MIHO MUSEUM by I.M.ペイ













伊藤若冲展を観にMIHO MUSEUMへ?
MIHO MUSEUMを観に伊藤若冲展へ?
どっちも同じぐらいの比重で甲賀まで行ってきました。
JR石川駅からバスで50分。。。遠い。
そこにこの美術館(博物館?)はあります。
まずこの建物のこと。
実はこれ、ルーブルのピラミッドを作ったプリツカー受賞者のイオ・ミン・ペイの日本で唯一の建物なんです。
1度行ってみたいと思ってたものの、いまいち自分の興味の引く展覧会がやってなかった為にお預けになってたんですが、この度伊藤若冲の展覧会が開かれるということでついに!といった感じで行ってきたわけです。
にしてもバブリーな建物です。
まず館までのアプローチが壮大。
ゴルフ場で見かけるようなカートで受付から美術館に乗って行けるんですが歩いても行けるってことで歩くことに。
既に紅葉が始まっていて、天気もいいし最高でした。
春はこの街道枝垂桜が咲き誇るみたいです。見てみたいなー。
そしてトンネル。
トンネルですよ?山掘っちゃってるんですよ?これ私立ですよね?
で、トンネルを抜けると雪景色、ではなくそのまま渓谷を渡る橋。
さらにその向こうにようやく本館。
本館の壁は花崗岩が贅沢に使われていて、屋根はガラス。
木のルーバーで自然光が気持ちよく入ってきます。
更に山の向こうにはペイ設計の鐘楼と、ミノルヤマザキ(前のWTCの人)設計のホールが見えるんですが、一体どこまでが敷地なんでしょうか・・・。
まあ、ね、バックがそりゃね、すごいですから。大きな声では言えませんが。
ちなみにここの会員は一万円だそうです。高!
年に2回しか展覧会ないのに・・・。冬はお休みです。
まあ、建物はそんな感じ。
展覧会のこと。
これはもうマジで素晴らしかった。
若冲の有名な作品がこれでもかこれでもかという具合に見れます。
そしてやっぱり今回の目玉「像と鯨図屏風」はすばらしかった。
ずっと見つからずにいたこの幻の屏風。
昨年奇跡の再発見で新聞でも話題になってました。
それがさらに修復を終えこの展覧会で初お披露目。
いやぁ、欲しいです。飾るとこないけど。それぐらい魅力的。
こんなに潔い作品が描ける若冲はやっぱすごいなー。
あぁ、東博でやってる皇居の宝物展に出てる「動植彩絵」30幅は見たかった。
ってか、3年前の相国寺の展示が見たかった。またやらんかな。
ちなみに同時代の作家の作品も展示されてましたが応挙はやっぱすごい。
あんな炭の染みだけで見事に嵐が表現されてる。泣きそうになった。
今回はほとんどの作品が個人蔵のため、展示替えがかなり激しいので、自分の見たい作品がちゃんと出てるかを確認してから行きましょう。って、HPではタイトルしか出てないので確認が中々難しいんですけどね。。。
ところでここのコレクションには驚かされた。
まさかエジプトやメソポタミアなどの紀元前レベルのものがあるとは思わへんかった。なんと調査団まで現地に派遣してるらしい。ますます恐い。
完全に浮世離れした場所です。すごかった。。。
追記
ペイはRIBA(英国建築協会)のゴールドメダル2010に選ばれてたそうです。
全然知らんかった・・・。この賞の発表いつも忘れちゃうんですよね・・・。
菊池宏「FOTOTEST」@rep
今年京都の三条に出来た建築ギャラリー。
オープンして2回目の展覧会らしい。
ロンドンの建築の友達からおもしろそうだからと勧められて行ってみた。
あまりに小さな看板しか出てなかったので何度も通り過ぎてしまった。
ようやく見つけたそこは、小さなビルの最上階(3階)でとても気持ちいい場所。
規模もこじんまりしててとてもいい感じ。
展示は菊池宏さんという、妹島事務所を経てヘルツォーグ&ド・ムーロン事務所を出て独立した気鋭の建築家。今回は写真の展覧会。写真と言っても普通に写真を展示するのではなく、写真に対して物理的なアプローチをいくつか試みていた。
例えばパースを実際に写真を折ることで表現したり、敢えて荒いインクジェットで出力したものをパネルに貼付けたり、樹脂をかけたり様々。
でも、んーー、なんかお粗末な感じがするというか、発想が正直幼稚。
ちょっとアーティスティックにやってみましたみたいな。
アートやってる人間からしたら舐めんなよって感じちゃいました。
そりゃ建築はどうだか知りませんが、今回の展示作品は作品といえるレベルまで達しているものはないと思います。残念ながら。
むしろ、自分の建築を自分で撮ってるっていうシンプルな事実をどうにかもっとシンプルに伝えてほしかったなと思います。なんか回りくど過ぎる。
とまあ、ボロカスですがそう思っちゃったんやもん。しょうがない。
ちなみにここのオーナーさんも建築家で、こうしてギャラリー開いたり、色んな仕事に携わってるみたいで、少しお話をさせて頂いてとても興味深かったです。って今調べたら僕の1つ下でした!!他のメンバーとかも同い年・・・恐るべし。見習わなきゃ。
また展覧会やる時は行きたいですね。
ちなみにこのギャラリーのすぐ側に関西唯一のキルフェヴォンがあります。
ここは僕の大好きなケーキ屋。この日もひとついただきました。食欲の秋です。