UBEビエンナーレ'09@ときわ公園等


山口県宇部市。ユニクロの発祥の地に行ってきました。
目的はユニクロの工場見学、ではなく、第23回UBEビエンナーレ。
皆さんこのビエンナーレをご存知でしたか?
第23回という数字を見てもわかるようにもの凄く伝統があります。
単純計算23x2で46年もの歴史!(実際1961年スタートで48年!)
これはビエンナーレとしては世界でもヴェニス、サンパウロに次ぐ長さ。
そしてこのビエンナーレは野外彫刻のみの作品公募展。
野外彫刻のアートイベントとしてもミュンスターを超えてます。
それなのに僕は正直全く知りませんでした・・・。
ってか、多分多くの人が知らないと思います。
では何故そんなビエンナーレの為にはるばる山口まで足を延ばしたか。
それは一重に僕の作品が出てるからです。
正確には建築家の中畑さんとのコラボで、しかも模型入選なので実作ではないです。展示されてるのは模型のみ。
といっても、当時大阪ー東京間でやりとりしながら作ってたので、模型は(というかほとんど)中畑さんに任せっきりになってしまい、結局発送まで模型を見ぬまま終わってしまいました。
ということで僕も初めて見るんです、その模型。なんて体たらく!
そんなこんなで行ってきたんであります。

それにしても驚くはその作品の多さ。
ときわ公園という広大な公園があって、その中に過去の作品が点在している。
毎年何点かが宇部市に買い上げられて半永久設置されるわけです。
それだけでも40点近くありました。とてもじゃないけど見切れません。
いくつか過去の作品をご紹介。

土谷武「門V-a」(1963)(第1回宇部市長賞)

上についてる透明な羽が風で動く作品。
第1回ですか。すごい歴史。全体的にこういう風で動く作品が多いですね。

剣持和夫「宇奈月」(1993)(第15回神戸須磨離宮公園賞)

この作品は作品と言われなかったら普通気づきません。
めちゃくちゃさりげない。それがイイ!
ブロンズで出来た一本の枝。それが天に向かって延びてます。
にしても「須磨離宮公園」とは。あの「もの派」の伝説的な関根信夫の「位相-大地」が生まれた場所です。かつてもそこでは野外彫刻展があったんですね。
多分その辺に深く関わった中沢裕介さんがこの宇部ビエンナーレの審査委員長を務めてる関係もあっての賞なんでしょうか。

河口龍夫「関係-無関係・天と地と種子の響き」(2003)(第20回兵庫県立美術館賞)

河口さんも出してるんですね。しかもこんな最近!
まあ、相変わらず僕にはよくわからないんですが。。。
この賞も現館長である中沢さん関連に違いないですね。
一昨年兵庫県美でやってた河口龍夫展はここが発端とか?まさかね。

土屋公雄「底流」(1991)(第14回大賞)

これには凄まじい衝撃を受けました。
だって、元々あった橋桁そのまま持ってきちゃってるんやもん!!
フジツボのつき方とか人間業では出来ません。かっこよすぎやろー。そりゃ大賞や。
土屋さんの作品はこれまでもかっこいいと思ってたけどここまでとは。
新潟で今やってる作品とか見てみたいけど無理。。。恒久設置にならんかな。
公園内で最もかっこいい作品だと思う。


と、まず過去の作品を取り上げてみました。
で、今回のビエンナーレ。
公園内にあるときわミュージアムの前の広場に入選作20作が展示されてます。
この中からいくつかが半永久設置になるわけです。
そして大賞は。。。正直なんで?って作品。写真すら撮ってません。残念。
僕が一番好きやったのがクリストフ・ロスナーの「public protective room」。



杉で組まれた作品で美しかった。
そこから見た景色もいい。前のときわ湖が垣間みれます。
この作品は何の賞にもかすってなかったです。。。なんでやー。

そして僕らの模型が飾られてるときわミュージアム。
で、僕らの作品がこれ。

じ、地味・・・汗
でもね、これ中がすごいんですよ。
360度のスリットを確保するために、中が凸凹になってて、その凹凸で支えてるんです。覗いたらその凹凸が不思議なランドスケープを形成してるんですが模型じゃわかりにくいんですよねー。スリット極細やし笑
でもその凹凸ちゃんと模型でも表現されてて実はものすごいんです。
まあ、この地味さが最大の問題だったんですが、それでもここまで残してくれたってことは、やっぱ見てくれてるんですね。
今回現地に初めて行ってみて、このスリット越しに前の湖とか見たら綺麗やったろうなーと思いました。やっぱ現地に行かなきゃわからないことってありますね。
いつか山の上とかに作ってみたいです。
プレゼンにはそのスリット越しの景色とか言及してなかったですからね。
またいつか再チャレンジしたいものです。

さて、正直そこまで期待してなかったんですが結構楽しめました。
ミュンスターのように過去の作品も置いてるのがすごくよくて、ちょっとした野外彫刻史みたいなものが一望できて、中々ない機会だと思います。
次で50周年だそうで、こういうのはずっと続けてほしいですね。
にしても広報が下手すぎじゃないかな。もっと取り上げられてもいいのに。
山口。確かに遠いですが、1度ぐらい観に行く価値はあると思います。
ちなみに、審査員も相当豪華で、中沢裕介さんを筆頭に今回は川俣正氏や、建築家の隈研吾氏といった面々が揃ってて、それで出したってのもあるんですよね。
そして驚くべきはその予算。一作に対する制作費が130万で、現地制作者に対しては宿泊費なども考慮されて、さらに大賞には500万、他にも賞がいくつかあって、このご時世にその予算は一体どこから来てるんやろ・・・。
まあ、この公園自体ありえない広さで、しかも入場料無料という出血大サービスなんですが、金の循環が謎過ぎます。あえて触れずにいきましょう。
広過ぎて全部は見きれてませんが、中々楽しかったです。
今回の展示は11月15日までですが、残るものもあるので機会があれば是非。

UBEビエンナーレ>>http://ube-museum.jp/ube_biennale_top.html

関連記事>>skulptur projekte munster 07
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