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トラフ展「inside out / outside in」@ rep

京都は三条にあるrepで開催中のトラフ展のレセプションに行ってきました。
repはradという建築ユニットの2人組が事務所も兼ねてギャラリーにしている場所で、「建築の可能性」を様々な角度から模索する目的で作られたスペース。
代表の川勝さんや、ギャラリーを運営してる時田さんらが、先日の小生の展覧会に来て頂いたこともあり、最近仲良くさせてもらってます。
このギャラリーの趣旨がかなり興味深い。
美術界では「クロスディシプリン」などと言って、ジャンルの横断がもてはやされてるけど、それを改めて建築(デザイン)の側から突いてくるような、美術の側の人間にとってもかなり刺激的な内容です。
ただ、「デザインでもアートでもない中間領域」というキワドいラインを行くプレゼンテーションが必要になってくるので、諸刃の剣になりうることも。
前回の菊池さんの展示は自分的にどうかと思うものでした。
しかし今回の展覧会はとても素晴らしい展示でした!
トラフは元々名前だけ聞いたことがあって、果たしてどういうことをやってるのかそこまで知らなかったのだけど、今回出品している紙で出来た「空気の器」は様々な要素が絡み合って、色んなことを考えさせてくれるものでした。
この「空気の器」。基本は丸い紙に切り込みを入れて、それを延ばすと形ができるのだけど、おもしろいのが自分で形を自由に形成できるということ。
ここを凹ませたいとか膨らませたいとか、触っていてとても楽しい。
実際は、切り込みのスパンを細かく変えたりしてかなり考えられてる。
ギャラリーには様々な形のそれらが展示されているのだけど、最初紙ってわからなくて、針金か何かで出来てるのかと思った。そしたら風が吹いて揺れたのでびっくり。
この風に揺れる器ってのがまた優雅でよいです。
そして、色も自由になりそうだし、兎に角持ち主の手に委ねられるのがかなり魅力的。
紙なので、器としての機能を100%果たすわけではないけれど、案外引っ張ってもかなり平気。手でこねくり回して遊ばせてもらいました。
その器の落とす影も美しくて、宙に浮かべてるのはオラファーの作品のようでした。
このように、器といいつつ、機能美からは少し離れた美を堪能できる不思議な物体。
「無用の用」という言葉が浮かびました。
これが器としての機能を果たすのかということより、もっと、それを使う人間の心に作用する部分がとても大事な器なんだと思います。
会場にはトラフの鈴野さんもいらっしゃって、お話を聞いたところ、最初の動機は色から始まっているのを聞いてとても興味深かったです。なんでも緑色の器を作ってほしいという依頼が来て、それなら青と黄色を同時に見ることで色が目の中で混ざって作り出す緑を作りたいと思い、切り込みによる、内側が黄色、外側が青のこの器を完成させたのだとか。
色からの発想って中々ありそうでないんじゃないでしょうか。
今月23日までの木曜から日曜のオープン。
街中ですし、是非足を運んでみてください。
すぐそばにキルフェボン(ケーキ屋)もあります。
rep http://exhibition.radlab.info/


「きょう・せい」@京都市芸術大学ギャラリー
同タイトルの展覧会第二期です。
こちらは、知り合いの今村遼佑君や芳木麻里絵ちゃんが出品してます。
第一期は混沌とした展示が印象的でしたが、今回はすっきりした、1人ずつ丁寧に見せて行くような展示でした。こっちの方がやっぱ落ち着く。
スタートは東明さんの柱のようなオブジェ。でも普通に気づかず通り過ぎてしまった・・・すいません。
それを通り過ぎ受付、ギャラリースペースと続く。
ギャラリーには、MOTアニュアルにも出してた水田寛君の油彩。
相変わらずどこでもあってどこでもないような、郊外のイメージが具象と抽象の間を行き交うように描かれている。不思議な絵。
実は予備校一緒だったらしいのだけど覚えてない。向こうも絶対覚えてない筈。
麻里絵ちゃんは相変わらずシルクスクリーンの作品。
そういや、前述のトラフ展でばったり。顔の広い人だ。
あとは階段から廊下に渡って、今村君の作品が展開している。
といっても、電気スタンドが無骨に設置されてて、人が通ると灯るようになってるという至ってシンプルなものなんだけど、なんか自分が通ることで電気が灯るのがうれしいのはなんなんだろう。何往復かしてみる。
そして前川君の展示。これがものすごくよかった。前川君の作品は、路上に落ちてるゴミとそっくりのオブジェを作り出し、それを実際に道に落としてみるという構造を持つ。今回はその落としてどうなっていくのかを撮った映像と、実際にアスファルトの床を組み合わせた展示で、アスファルトの匂いが会場に漂ってた。
そんな感じで第二期は結構知り合いがいたので楽しめました。今月30日まで。
行った日はトークがあったのだけど、しんどかったのでパスしました。
にしても京芸は層が厚いなぁ。頑張れ、精華。
京都市芸術大学ギャラリー@kua http://www.kcua.ac.jp/gallery/index.html


