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Roger Hiorns 'SEIZURE' @ 151-189 Harper Road






















まさかこの作品が見られるなんて!!!
昨秋公開されたこの衝撃的な作品。
75,000リットルの硫酸銅を室内に流し込み、それを再び吸い上るとあら不思議!青い結晶で壁全体が覆われるというシンプルと言えばシンプルやけど恐ろしい規模の作品。
これを制作したのはロジャー・ヒオンズ。
34歳というまだ若手といえる作家です。
サポートしたのは今や伝説と化したレイチェル・ホワイトリードの「House」を成功に導いたArtangelといういかがわしい名前の組織とジャーウッド財団という若手作家を支援する財団。彼らが共同で開いた大型企画のコンペで見事ヒオンズが受賞し今回の作品の実現に至ったというわけ。
なんてってったって規模が半端ないです。
これにかかったお金は100万ポンド(当時2億円相当)。
どこから金が湧いてくるのやら・・・。
そんな作品が僕の住んでた家の近くの使われなくなった集合住宅の一戸を利用して制作されて、昨年公開されたのですが、今回ヒオンズがこの作品でターナー賞候補にノミネートされたことも記念して最オープンが実現したのです!
去年その写真を見た瞬間から中に足を踏み入れたいと願っていたので、本当に願いが叶いました!もう夢のようです。。。涙
周りは閑静な住宅街で、ホンマにこんなところで・・・?と半信半疑気味に向かうとちゃんと看板があって安心。
ドキドキしながら中へ・・・。
青一色の世界は別の惑星に辿り着いたような気すらする。
もう、美しいとしか言いようのない世界。
作品の深度としては、ちょっとどうかな、とは思うものの、この美しさの前ではそんなこともどうでもよくなって、ひたすら目が青一色で満たされる。
「こんなこといいな。できたらいいな」を素でやってしまったような作品。
その作家自身の「見てみたい!」という純粋な欲求が伝わってくる。
この作品はひたすら純粋性で満たされていて、とても好感がもてました。


Turner Prize 2009 @ Tate Britain

そんなヒオンズもノミネートされてる今年のターナー賞。
久々におもしろいターナー賞となってます。
最近はコンセプチュアル色が強い作品が多くて、純粋に「視覚芸術」としてのファインアートから遠のいてた感のあるターナー賞展でしたが、今年は視覚的に楽しめる作品が大半で、90年代頃の同展覧会を彷彿とさせてくれる内容。
前述のヒオンズは、飛行機のジェットエンジンを粉砕して、その粉を床にアレンジしたインスタレーションを中心に、牛の脳内細胞(?)を使った作品などを展示。
彼は常に作家のコントロール外の要素を常に作品に取り入れていて、思い出せば、僕が初めてロンドンに来た2005年にカムデンアーツセンターで展示されてた作品も陶器から泡が出て来るというもので、すごく印象に残っています。(その後この作品はテートが所蔵し僕がロンドンにいる時にはテートブリテンの常設展示になってました)
また、前述のSeizureの前にも硫化銅の結晶を使った作品を発表していて、その時も車のエンジンに結晶を纏わせていました。(こちらはヘイワードで見た)
なにかしら今までヒオンズの作品は見る機会が多いので、今回のノミネートはもの凄く納得がいきます。
まあ、ストレートに行けばヒオンズが今年のターナー賞でしょう。
過去にもアートエンジェルと組んで大掛かりな作品を作ったホワイトリードやジェレミー・デラーがターナー賞を射止めてることも考えるとそれが自然。
でもねぇ、そうまっすぐ行かないのがターナー賞なんですよね。
僕は今回ヒオンズは賞を逃すと予想してます。
では誰か。
あくまで僕の予想ですが、多分リチャード・ライトな気がする。
というか、今回の展覧会で僕がかなりハマってしまったのが彼の作品。
複雑なパターンを壁に描くというだけの作品なのだけど、それだけの作業で空間の認識をほんの少しなんだけどゆがめてしまう。
この「ほんの少し」というのがポイントで、そのさり気なさがツボ。
思わず以前の図録買ってしまいました。
僕がロンドン来る直前にガゴーシアンでやってたらしく、それは見たかったなー。
ってかガゴーシアンのお抱えってかなりすごいこと。
今年49歳で、ターナー賞は50歳以下の作家に与えられる賞なので多分今年がラストチャンス。個人的には彼にとってほしいし、ヒオンズはなんとか「Seizure」を超える作品でターナー賞をとってほしい気がする。
他の2人はちょっと僕的にはないです。
発表は12月7日。誰がとることやら。楽しみー。
ターナー賞展もSeizureも共に来年1月3日まで。
ところで友人からテートブリテンでデミアンの薬局のインスタレーションがやってるって聞かされてたので捜しまわったけど見当たらず、スタッフに聞いたらもうその展示は終わったとのこと・・・orz 見たかったなー。


はい、以上ロンドン。疲れた・・・。
行ったのがFriezeウィークの前の週で、たくさんのギャラリーがそれに合わせて展覧会を組むのでいくつか見られませんでしたが、カプーア展とゴームリー、SANAA、そしてこのSeizureとターナー賞展を見れて大大満足!やっぱロンドンのアートは凄いなーと改めて思い知りました。
さて、次からパリです。更新が終わらない・・・。
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