田中恒子コレクション展@和歌山県立近代美術館


和歌山近美に初訪問!
目的はずばり田中恒子さんのコレクション展です。
田中恒子さんといえば、関西を代表する現代美術コレクター。
ご本人は美術とは関係のない大学教授で、住居学を専門とする研究者。
といっても、「よりよいくらし」と「現代美術」がつながったと考えれば自然なのかも。
「アートは心を楽しくさせるもの」。
その精神のもと、次々と作品を購入され、気づいた時には1000点を越えていたという。
どんな家なんでしょう。個人的にはおうちに直にお邪魔させていただきたいもんですが、それはまたいずれということで、そんなコレクションの多数を今回和歌山近美を使ってお披露目しちゃおうという企画。
ご本人も押し入れに眠っていた作品たちが再び日の目に会わせるということで気合い十分。なんと土日祝日はここに通いつめて本人自らギャラリートークをされてます。
僕が行った時もいらっしゃって、ギャラリートーク参加させていただきました。
最初はこんな膨大な量一点一点説明してたらめっちゃ時間かかるやんと思って、正直軽く聞いて途中から抜けようかと思ったんですが、田中さんの人柄や話術にまんまとハマってしまって、最後までおつき合いさせて頂きました。
印象的だったのは、やはりコレクターとしての誇りが半端ないということ。
私が育てたんだという自負。
実際田中さんのコレクションには作家が有名になるきっかけになったような作品が多くて、まず一点目を買ってしまうのだとか。
もちろんそれはいいと思わないと買わないし、いいと思ったものはとことんサポートしたくなるんだそうで、決して手放したりしない。近年のアートバブルで投機目的のコレクターが続出したことを考えると、ホント田中さんはコレクターのかがみです。アートへの愛。作家への愛。これらが湯水のように溢れている。決して足を向けて寝れません!
村上隆の最初のDOB君のバルーンなんかもあってびっくりしました。
あとなんといっても目玉は名和さんのノマルでのデビュー作である羊のビーズ作品ですね。これは今見ても名作だなと思います。これを最初に作ってしまったんだから驚き。もちろんクオリティは今の方が断然高いし、球の大きさも小さく、ガラス球が多いので青みがかっちゃったりしてますが、作品としての深度は既に完成形。すごいです。
内海さんの作品の前では、僕が彼の作品を初めて見たアートコートでの展覧会の話になり、「あれは私が頼みこんでできた展覧会なのよ!」と鼻息荒くおっしゃられててびっくり笑 田中様さまさまでございます。。。
あと同年代の水田君(アトリエ一緒!)や、染谷君の作品なんかもすでに購入済み。
また、野村仁さんのガラスの作品はめちゃくちゃ美しかった!!
こんなのが家に普通に置いてあるなんて。。。贅沢の極みですね。
他にもたくさんたくさんありますが紹介しきれないんでこれぐらいに。
これでもコレクションの6割程度だとか。。。あと4割もあるのか・・・。
春に東京で見た高橋コレクションもコレクターの凄さを味わえる展覧会でしたが、こちらは田中さんの温かいお人柄が表れているというか、まったく嫌みのない展覧会でした。現代美術ファンのみならずアーティストの方々も是非見ておくべきかもしれません。

ちなみにこの美術館はコレクションも秀逸。
杉本博司の「海景」やトーマス・ルフの作品なんかもあるし、なんといってもロスコの作品はすばらしすぎる。あの一点で場を引き締めてる。
にしても建築がめちゃださい・・・黒川記章だっけ?
田中恒子コレクション展は11月8日まで!詳細はコチラ


