Serpentine Pavilion 2009 by SANAA














SANAAによるサーペンタインパビリオンです。
散々取り上げてるのでパビリオン自体の説明は割愛。
SANAAが選ばれた時はもの凄く見たいと思ったけどまさか本当に見られるとは。
ただし、結論から言うと正直期待はずれ。
行く前に写真を見すぎたせいもあって、感動はもの凄く薄かったです。
この建物はフォトジェニックすぎるのが難点かもしれませんね。
今自分の撮った写真を見ててもいいように思えるんだけど。。。
規模が小さいってのもあるかもしれませんが、思っていた程の不思議空間体験は出来ませんでした。境界線がもの凄くあやふやな感じは実際に見るとそこまで感じない。
ただ屋根で建築が成り立ってるというか、屋根こそすべてというプログラムはとても魅かれるし、行った日みたいに雨が降ってたりすると、雨宿りの軒下がそのまま建築になったような感覚でものすごくおもしろい。
これをもっと強調したらおもしろかったんじゃないかな?
鏡面にしちゃったのがちょっと失敗かも。
鏡面にしちゃうことで屋根(建築)の存在感を抽象化したかったのかもしれないけれど、もうその抽象化するプロセスは卒業してもいいんじゃないかな、と思う。
SANAAの抽象的空間は確かにとても魅力的ではあるけれど、僕はもう次のステージのSANAAを見てみたいと思っていて、もしかしたらこのサーペンタインパビリオンはそのステージに近づいてるのかもしれないという期待を日本から持ってきちゃったのですが、どうやら違ったようです。
あと、友人に前もって言われてたのだけど、アクリルの施行がヤバ過ぎます。凄まじいクオリティの低さ・・・。まったくサークルになってない!これは実際見ないとわからない。ブリティッシュクオリティってやつです。
ということで、ちょっと残念な結果でした。
来年は誰かいな?
ってか毎年思うけど、コンクリとか打っちゃってるのにどうやって原状回復してるんかいの?不思議だ・・・。
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坂さんの紙管で出来たタワー。
サウスバンクの寂しい風景に佇んでました・・・。
先月まで行われていたLondon Design Festivalの一環で建てられたもの。
それにしてもなんでしょう、このクリスマスツリーっぷりは・・・。
中から見るとかっこいいんですけどね。うーん
関連記事>>特種製紙Pam by 坂茂
ちなみに近くにヘイワードギャラリーがあって、そこが企画してるイエッぺ・ハインの「Appering Room」という噴水で部屋を作るみたいな野外作品があるはずだったのですが、探してもなくて、ヘイワードで聞いたら寒過ぎてやめたそうです笑
さて、ロンドンはオリンピックに向けて建築ラッシュ中!
ついにザハがロンドンで初建築を建てますね。水泳競技場。
その前にホワイトキューブがあるホックストンスクエア近くにも建つとか。
(ザハと言えば最近世界文化賞を受賞しました。去年のズントーのやつ)
しかし本当にハックニーでオリンピックなんかできるんだろうか?
あんな汚い街が3年後に生まれ変わってるとは到底思えない・・・。
あとはヘルドムのテートモダンの増床。これは見てみたい。
そしてフォスターのガーキンを超える高さのレンゾ・ピアノのタワーがロンドンブリッジ近くに建つ模様。近く通ったら工事やってました。

次ロンドン行くとしたらこれらが全部建ってからかなー。いつのことやら。
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