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あいちトリエンナーレ2010


土曜日に始まったあいちトリエンナーレ2010に行ってきました!
今週はこれを皮切りに色々アートな一週間を過ごします。イエイ。
8月更新ほどんどなかったんで、これから巻き返しです。

さて、まずはお馴染み18切符で名古屋駅へ。
地下鉄栄駅で降りてオアシス21の草間さん(写真上)を鑑賞。
そして愛知芸術文化センター前の草間彌生xプリウスも鑑賞。

センター内吹き抜けでは松井紫郎氏の巨大バルーン彫刻がお目見え。
かっこいいけど素材感が安っぽすぎるのが難点。



10階でチケット引き換えていざ中へ。
登山博文の絵画から、蔡國強のドローイングまでざっと見る。特に感動はなし。
ハンス・オブ・デ・ビークでようやく足が止まる。
これはジオラマを組み立てて風景を作っていく映像なんだけど、白黒の映像が美しいのと、音楽が素晴らしいのとで、とても「巧い」映像だと思った。映像作品っていかに観客に足を止めさせるかが肝だけど、これは見事に成功していて、気づいたら会場内にはたくさんの人々が釘付けになって見ていた。僕も結局最後まで観てしまった。良作。
次のファン・アラウホの精密すぎる雑誌の模写は必見。
ライトの帝国ホテル特集の雑誌を模してるのだけど、何でライト?と思ったら愛知県にそういやライトの帝国ホテルのある明治村があるんだった。
ここ一段床が上がっていて皆けつまづいてた。僕もそのうちの1人。要注意!
続くジャン・ホァン、三沢厚彦+豊崎秀樹と大掛かりな作品が続く。
その先の志賀理江子の部屋は良い意味で恐かった。なんだろうあの感覚。
続いて8階へ。
イマイチ順路がわかりにくく、途中で見逃していないか不安になった。
気になったのはソニア・クーラナのパフォーマンス映像。色んな場所でただ寝転がっているだけのパフォーマンスなんだけど、来ている衣服がぼろぼろでホームレスさながら。鳩が群がって大変なことになってる映像もあった笑 見様によってはコミカルだし、シニカルだし、不気味でもあるその振り幅がとても気に入る。なんか来日して実際にそのパフォーマンスをやるという話を聞いた。見てみたい!!
あとは、シドニーでも見たツァン・キンワの文字が蛇のように床を這う映像インスタレーションも相変わらず気持ちよかった。(シドニーの時は天井やった)
お目当ての宮永さんのインスタレーションは相変わらず美しかった。
でも今ひとつ物足りなかった。なんでかと思ったら、このトリエンナーレを回っていくうちにわかっていくのだがそれはまた後で。
係員の人が「作品が塩で出来ていますので触らないでください」と注意していたが、その説明ではナフタリンの作品まで塩で出来ていると勘違いするお客さん続出な気がする。というか実際「へぇ、すごい、これ塩でできてるんだって!」と興奮気味に話すお客さんを目の当たりにしてしまった・・・。確かに塩に見えなくもないのが難。塩とは回りに張られた糸に付着している堀川の塩のことです!
あと12階ではコンペで通った企画展が開催中。ちょっとよくわからなかった。
そんなこんなで芸術センターを後に。所要約1時間。早!
ここでタオルを落としたのが大失敗でした・・・。

昼飯にせっかくなので味噌カツ丼を食う。あんまおいしくなかった泣
腹ごしらえも終えて続いて名古屋市美術館へ。

着いた頃には汗だく。泣きそう。
まずは1階から。早速オー・インファのお香を使ったインスタレーションに感動。お香の粉で文字を作っているんやけど、会期中その文字を伝ってお香が焚かれ続けている。視覚的にも嗅覚的にも美しい作品。
そして吹き抜け部分では、塩田千春の血管を思わせる赤い液体の通ったチューブのインスタレーション。資生堂の椿会展で見せていた映像の中の管がインスタレーションになって登場です。
実はこの前に近くのケンジタキの塩田千春展にも行ってきました。
ここでは鞄を使った新作インスタレーションを発表。
瀬戸内でも発表してるし、勢力的すぎる発表に度肝抜かされるのだけど、正直彼女の作品の精度が最近目に見えて落ちているように感じてしまう。こちらの感性が変わってしまったのか、それともただ見慣れてしまっただけなのかわからないけれど、昔まで感じていた有無を言わさぬあの圧倒感を近作には全く感じなくなってしまっている。結婚もされて、かわいいお子さんも生まれて、彼女を覆い続けていた不安から開放されてしまったから?そうだとするとあまりに悲し過ぎる。その開放から放たれる光にシフトした作品を見てみたいです。瀬戸内もこの秋の建仁寺の展示も期待してます!
ところで、この吹き抜けの奥に、カプセルホテルみたいなインスタレーションがあったのだけど、今見取り図見てたら載ってないんですがどういうこと?あれ誰の作品やってんやろ・・・。
その逆側のトム・フリードマンの展示観てたら、某アートブロガーさんに出会う笑
彼女は日曜にも行っていて、休日は凄い人で作品を落ち着いて観れなかったそうな。
色んな情報もらいつつ2階へ。2階は特筆すべき作品はなかった。
地階へ降りると島袋道浩の個展みたいになってた。
そしてこれがすごくよかった。なんか一貫してる強さみたいなのを感じた。
愛知の知多郡南知多町篠島をテーマにした展示。必見。
常設展も観たが、結構いいもの持ってて見応えありました。

