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ロバート・プラット「TALES FROM THE LIMEN」@eNarts


4月にイギリスに帰国予定のロバートさんの個展に行って来ました。
壁に直接描かれたものや、丸いキャンバス、そして影絵越しに見る絵画なんかもあって、ひとつの個展の中で重層的な楽しみ方のできる幅広い展示。
まあ、ここのギャラリーの場合、空間が多層構造なので、そうせざるを得ないというのもあるのだけど。
昨夏行われた内海さんの展示がそうだったけれど、ロバートさんの場合は、その展開に一貫した物語が流れていて比較的見やすい。
といっても、その物語が具体的に何を指すのかわからず結局戸惑うことになるのだけれど。
ロバートさんの絵画は純粋に美しいと思う。
絵画の内容云々を通り越してしまう、色彩のタッチがとてもおもしろい。
足し算と引き算が交互に繰り返されるような、そんな目まぐるしい冒険で満たされていた空間だった。今月28日まで。金土日のみ開廊なのでご注意を。

小泉明朗「A LOVE SPREME 至上の愛」@GALLERY RAKU

彼は僕と同じロンドンでチェルシー芸術大学を卒業された人で、僕の在学中に講演会もしてくださったので、ちょっと気になって観に行ってきた。
昨年森美術館でアイ・ウェイウェイ展と同時に開催されてたMAMプロジェクトで知った人も多いかもしれない。
京都造形大学にあるギャラリー。行ったらポスターが昨年のMAMプロジェクトで発表された作品のスティールだったのですごく不安になった。こんなとこまで来て同じ作品はきつい!
でもなんとか杞憂に終わり、ちゃんと新作が発表されていた。
新作は三島由紀夫に扮した小泉さんのパフォーマンス。
パフォーマンスは展覧会の初日に行われ、今現在ギャラリーにはその残骸と映像が展示されてる。
小泉さんの作品に通呈するのはナンセンスだ。
そのナンセンスさを思いっきりやってみせるその姿は見るものを釘付けにする。
あまり好きな感じではないけど、なぜか見てしまうそんな作品。
他にも前述のMAMプロジェクトで出されてた作品も別室で上映している。28日まで。

京都オープンアトリエ2010

京都というのは、新しいものも古いものも渾然一体となって、ごった煮状態の中でもなぜか自然と調和してしまう不思議な街だ。
スクラップ&ビルトを繰り返してきた日本の近代史の中でも京都だけは、昔から古い建物をうまく利用したものが少なくない。
今回のオープンアトリエもそうで、アーティストが各々見つけてきた建物をうまく利用してアトリエにし、それを一般に公開するという試み。
昨年の4つから倍の8つに増えパワーアップ。
うちのアトリエは参加していないけれど、おもしろい企画だと思う。
これは芸大の集まる京都ならではの風土だと思う。
東京も芸大は多いが、建物の賃料が高く、大きなアトリエを借りるのは中々困難だと思う。
それに比べ京都には大きくて古い空き物件がたくさんあるのである。
これだけの条件を揃えているのはやはり京都しかなく、自ずとこの企画も京都ならではとなるのである。
昨年は全部回ったけど、今年はさすがに無理なので、気になってた伏見のGURAに訪問。
酒蔵を自分たちで改築してアトリエにしていて、独特の雰囲気が漂っていてとても面白い空間で行って損なしといった感じ。
作品も各々展示していて中々混沌としていたけどおもしろい。
ただし、あまりのおもてなしのなさにちょっと引いてしまう。
こっちの思い違いかとは思うが、まるで見せてやってるといった感じ。
そこはアーティストとはいえ、アクセスもそこまでよくない場所に自分たちの作品を見に来てもらってるのだから、ちょっとはお客様を迎える心得をもつべきだと思う。お茶ひとつ出してもらうだけで大きく印象は違ったのに、と残念な気分になった。
他のアトリエは行ってないけど、写真で見せてもらって、どこも独特の空間に仕上がってておもしろそう。
こういうのがどんどん増えて、京都の冬の風物詩みたいになってもおもしろいですね。
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