最後の借家展示も絶対観に行きますね!楽しみ。

No title

相変わらず展覧会行きまくってますね!
下記先日言っていたAmeetに掲載した桑折さんのインタビューです!
かなり突っ込んだ内容になっております。

http://www.ameet.jp/feature/feature_20100901/#page_tabs=0

近日同サイトにdotsのメンバーでもあり、高谷さんの作品にプログラミングで参加している、古舘健さんへの1万文字超えのインタビューも掲載予定です!

>秋はダムタイプの高谷史郎さんの舞台と地点は確実に観に行く。

今後も会いそうですね(笑)。
マレビトの会もおもしろいですよー。
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