続いて近くの二葉ビルへ。ここでは梅田哲也の展示が開催中。

相変わらず独特の世界観。
シャッターが開くという話を聞いたんだけどこの日は調整中。残念。
ちゃんとことが起こる瞬間まで忍耐強く待ちましょう。

さて、長者町エリア。ここがこのトリエンナーレの難関・・・。

会場が散在しているので、観るのが大変。
この炎天下には完全に不向き。皆さん秋に行きましょう。
見所はスターネットジャパンビルの渡辺英司のインスタレーション。すごいです。

あと、ビルの外壁とかにも作品があったりして、これこそ今回のトリエンナーレのテーマ「都市の祝祭」にぴったりだと思いました。えびすビルPART1の壁面の大山エンリコイサムのウォールペインティングは必見。

旧玉屋ビルの作品はどれもよかった。
山本高之の子供が自分の作った地獄の説明をしている映像もシュールでよかったし、小栗沙弥子のガムの包み紙で壁を覆った作品もよかった。青田真也のひたすら磨いていく彫刻もそれが空間にまでおよんでいて見応えがあります。
あと、路上で野犬と軍鶏とコブラとサソリとタランチュラが喧嘩しまくってる壮絶な映像があったんやけど、あれ誰の作品やったんやろ・・・。てっきり文化センター8階でライオンとかが路上にいる写真を展示していたアデル・アブデスメッドの作品と思い込んでたんやけど、地図には表記されてない。確かエルメ長者町で観たと思うんやけど。曖昧。
他には中愛株式会社地下の戸井田雄の「時を紡ぐ」という作品が素晴らしかった。
会場に入ると、本当に何もない空きテナントって感じなんやけど、しばらくすると暗転して、床に像が浮かび上がる。像と言っても具体的な形ではなく、その床に刻まれた傷が青白く発光してものすごく幻想的。これが本当に今までついてきた床の傷をなぞっているのなら素晴らしいと思う。どちらにせよ美しい作品。
他には僕の先輩の佐藤建博の作品もあるのだけど、制作中だった。残念。
この長者町には会場がなんと20カ所以上もあるので大変でした。ふー。

ここで最後の納屋橋会場に行くのだけど、もう暑過ぎて歩けそうにないので、トリエンナーレ中チケットがあれば無料で乗れるベロタクシーを利用させてもらった。各会場を言えばどこでも回ってくれて、風がものすごく気持ちよかった。名古屋駅からも出ればいいのに。



納屋橋会場は元ボーリング場跡でものすごくインフラが整ってた。

ここは映像が中心だけど、中でも小泉明朗の作品は素晴らしかった。
普通の街中で1人の演者が台詞を独白。
その演技にどんどん拍車がかかってきて、最初は無視していた回りの人々も段々無視できなくなってくる、その異物感が観ていてドキドキした。
あと、梅田宏明の目を閉じて鑑賞する映像は、水戸芸の「REFLECTION」展で観た宇川直宏の映像に近いものを感じた。要するにやはり目を閉じて鑑賞するのはまだまだ無理があって、これは芸術ではなく単なる刺激だと感じた。
スタッフさんの「目を閉じてご覧下さい」という言葉がおもろかった笑
楽しみにしていた楊福東の映像が機械の調整で観れなかったり、「老人ホーム」で有名なスン・ユァン+ポン・ユゥの作品も機械の調整でちゃんとした作品として観れなくて残念。後者は上に取り付けられたバルコニーの奥から本が飛び出してくるという作品らしい。観たかった!
あと、小金沢健人の作品見逃してたことに気づいた!ガッシュ!