「いま、断たれへんやつは立たれへん」展@建仁寺禅居庵

なんちゅータイトル笑
これは、川内倫子や奈良美智などの画集を出版しているFOILが企画した展覧会。
GWの5月1日から5日までのたった5日間だけの展覧会です。
参加作家が豪華!
青木陵子、荒井良二、市川孝典、井上廣子、梶井照陰、川内倫子、さとうりさ、新津保建秀+池上高志、鈴木まさこ、角田純、長野陽一、奈良美智
色々気になったので行ってきました。
が、なんだかあまり展示になってなくてちょっと残念。
こういうお寺とかでやる展覧会って、個展とかじゃないとコントロールが難しいですよね。
気になったのもいくつかあったのだけど、特筆するほどでもないかな。
特別に出てたカフェがいい感じでした。
にしてもFOILって2004年の発足ってそんな最近なんですね。
FOILの出す画集はいくつか持ってますが、どれも透明感があって好きです。
川内さんの「AILA」は名作だと思います。
展覧会公式HP http://www.foiltokyo.com/event/zenkyoan.html


長谷川等伯展@京都国立博物館
たまには古典も。
もう、2年ぐらい前から駅にポスターが張り出してあった程、等伯没後400年の今年に向けて気合いの入り方が半端なかった展覧会。
実際始まってからもその盛り上がり方は凄まじく、入場2時間待ちとか当たり前。
そもそも会期が一ヶ月ぐらいしかないので、余計に凄い。
これは閉館間際に行くのがよいと踏んで、金曜日の夜間拝観に合わせ、7時過ぎに出向いたのですが、それでも歯が立ちませんでした・・・。
確かに入場は5分ほど待っただけで入れたんですが、中がもう人人人。
作品観てるのか人の頭見てるのかわからない。
それでも一通り見て、また逆方向に進むと、第一展示室はほぼ無人で見れて、この調子で見て行けると思ったら甘かった。
最後の目玉、国宝「松林屏風」はやはり見るのは不可能。
あれはあかんわ・・・人がまず動かない。
もう閉館やし最後までねばったろ、という人たちの群れ。
あの人たちは一体何を見てるんでしょうか?
だって、その真向かいにもう1枚の「月夜松林図屏風」が展示されてるのに、ほぼ無視ですからね・・・。国宝に弱いなぁ。
あと、出品作の2つの国宝「楓図」と「松に秋草図」に至っては、京都博物館からすぐ近くの智積院行けば、普段からほぼ独占状態で見れるのに・・・。
おかげでへろへろになって出てきました。
まあ、あのでかい「釈迦涅槃図」や千利休の肖像画は拝めたのでよしです。
あと、今読んでる司馬遼太郎の「功名が辻」の表紙が、等伯の「放馬図屏風」だったとは。
結構知ってる絵が多かったですね。
古典はほとんど素人なので半分ミーハーです。
皆さんよく予習してきて、連れの人たちに語って聞かせてるのを横で盗み聞きしながらガイド代わりにして観てました。
しかし、近代に「日本画」なんてジャンルが生まれてから日本画は本当に煌めきを失ったんだな、と昔の絵師の仕事を見ていると思います。
そもそもそれらは襖であり屏風であり、家具の装飾なんですよね。
そういうドメスティックなものが博物館というところでこれだけの人々を魅了してるという構造がおもしろいなぁと思いました。
「松林図屏風」はまたいつか落ち着いて観たいです。

にしても、谷口さんの新館楽しみやなー。完成は再来年だそうです。
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