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越後妻有トリエンナーレ2009 1日目(十日町・松代エリア)


越後妻有トリエンナーレに行ってきました!
4度目の夏。初参戦です。
前回2006年はちょうどロンドンに行ってしまっていたので。

7時に東京を出て、十日町に着いたのは10時。
そこからレンタカーを借りていざ出発!
まずは十日町の西エリアを攻めます。
[32]のヒグマ春夫作品を経て[33]の田島征三の作品へ。
閉校した真田小学校全体を使ったわんぱくな作品。


早速体力消耗。先が思いやられる・・・。
そして「本日の見所」その1、[38]の福武ハウスへ。

ここはベネッセの会長兼このトリエンナーレの総合プロデューサーも務める福武總一郎氏が手がけるアート空間。ここも元小学校で、ここに日本を代表する7つのギャラリーと中国、韓国のギャラリーが集う。2006年スタート企画。
今回なんといってもケンジタキから出てた渡辺英二の「蝶俯瞰図」が絶品。
図鑑から蝶の姿を切り抜き、スペースである教室の天井いっぱいに貼付ける。
まるで世界中の蝶がこの妻有に集合したような。
あと、小柳のヘレン・ファン・ミーネの作品も音楽室と楽譜台に立てかけられた写真作品ってのがすごくよかった。見応え抜群。

ここで昼食。野菜カレーをいただく。
幾分か体力も回復させて次の[37]の小林壮の「空地小屋」へ。





ピラミッド小屋に入るとびっくり。
穴を掘って、さらに真中は深い穴が続く。
その穴には何やらスライドが投影されてて、それがこの作品の肝らしいけど、僕はそれよりやはりこの穴自体に興味津々。
大雨で崩れることはないの?
どうやって掘ったの?
いやぁ、なんか自分のやりたかったことに近くてちょっと悔しい。

さて、旅は続いて松代エリアに突入。
ここは、「越後妻有トリエンナーレと言えば」的な作品が密集してる。
例えば[150]の草間さん。


[147]のイリヤ&エミリア・カバコフ。

僕はこの文字も塔のように建ってるんだと思ってて、最初冒頭の写真のような棚田の風景を見た時は焦りました。やっぱ危険だから取り外されたのか!と。でもこれは文字越しに棚田の風景を見るという作品だったのですね。理解理解。

でもなんといってもMVRDVの農舞台でしょー!!(見所2)









これぞMVRDV!と言った建物。
この宇宙船みたいな建物の中に入るのがとても興奮する。
そういやここのレストラン美味しいって聞いてたんだ!
と思ったけど席待ちでいっぱいだったので前もって食べてて正解。
我々に立ち止まってる暇などないッ!
最後の写真は川口龍夫の「関係ー黒板の教室」。
部屋全体が黒板で落書き可能。楽しい。
ちなみにこの周りはホントに作品が密集してるので一気に見れます。

一通り見て、松代の西端まで走る走る。
途中の作品も次々車から目視。
そして辿り着いた先は本日の見所3[214]「脱皮する家」!





家全体が彫って彫って彫られまくってます。
まだまだ余白があるので、これからも彫られ続けるんでしょうか。
脱皮下駄なんてのも登場。3000円で販売中。
裸足で歩いた時の気持ちよさが半端ない。
2階で横になって危うく眠りそうになりました。。。
お次は隣の[215]の「コロッケの家」。





金属が吹き付けられた家。
「脱皮する家」が彫るというマイナスの行為ならこっちはプラス。
全身メタリックな家は、これまた気持ちいい感じ。
そんな家達ともおさらばして、来た道を一端引き返し北へ。
[199]リチャード・ディーコンなどの作品もどんどん目視。
[198]川俣正のアーカイブ施設に立ち寄る。
川俣さんならではのアプローチで意外に楽しい。
[200]クロード・レヴェックの作品や、[202]マーリア・ヴィルッカラの作品などを見るがあまり心に響くものはなく。
最後は[201]のみかんぐみでフィナーレ。
後半よくわからんかったけど、なんとか一日目計画通り終了。
2日目につづく!!
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