全部見終えて、会場前の堀川沿いを歩きながら、文化センターで宮永さんの作品を観ながら覚えた違和感を思い出した。
そして、彼女は文化センターではなく、こちらの会場で展示した方がしっくりくるということに気がづいた。なぜなら、展示されていた塩はこの堀川から精製された塩だったので、この川から出来るだけ近い会場で展示した方が説得力を増すのである。
そう思いながら歩いていたら、なんと納屋橋の袂に宮永さんの作品が!!!

これは地図にも載っていないので発見は偶然。
でもなんか自分の想いと宮永さんの想いがシンクロしたようですごく嬉しかった。
やはり彼女も場所と作品の関係について、その必要性を感じていたのではなかろうか。そしてその気持ちがこの作品に現れているのではないだろうか。
塩は野外だと雨風で流れてしまうので、代わりに桶に鏡が張ってあったり、ナフタリンの作品が展示されていた。これは必見です。

そんなこんなで真夏のあいちトリエンナーレ鑑賞終了!!
暑かったーー。何?の汗を流したのかしら。疲れた。
総評としては、星3つといったところ。
確かにひとつひとつの作品はいいのも多かったけれど、この名古屋という街で行われる必然性をほとんど感じませんでした。
「都市の祝祭」と銘打つならば、もっと街中に展開すべきだったと思うし、結局ほとんどが建物の中に収まってしまっているのは残念すぎる。
正直最初からそこまで期待していなかったものの、少しは良い意味で裏切ってくれるんじゃないかという仄かな期待もあったんですが、特に裏切られることもなく、大体予想の範囲内。
横浜もそうですが、これからここまでのお金をかけて続けていく意味あるんでしょうか。
実際スタッフも街中にたくさん配備されていたり、すごくお金がかかっています。
だけど、ベロタクシーの運転手さんも言ってましたが、全然市民に認知されてないらしい。
もっと市民に還元できるような、豊かな芸術祭になってほしいです。
でもそれも都市の中では難しいように思う。
都市には選択肢が溢れ過ぎていて、切迫感が欠けている。
越後妻有が成功しているのは、この切迫感が重要なんだと思う。
来年は横浜です。もう観に行くのはよそうと思っていたのだけど、先日発表された内容で、なんと僕の大尊敬するキュレーターの逢坂理恵子さんがディレクターとのこと!これは観に行かねばなりません・・・。横浜美術館の館長でもあるので、連動して美術館でも何かやってくれるに違いありません。前回は「源氏物語絵巻展」でしたからね笑 楽しみにしておきましょう。

帰りに名古屋駅内の松坂屋でまたも草間彌生発見。
草間で始まり草間で終わる。。。



ちなみに僕の場合凄い早さで回ったら、10時に見始めて3時過ぎには見終わりました。
いくつか観れない作品があったり、夜にしか観れない作品もあるけど、泊まりで観る程あるかってわけでもないので微妙なところ。来月から豊田市美で始まる石川純也展とセットで行くなら泊まりがけは十分に価値があります。僕は12月に行く予定。もちろん18切符でッ!
あと、西野達や池田亮司、高嶺格など期間限定でしか観れない作品もあり。鬼!
さらにこのトリエンナーレの目玉は後半に行われるパフォーミングアーツです。
すべての公演が豪華過ぎ!全部観たい!名古屋人羨まし過ぎ。
なので、上の評価は正当な評価とは言えないかもしれません。
百聞は一見に如かず。素晴らしい作品も多いので観に行く価値はあると思います。
10月31日まで。是非涼しくなってから行くことをおすすめします。
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No title

先日はどうもでした。
そして情報ありがとうございます!メモの賜物ですね笑
あのカプセルホテルそんなタイトルなんや。。。
長者町の方もアデルで合ってたのですね。
なぜか地図にクレジットがないんですが。謎。
いやはや八月にあれはいかんですね。死ぬかと思いました。
ベロの人は回りは全然知らなかったと仰ってましたよ。
でもあれだけ宣伝してるんだから、そう言われれば~ぐらいあってもいいと思うんですがね。是非名古屋の人に足を運んでほしい。
あいトリはもう行きませんが、石上純也楽しみ!

No title

お疲れさまです。
カプセルホテルみたいな名古屋市美術館の展示は、「エロティックスペース」ってタイトルでした。ツァイ・ミンリャンではないの?
サソリとタランチュラとか蛇が格闘している映像は怖過ぎ。
エルメ長者町なら。アデル・アブデスメッドで正しいと思います。

それにしても暑過ぎ。16時以後でないと長者町は無理!
あと、愛知県は私の地元。
市民に全然認知されていないってことはないと思います。
まったく芸術に関心のないうちの母も知ってたから。
西野達さんの作品は「愛」っていう文字の巨大なネオンサイン。
これは、かなり目立ってました。
懲りずにまた、愛知県へどうぞ!
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