THREE DUBS @ 神戸ヴィレッジアートセンター
10年続いたアートアニュアルを引き継ぐように昨年から始まった1floorという企画。規模はセンターの1階だけと、アニュアルに比べたら縮小したものの、力のある若手を紹介するという精神はそのままに生まれ変わりました。
昨年のは残念ながら見てませんが、今年は友人の芳木麻里絵(以下まりえちゃん)が出してたので観に行ってきました。
作家は前述のまりえちゃんに加え、平田さちさんと井上賢治君。
井上くんなんか1986年生まれ。激若です。
で、その2人の作品は、さりげなさすぎて最初まりえちゃんの個展になったんかと思ったぐらい・・・。平田さんは床に貼られた色とりどりのカッティングシートやし、井上君は「作業中」を再現したインスタレーションで、言われないと気づかない。。。
井上君のは確かにセンスを感じるけど、あざとさも感じちゃう人は感じちゃうかも。
平田さんのが一番よくわからなかった。
そんな中まりえちゃんはバリバリの正当派って言っちゃうと御幣があるけど、すごく作品然としてるので、逆に浮いちゃってるといえばそうやし、でもまあ同時に持って行ってる感もあり。
まりえちゃんは相変わらずシルクスクリーンのインクを積み重ねた「立体」と「平面」の間を行き来するような独創的な世界観で、これまた美しすぎる。
立誠小学校でも発表してたリトグラフをシルクスクリーン化した作品も、このセンターの工房を利用してより大きなサイズに挑戦していてかなりいい感じやった。
展覧会は今月27日まで。

そのセンターから歩いて元町まで。
美容室deemに松井沙都子さんの作品を観に行きました。
松井さんとは先日居酒屋で一緒に飲んでそん時にお知らせして頂いてたんで。
かなりオサレスペースでしたが、もうこういうの慣れっ子なんで、物怖じ一切ゼロでずんずん入って行って作品だけ見て帰ってきました。ごめんねごめんねー。
で、作品なんですが、正直惜しいなと思いました。
なんだか要素が多過ぎる気がしました。
もっと要素をはぎ取っていったら見えて来るものがありそうな気がする。
画面の中で一体何を見せたいのか。
見ていて集中できないんですよね。
確かに身体の一部らしいモチーフやらも描かれてるのでどうしてもそれに目がいっちゃうんですが、だからといって何か掴めるわけでもない。
これからどういう画面を作って行かれるのか楽しみにしています。
こちらは会期が長くて来年1月上旬まで。神戸に御用のある方は是非。コチラ
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No title

>虹というか、オーナーさんは田中さんに匹敵するぐらい癒しオーラを放ってますよね笑

そうそう!オーナーさんが素晴らしい。また、夏の日に自転車で必死に坂を登った後に、出してくださるお茶がおいしくて(笑)

また、よろしくお願いいたします!

No title

虹というか、オーナーさんは田中さんに匹敵するぐらい癒しオーラを放ってますよね笑 だてにヤノベさんややなぎさんを排出した関西アートシーンを背負ってるギャラリーだけあります。
僕も学生時代あの坂のぼってましたよー。
16→COCO→虹→すずきのコースでした。
是非お会いしてお話ししたいですね。これからもよろしくです。

No title

こんにちは。虹さんは素晴らしいギャラリーですよね。虹さんでの折本さんのパン人間のパフォーマンス+田中さん&折本さんトークでアートにはまってしまった学生時代なのでした。
何回あの坂を自転車でのぼっていったことか(笑)
ヴォイスとか16とかホントに京都はいいとこですね。(今は中部地方にいるんです)
また、いつか、京都とかでお会いできたらと思います。
ではでは!

No title

architecturephotoさんは僕にとってとても重要な情報ソースなのでこれからも是非がんばってください。
そしてごとうさん関西の方なんですね!虹に通われてたとは。
ギャラリーを一緒に回らせていただいたわけですが、それだけで田中さんの懐の深さはひしひしと感じました。
そうですね、尊敬しちゃいます。

No title

見ていただいているとのこと、ありがとうございます!
僕は、学生時代、虹さんに通っていた関係で、伺うことができました。むちゃくちゃ歓迎してくださって。しかも作品をすべて触らせてくれました!驚。
すごく懐の深い方で、そんけいしちゃいます。

No title

はじめまして。毎日拝見させていただいてます笑
田中さんのお家行かれたんですね!うらやましいです!
写真等でしか見たことないですが、素敵な空気が流れてますよね。
ちなみに今回の展覧会も奈良さんの彫刻でスタートします。

No title

はじめまして。architecturephotoの後藤と申します。田中さんのコレクション展和歌山でやっているんですね!昔、本当に貴重な機会を頂き田中さんのご自宅を拝見させていただいたことがあります。
玄関をはいると、奈良さんの初期の木彫とかが出迎えてくれます!
ほんとうに生活とアートが一体となっている素晴らしい住宅でした。
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