鞍馬口美術界隈


studio90も参加させて頂いてる企画「鞍馬口美術界隈」に行ってきました。
15、16という日程ながら、ほとんどのアトリエが16日のみということなので、バイトを早めに切り上げてなんとか生駒さん以外の参加アトリエをまわることができました。
鞍馬口という場所柄なんと寺島さん以外全員精華出身者。
ホームな雰囲気でほっこりさせて頂きました。
ほとんどが町家を改装して作ってあって、とても落ち着いた雰囲気のアトリエ。
ここ数年オープンアトリエが京都で盛んですが、今回は中堅作家さんが多いので、若手作家のアトリエとはまた違った雰囲気を味わうことができます。
池上恵一さんは、マッサージ台の上に作品が展示されてたり、かなり展示を意識したアトリエになってました。いい感じのお家でした。
地図には載ってませんでしたが、木坂宏次朗さんのアトリエは、気の遠くなりそうなペインティングと、作家の思考がわかるような、本当にプライベートな空間で、これぞオープンアトリエ!って感じ。行ったら精華生だらけでした笑
安喜万佐子さんのとこは、昔ながらの長屋のひとつで、黄昏時の似合ういい感じの場所。そしてアトリエも入ってすぐの場所を改装して、梁にライトつけたりかなりいい感じのアトリエ。アトリエっていいなーって思わせてくれるし、画家のアトリエなので、床に色とりどりの絵の具が落ちてるのもまたいい。奥のダイニングもいい感じでした。
そして、今回企画された寺島みどりさんのアトリエは、この2月に移って来られたばかりで、まだこれから、という感じもしますが、窓の外の緑と吹き抜ける風が気持ちいいアトリエ。作品もたくさん展示されていて、見応えは一番あった気がします。特に面で描かれているペインティングが印象的でしばらく眺めてしまいました。ここからどんな作品が生まれていくのか楽しみです。芸術センターの大画面も存在してました。
そして、同じく企画に携わってくださった、HRD FINE ARTの原田さんのオフィスでは、我らが山岡さんの作品が展示されています。こちらはstudio90の会期に合わせて6月13日まで展示していただけるそうです。
寺島さんと原田さんには、今回の企画に、鞍馬口全く関係ないにも関わらず、声をかけて頂けて、こうして展示までさせて頂き、感謝の言葉もありません。
誰もが「studio90が何故参加してるのか?」と問うところではあったでしょうが、これはもう「ご縁」としか言いようがないものです。
こうした縁を大事にしてこれからも続けていきたいと思います。


さて、この5月前半の京都では、なんといっても初のアートフェアが2つもスタート!
2つとも招待券をいただいたので行ってきました。
まずは7日から9日までホテルモントレ京都で行われたアートフェア京都
33のギャラリーとブックショップ、そして「へうげもの」との企画が参加。
2000円というアートフェアにしては高い入場料ですが、デポジット制を採用しており、作品を購入するとその2000円を割り引いてくれるという仕組み。これは結構成功していたというか、こうあるべきだと思いました。少し高めの入場料を設定することで、ひやかし、もとい、見学のみの客を減らすことができるし、購入する側にとっては割引という具体的なメリットがある。
ただやはり、ホテルでやるアートフェアはもう限界な感じが見ててしました。確かに「ART OSAKA」のように廊下での絶望的な混雑はなかったものの、やはり1部屋1部屋の人口密度が高く、商談が中々落ち着いてできない雰囲気。
しかも見ていて作品が魅力的に見えない。これは痛い。
面白かったのは、児玉ギャラリーの鷹取さんの展示。ホテルの部屋ということを利用した半分インスタレーションで、ベッドの上を橋渡しに歩いて、作品を床に置いてるというもの。まあ、これで買おうという気になるかは別ですが笑
その点、場所で成功していたのは15、16で行われた超京都の方。
烏丸にある、杉本家という江戸時代から続く豪商の由緒正しきお家。
こちらは先日有形文化財登録もされ、中に入ること自体かなり貴重な機会。
普段中に入るには、保存会の会員になって予約が必要。
実際中に入ると、ものすごい広さに圧倒されます。
そして、これが不思議なことに、現代美術の作品が見事にマッチしてたんです。
そもそも、こないだの等伯展観てても思ったんですが、昔の日本における芸術というのは、等伯の作品が襖や屏風であったように、生活の中に紛れ込んでるものだったんですよね。日本家屋の中にはそうした芸術が紛れ込めるような余白が備わっていて、それが今回の超京都を見ていて身にしみて分かりました。
元々あったものなのか今回のアートフェアのものなのかわからなかったり。
この建具は?あの坪庭の蟹の彫刻は?この梁のデザインは?
とてもおもしろかったです。
レセプションでは、なんとギャラリー小柳の部屋に須田悦弘さんご本人が!
須田さんの金と銀の雑草が庭に紛れ込んでて完全なるインスタレーション。
そこらへんの落ち葉も須田さんの作品に見えてくる。。。
杉本さんの掛け軸とかもありましたね。京都で買える人がいるのかしら。
ギャラリーキャプションの庭の展示も素敵でした。
あと不思議だったのが児玉ギャラリー。あの茶道具は一体・・・。
夕方にはカクテルパーティーもあったりして、「超」セレブなフェアでした。
なんせ入場料3000円でこちらは返ってきません!こわいよぅ。
ただ、有形文化財指定を受けたことにより、継続は難しそうですね。
でも京都には使われてない町家がたくさんあるし、それをうまいことつなげば、いい感じに客密度も分散して落ち着いた商談ができそう。その為にリノベーションするとかなったら大変で実現はほぼ不可能ですが・・・。
でもやはりアートフェアなんてものは結局西洋のものでしかないんで、それをうまいこと翻訳する必要があって、そうしない限り、この国に置けるアートフェアは成立しない気がします。横浜トリエンナーレが半ば失敗し、越後妻有が成功しているように。
にしてもなんでわざわざ違う会期でやるかなー。
外部から来る人はわざわざ2週連続で京都に来なあきませんやん。 
自ずとどちらか一方を選ぶ結果になって、相殺し合ってる感じ。
お互いのいい部分を補完しあって、今後の京都アートシーンの発展に尽くしてもらいたいもんなんですがね・・・。
ってか、京都でアートフェア始まったら「ART OSAKA」の立場が・・・。
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No title

はじめまして。
ご訪問ありがとうございます。
どちらのギャラリーでしょうか?僕は個人的にあのアートフェアでは名古屋の某ギャラリーTが気になったのですが。
参考になればよいのですが。。。
またよろしくお願いします。

No title

こんにちは。
Change by Gradationさんのリンクをたどってきました。
名古屋の知り合いがやっているギャラリーが
アートフェア京都に参加していました。
京都へは行けなかったのが残念でしたが
ここでのレポートを読ませていただき
なんとなく状況がつかめたような気がします。
近々ギャラリーオーナーにも会うので
その時の参考にさせてもらいます。
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